2012年02月24日

真面目な若者たち、、

 今日、京都工芸繊維大学のニシムラくんとマエタくんが、キタドコロさんと一緒に研究室に挨拶に来てくれた。ニシムラとマエタは大学院修士課程2年生で今春に修了し、それぞれ就職先に越していく。その前に、共同研究で仕事をした私たちの研究室に来てくれたのである。

 二人とも、当研究室の毒素材料を使って結晶構造解析を進め、それなりに成果を上げてくれた。この二人を一言で評するならば、「真面目」という言葉が最初に浮かぶ。「真面目」、、近頃の若者には似合わない言葉である。

 タンパク質の構造解析のカギは、一にも二にも「いい結晶を作ること」にある。いい結晶を作るためには、何百通りの異なる条件で結晶化を検討する、いわゆるスクリーニングを繰り返す必要がある。ニシムラ・マエタの二人はそれぞれのテーマであるタンパク質をそれぞれ1000 通りくらいの条件でスクリーニングを重ねてくれた。そうしてたくさんの結晶を作製することに成功している。その全てが必ずしも構造解析に結びついたわけではないが、こういったことは、同じ毒素でもどのように作製したタンパク質が結晶化し易いのかという貴重な情報を与えてくれる。これらは全て、彼らが「真面目」にスクリーニングを繰り返してくれたから実現したことである。

IMG_1233.JPG マエタくん(左)とニシムラくん(右)。二人とも青春まじめ野郎(褒め言葉です)である。

 真面目な彼らは、あらたまった面持ちで「お世話になりました」とお礼を言い、丁寧にバインドした修士論文を私に渡してくれた。、わざわざありがとう、、、、ふむふむ、まだまだ日本も大丈夫かもしれない。

 近くのラーメン屋さん(この日は亀王)で昼食をとり、京都工繊大の研究室の後片付けがまだ残っているという彼らとは千里中央で別れた。「元気でな」、、よほどのことがなければ、もう二度と会うことはないだろう。その後は研究室でキタドコロさんと結晶構造解析の今後の戦略を練る。やがて、そのキタドコロさんも大学に戻られるという時に、ニシムラ・マエタが、微研内に入るためのセキュリティーカードを持って帰ってしまったことに気がついた。あかんがな。最後はしまらんハナシやな、、と思っていたら、あとで聞いたハナシだが、彼らは、電車に乗る前に気がついたのか、千里中央から自分たちで戻ってきてちゃんと受付にカードを返していたらしい。

 真面目である。まだまだ日本も大丈夫かもしれない。

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posted by Yas at 21:29| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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