2013年07月20日

「第60回毒素シンポジウム」終わりました

 大学に仕事に出ていた今日の昼前。研究所の前で出会った審良先生に「あっちこっち出かけて楽しそうやん?」と言われた。フェイスブックやブログでの私の書き込みを読んでいらしたんだと思う。確かにワタクシ、先月から沖縄に行って、ドイツに行って、そして今週は兵庫県宍粟市の山中にいた。私が世話人を担当する「第60回毒素シンポジウム」のためだった。

DSC00161.JPG 毒素シンポジウムは合宿形式の学会だ。最近はよくあるが、本会はこれを60年前から続けている。私は、実は、第32回から参加している。途中2,3回不参加でしたけどね、、。そんな老舗合宿型ミーティングだが、いろいろな事情で前の2回は合宿形式にはならなかったので今回は3年ぶりの合宿型の開催となった。二泊三日。合宿形式の学会は費用がかさむ。そこで、今回のテーマは「手作りで安く仕上げて勉強する」ということにした。

 それで、選んだ会場は兵庫県宍粟市の山中にある「楓香荘」であった。この宿舎はいわゆる半官半民の運営で、宿泊料金も会場ホールの使用料も格安である。さらに、シチュエーションも規模も設備も、毒素シンポジウムにお誂え向きな宿泊施設だ。参加者は70名に及んで貸切にしてもらったので、少しくらいなら無理もきく(ということを期待した)。んで、実際、かなり無理を聞いてもらった。今回は、ふと思いついて、一般演題の質疑応答時間を無制限にして、質問が途切れるまで続けることにした。おかげで議論は深まったものの、プログラムで予定した時間は遅れに遅れた。そのためにレストランでの夕食を普段のラストオーダーの時間よりも遅い時間に始めるのを許していただいたり、飲食物の持ち込み不可の原則のところ、宴会場費を支払うことで、夜の飲み会のための飲み物持ち込みをすべて黙認していただいたり、、。「楓香荘」のみなさま、ありがとうございました。

 シンポジウム特別講演の演者には、いつも親しく付き合っていただいている生命機能研究科の吉森保先生と、ある飲み会で知り合った九州大学大学院の中島欽一先生。お二人とも素晴らしい講演で参加者を魅了してくださった。ありがとうございました。個人的に講演を楽しませていただいただけではなく、世話人としても面目がたちました。

 プログラムは午前8時40分に始まって午後7時ころに終わり、さらに夜の懇話会は翌日の午前2時ー3時まで続いたらしい(私は早めに失礼した)。その間ずっと研究室のメンバーは世話人側の人間として立ち働いてくれた。さらにこうした形式の学会では、何事も予定通りに行かないことが多い。そんな時も冷静に明るく対応して動いてくれた。研究室のみなさん、ありがとう、、。

 次回は徳島大学の長宗先生が世話人をされる。細菌毒素を中心に運営されてきた毒素シンポジウムはもはや限界で、ヘビ毒や昆虫毒や海洋毒などいわゆる天然有機化合物(天然毒)の研究をする方々に参加を呼びかけて方向転換を図らねばならないのは明らかだ。んで、そんな転換期にある毒素シンポジウムのアカデミックミーティングとしての問題点は、今回運営に携わった私の中ではっきりしたように思う。その中身は、もちろんこのブログで書くことではないが、長宗先生には伝えたいかな、、、。

 学会っていうのは、始めるのは容易だけど終わらせるのは難しい。それで終われずに続けるのなら、時代にあった方向転換が必要だ。以前からの私の思いだが、「第60回毒素シンポジウム」の運営を終えてもやはり同じ事を考えた。


、、人気ブログランキング参加中です、、
人気ブログランキングへ
応援のクリックグッド(上向き矢印)をよろしく


posted by Yas at 22:14| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]