2016年01月24日

貧乏症

 最近、雑用の交通整理を心がけるようにしたら(とは聞こえがいいが、要するに断ることのできる用務を断っているだけ)、自分の仕事(研究)に関わる時間を比較的取れるようになった気がしている。この日も夕方前からは、最近報告してもらった実験データの吟味や新着論文のチェックやらで時間を過ごすことができた。自分の興味にフィットした論文を見つけ、ダウンロードしてざっくりと拾い読みする。自らピペットを持って実験できなくなった研究者(年数を経た大抵の教授はそうだ)にとっては至福の時間である。

 そうして最近報告してもらった実験データのことを考えながら新着論文を眺めていると、ちょっと気になった記述を見つけた。「これ、ウチの仕事に使えるんちゃうん?」と、もう少し詳しく読んでみたくなる。大げさではなく、こんな時は高揚感があって心臓がドキドキと高鳴ることさえある。この論文を詳しく読みたいっ、気のついたことをその論文に激しく手書きでメモを取りたいっ、、そんな衝動にかられる。

 そのためにはダウンロードした論文を印刷しなければならない。私は専用のプリンタを教授室に置いている(大抵の教授はそうしている)。しかし、教授一人でたくさん印刷するのはコスト面で気がひけるので、比較的コンパクトなインクジェットプリンタを使って、しかも片面使用済みの用紙の裏に印刷する。私の貧乏症なところである。

 コンピュータでプリント操作をしてしばし待つ。早く印刷しないかな、、ええぃっ、じれったい、、、と高鳴る胸を押さえつつ待っていると、用紙の表裏を間違ってすでに印刷された面に印字してしまった。だらぁっ、私としたことがなんということじゃ。気を取り直して、用紙の裏表を確認してもう一度印字する、、。と、次に印刷されてきたものは字が随分とかすれている。どわぁっ、黒インク切れかいっ、、。

 黒インク黒インク、、、研究室には備蓄のインクカートリッジもあるが、やっぱり貧乏症の私はサードパーティー製の詰め替えインクも用意している。、、早く論文を見たいんやけどなぁ、、でも詰め替えインクがせっかくあるし、、、と、実験室からプラスチック手袋を持ってきてインクを詰める、、。、、もうっ、オレはヒマなんかっ、、。

IMG_2461.jpg 空っぽになったカートリッジに細工をしてインクを入れていたら、なんか情けなくなってきた、、。阪大には700人以上の教授がいるが、忙しい時にインクジェットプリンターのインクを手で詰め替える教授が何人いることか、、、。微研や iFReC には絶対おらんな、、。私が常日頃お付き合いいただいて尊敬申し上げている一流と呼ばれるあの先生やあの先生なんか、絶対こういうことはなさらない。「キミ、これをちょっと印刷してくれたまえ」と下々の者にコピーを用意させるに違いない、。

 忙しいのに、インクを自分で詰め替えて、用紙の裏紙を使って印刷しているような教授はあかん。この辺がオレのあかんとこや、、。あ〜、、オレはあかん教授や、、、。

 だいたい、3ヶ月に一度くらい、私はインクを詰め替えてはこうして反省を繰り返している、、。


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posted by Yas at 11:41| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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