いま、伊丹空港。
明朝から東京で班会議がある。文部科学省科学研究補助金特定領域研究「感染現象のマトリックス」の横糸会議だ。横糸会議とは、寄生体の種類を縦糸に、感染現象を横糸にした「感染現象の『マトリックス』」の横糸をさす。先月の鎌倉の横糸研究会は「病原体トロピズム」、明日からは「病原体の細胞内動態」というテーマの研究会が行われる。
いろいろと多くの班会議があって忙しいといえば忙しいが、高額の研究費をいただいているのだ。そんな立場の研究者はベストを尽くすべきだと思う。数多い班会議の出席などはなんてことはない。
研究者のベストとは何か? いい研究成果を出すことか? 成果が出るかどうかはある意味で運次第のような部分もある。思ったような成果がでないとしてもそれは仕方がない。しかし、科学的に納得のいく作業仮説をたて、それでたとえネガティブデータしか得られなかったとしてもその考察を科学的にこなして次のステップに移ることができれば、それは科学者としてベストを尽くした、ということになるのではないか。
「上げ底」や「張りぼて」の見せかけの成果で取り繕ってはいけない。
今さら書くのもバカらしいが、ちょっとそんなことを思うことがあった。空港のロビーで思ったまま書いたので稚拙な表現になった。すまん。
2008年05月28日
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