2014年06月24日

シモザワ君

先日、千里中央で開かれたある会合に参加した。会合といっても、衛生行政関係の仕事に携わる大阪府立大学獣医学科の同窓生の少人数の集まりである。私は衛生行政に関わっているわけではないが、この会合(つまり飲み会)には時々誘っていただいている。
IMG_2136.JPG左隅のクスノキ君から、テーブルをぐるっとセト(マスモト)さん、ナカタニ君、ツムラ君、オガサワラ君、アサオ先生、シモザワ君。関係業界の方々には、あぁそぅ、こういうメンバーですかとお分かりいただけるような面々である。まぁ私なりにそれぞれの方々のキャラを興味深く思っているので、いずれ機会があるときに別々に取り上げさせていただきたいなと思っているが、今回はこの中にあって、私と同じで衛生行政に関わっていないがこの会合に参加していたシモザワ君のことを書きたい。

シモザワ君は、現在、中央競馬会に勤めている。学生時代、彼と私は同じ「獣医公衆衛生学教室」で学部3年生から修士課程の間を過ごした。、、、私の方は学部3年から4年の途中まではクラブ活動を優先していたので、ほぼユーレイ学生だったのだけれど、、とにかく同じ研究室にいた。三国丘高校の野球部出身。確か大学在籍中に、彼の後輩たちは甲子園に出場している。そのこととあまり関係はないが、当時、学生が集ってよくやっていた草野球の試合で彼と私はバッテリーを組んでいた。彼が投手で、私が捕手だった。かと言って、格別に親しくつきあっていたわけではなかったが、実は私は彼に強烈な影響を受けている。

当時の私は、周囲に対する薄ぼんやりとした身勝手な不満だか不安だかが心中にあって、世を拗ねたような不真面目な学生であった。大学の職員先生方とも他の学生とも、木で鼻をくくったような付き合い方をしていた。真面目に講義に出て勉強するようなクラスメートを半ば馬鹿にしていたようなところもあった。知り合った当初、私にとってはシモザワ君もその類のクラスメートだった。もし同じ研究室に配属されていなかったら、その印象のままで終わっていただろう。それに、私の人生も少し変わったものになっていたかもしれない。

真面目なシモザワ君は、しかし決して暗いわけではなく(真面目=暗い、と考えた当時の私のメンタリティーにそもそも問題があるが、、)、ユーモアのセンスもあるし、話もうまい。当時、彼は馬術部に在籍していた。獣医学科でかつ馬術部に所属して活動するのは、実に真っ当である。彼の場合はそのあとさらに、中央競馬会に就職した。、、、実に真っ当な人生である。、、んで彼は極めて真面目だった。真面目に実験をやり、真面目に当時の指導教員の不手際に怒り、真面目に研究室内のあらゆる立場の人達とコミュニケーションをとった。そして確実に、様々な面でなにがしかの成果を得ていた。同じ研究室に配属されると、例えプロジェクトが違ってもお互いのパフォーマンスはそれとなくわかってしまう。その辺りは、講義を受けるためにただ同じ教室に座っているだけの時とはずいぶんと違う。真面目に事に当たり、確実に目標を達成するシモザワ君の姿は、研究室内の私を含めた他の学生の中でも傑出していた。そんな彼を見て私は初めて「真面目にやる」ことの価値に気がついた(えらい遅い”気づき”ですいません)。それから彼を真似て、私も何事についてもとりあえず真面目に当たることにしたのである。そうして30年以上経った。私の日頃のいいかげんな言動に比べて「仕事ぶりはえらい真面目やがな、、」と私に感想を漏らした人がこれまでに何人かいるが、そうだとすればそれはこのシモザワ君の影響によるところが大きいのである。決して私の性格ではない。研究者として論文を書いて、ある程度の成果を上げてこられたのも、彼から習った姿勢に支えられた部分は大きいと思っている。

IMG_2137.JPGこの日は、会合の後も二人でさらに飲んだ。もしかすると二人で飲むのはこの時が初めてだったかもしれない。二時間ほど飲んで、タクシーで帰ることにした。彼は仁川に住んでいて(単身赴任である)、私は伊丹なので同じ方向だ。車内でしばらくすると、また気軽に連絡をとるためにLINE で友達登録をしたいと彼が言い出した。あぁ LINE ならオレもやってるよと応えると、彼は「ふるふる」という友達の登録方法を教えてくれた。近くにいる友達がそれぞれの携帯端末を振るとお互いを登録できるという仕組みらしい。そこで、二人でスマホを同時に振ってみたが繋がらない。なんかおかしいな? でもまぁいいやと振るのをやめようとする私に、彼は「なにやめてるんや、設定を変えてもう一回振ってみるんや」と何度も何度も「ふるふる」を繰り返す。最後は、すっかり飽きた私に「ふるふる」を強要までした。おかげで、道順を気にする運転手さんを無視して、伊丹に到着するまでオッサン二人が車内で一生懸命スマホを「ふるふる」し続ける羽目になった。登録を何度失敗しても、シモザワ君は決して諦めない。

50歳半ばを過ぎても、シモザワ君は真面目である。、、、、シモザワ君。またメールで連絡するわ、、。


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posted by Yas at 19:54| Comment(0) | 私的先生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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