2012年02月09日

ラットと教授

 私の勤める大阪大学微生物病研究所には、全国レベルでも自慢できる動物飼育施設がある。併せて、感染症に特化した研究所のこと、感染動物実験施設はかなり充実していると云っていい。しかも昨年、手狭になった以前の感染動物実験施設から、大スペースを擁する新施設が改修なって供用されるようになって、さらに使い易くなった。

 今日、その感染動物実験施設に初めて入った。わが研究室のメンバーはこの施設を常用しているのだが、教授は日頃実験をしなくなって久しい。、、ということで、アヤッチ、トッシーの感染実験の助っ人に狩り出されることになって、初めての入室と相成った。20年前の微研の動物施設を知る私からすれば、まさしく隔世の感がある。専用作業衣に着替える副室、共用廊下、前室、飼育室にいたるまで、実に清浄に保たれている。わが研究室は微研における飼育動物としては少数派のラットを使用しているので、有り難くも幸いにも、1室を1研究室で使用させていただいている。この素晴らしい飼育室で動物を実験に使わせていただいているのだ、無駄なく有用なデータを採らねば申し訳が立たん。

 しかし、私が動物室に入ったのは、、実はラットに腹腔内注射をするだけのためだったりする。アヤッチもトッシーも経験豊かな研究者なのだが、いかんせんこれまであまり動物を扱ってこなかった。そこで先日、動物に注射をする彼女らの危なっかしい姿を見て、「これはいかん。よしよし、獣医たるワタクシが正しい腹腔内注射を教えてあげましょう」ということで、今日の実験の助っ人をすることになったのだ。注射をするのはラット8匹。チョチョイと2匹ほど注射してみせ、あとは彼女らに練習をかねてやってもらうことにした。獣医学科で学部生の時代から動物を使っていた私とは違い、彼女たちはこれまでほとんど動物とは縁がなかった。数匹使って注射しても、まだすこし手元が覚束ない。聞くと、明日の本実験では60匹以上のラットを使うと云う、、。

 話を聞けば聞くほど、んで、実際上の作業効率や実験の精度のことを考えると、明日は私が注射(麻酔注射である)して、彼女たちが試験材料を動物に投与するという方が合理的である。、、、、ということで、明日、65匹ほど、私が注射することになった。、、まぁ、現役時代なら大したことないのだが、、、いまなら、1、2匹には噛まれるかもしれんな、、、、。しゃぁない。

 、、、、、、身を挺して研究室メンバーの実験に協力する教授であった、、。

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posted by Yas at 22:41| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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