2011年03月30日

ホリプレ・論文篇 番外

 先日から何度か話題にしていた投稿論文のこと。

 JBCに投稿したのだが、戻ってきた査読者のコメントには追加実験の要求はなく、図表の微調整と英語表現の修正が指摘されただけで、ほぼ採択されそうなムードだった。んで今日、再提出した改訂稿のコメントが返信されてきた。査読者の一人はコメントなし。つまりはOKということだろう。もう一人も3ヶ所の英語表現に修正の要求があったのみ。

 その、査読者のコメントだが、、一連の修正要求のあと最後の箇所で、「、、This is a subtle change, but better conveys the idea、、、」とあった。Associate Editor は云う。「s/he requests that you proof-read and make editorial corrections to enhance the readability of the manuscript. I encourage you to enlist the services of a native English speaker to help with the corrections. 」

 おいおい、私らはいつも業者に英文校正を依頼しているよ、。もちろん。

 われわれの研究グループの身近に、親しい native speaker はいない。致命的な文法間違いがたくさんあるとか、JBCに掲載するには品のない英語だというのなら、、まぁ納得はしないが、高いお金を出して別の業者に校正を依頼するということも考えられる。でも、a subtle change でしょ?  better conveys the idea,,,,でしょ? われわれが利用している校正業者はもう20年ほどの付き合いである。これまで、英語の拙さを指摘されたことはないが、それほど上質な校正ではないのはうすうす理解しているつもりだ。だから、校正業者を代えることもありうる。しかし、たとえ別の校正業者の手を経たとしても、こうした微妙な表現が改善されたのかどうかは、non-native のわれわれには判断がつかない。それでも、英文校正をさらに依頼するべきなの?

 ということで、早速、Associate Editor に上の内容を陳述したメールを出した。

 今回の件で、あらためて native speaker と non-native の間にある深い溝を実感した。彼らにとっては何でもないちょっとした修正なんだろうが、われわれにとっては、「よりわかり易い」英語は闇の中なのだ。それを彼らにも理解して欲しいが、、、まぁ、無理か。

 コテコテの日本人にとって、正しい英語を書くことは難しい。文法的に正しいのみならず、わかり易く美しい英語で論文を飾るのはほぼ無理だ。では(しつこいけど)コテコテの日本人は英語論文を書くためにどんな努力をするべきか? いずれ、本編の「ホリプレ・論文篇」で書きたいと思う。

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この記事へのコメント
ご無沙汰しております。以前、貴ブログ内のランキングのクリックバナー位置についてコメントした者です。

おっしゃることはよく判ります。経験豊富かつ寛大なお心持ちの先生がお感じになったかどうか判りませんが、これがいわゆる白人の差別ではないかと。少ない経験からですが、日本発の論文というだけで色眼鏡がかかることを数回感じました。でも内容が優れていればまさに英語表記など枝葉末節なことなのかもしれませんが。

またの更新を楽しみにしております。同じ獣医出身者として。

Posted by Ovaledream at 2011年03月31日 00:28
 いつもありがとうございます。英語に関しては、コテコテ日本人は絶対的ハンディを持っているので、率直にそれを認めないと仕方ないと思ってます。Native の色眼鏡なのか、本当にこちらの英文が拙いのか、自信のない私は素直に自分の英語が拙いと思うことにしています。

「大いなる仮説」で有名な大野 乾先生は、学生時代に最初に書いた論文で英語のハンディキャップを強く感じて、「勉強して英語で小説が書けるくらいになってやる」と思われたらしいですが、最終的にはどうだったのでしょうか? 大野先生のように、英語上達を目指してヒイヒイ言いながら精進するしかないですね。そういえば、大野先生も獣医でした、、、。

Posted by Yas at 2011年03月31日 23:28
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