2007年08月30日

「学生に対する要望」 です。


 微研の各研究室は協力講座として、医学部三年次の後期と四年次の前期の基礎配属プログラム(基礎配)に参加している。このプログラムでは、医学生さんをそれぞれ3ヶ月ほど研究室で預かって基礎科学研究の実際を指導する、ということになっている。
 それで、各研究室に関して予備知識のない学生さん達のために、配属先の研究室を決めるにあたってのガイドブックが用意されている。そこには、各研究室の「研究の特色」「基礎配学生への指導方針」「学生に対する要望」「受け入れ可能人数」が記載されている。その内容はもちろん各研究室で作成する。我が分子細菌学分野の「基礎配学生への指導方針」は「当研究室のテーマの中で、できるだけ期間内に完結する一連の実験に取り組んでいただく」である。「学生に対する要望」には、「小さな研究室といえどもひとつの社会であることを認識して、学問的にも、それ以外の面でも積極的に研究室に関わり合って欲しい。そのなかで、研究という作業の具体的な部分を学んでもらいたい」と書いた。

 これが、どうも時折、学生さん達のあいだで波紋を呼ぶらしい。「この研究室に入るといったいどんなことを要求されるのだろう」という緊張を生むというのだ。非常に厳しい研究室、という印象を与えるらしい。

 そうかぁ? 結構当たり前のことを書いているだけやと思うんやけど。ウチのラボを実際に見てごらん。みんな楽しそうに仕事やっとるよ(と少なくとも教授は思ってるよ)。、、、普通やで、、、。社会性の乏しい人間はどこに行ってもしんどいよ。
 時々、「実験さえやってれば、あとは何でもいい」といわんばかりの指導をするような研究室の話を噂に聞くので、そのアンチテーゼとして数年前にこの「学生に対する要望」を書いた。それで、学生さんのほうが勝手に意識して、そこそこの覚悟のある人しか研究室の扉を叩かなくなったようだ。その結果、ウチの研究室の歴代の基礎配属の学生さん達はみんなやる気のある熱心な人ばかりであった。あんまりやる気のない人が間違ってウチの研究室に来て、悲劇を生むということもない。この「学生に対する要望」は、要するに双方にとって良い結果を与えている。

 しかしなぁ〜、あの、私の書いた「学生に対する要望」程度で厳しいと感じる学生さんのスタンダードはどの辺にあるのだろうか? 
 分子ウイルス分野の松浦さんは、「学生に対する要望」で、「明るくて面白い人」と毎年続けて書いている。松浦さんのところにはどんな学生さんが配属されてるんやろか?、、今度教えてもらおっと。

posted by Yas at 21:42| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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