2013年08月12日

若手コロッセウムのことをまじめに考えてみた

 先週はじめに日本海に海水浴に行ったかと思うとそのあと一日おいて、休むまもなく「細菌学・若手コロッセウム」に参加するために広島に向かった。会場は広島エアポートホテルと、ホテルに隣接するフォレストヒルズガーデン。第7回目の、「若手コロッセウム(通称;若コロ」である(若手コロッセウムの変遷についてはこちらの方をつまみ読みしてチョ)。

 若手コロッセウムは、たくさんのやる気のある学生さんを歓迎する合宿型のミーティングである。今回は前回と同様に、会の運営を担当する有志からなるワーキンググループの努力で、学生の参加費が無料になった。、、、とはいっても本会の参加者や演題登録に年齢制限はない。テーマとなる研究領域は「細菌をあつかった研究」ならなんでもいい、ということになっている。医学細菌学でも植物細菌学でも、有用細菌の基礎・応用研究、生物モデルとして細菌を扱う研究、分類学やらゲノム解析やら、、今回もいろんな細菌研究が揃った。これが本当に興味深く、また勉強にもなる。いや、勉強と云うよりも「発見」と言ったほうがいいかもしれない。「ふうん、細菌を使ったそんな研究領域もあるんや」といったような発見だ。

 実は、第一回の若コロの世話人は私だった。その当時、たくさんの細菌学仲間の先生方と相談して、若コロの開催を決めたのだった。そのとき、開催は決めたけれど、会の方向性をしっかりと決めていたわけではなかった。ただ、「細菌を扱う研究」のすべての領域を対象にした研究会にしようということだけは決めていた。それが、第4回あたりから発足したワーキンググループの努力でいろんなアイデアが加えられ、良い方向に拡張され、そして現在のように充実した会に作り上がった。今回のプログラムは一般には公開されていないようだが、それを見れば、このミーティングが仲良しクラブの集まりではない、朝から夜遅くまでしっかり勉強するための会であることがわかる。

 ところで話は変わるが、実はワタクシ、人物名でネット百科辞典の Wikipedia に掲載されている。どうして掲載されたのか、誰がアップロードしてくれたのか、全く私の知るところではない。それに、そこにある私についての解説は簡潔で質素で、そのこと自体は(光栄ですけど)大したことではないのだが、、、略歴の最後の箇所に「『細菌学・若手コロッセウム』第一回世話人」と紹介されているのが、実はとても嬉しかったりしている。これも、若コロをとても良質な学術ミーティングに仕上げてくれたワーキンググループの皆さんのおかげである。

 バクテリアは一個の細胞で外部環境の変化を感知して応答(を完結)することができる。もちろん集団で行動もする。その細胞は丈夫で増殖が速い。だからモデル生物として有用だ。そして、たくさんの代謝産物を産生し、その代謝産物を通じて動物に病気を起こすし、有用化合物も生成する。そんなバクテリアを研究する研究者がバクテリアの話をするためだけに集まるようなコミュニティーが日本に存在しないのが惜しい。動物細胞や酵母を対象にした細胞生物学会のような存在が細菌研究にも必要だと思う。しかし、学会レベルの組織をすぐに作り上げるというのは非現実的だ。何らかの形でこの若コロが起爆剤になって、そのキッカケが出来上がればいいな、と夢想している。

 ワーキンググループの皆さん。これからもよろしくね、。あ、それと、これを読んで興味を持たれた方は、来年、是非参加してくださいな。来年は北海道のニセコで開催される予定です、、。開催日はいつだったっけ?


、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく


posted by Yas at 22:11| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]