2015年01月05日

これって、どうよ?

今日は仕事始めである。

新春のご挨拶をかねて、ほのぼの系の話題でも取り上げようと思っていたのだが、今朝の毎日新聞朝刊で、むちゃくちゃ違和感のある記事を読んで腰を抜かしそうになったので、そのことを書く。

その記事とはこうだ。
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政府は来年度から、小中学生を対象にした「起業家教育」の導入を全国の学校に促す取り組みを始める。経済産業省が来年度予算の概算要求で、起業家教育の拡充名目で5億円を要求。

(前略)ーーー起業家教育は、総合学習の時間などを使って模擬の「株式会社」を設立する体験をしたり、外部から起業家を呼んで話を聞いたりして、子供たちの「起業家精神」を養うもの。ーーーー(中略)ーーーーー日本での起業希望者は、1997年の160万人台から2012年には80万人台まで減少するなど、起業への挑戦者が少ないことが大きな課題となっている。経産省は「自ら考え、主体的に判断する能力など、生きる力を養うことができる」(担当者)との教育効果も期待している。
***********(毎日新聞2015年1月5日朝刊から引用)
http://mainichi.jp/shimen/news/20150105ddm002100050000c.html

小中学校で起業教育? 私には全く意味がわからない。そもそも起業への挑戦者が日本で少ないのは、起業を志す人間が少ないのではなくてベンチャーキャピタルのような投資家の投資トレンドに問題があるからだと私は理解しているのだが、違うのだろうか。もし起業家が少ないのが原因だとしても、小中学生にそのような起業家教育をして、何がしかの効果が得られるとも思えない。この計画の旗振り役が経済産業省というのにも違和感がある(かといって、文部科学省が旗振り役でもおかしいけれど)。そもそも、起業家って、習ってなれるものなのか?

こんな教育を受けた小中学生が高校生になって、授業中に「国語や社会を勉強しても儲からん。英語は世界展開の時に役に立つかも、、」と学習教科を勝手な価値判断で値踏みしたりするかもしれないと思うとぞっとする。小中学生の間は、基礎的な学力とコミュニケーション能力を身につけるべきで、それをどのように使うかはそれ以後の個々の問題だというのが常識だと思っていたけれど、そうではないようだ。

それで思い出したことがある。私が小学生の頃、梱包資材や文具の卸商売をしていた父親の店に置いてあったコンパスがとても使いやすいというので、教室で同級生から注文を受けて、代金と引き換えにコンパスを渡していた(つまり売っていた)ら、担任の先生に見咎められたことがあった。その先生は優しく私に「友達にはお店の場所を紹介して、そこで買ってもらうようにしなさい」と言った。それを聞いて私は「ん?学校でお金のやりとりしたらあかんのや、、」と納得した。40年以上前の話である。

映画「マルサの女(伊丹十三監督/宮本信子主演」では、なんだったかの商売をする小学生(中学生だったかもしれない)が、やはり先生に見咎められ、「どうして小(中)学生が商売をしてはいけないの? 決して楽して儲けているわけじゃないのに、、。これでもクレーム処理とか大変な苦労をして稼いでるんだよ(大意)」と主人公に問いかける場面がある。先述の40年以上前の経験をした私は、この場面を見て妙に安心した覚えがある。この映画はおよそ25年ほど前だ。その間には、子供達に対する教育の意味は変わっていなかった、ということだ。それが、今や政府が旗を振って起業家精神を小中学生に注入しようとしている。

時代は変わったのか? 経産省の考え方がおかしいのか?

意味わからん。


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posted by Yas at 21:53| Comment(0) | 非科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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