2012年10月07日

「ほろ酔い細胞生物学入門」 吉森保先生

 先日、吉森保先生が市民講座で講演されるというので、目加田先生と一緒に出かけることにした。

 場所は京阪中之島線なにわ橋駅構内にあるアートエリアB1というところである。この駅の遊休スペース(ではないのかもしれない)は、京阪電車、大阪大学とNPO法人が中心になっている、様々な文化芸術活動に利用されているほか、その他の文化活動にもスペースを貸している。
DSC00288.JPG この日は、「日本酒1週間2012〜お酒にまつわるエトセトラ〜」という、居酒屋さんの集まりによる企画の一環で、吉森先生が講演することになったのだ。企画は毎度おなじみ「よしむら」のマスターである。
 左の写真は吉森せんせいとよしむらさん、、。開演前で気合いも入る。


DSC00297.JPG 会場は80席ほどか。ほぼ満席である。講演タイトルは「ほろ酔い細胞生物学入門」。この講演で吉森先生は、生物学の基礎から研究対象のオートファジーまでの盛りだくさんの話をされた。ポイントポイントで、酒造りの主役である酵母の話をはさむ。そのタイミングやボリュームの配分が絶妙である。そして、そんな内容をお酒を飲みながら話すように(実際、お客は美味しいお酒を飲んでいたのだけど)、気さくに話をされる。世界的に活躍されている先生なのに、そんな様子は見せない。物知りのおっさんが酒を飲みながら、ウンチクを語っているかのような講演だった。

DSC00310.JPG 講演のあと、よしむらさんご夫婦、吉森先生とその大学院生さん達、イベントのお手伝いをされた「よしむら」常連客の方々の慰労会に、目加田先生と私もご相伴させていただいた。場所は西天満の居酒屋さん。よしむらさんのお知り合いのお店で、ここで出された酒肴も最高だった。話は盛り上がり、深夜に閉会。もちろんタクシーで帰宅した。


 同じ研究領域で仲間内の研究者を相手に講演するのは比較的簡単である。研究分野の異なる研究者に話をするのは少し難しい。科学を専門としない、一般の方々に話をするのはかなりの工夫が必要だ。もし私が、吉森先生のお役目を仰せつかっていたら、自分の研究の話はほとんどしなかったと思う(実際、私はこれまでさせていただいた市民講座のような講演で自分の仕事の話をしたことがない)。その方が簡単だからだ。しかし、吉森先生はオートファジーの話をされた。自分の研究の話しかできないので、聴衆の種類に関わらずいつも通りの講演をせざるを得なかったわけではない。お酒と酵母と細胞生物学の話を面白おかしくされたあとに、無理なくオートファジーの話に結びつけて、聴衆を惹きつけたまま、まんまと自分の研究の宣伝までされたのだ。これには頭が下がった。

 ほんとにこの日は、吉森先生の研究者としての根性を見せていただいた。

、、、、いろいろ、盗ませてもらいましたで、。。


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posted by Yas at 23:18| Comment(0) | 私的先生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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