2013年05月26日

先週の出張

 この木曜日と金曜日、埼玉・東京方面に出張でござんした。

 木曜日は飛行機に乗って伊丹から羽田に向かう。伊丹発は12時だけれど、朝のうちに空港に入ってフリーラウンジでひと仕事した。この無料ラウンジは、航空会社のラウンジを使えないような一般出張人が、待ち合いに仕事をするのにありがたいスペースだ。しかし、今回はちょっと様子がおかしかった。デスクには、「勉強などで長時間の占有はおやめください」と、今まで見かけなかった但し書きがあった。んで、いつもはほとんどのデスクが空いていたのに、この日は逆にほとんどのデスクが先客で埋まっていた。ふうん? 10席中、埋まっていたのは7席。そのうち4人がどうも受験生だ。お昼前になって、昼食だろうか席を外した彼らのデスクを見ると、受験対策問題集が置いてあった。なるほどな、空調が効いていて、コーヒー・ジュースの自動販売機があって、食事をするところもあって、WiFi 完備で、、、。図書館ほど窮屈じゃないし、、。よろしいな。今の受験生は(か、ただの定期試験勉強をしている高校生か、、)。でも「勉強するな、長時間占有するな」と書いてあるところで、平気で長時間占有して勉強するとは、、根性あるやんけ、、。でも、ルールは守らんかい、若人よ。

 この日の用務先は埼玉県北本市にある北里メディカルセンターだ。ここで、「プレゼンテーションを考える」と題して、プレゼンのやり方についての話をする。ブログでホリプレを書いて、雑誌「実験医学」で連載を書いて、単行本まで上梓して、、ということで、このような講演依頼が私のところに舞い込むようになって久しい。でもな、、本業の研究でないテーマでの講演はそろそろ控えたいな、と考えているところである。とは言っても、今年は同じテーマですでに講演を引き受けたところが他に数件あるけれど、、、。本の宣伝になるとはいえ、、ちょっとなぁ、、、、と思っている。

 講演会場は北里大学北本キャンパスの大村記念講堂というところだった。北里研究所の抗生剤研究で高名な大村智先生の名を冠した講堂だ。実は、私は大学院を修了して学位を取得したあとの3年間、北里研究所に研究員として所属していた。3年目、種々の事情で私が退職を決意した時に、それを引き止める研究所本部との綱の引き合いで、当時研究所長だった大村先生と私とのあいだで会談が設定されたのだが、私は「大村先生とハナシなんかしたら、辞められんようになる」と、会談のスケジュール調整をお断りしてスタコラサッサと有給休暇を利用してそのまま退職したのだった。その大村先生の名前のついた講堂で自分が講演をするようになるとは、、当たり前だが20年以上前のその時には思いもよらなかった。講演前にしばし感慨に耽る。

 講演後の夜は、ご招待いただいた北里メディカルセンターの植松先生の呼びかけで開催された懇談会に出席し、そのまま大宮駅前のホテルに泊まった。

 次の日の金曜日。ちょっとした用務&お食事をしに、大宮を発って東京大学医科学研究所のミムミム先生の研究室に立ち寄った。昼食に出た時にあまりに天気がよかったので、医科研横のプラチナ通りの様子を写真に撮って(迂闊にも) FaceBook にアップしたら、「近くまで来とるんやったら、挨拶に来んかい」と盟友のアベッチから連絡が入った。そう言われながら、アベッチに背を向けて帰るわけにもいかないので立ち寄ることにした。それにしても、医科研でも、コンピュータを前にゴソゴソ作業する私に「ビール飲まれます?」とミムミム先生は盛んに勧めるし(オレは酒を飲まな仕事のでけんアル中か?)、近くにいることが知られたらすぐに「飲みに行こ」とお誘いされるし、また、ノコノコ出て行くし、、、。、、酒飲みの連鎖からなかなか抜けられないとは、、、。これは前世の業かもしれん、。

 ミムミム先生の研究室でビールを一本だけ飲んで(飲んどるんかい!)、医科研を出る。キャンパスの裏口を出て、聖心女子学院高校の横を抜けて蜀江坂を下ると、そこは北里研究所の正門だ。北里研究所のすぐそばの飲み屋さん「鳥平」で、アベッチとアベッチ研の大番頭クワエッチといつものように馬鹿話で酒を飲んで、最終の新幹線で帰阪。実は、先週も東京出張で新幹線で帰阪した。そのとき新幹線車内でゴッドファーザー Part1 を iPad で鑑賞したら、この映画は2時間50分ほどあって東京ー新大阪間の車内で見切ることができず、在来線のなかでも見続けて伊丹駅に着いた頃にやっと見終えることができた。んで、この日はゴッドファーザー Part2 を見た。今度は3時間20分の長尺で、在来線のなかでも終わらず、結局帰宅して風呂に入ったあとベッドでも観続けて、エンディングを迎えたときは午前2時過ぎになっていた。


、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく


posted by Yas at 20:55| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月20日

大キライ

 うちの研究室の月曜日の朝は Journal Club (新着論文の抄読会)か Research Progress Seminar (研究進捗報告会)で始まる。今日も、いつものように定時になって着席すると、用意された液晶プロジェクターの投影したスライドが歪んでいる。プロジェクタのセッティングと設置位置がよくないのだ。そのことに出席した全員が気づいているはずなのに、セミナーを始めようとしたので止めた。
「スライドが歪んでるから、直してチョ」と頼んだが、反応が鈍い。何人かがモソモソと修正しようとするが、一向にまともにならない。

「なんや? 朝っぱらからこのタルさは?」とムッとした。ムッとしたことを隠さず、モソモソ修正していたナカピョンを横に退かせて、自分でプロジェクタを調整した。
「お前ら、プロジェクタもまともにセッティングでけへんのか?!」とは言わなかったが
「こういうことくらい、ちゃんとせぇ」くらいのことは言ったかもしれない。

 スライドが歪んでいるのに平気でセミナーを始めようとするような、あるいは消耗品の在庫が無くなったのに報告しないとか、機器が故障したことに気づいているのに放置するとか、わたしはそういう行為が大嫌いである。

 それを知っているはずなのに、今朝は、研究室の全員が歪んだスライドでセミナーを始めようとした。、、、、、タルいね。タルすぎる。緊張感がない。日々、同じ研究室で同じ面々と顔を合わせながら仕事をしていると、やっぱり弛むこともあるかもしれん。そうしてタルい空気のなかで何となく実験をこなしていても一日は過ぎる。でも、それを許していては、消耗品が無くなっても誰も知らなかったり、故障した機械が長い間ほっとかれたり、そんな研究室になってしまうかもしれない。そういうタルい研究室は私の研究室ではない。そういうのは嫌いだ。

 ということで、みなさん、よろしくね。、、、あんまり私がムッとしてたら、明るく楽しいお茶目な教授という私のイメージが台無しやがな、、、。


、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく


posted by Yas at 23:28| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月01日

科学雑誌のデフレ

 今年に入ってから、「Editor(編集者)になりませんか?」とか「Editorial board (編集委員会)のメンバーになりませんか?」という雑誌社からの誘いのメールが立て続けに届いている。この類いのメールはいままでにも何度も受け取ったことがあるが、ここのところやたら多い。メールの送り主である雑誌はどれもいわゆる電子ジャーナルである。引き受けた場合の待遇は「編集委員に加えて欲しければ、CV(履歴書)と業績リストを送れ」と高飛車なところから「編集長には雑誌売り上げの5%のRoyalty を支払います。期間中の投稿料は無料です」という好条件(かどうかは微妙かな)のものまで様々だ。同業者の皆さん、このごろ多くないですか? こういう依頼、、。そのほとんどが無名のジャーナルだ。

 以前なら、「ピアレビュー(研究者仲間による相互の評価)システムは研究の世界を成立させるための大切な仕組みだから断るべきでない」と、成るだけ雑誌のレビューや編集業務には協力すべく前向きに考えていたのだけれど、最近刊行される雑誌の多さに、ちょっと待てよと思いはじめている。電子ジャーナルの発刊って、冊子体よりも手軽なのかもしれんがちょっと多すぎん? 私が学生時代の頃から「これ以上科学雑誌は要らん」と言われていたのに、あれからもどんどんどんどん創刊されて、、最近はまた電子ジャーナルの創刊ブームだ。多すぎん? これでも儲かるんか? 科学雑誌って、、。
 増えすぎた雑誌の編集業務をなんとかこなすために、あっちこっちで編集者を募ってるんとちゃうんか? そんな皺寄せで編集者を掛け持ちするなんて御免被りたい。だいたい、聞いたことも見たこともない雑誌の編集者なんてできない。

 最近、論文審査のレビューアのレベルが低い、という話をよく聞く(私も実感してます)。増えすぎた雑誌に投稿されるおびただしい数の論文を捌くために、経験豊かといえない研究者にもレビューを回しているためではないか、とよく言われる。私もなんかそんな気がする、、。じゃぁ、ひょっとして、今度は編集者のレベルが下がるのか? (ということは、私はレベルの低い編集者ということになるんですけどね、、)。科学雑誌界は今、デフレのような局面を迎えているのかもしれない。ホントにこんなにたくさん雑誌が必要なのだろうか? だいたい、毎日の新着論文のチェックがむちゃ大変やがな、、、。まぁ、決まった雑誌しか新着チェックしませんけどね、、。

 自分が新着チェックしない雑誌には自分の論文は投稿しない。知らない名前の雑誌の編集者もレビューアもお断りだっ、、。、、、そんなことを考えながら1人で力んでしまった。

、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく


posted by Yas at 22:26| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月25日

合い言葉は非日常

 この火曜日、京都府立医大に出張講義に出向いた。昨年も講義したので、今年で二回目になる。昨年と同様に多くの学生さん達は熱心で概ね楽しく講義ができたのだが、、。やっぱり、講義の途中で出入りを繰り返す学生さんが複数、、。100人ほどいて、数人なんですけどね、。これは、やっぱり、残念なことだ。

 ちょうどこの日、用務でこの大学に来ていた京都府大のオカさんと夕食をご一緒することになっていた。オカさんは、大阪市大医学部のソーキチさんの研究室に(彼女が)在籍していた時に知り合った、キラースマイルがまぶしい女性研究者である。夕食に選んだ場所はピッツァ・サルヴァトーレ・クオモ・アンド・グリル。ちょっと前に眞実ちゃんがブログで褒めながらも文句を書いていたところだ。そのブログを見て行く気になった。高瀬川三条小橋の西詰めにある広々としたイタリアンレストランである。川の流れと木屋町通の人の流れを眺める非日常的空間で、良質のピザとワインをいただきながらオカさんとひとしきり仕事系馬鹿話で盛り上がって過ごす、。オカさん、おつき合いありがとうございました。

 日頃、教授室に籠ってコンピュータのキーボードを叩いてばかりの毎日だ。やっぱりたまには息抜きにご機嫌な環境で食事を楽しみたい。実は昼食にそんな非日常空間を提供してくれるレストランを探しているところだった。一昨日はたまたま京都まで出向いたので、そんなことが可能だったけれど、普段はなかなかむずかしい。できるなら、仕事の息抜きにクルマで20分ほどでたどり着けるような北摂の山中に静かなレストランを見つけて、たまには教授室を抜け出してそこで食事をしたり仕事をしたり、、。そんなことを夢見たりしている。

 んで、今日。いい天気でもあるし、一昨日の京都の余勢をかって、お昼にちょっと遠出をすることにした。目指すは、豊中少路にある(またしても)イタリアンレストランの giggi 。パスタが食べたくなってネットで見つけたお店である。お昼に、アヤッチとオカケーとで Go! 。豊中はかつて地元民にロマンチック通りと呼ばれた府道沿いにある、静かな店である。ランチセットで出てきたパスタは味も量もよし、、。何よりも静かなのがいい。非日常じゃ非日常、、。全員、満足して帰る。中央環状線を走れば吹田キャンパスから(もちろん豊中キャンパスからも)そんなに遠くない。いや、、いい店を見つけました。

 さっそく次に訪問するイタリアンレストランをネットで探し出して、こんどまた有志で昼食を食べにいくことにした。しばらく、パスタ巡りだ、、。

 ということで、、、最近は、非日常を求めるのが日常になっている。

、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく


posted by Yas at 23:22| Comment(2) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月22日

仕事ハッケン伝

 「仕事ハッケン伝」というNHKのテレビ番組がある。専門性の要求されるリアルな仕事の現場に芸能人が入り込み、新人社員同様に扱われながら、与えられたミッションを短い期間内でやり遂げるさまをドキュメンタリー風に追う、という構成の番組である。私はこの番組がわりと好きだ。
 この番組では、それぞれの仕事の舞台裏や苦労を知ることができて面白い。それに、新人社員として現場に飛び込む芸能人達のキャラがいい。彼らは厳しい芸能界で生き残ってきただけあって、人間として概ね真面目だ(たまに変な奴もいるが)。根性もある。時には全く仕事が上手く行かずに悩み、泣いたりもする。そんな彼らの素の人間性からでた頑張りを見るのは嬉しい。さらに何より、芸能人達を迎える現場の本当のプロの人たちの厳しさや優しさを見るのが好きだ。彼らは自分たちの仕事にあくまで真面目で妥協しない、その流儀を、ほんの短い期間に関わるだけの芸能人達にも要求する。「芸能人が番組の企画で仕事の現場に来たところで、どうせまともな仕事はできないだろ、、」と、最初は違和感を隠さず、あるいは警戒して距離を置いたりして新入社員たる芸能人と接するプロ達。しかしやがて、そんな新人社員達の努力や誠意を認めはじめると、彼らは例外なくとっても嬉しそうな顔をする。その変化を見るのも好きだ。

 この番組は2年ほど前から始まって、ファーストシーズン、セカンドシーズンと断続的に続き、最近サードシーズンが始まった。あとどれくらいサードシーズンが続くのか知らないけれど、とりあえず楽しみである。

 私がこの番組に惹かれるのは、仕事のプロたちが好きだからだ。以前に「愛の貧乏脱出大作戦」という番組があったけれど、この番組でも流行らないお店の店主の再修行の指南役に買ってでる、その道の達人たちを見るのが好きだった(たいてい、流行らないお店の店主は、先の「仕事ハッケン伝」の芸能人たちと比べるべくもないほど根性がないので彼らには申し訳ないがほとんど見るところがない)。この番組の達人達も、修行を施す店主達にあくまで優しく、仕事にはあくまで厳しく、、、。

 かっこいいよなー。厳しく優しく。私も研究グループの長として斯くありたいのだけれど、どうもキャラが邪魔をする。色んな意味で。、、、仕事に対しては私も真面目なつもりなんですけどね。でも「おもろければええか」とか思ってしまうし、メンバーが明らかにサボってたりしてカチンと切れたりすると逆に厳しく叱ったり(人には「怒っている」と云われるけど)してしまう。これで相手に泣かれようものなら(そんな奴はまだおらんが、、)、今ならアカハラだのパワハラだの言われかねない。

 あぁ窮屈窮屈、、。、、本人は「厳しく優しく」を目指してるんですけどね、、。


、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく


posted by Yas at 22:16| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月15日

毒素シンポジウム、参加受付開始!

 前にも書いたが、今年の7月17ー19日の日程で、第60回毒素シンポジウムを開催する。今回は私が世話人を務めることになっている。今日、会員の皆さんに参加案内を発送したところである。

 非会員の方ももちろん参加可能だ。詳しくは第60回毒素シンポジウムのサイトまで。このサイト、iWeb の促成ページばかりでできているけれど、まぁ、手作り感満載ながら必要事項は満たしているということで、お許しくださいませ。

 そうだ。特別講演には前回ご紹介した阪大の吉森保先生に加えて、九州大学の中島欽一先生にも(酔っ払いながら)お願いして、お越しいただけることになった。毒素研究の先生方、日頃とは違う研究領域のトップクラスの研究講演をお楽しみくださいませ。

 それから、宿舎の周りには何もございませんのであしからず。そのかわり自分の研究やサイエンスのことをゆっくり考える時間がある(と思います。お酒を飲む時間もたっぷりあります)ので、お楽しみください。あ、そうそう。このブログをお読みで、毒素シンポジウムにご参加いただける方、「今回はこんなことしろ、あんなことして欲しい」というご要望がありましたらどうぞホリグチまで、、、。ブログ読者のご要望には特に(できることなら)お応えしたいと世話人は考えております、、。あ、何かご不便不都合をおかけしているようなこともありましたら、ご指摘くださいませ。

 それではみなさま、よろしく。


、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく



 
posted by Yas at 23:14| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月10日

年度が変わってから、、

 4月1日から、通勤路の信号のパターンが変わった。自宅から国道に出て、最初の信号が青になってから猪名川を渡るまでの 4km ほどの間、ずっと信号青で通過できるようになったのだ。これまでは、猪名川までに2, 3 回は必ず赤信号につかまっていたのに。おかげで、通勤時間が5分ほど短くなった。国道の渋滞も減った。

 それにしても、信号のパターンを変えるのも予算年度に従うものだとは知らなかった。、、それとも偶然かな。、この、信号の点灯のタイミングを決めるタイマーってどうなってるんだろ? 国道沿いにあるそれぞれの信号の青赤の関係は一度決まると、狂うことがない(ここが青なら、次は赤、その次は急がないと青で交差点を抜けられない、みたいな相関関係は毎日変わらないという意味です)。独立したタイマーでそれぞれの信号の点灯タイミングを決めているとしたら、ちょっとした誤差でその相関関係は変わってしまう。それを考えると、相当正確なタイマーだ。あるいは、何か微調整するような仕組みがあるのだろうか?、ほんとにどうなんてんのかしら?、、理系のオッサンはそんなことを考えながらクルマを運転する。
 
 それから新年度になって研究室のメンバーが随分と変わった。カミちゃんが府立大学に異動、アズサが退職。秘書のスズキさんも一時退職を余儀なくされた(おバカな改正労働契約法のせいである。このことについてはまたいずれ書きたい)。それから、匿名希望の実験補助員の方も、改正労働契約法+諸般の事情で一度退職して2ヶ月ほど休まれる。代わって、1月中旬からナカピョンが来て、さらにこの4月から大学院生として中国からフーさん、研究生としてヤマウラくんがやって来た。秘書には派遣社員の方が6ヶ月間、ヘルプを務めてくださる。それにもうひとり、6月には新しいスタッフがやってくる予定もある。これだけメンバーが代わると研究室の雰囲気も変わる(はずだ)。まだ日が浅いので、どんな風に変わるのかまだわからないけれどね。

 科研費の採択具合はまぁそこそこ。良くも悪くもない。でも今のうちに仕事を進めておかないと、研究費なんていつ干上がるかわからない。それに、ちょうどメンバーも入れ替わったし研究プロジェクトの交通整理もしなければならない。それは研究室リーダー(PI;ピーアイ)たる私の役目だ。近頃の研究事情では、1人がひとつのプロジェクトをコツコツ続けて仕上げるというのは難しい。そこで、異動したメンバーがやり残した仕事を新メンバーに引き継いでもらったり、未着手のプロジェクトを新メンバーに配分(や再配分)したりすることが必要だ。それぞれのプロジェクトの結末はまだ誰にもわからない。けれど、そんな落としどころ(展開ともいう)を予想(あるいは夢想)して、仕事の軽重や規模を予想して、達成できそうな成果も予想して、プロジェクトの配分を計画する。これはちょっと楽しい。今年度に入って、少し時間ができたので調べ物だってゆっくりできる。これはとても楽しい。

 新年度は、研究室リーダー(PI)のオッサンだってウキウキするのである。

、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく


posted by Yas at 23:15| Comment(2) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月25日

「忙しい3月」の、第86回日本細菌学会

 さて一週間遅れの報告は続く。

 3月18日から20日まで、第86回日本細菌学会が開催された。昨年は国際シンポジウムの座長やら2セッションでの演者やらと割と忙しかった私も、今回はお役目なしということで気楽に学会を楽しませていただいた。この10年間ほどでこの学術総会は随分と様変わりした。その間にプログラム企画の主体が総会長から学会選出の企画委員会に移り、バランスの取れた興味深いテーマでシンポジウムやワークショップのセッションが組まれるようになった。もう少しはっきり言うと「なんでこの人がシンポジウムで演者になってんの?」とか「なんでこんなテーマでセッションが組まれてんの?」と思うことがなくなった。全一般演題の口頭発表がなくなって、密度の濃い口演とディスカッションがなされるようになった。これが実に楽しい。
 
 若手の研究者が総会で目立つようになったのも最近のことだ。初日の「めざせ!細菌学の星☆」というワークショップは、若手(基準は知らない)演者の口演のみで構成されていた。演題の中身は種々雑多で、まぁ学問的にまとまりはないのだが、大学院生を含む若手研究者達があれやこれやとディスカッションする姿はとても楽しかったし頼もしかった。細菌学・若手コロッセウムの運営やらなんやらで関係してきた私も、もう若手のコミュニティーによけいな顔を出す必要はないんじゃないだろうか、、。
 ポスターセッションの討論時間がプログラムの最後に設定されている初日は、ポスター討論時間後に飲み会が自然発生する。、、ということで
IMG_1670.JPG



 こんな人たちやら





IMG_1671.JPG



 こんな人たちと飲んだ。





IMG_1673.JPG 2日目の懇親会のあとは、若手研究者企画の懇親会。参加者は100名弱。とっても賑やかで熱気むんむんだ。この若手懇親会で元気のある若手研究者をたくさん見て、とっても嬉しくなった。若手の皆さん、微力ながら応援しますから頑張ってください、、。しかし、と思う。 若手が目立って活気があるからといって、彼らの将来に一点の不安もないというわけではない。医学・生命科学の分野全体から見ると、細菌学分野はやはり縮小していると考えざるを得ない。これを抑えるためには、良質の研究を発信し続けるしかないのだろうと思う。あ、それから、大きなグループグラントを細菌学関連分野で採れるようにすることだ、。なんとかしないとね。元気な若手に対して、いくらかでも馬齢を重ねた人間としては真面目に考える。

 3日目。この日まで6連夜で飲み続けていた私はフラフラである。それでもワークショップでは面白い演題が続く。昼からはまたもやポスター討論。会場をブラブラ歩いては声をかけられたり声をかけたりして、ポスター発表の話を聴く。いやー、酒を飲み続けてフラフラやけど面白いど、、。会場に常備された無料のヤクルトを飲みながら、ポスターを見ているとそのうちシャキッとしてきた、、とか思っているうちに総会の一般プログラムが全て終了した。帰りには、眞実ちゃん、安木さん、ナカピョン、サーヤと一緒に新幹線に乗る。このシチュエーションだと、やっぱりビールだ、、、。ということで、結局7夜連続で飲むことになった、、。



、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく


posted by Yas at 23:19| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月22日

「忙しい3月」の、ある1週間 その2

 この一週間の報告の続き。

 3月16日。前日の飲み会のために、クルマをキャンパス内に置いていったのでこの日は自転車で出勤だ。少しお酒が残っていたが、天気がよくて気持ちがよい。桜にはまだ早いけれど。あ、しまった。毎年楽しんでいた早咲きの桜の樹のあるコースを選べば良かったな、、。とか思いながら愛車のプロントくんを走らせて研究所に到着した。仕事もあるが、次の日から東京出張&学会である。だらしなく伸びた髪の毛が気になったので、早めに切り上げて散髪屋さんに出向いてさっぱりした。夜は、仲野徹せんせ呼びかけの飲み会に参加。出席者は(順不同・敬称略)、中島欽一(奈良先端大)、渡邊利雄(奈良女子大)、仲野 徹、堀口安彦(大阪大)、藤原俊伸(微化研)杉浦麗子(近畿大)、八木田和弘(京都府立医大)、高森茂雄(同志社大)、近藤豊(愛知がんセンター)、山田源(和歌山医大)。みなさん揃って強烈な個性派でハイブロウ、、。たくさんの刺激をもらった。宴会終了後、なじみの寿司職人、谷さんが去年開店した店「鮨/谷燦」がすぐ近くだったので立ち寄った。んで、小一時間ほど、谷さんと相変わらずの馬鹿話をしながら少しだけ寿司をつまんで帰る。

 3月17日。この日は朝から娘のピアノ発表会があった。毎年見にきてくれる義兄夫婦をお迎えして、演奏するはYou Raise Me Up 。わずか6分間の演奏のために滋賀県草津から来てくださって申し訳がない。とか思いながらも、演奏が終わって自宅で昼食をとったあと、飛行機の時間が近づいてきたので私だけ失礼して空港に向かう。



 そこでナカピョンとサーヤと落ち合って、午後3時発のフライトで羽田空港に午後4時10分着。この出張は、日本細菌学会に参加するための出張である。会場は幕張メッセ。そこにすぐに向かうのかというとさにあらず。実は前日に群馬大学の富田教授から電話をもらって、「学会期間中は時間が取れないので、前日に東京近郊で飲みませんか?」とお誘いをいただたのだった。べつに学会期間中に時間が取れなくて富田さんと飲めなくたって構わないのだけれど、、、そんなことを言い出せるはずもなく(ブログに書いてますけど)、彼の指定した錦糸町駅で途中下車。近くの炉ばた焼屋さんで飲むことにした。富田、ナカピョン、サーヤ、ホリグチと、富田研のアムロ・レイことクルリンの5人のメンバーである。

IMG_1667.jpg
 富田さんは飲ませ上手というか、まぁ自分でも飲むし、、要するに酒飲みである。たらふく飲んで錦糸町駅に帰る途中で撮ったのが左の写真。これ、Facebookにもアップしたんですけど、その時にコメントしてくださった諸先生・先輩方、返事をしなくてすいませんでした。

 実は、この次の日から、Facebookをチェックする余裕もないほどの嵐のような学会に突入したのだった、、。(つづく)




、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく



posted by Yas at 22:46| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月21日

「忙しい3月」の、ある1週間

 みなさま、一週間のご無沙汰です。

 前回「3月は忙しい」と書いたけれど、ホントに色々とあって更新する時間を全然とることができなかった。書くことは色々あったんですけどね、、色々あると、それを書く時間がなくなるみたいな、、。んで、この一週間の出来事、、、何から書けばいいのやら、、。

 3月14日は、神谷助教をはじめ秘書の鈴木さん、後方支援の金地さんが今春に当研究室を去るのでその送別会をもった。ただし鈴木さんと金地さんはすぐに戻ってきてくれる予定である。この馬鹿げたハナシについてはまたいずれ書くが、とりあえず送別会。メインディッシュは久しぶりのタコ焼きである。セミオープンのパーティーで他の研究室からも続々と参加者がやってきて、カミちゃんの9年間の当ラボでの苦労をねぎらう。この日のタコ焼きももちろんいつも通り絶品であった。あ、そうそう、この日は新人ナカピョンの歓迎会も兼ねていたのだった。ナカピョンはパーティーに自慢の手料理(ブタの角煮)を持ってきてくれた。ナカピョン、これからよろしく。私はこの日はしかし、このあと数日間のスケジュールを慮って、ビールも控えめに午後10時頃に失礼した。

 3月15日。この日は本年度で定年退職される当研究所の岡部勝教授の最終講演&記念パーティーが開催された。この、岡部先生の最終講演は素晴らしかった。ちょうど来週に発行される拙著「研究者の劇的プレゼン術」の執筆時期と重なっていたら、この最終講演のこともきっと書いただろう。先生は、研究の内容や、ご自身の科学への興味を、わかりやすい例え話やスライドに描いた図画を用いて説明された。ときに、感極まられたのか、涙ぐんだように言葉に詰まられたこと数度。自分が最終講演をする時、はたして岡部先生のように自分の研究についてあれほど愛おしそうに話をすることができるだろうか? あれほど名残惜しそうにこれまでの研究の話をすることができるだろうか? 講演を拝聴しながら何度も考えた。会場の谷口ホールは満員で立ち見が出ていた。講演を終えられたあとの拍手は長い間、鳴り止むことはなかった。全てにおいて完璧な最終講演だったと思う。きっと私にはマネができない。
 講演後のパーティーで「岡部先生、定年退職おめでとうございます」と言うとまた少し涙目になって、そのまま私の馬鹿話を聞いてくださった。岡部先生、ご苦労様でした。ところで、先生は定年退職後には1ポスドク(有給研究員)として研究室に残って実験を楽しまれるらしい。ラット/マウスのキメラ動物の解析を楽しみにしているということだ。「そのキメラ動物、うちの研究にも使わせていただいていいですか?」と、少しだけ研究の話。このときはもういつもの岡部先生になっていた。定年退職してもこれほど研究に情熱を持ち続けるって、自分にもできるだろうか? そんなことも考えた。

 この日はそれだけでは終わらない。以前から約束していた「よしむら」での飲みだ。目加田先生と吉森先生と。二日連続で飲んでるので少しだけですよと参加した。「よしむら」のご夫婦に「今日の先生方、今までで最高にテンション低いですよ」と言われるほど、緩やかなスタートだったのだが、いつのまにやら盛り上がり続けて、結局お開きは午前2時だった。

 こうして、怒濤の一週間は幕を開けた。(つづく)


、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく



posted by Yas at 22:17| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月03日

「箕面」と書いて「みのお」と読む

 2月26日はボルデテラ懇話会。

 百日咳菌に代表されるボルデテラ属の細菌は、上部気道に感染する病原細菌である。これらボルデテラ属細菌の感染メカニズムを解析するのが、当研究室のメジャーなプロジェクトなのだが、いかんせん腸管感染細菌に比べて、気道感染する細菌を研究するグループは国内には少ない。そこで、ボルデテラ研究会というのを開催して、少ない研究グループだが密なディスカッションと情報交換をすることでこれを補おうというのだ。それでも毎年、研究会をするのは苦しい。そこで、共同研究を続けている北里生命研究所の阿部教授グループとの間だけでも、毎年この時期に情報交換会をすることにして、これを「ボルデテラ懇話会」と呼ぶようにした。

 当研究室に阿部章夫教授と桑江朝臣講師を迎えて、午後1時半からみっちり4時間。その後も場所を変えて飲みながら、あれやこれやとディスカッション(ときどき馬鹿話)をする。出来上がりの仕事ではない、ナマの話を交えながらするディスカッションはなかなかスリリングで楽しいばかりではなく、勉強にもなる。

 翌日、阿部・桑江の両先生を千里中央駅まで送るついでに、箕面の滝のある箕面公園周辺を少し探索する。ご存知の方も多いと思うが、大阪の箕面公園というのは細菌学者・野口英世博士ゆかりの地でもある。以下はホリグチのうろ覚えのハナシ、、、、。ロックフェラー研究所での細菌学研究で名を成した野口博士は凱旋帰国を果たし、老母を伴って慰労と講演のために全国を巡った。その時に立ち寄ったのが箕面公園である。箕面公園内にある「栞の家」で、母親に丁寧に料理の説明をしながら食事の世話をする野口博士を見て、居合わせた仲居さんが「世界的な科学者が、あれほど親孝行に母親に優しく接しているとは」と感激し、これを朝日新聞が記事にした。これが評判となって、野口博士は我が国の偉人伝記ものの常連になったともいえる。、、、

CIMG5117.jpg ということで、その「栞の家(いまは企業の保養所になっているみたい)」に向かって立つ野口英世像の前で記念のスナップを撮る(撮影:桑江朝臣)。
 野口博士の業績については、まぁ色々と云われているが、しかし「志を得ざれば、再び此の地を踏まず」と故郷を離れ、人間ダイナモといわれるほど仕事をし続けて成果を上げたこの人はやはり偉人である。

 「私らも頑張りまっしょい!」と誓い合い、滝道を降りる三人であった。くわえっちは、帰り際、箕面名物「もみじの天ぷら」を二袋と、なぜかゴボウの漬け物を買っていった。


、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく


posted by Yas at 21:15| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月28日

北海道後の東京出張、、なんとなく2-3日遅れの報告。

 北海道出張後のこと。帰阪したのは土曜日で、週が明けた月曜日には東京出張が控えていた。

 東京出張の会議での研究報告の準備が全くできていなかったので、北海道出張中にプロジェクト担当だったアズサにデータをメールで送ってもらい、それを日曜日に Keynote で組み直した。そして月曜日の朝に伊丹空港から羽田に出発。当然のように機内では爆睡。羽田から用務先に行く途中、渋谷の地下鉄駅で外国人に「成田空港に行くのはどうすればいい?」と聞かれて、あまり知りもしないくせに「地下鉄じゃダメだ。JRに乗れ」と教えるが、あとで不安になって iPhone の「乗り換え案内」で調べてみると、JRを利用するルートが出てこない。
 あれ?あの外国人に「ニホンジン、ウソツキネ」と思われたかな、、。と思ったけれど、さらに調べてみると山手線経由で成田エクスプレスというのがあるらしい。、、ま、嘘はついてないな、、。成田エクスプレス経由のルートが便利なルートなのかどうかはこの際、考えないことにした。

 つつがなく、出張の主用務である研究報告を終え、会議自体も夕方に終わって新幹線でトンボ帰る。車内で同じ会議に出席していた大阪府大の眞実ちゃん教授と助教の安木さんと、北海道出張に続いて同窓/同門の仲間で馬鹿話を2時間半して大阪に着いた。

 さらに明くる火曜日は、当研究室でボルデテラ懇話会を開催した。 (なんとなく、つづく)

、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく


posted by Yas at 22:35| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月27日

北海道出張報告3

 2月22日、午後11時から、帯広畜産大学での講義(講演)は始まった。

 朝、ホテルまで廣井さんに迎えにきていただき、10時半頃に大学に入る。実は私は北海道への出発直前まで今回の仕事は大学院生へのクローズドの90分講義だと思っていた。しかしそれは私の勘違いで、実際は学内でオープンな60分の講義兼講演なのだった。90分講義から60分の講演(しかも講義も兼ねるとか)へのストーリーの変更は、割と骨が折れる。しかも英語、、。しかも、講義と講演を兼ねるっていうのはかなり難しい。仕方が無いので、講義然とした基礎的な講釈を潔く省いて、基礎細菌学的事項の例証として挙げたウチのラボの古い研究の話だけを残して講演することにした。その結果、なんか、何年も前の研究の講演をするような格好になった。聴衆は20-30人くらいだったかな、、そのうち大学院生は半分ほどか? なんだか落ち着かない気分で話をして、一応無事に時間を終了した。

 昼食後、一旦廣井さんにホテルまで送ってもらって、1時間ほど眠って部屋の中で仕事をした。いや、正確には仕事をしたかったんだけど、出張中に届いたメールの返事&用事を済ましているだけで夕方の約束の時間になってしまった。この夜は同門先輩の倉園教授と同門後輩の廣井さんと飲むのだ。

IMG_1645.JPG この日は「炉ばた 魚千」というお店だった。オーソドックスな炉ばた焼屋さんだが、食材がとても良くて、味付けも抜群だ。次に帯広を訪れた時にもぜひ来たい、と思わせられる私好みのお店だった。そこで、倉園さんと相変わらず罵り合いながら飲む。この飲み方は、倉園さんと飲むときの学生時代からの作法みたいなものだ、、。なはは、、倉園さん、またよろしくお願いします。

 翌日、廣井さんと川本恵子さん(本来の私のホストだったのだけれど、急な出張があったようで、やっとこの日に会うことができた)に、札幌まで廣井号で送っていただくことになった。川本さんも大学の後輩だ。在籍中に研究室を移ったのだが、一時期は私たちと同門だった。そんな3人で3時間ほど、札幌まで走らせるクルマの中では話が尽きない。やっぱり、同窓とか同門とかの仲間達には気の置けない何かがある。

IMG_1650.JPG 途中でスープカレーなどを楽しんだりしてから、千歳空港で降ろしてもらって二人と別れる。そしてちょうど、別件で北海道に出張に来ていた盟友あべっちと会った。会えるように、事前に時間を調整していたのである。わずか20分ほどだが、搭乗口前でビールで乾杯した。かんぱぁーい、グビグビ、かんぱぁーい、グビグビ、、あわてて飲んで、あべっちは搭乗口に消えた。その15分あとに私も機内に入った。2時間。伊丹には午後8時に到着。帰宅して夕食を終えると、あっという間にベッドで眠っていた。

 3泊4日。楽しくもハードな北海道出張であった。(以上、報告おわり)


、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく


posted by Yas at 22:20| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月25日

北海道出張報告2

 北海道出張二日目。目が覚めたら、外は大雪だった。
「てへっ、雪の中を移動せなあかんのかい」とブツブツいいながらシャワーを浴びて準備していると、そのうち雪は止んだ。そしてホテルを出る頃には晴天だ。青い空に白い積雪の札幌は美しい。んで、「ええがな、冬の札幌は、、」と上機嫌で札幌駅に向かい、帯広行きのキッブを買い求める。

 改札口は騒然としていた。案内板を見ると列車の何本かが遅れ、何本かが運休になっているようだ。でも、切符を売ってくれたんだから大丈夫なんだろと、あまり深く考えずに改札を抜けて駅構内に入った。すると、列車の出発プラットホームを案内する電光掲示板が真っ暗だった。改札内にある運行案内板を見ると、札幌駅発着の半分ほどの列車が運休になっている。出発予定の列車の中には、私の乗るはずのスーパーおおぞら5号が掲示されていない。精算書で尋ねると、30ー40分遅れだが、出発することはするという。しかし、50分ほど構内で時間をつぶさないといけない、、、そんなの早く言ってくれよ(って、何も聞かずに切符を買ったこちらもいかんのですけどね)。

DSC00558.JPG ヒマなので、プラットホームをブラブラ歩いて写真を撮る。どこの雪国の田舎駅やねん?と思うくらい、線路上にもプラットホームにも雪が積もっている。信号はずっと赤のままだ。
 写真を撮ってヒマそうに Facebook にアップしたりしながらホットレモンを飲んで、列車が到着するのを待つ。そういえば、これから乗るのは石勝線だ。たしか、鉄道好きの目加田先生が「雪の石勝線はきれいだよ」と言われていたのを思い出して、「これから雪の狩勝峠を越えます」と自慢気に目加田先生にメールを出して列車に乗り込んだ。ただし、、実際には列車に乗り込んで駅弁を食べたら眠ってしまったので、雪の狩勝峠は見なかった、、。まぁ、そうこうしながら帯広に着いた。午後3時半頃である。

 予約したホテルのフロントで、チェックインしようとすると「堀口の名前で予約はない」という、。そんなことないやろ、ちゃんと楽天から予約しましたがな、、と iPhone の予約画面を見せると、、「お客様、これは3月21日の予約になってます」といわれた。、、、、あらら、、ほんまや、、。この時忙しくて混乱してたからね、、。おまけに2月と3月の日付と曜日が同じなので、間違いやすかったのもあるし、、、、、。とか、言い訳を考えたりしている間に、「お客様、実は本日は予約で満室なんですが、先日の地震で壁や天井にヒビが入ってしまって普段は予約をお取りしていない部屋があるのですが、そこでよろしければお取りしますが?」と、あっさり部屋を提供してくれた。帯広駅前リッチモンドホテル、、さすが、私の帯広での定宿である。、、。と、通された部屋はこの夏に泊まったのと同じ部屋だった。

IMG_1641.JPG んで、なんか懐かしい気分で夕方まで仕事をして、。それから、大学の研究室の同門後輩で今は帯広畜産大学の准教授になっている廣井豊子さんと飲みに出た。

 地産地消を唱える十勝の食材は抜群で本当に何でも美味しい(ホントは徳利を持って笑うヨッパライ姿の廣井さんの写真があるのだが、、「肖像権がわぁわぁわぁ」と本人がウルサいので、料理の写真をアップ、、、)。
 廣井さんは、大学の後輩で、同門で、同業者として頑張っている人たちの中でも格別に勢いがあって大好きな人である。この人「勢いがある」としか言いようがない。声がでかい。チャキチャキして、女々しいところ(すいません差別用語です)がないし、、。わっはっはっは、わっはっは、、、こうしてこの日は二人でバカほど飲んだあと、ホテルに帰って上機嫌で午前0時頃に就寝した。

(淡々とした北海道報告はもうちょっと、つづく)


、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく


posted by Yas at 22:58| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月24日

北海道出張報告1

 昨晩の午後8時頃、20日からの北海道出張から帰ってきた。札幌では北海道大学の人獣共通感染症リサーチセンターの東さんの研究グループと共同研究の結果報告と打ち合わせ。それから帯広に移動して、大学院生の講義兼オープンセミナーをして帰る。移動日の関係で3泊4日の出張になった。

 北海道は冬である(大阪も冬ですけど)。なぁに、北海道といっても札幌のような都会の冬は大阪と変わらないだろうと勝手に思っていたが、大きな間違いだった。札幌の冬は、寒いというより冷たい。だいたい、私は暑がりでなので、普段はマフラーも手袋も耳当てもしない。けれど、到着した日、少し時間があったので昼にラーメンを食べたすすきのから札幌駅前まで歩いて帰ることにしたのだが、途中で耳や指の先が痛くなって閉口した。さすが、北海道である。

 ホテルで少し仕事をしたあと、北大の東さんの研究室へ。このときも地下鉄北18条駅から歩いたが、やっぱり冷たかった。ときどき、北大で学生が凍死するという話を聞くが、さもありなんと思う。

DSC00545.JPG ミーティングの後、研究室の方々御用達のお店で乾杯。
 研究グループを代表して東教授の乾杯のスナップ。
このお店でハッカクとかニシンとかホッケの珍しいお刺身を頂く。これは北海道でなければ楽しむことはできない。「でも、ブリやハマチがあまり手に入らないんですよ」とか、、。そうか、、。やはり関西から見て北海道は遠いのだ。このあと、ススキノに移動してさらに東さんとウダウダと飲む。ススキノのスナックに行ったのは初めてだった。東さん、色々とお世話くださりありがとうございました。

 次の日、午前6時頃に目覚めると、外は大雪であった。(つづく)


、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく


posted by Yas at 18:40| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月14日

アホも歩けば棒にあたる

 「だから、アホですから、、。色んなことを一遍にできませんって、言うてますやん、、」
とか寝言を言いながら、うなされるように目が覚めた。今はまだ別にそんなに忙しいわけではないのだけれど、、来週からはちょっとスケジュールが詰まってくる。それにビビってるのか?、、、。いかん、、、不健康きわまりない。

 来週は水曜日から土曜日まで札幌ー帯広ー札幌の出張、、。次の月曜日は日帰りで東京、その次の日は研究室にあべっち/くわえっちの熱血北里大学コンビを迎えて「ボルデテラ懇話会」を行なう。それぞれの出張でそれぞれに準備が必要だ、、どひゃー、とか言うてるヒマもない、、。しばらくおいて、来月は中旬に細菌学会、その次の週に獣医学会(講演を依頼されたので久しぶりに参加)、、、、どっひゃー、、、、とか言うてもしゃあないが、、、どっひゃー、、、。

 ホリプレ本の脱稿でほのぼのとするヒマもなく、このていたらく、、。帯広と獣医学会はそれぞれ英語の講義と講演だ。だがもちろん(なにが『もちろん』だか)準備は全然できとらん、、。、、、ピンチ、、。「プレゼンテーションの準備は入念に行ないましょう」とか、本で書いたくせに、その本の執筆のしわ寄せでプレゼンテーションの準備が入念にできてない、みたいな、、どっひゃー、、。

 さて、このアホは、どうやってこのピンチを乗り切るのでありませうか? 


、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく


posted by Yas at 22:39| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月09日

教授の勝手な独り言

 実験室に入ると、ジェニーやチョコチップスが熱心にテキパキと実験をしていた。

 ふむふむ、、、、。

  ジェニーは来週、旧正月を迎えるために韓国に帰る。チョコチップスは再来週、春休みという事で沖縄に帰る。2人とも帰ったら、2ー3週間は研究室に戻ってこない。だから帰るまでにひと段落するところまで仕事を進めるために頑張っているのだ。、、、、、熱心、、というべきか、、、。まぁ真面目なんだろう。ジェニーもチョコチップスも学部の三年生だ。ジェニーはアメリカからの一年間の交換留学生。チョコチップスはモグリ(いや、許可はとってますよ)の人間科学部学生だ。テゲテゲでやっても、まぁ仕方ないかもしれないのに真面目にやっている、と見てやるべきだろう。

 ジェニーはともかく、チョコチップスは「来年は沖縄に帰れないかもしれませんね」という。 そだね。

 少し前のエントリで書いたように、チョコチップスの場合はヒットを飛ばしたばかり。これから要求される実験の質や量はどんどん高く大きくなる。われわれの仕事は、波に乗るべき旬の時期というのが間違いなくある。これを逃すと、上手くいくはずの仕事も上手くいかなくなって台無しになってしまう。無理してもやらなあかんのよ、、そういうときは。

 世の中、ワーク・ライフ・バランスとか、ゆとりある生活とか、自分の時間とか、、、ぬるい話が流行っているが、自転車操業が常のこの業界、特になぜだか知らないが我が国の研究の世界では、そんなゆとりをかましてずっとやっていける人はほとんどいない。一日のほとんどの時間を研究に費やして、申し訳ないが家族や縁者に迷惑をかけて、それでも喜々として実験をしてしまう、一時的にでも周囲から「狂」に見られても実験に熱中できる人が、高くて遠い目標にたどり着くことができるのだと思う。、、、世の中、ワーク・ライフ・バランスとか、ゆとりある生活とか、自分の時間とか、、羨ましいですけどね。

 来年の今頃、私はニコニコしながらムチャクチャ仕事をしているチョコチップスを見たい(あ、チョコチップスだけじゃなくて、できれば研究室の皆さんを見たい、、、)。残念ながら、この世知辛い世の中、そんな研究バカしかこの世界では生き残れないと思う。


、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく

posted by Yas at 00:16| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月31日

大型新人!?

 今朝はノッケから研究室が盛り上がった。

 以前から、うちの研究室は細菌毒素の機能や構造を研究テーマのひとつにしている。そのうちのひとつの細菌毒素を使って、われわれにとって有用なプローブを作製するアイデアを思いついたのは、およそ10年ほど前。それから今まで、ちょこちょこっと実験をしては上手くいかないなぁ、ちょこちょこっとプローブのデザインを変えたりして、、、やっぱり上手いこといかんなぁ、、。と、あまりに上手くいかないので、「上手くいけば儲け物」程度で、細々と時々思い出したようにプロジェクトを再開してはまたやめる、というようなことを繰り返していた。

 このプローブ、もし出来ればわれわれの仕事にとっては画期的なことになるんですけどね、、、。どうも上手くいく見込みが薄いなぁ、ということで、今では、人間科学部からちょこちょこっとやって来るテルテル・チョコチップスの見習い用のテーマになっていた。でも繰り返すが、これができれば、われわれにとってはとっても有力なプローブになるのだ。

 そしてチョコチップスが何度も失敗をしながら、少しずつ遺伝子の構築をして発現ベクターを完成させ、プローブとなるタンパク質を得たのがつい最近のことである。今日は、プローブの成否のわかる、昨日から仕込んでいた実験の結果が判明する日であった。んで、教授の特権で、誰よりも先に私が結果を見ることにした。

 顕微鏡をのぞいて仕込んだ細胞の様子を見るのだが、、、一目で、上手くいっているのが分かった。各種のネガティブコントロールと様々な角度で比較しても、間違いなく上手くいっている、、、。チョコチップスを指導しているアヤッチにも顕微鏡を見せて、まずは二人で盛り上がった。久しぶりのヒットやなー、、。久しぶりの明るい話題じゃ、。このあとはあーしてこーして、、と、顕微鏡の見方がわからなくてオロオロしているチョコチップス当人を差し置いて盛り上がる。

 この実験はチョコチップスの初めてのプロジェクトで、最初に試しに作ったプローブでの初めての実験である。それで、10年来ダメだったプロジェクトがいきなり前に進んだ。チョコチップスはモグリ(いや、ちゃんと許可は取ってますよ)で人間科学部から当研究室で実験をしている、まだ学部3年次の学生である。初めての仕事にしては、むちゃくちゃジャストミートやがな、、。

 チョコチップス、、。大型新人の出現かっ? はたまたタダのビギナーズラックか? 今日はちょっと理由(わけ)あってお酒が残ってて寝不足のアタマだったのだが、この仕事の関連情報を調べてさらに一人で盛り上がった。チョコチップス、、、。これからやることは山ほどあるぞ、、、、、


、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく


posted by Yas at 22:12| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月29日

ハードル上げて行こう

 ほんの先日、お正月を迎えたばかりなのに、気がつけばもう1月の下旬。今年に入ってしばらくはわりと時間に余裕があったので、調べ物をしたりして研究者らしく「きゃっきゃ」と楽しんでいたのだが、昨日は今年初の出張で日帰りで東京に行ってきた。これを皮切りに来月・再来月と予定が詰まりはじめている。いよいよですわ。

 大学の教員なんかしていると、よくわからない雑用とか色んな出張で忙しいのは仕方がない。「忙しい」と言うのにも飽きた。前向き、まえむき、、マエムキに全ての仕事をこなすのだ、、、。

IMG_1595.jpg ところで先々週から、当研究室に新しいポスドクがやってきた。名前はナカムラくんという。大阪府立大学の獣医学科出身で、私と同じボツリヌス毒素研究の阪口玄二先生/小崎俊司先生の門下筋である。ということで、私に期待されるところ大である。早速、着任間もないにも関わらず、私に色んな事を言いつけられている。

 ナカムラくん、、、ハードル上げて行こう、、、。私もそうだが、自分のペースでやってる場合ではない。お互い二人とも、そういう時期だ、、。


、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく


posted by Yas at 23:23| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月23日

誰やっ?

 今日の午前中、突然、卒業生のキャッシーことカシモトが研究室を訪ねてくれた。

 現れた時、ふらっと研究室に入ってきて、案内も請わずに黙って教授室の扉の前に立った姿は不審者そのものだった。誰や?こいつ?、、。次に、松浦研を出た谷くんか?(微研の人しかわからんネタです)と勘違いした。、、それからしばらくして、ようやくそこにいるのがキャッシーであることがわかった。

DSC00529.JPG キャッシー、久しぶり。
 学生時代と全然変わってないな、、、、、、。、、、、、、(すいません、ウソついてます。)

 キャッシーが学生で研究室にいた頃、私は30代半ば。バリバリのプリプリだった。確か、私が張り出し研究室の特別プロジェクトで PI になったときもまだ研究室に居たと思う。今から考えると、かなり厳しく接していたかもしれない。それで私のプレッシャーにフラフラになりながら、一生懸命実験をしていたように思う。その頃にいた学生さんはいま、大学の教員になっているのが3人。国立の研究所の室長が1人。キャッシーもいまでは、立派になって北里大学獣医学部で講師を務めている。大学の状況、日本の細菌学会の話、研究の話。思えば、お互い大人な話ができるようになったものだ。つまり、それだけお互い歳をとった。

 細菌学に携わっている者同士。これからも気軽に付き合いましょうや。また遊びに来てちょうだいな。

、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく




posted by Yas at 22:30| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月17日

第60回毒素シンポジウム、やります。

 実は、今年の夏、第60回毒素シンポジウムの世話人を仰せつかっている。開催に向けてまず、開催地と日時のアナウンス、それから演題募集を始めたところである。そのために web site も開設した。どうぞおいでなさいませ。

 この開催地を決めるのには、随分と頭を悩ませた。一昨年から、このシンポジウムの例年の参加人数に当たる60人前後を収容できるホールがあって宿泊できて、割と自由にお酒を飲んだり、夜遅くまで騒ぎ合って(専門用語ではこれを「ディスカッション」という)も許されるという施設を探して、あそこもダメここもダメといくつもの開催地が浮上しては消えていった。

img_450803_4267983_0.jpeg 私の頭の中にあったのはゴードンカンファレンスで会場によく使われていたプロクター・アカデミーである。確かボストンからバスで2時間ほど走ったところにあっただろうか? 周りには何も無い。ほんとに人家さえも見当たらず、正門を出て正面の道筋を辿ると、映画「未知との遭遇」のポスターのように道が真っ直ぐと見えなくなっていくような、、、そんな感じだった。そんな雰囲気のロケーションで、合宿型ミーティングとして歴史の長い毒素シンポジウムを主催したい。それが私の思いだった。

 んで、2年前。夏休みに家族で旅行した時に立ち寄った施設に、私は激しく魅了された。兵庫県宍粟(しそう)市の山中にある楓香荘という宿泊入浴施設である。毒素シンポジウムの重鎮の先生からは「何があっても温泉のある施設にしてくれ」と厳命されていたその条件も満たしている。収容人数は75名だから、シンポジウムだけで貸し切りも可能だ。思わずフロントカウンターに行って、様子を色々と尋ねることにした。

「あのー、もし可能なら2年後に、ここで学会を開催したいのですが、中を見せてもらえませんか?」
相手は怪訝な顔である。
「学会って、、、、、どういった学会ですか?」
いきなり詰問口調だ。どうやら、新興宗教なんかでときどき耳にする「〇〇学会」とかの集まりと勘違いされたらしい。思わず名刺を探ったが、プライベートな旅行で持ち歩いているはずもない。
「いやいや、えっと『毒素シンポジウム』という学会でですね、、」
「ど、毒素っ? こ、ここは、そういった会には会場をお貸しすることは難しいんですが、、」

 おっさん、なに言うとんねん、、暴れたろか、、、、と思ったが、ここで暴れては、ハナシが一層ややこしくなる。困っていると責任者らしい方がやってきて、代わって丁寧に応対してくれて事なきを得た。案内された施設を見ると、きれいに手入れされているし、コンパクトだし、温泉はあるし、ホール形式の会議場もあるし、、。完璧である。そこで連絡先氏名のメモを残し、後日改めて見積もりを頼んだら、またお手軽な値段である。その後もいくつかの候補地を調べたが、この楓香荘が私のイメージに最も合っていた。

poster.jpg
 本会の特別講演その1の演者は、本学医学研究科の「闇雲に走り続けるオートファジー学者」の異名を持つ吉森保先生にお願いした。さらに企画を検討中である。


 動物、植物、海洋生物、細菌、真菌、その他の生物が産生する、異種生物に作用する天然分子を研究されている方、、、どうぞいらっしゃいませ。

 しかし、ちょっと不便にもほどがあるかも、、。路線バスだとJR姫路駅から乗り継いで、2時間以上。一日に2便程度しかない(先月調べ)。、、、シンポジウム開催時には、送迎バスを用意しますっ。安心して、お出でなさいませ。



、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく


posted by Yas at 21:42| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月10日

「マイコプラズマ」と「のどぐろ」と「グジ」

 昨日、山口大学の清水隆准教授が微研にやってきた。目加田先生に招待されてのことである。
 
 清水さんの研究対象はマイコプラズマだ。様々な角度から HB-EGF の機能解析を展開されている目加田先生とは接点がないように見えるのだが、科学の織りなす綾というべきか、思わぬところでつながっているらしい。、、、まぁ部外者がブログで他人の未発表の研究内容を詳しく書くのもなんですから、、、書きませんが、、面白いみたい。

 マイコプラズマの感染とそれに対する炎症反応を、菌体成分レベルではなくて生菌を使った感染レベルで調べている研究者は少ない。清水さんはその中の1人だと言える。意欲的にマイコプラズマ感染によって起こる炎症反応のパターンを解析されている。期待を抱かせられる講演だった。清水さん、、、、、今後も是非頑張ってね。また面白い話を聴かせてくださいな。

 講演後に、目加田先生からお誘いいただいて、清水さんと三人で夕食をご一緒させていただいた。急なことなので「よしむら」には行けない。いや正確には、急に行ったところで満席で入れるわけがない。ということで、最近、目加田先生が新しくレパートリーに加えられたというお店に行った。場所は「よしむら」に近い、大阪天満宮横にある、「彩肴(さいじ)鮮々」というお店である。

 日本の細菌学の現状、科学の世界の現状について、あーでもないこーでもないと言い合いながら、日本酒を飲む。肴には「タラの白子」や「てっさ」、「のどぐろ」や「グジ(甘鯛)」の塩焼きが並ぶ、。日本酒の品揃えも良い。何より、カウンターの中にいるご主人と(多分若い)おかみさんが、お客さんに楽しく飲んでもらうことに心配りされているのがよくわかるので、客にとってはとても心地がよいのがいい。

 「『のどぐろ』ってサカナ、知りませんでした、もちろん食べんのは初めてです」「甘鯛ってこんなにおいしいんですか、、」、、清水さんが言う。

 清水さん、、、。仕事もいいけど、たまには美味しいお魚を食べにいった方がいいかも、、。


、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく


posted by Yas at 22:07| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月04日

仕事始めに雑用退治

 本日、仕事始め。

 今年最初のBGMにはエリック・クラプトンを選んだ。iTunes に収録している「Clapton Chronicles」「Reptile」と「461 Ocean Boulevard」を順に再生しながら、取りかかるのはもちろん雑用である。Associate Editor を務めている雑誌の投稿論文の処理やら、数々のメールの返事やら、大学の委員会関係の書類の処理やら、、、、。以前から薄々感づいてはいたのだが、自分の研究に関係しない作業のことを「雑用」と呼ぶのは、空しい抵抗なのではなかろうか? もう、「これも大切な仕事さぁ」「これでお給料もらってるのさぁ」と諦めた方が気分がすっきりするのかも、、とか思いながら Mac に向かう。けれどどんなに雑用をこなしたところで、研究者としては評価されないし研究費も獲れないし。でも雑用もせずに自分の研究のことばかりをしていては人間を疑われるし、、、ぶつぶつぶつぶつ、、と Mac に向かう。

 研究室はまだお休みモードだ。出てきているのはシショーと私だけである。出勤予定だったアヤッチは風邪でお休み。どうも年末年始に風邪が流行っているようだ。来客もなく電話も鳴らない環境で、「461、、」のボーナスヴァージョンに収録されている「Leyla」を静かに聴きながら色んなことを考えた。

 実は、再来週に研究室に新しいメンバーがやって来る。この春には新しい学生さんも参加してきて少しメンバーも変わる。これを機会に、研究室の運営の仕組みを少し変えていもいいのかもしれない。それが吉と出れば良いし、凶と出ても私の責任だ。大したことはない、、、ぶつぶつぶつぶつ、、。

 お昼をはさんで、夕方4時頃までひたすら作業をしたおかげで、とりあえず潰すべき雑用は全て潰した。明日は「仕事」ができるはずだ。

、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく



posted by Yas at 21:20| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月26日

冬の淡路夢舞台

 昨日今日と出張で淡路島の夢舞台国際会議場にいた。大阪大学ブローバルCOEプログラム「オルガネラネットワーク医学創成プログラム」の研究成果報告会に参加するためである。

IMG_1581.JPG 写真は夢舞台にある自慢の花壇、百段苑である。
 われわれ微研の研究者にとって,あわじ夢舞台と云えば「あわじ感染症免疫学フォーラム(AIFII)」の開催場所として親しみのあるところである。宿舎はむろん、ウエスティンホテル淡路。 客室に足を踏み入れると、まるで毎年9月上旬に開催される AIFII に出席しているかのような錯覚に陥った、、。が、、ほんとはこの日はクリスマスなのだ、。それを思うとちょっとトホホ感があるが、まぁ仕方ない。お仕事である。

 成果報告会で発表される研究はどれもこれもピカイチのレベルだ。このなかで、うちのラボの仕事の内容が見劣りしないかと、心中激しく動揺しながらもみなさんの講演を拝聴する。夕方からは懇親会&ポスターセッションである。参加者のみなさんはここでも熱心だ。食事をして、アルコールを楽しみながら発表ポスター前で発表者とディスカッションをする光景は、ゴードンカンファレンスのような活発な海外の学会を彷彿とさせる。しかしそれにしても立ちっぱなしは疲れる。そこで適当な時間に、このブログラムの拠点リーダーで医学研究科長でもある米田悦啓先生と審良先生、吉森先生と私の4人で「少し座りたい」とホテルのバーで飲むことにした。そこでの話題ももちろん,「オートファジー形成やインフラマゾーム誘導におけるオルガネラネットワークの役割」についてだった。、、、、、というのはウソで、SF映画「マタンゴ」は怖かったとか、ウルトラQのカネゴンはシリーズでも一度しか登場していないのに大人気なのはなぜか?とか、今度の007「スカイフォール」は面白かったとか、、。マラソンは始めたらやめられんぜ、とか、、。そこに松浦先生がやってきてさらにワイワイと馬鹿話が続く、、。楽しかったがしかし、翌日の第一番に私の成果報告がある。深酒せずに早めに部屋に戻り、入浴後に再度スライドを練り直してからベッドに入った。

 いやしかし、つくづく思うのは、うちの研究室の遅い仕事の進捗である。ベッドに入ったあとも、現有のメンバーのままでどうすればもっと効率よく仕事を進められるのか考えてしまって、この日はあまり眠れないまま朝を迎えた。そして朝一番。眠いなぁ眠いなぁと思いながらなんとか自分の報告を終える。ここでも、喋りながら私の研究室に何が足りないのか考えていたような気がする。そのあとも、他の参加者の報告を聴きながら考えた。

 やっぱ足らんのは「ガッツとファイトと根性」ちゃうか、、。それが今回の成果報告会での私の結論である。

、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく



posted by Yas at 21:50| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月23日

谷口記念講堂

 私の所属する微生物病研究所と、お隣の免疫学フロンティア研究センター(iFReC)の研究室が同居している生命科学融合棟(正式には融合型生命科学総合研究棟)の1階に「谷口記念講堂」という名の講堂がある。約200人を収容できる(んだったと思う)、微研とiFRec の兄弟研究機関の顔となる誇るべき講堂である。

 ところがこの講堂には、いくつか問題があった。部屋は縦に長くて天井が高い。なのに、床はフラットで階段教室のように傾斜があるわけではない。そして冷気は下に溜まり暖気は上に溜まるので、空調があまり効かない。それに音響に配慮された構造になっていない上に音響装置の質もあまり良くないようで、演者の音声マイクと質問者や司会者の音声マイクが干渉して、しょっちゅうハウリングする。ステージに奥行きがないので、演題とスクリーンの距離が近すぎて、演者はスライドを見ながら喋りにくい、、。決定的なのは、天井から吊るされた液晶プロジェクタが故知らずときどき震動するため、映写された画像が揺れることだ。講演の最中にスライド画像が揺れるというのは前代未聞である。これが微研や iFReC の顔となるべき講堂なのか。杮落とし(こけらおとし)以来、落胆されている関係者の方も多かったに違いない。

 なぜ、液晶プロジェクタが揺れるのか? これは発覚当初から話題になった。暖気が上部に溜まる講堂の構造のせいで、プロジェクタが暖められて冷却ファンが異常に回り続けるからか? 空調のオン/オフの震動がどうかしてプロジェクタに伝わるのか? それとも、講堂の階上にあたる3階で誰かが歩いたり暴れたりすると揺れるのか? まさかそんなこともあるまいが、、、。

 そこで目加田所長の指示で、今月21日に開催される(開催された)微研業績報告会/学術講演会に備えて講堂の不備を改善することになった。 音響映像設備やステージの普請に関係する業者さんに来てもらっては、推進室のカンザーくんやホッタさんをはじめ微研の何人かの有志で、あーでもないこーでもないと相談しながら改善点を決めていく。問題はやはり液晶プロジェクタだ。「なんで揺れるの?」と、改善のためにまずは原因を探ることになった。暖房をフル稼働させて液晶プロジェクタのファンを回しっぱなしの状態にしても映写画像は揺れない。空調をオン・オフ切り替えても揺れない。そこで最後に、携帯電話で合図を交わしながら何人かがプロジェクタを吊るしている辺りの3階を歩いてみることになった。「まさか、そんなあほな、、鉄骨コンクリートの建物で、3階で歩いてその下の天井のプロジェクタが揺れるなんて,そんなことあるかいな、、」と思って様子をみていると、、揺れた。「あ、ほんまや、、」 ホントに揺れた。

 これを見ていて、階上の住人が歩くたびに電灯が揺れた学生時代の下宿を思い出した。なんという安普請。微研・iFReC の顔になる講堂なのに,,,,。それとも公共工事なんてそんなものなのか、、。プロジェクタの設置位置がたまたま絶望的に悪かったのか,,。

 しかしとりあえず今回の改修で、演台側のステージが広くなって演者にとっては喋りやすい講堂になった。音響もポイントになる設備を替えてずいぶん改善した。液晶プロジェクタは、装備するレンズを小さいものにして重心が取れているのか、揺れは治まっている。ただし映写されるスライドの大きさは講堂のスクリーンに比べてかなり小さい。今回は間に合わなかったが、改修調査の結論として、レンズの小さいままのプロジェクタの設置位置を後ろにずらして映像を大きく映すということになった。設置位置を変える時には固定機材の補強もする。きっとこれで、少なくとも講演の聴きやすい講堂にはなるはずだ。

 しかしそれにしても、3階で歩くとプロジェクタが揺れるなんて、、、、どうしてこんなことになったのやら、。そういえば、この融合棟を建てるために取り壊された建物の中にあった以前の講堂は古かったけれど風格があった。今はどうなのだろう? 機能やコスト重視で(今の講堂の場合、機能もイマイチだが)、以前のような威風を備えた造作の大講堂なんて作りにくいのだろうか。

 そんなことを思いながら、21日の業績報告会/学術講演会の素晴らしい研究発表講演を拝聴した。

 
、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく


posted by Yas at 22:30| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする