2011年07月20日

ホリプレ論文篇15「文章を短くする」

 お久しぶりでございます。ホリプレ論文篇です。

 今回は「文章を短くする」ことについて考えてみる。

 日本語の文章を書く際に、私が気をつけているポイントは4つほどある。
 ひとつは、文章を短くすること、ふたつめは、修飾語と被修飾語は近くに並べること、みっつめは主語と述語の関係を考えること、よっつめは助詞の使い方に気を使うこと、である。まだ他にも細かなポイントがあるようにも思うけど、とりあえず今思い出したのはこの4つ。
 
 文章を短くする作業は、書類を作成していると日常茶飯である。技術的に難しいことは何もない。語句を単純に構成して文章を切ればいいだけである。しかし、これができない人が多い。会話をしていると「沈黙が怖い」とばかり喋りまくるような人がいるが、あれと同じで、文章が長い人は、どうも文章を切るのが怖いと感じてしまってダラダラと文章を続けてしまうように私には見える。

 以下の文章は、私の研究室にいた学生さんが書いた、学会発表の抄録である。

 パスツレラが産生する皮膚壊死毒素(PMT)は気管支敗血症菌との混合感染により、ブタの進行性萎縮性鼻炎を引き起こす病原因子の1つと考えられ、細胞への作用には、GqとG12/13を介したシグナル経路の活性化が必要である。PMTは1285残基からなる146kDaのAB型タンパク質毒素で、N末端領域が細胞への結合と細胞内への移行に、C末端領域は毒素活性に関与すると考えられている。

 これを読むと、この学生さんは「文章を切るのが怖い」と考えていたとしか思えない。この文章には他にもたくさんの問題があるし、内容にも明らかな間違いがある。しかしそういうことは無視して、とりあえず文章を短くしてみると以下のようになる。

 ブタの進行性萎縮性鼻炎はパスツレラと気管支敗血症菌の混合感染によって起こる。パスツレラが産生する皮膚壊死毒素(PMT)は、本菌の病原因子のひとつと考えられている。本毒素の細胞への作用には、Gq と G12/13を介したシグナル経路の活性化が必要である。PMT は1285アミノ酸残基からなる分子量146kDa の AB 型タンパク質毒素である。その N 末端領域が細胞への結合と細胞内への移行に関与し、C 末端領域は毒素活性に関与すると考えられている。

 ということになる。先にも書いたように、基本的に短く文章を切ればいいのだが、それ以外にも考慮したことがある。ちょっと説明が長くなると思うのでまた次回。

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