2012年02月07日

攻める教授

 本日、医学修士課程の論文発表会。私は副査として2件の修士論文審査に関わった。例年ならば、発表者である学生さんから、事前に口頭説明を受けたりするのだが、今年は私のスケジュールに余裕がなかったので、それはなし。提出された論文を読んだだけで発表会にのぞむことになった。

 その感想。、、どちらの修士論文も労作と評価していいと思う。修士課程の2年間の実験量としては申し分ない。研究の質も悪くない。

 さて、審査員としては、あらかじめ質問内容などを整理していた方が質問時間を無駄にしなくてすむ。今回、私は事前説明なしで論文を細かく読んで審査に臨んだので、論文に不記載の実験条件などが気になった。それと、研究課題の意義に関わる根本的な質問も用意する。こうした質問は、なにか正解を想定しているものではない。研究を進めながらそれに類する疑問点について考えたことがあるのか、周囲と議論したことがあるのか、そういうことを推し量るために(少なくとも私は)質問するのである。

 今日の二人の学生さんはどちらもそつなく発表をこなした。なかなかスマートである。しかし質疑応答で怪しくなった。質問に答えられずに立ち往生とまではいかなかったが、私の質問に面食らっていたようで、なかなか納得できる応答をしてもらえなかった。私としては、実験をしていたならば当然考えたり議論したりしていないといけない内容の質問だったのだが、、これには私の方が少し困った。まるで私がいじめているみたいな構図である。繰り返すが、私は当たり前のことを質問しただけだ。ある質問では、全く私の意図が学生さんに理解されていないようだったので、あえて「この実験の設定はマズいと思うんですが」と質問者の立場をわざわざ鮮明にさせて(必ずしもマズいと思っていたわけではない。いくらでも反論の余地はあったはずだ)聞いてみたが、効果はなかった。

 大学院課程では、指導教員から指示された実験をこなすのは最低条件で、それ以外にどれだけ実験(研究)に関して思考を重ねるかという点が重要だと思う。そうすれば、論文を少し読んだだけで呈示される質問など、答えるのに問題などないはずなのだけれど、、、。今日の学生さんたち、これから就職の先々でも仕事中にきっと「考える」ことを要求されるはずだ、、。頑張ってくれ、。

 それにしても印象悪かったなぁ。困ってる学生に畳み掛けるように質問をする教授、、。印象悪いがな、。言い方キツいし(自分のことです)。また理不尽にキビシいオッサンと思われたかもしれん。しかし、三味線は弾けんし、ヨイショやベンチャラも言えんタイプだ。ずいぶん昔のこと、「学生発表なんてママゴトなんだから、本物の皿をだすようなマネ(真っ当な質問)はするな」と年上の先生に言われて激しく反発したことがある。私は学生の発表をママゴトだと思ってない。

 だから許せ。

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posted by Yas at 23:25| Comment(2) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
二つの意味で、問題なし。
その1:審査はそうあるべき。
その2:ホリグチのイメージのまま。
以上
Posted by なかのとおる at 2012年02月08日 18:39

 あれ? かつては微研イチの好青年と呼ばれたもんですけど、、、、?
 もうあきませんか? 

Posted by Yas at 2012年02月08日 21:52
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