2010年10月14日

前にも似たようなことを書いた気がするけど

  偶然なのかもしれないが、最近、実に熱心な、学問に意欲的な学生さん達によく出会う。実験が好きなようで、そのために労を惜しむ様子もない。こういう人達には、大学院に進学して博士課程まで進み、どんどん研究の世界に入ってきてもらいたいと思う。

 けれど、やっぱり残念ながら、今の日本では大学院進学を学生さんに積極的に勧めることはできない。ポスドクの身分は不安定で現実的にはガチガチの年齢制限がある。その年齢を超えたあと、定職に就ける可能性はわずかだ。今の政府の科学政策の方針は不透明(ほんとは、さしたる方針もない、と書きたい)で、政策コンテストで民意に沿うという、ポピュリズムによって立つ主体性のなさを露呈している。先行きは明るいと考える方が無理だ。

 今の日本の研究の世界は「それでも研究をやりたい」という人間しか残ってはいけないところである。脳天気に「好きだから」と、先行きのことなど考えずに一生懸命に実験する「実験バカ・研究バカ・科学バカ」のような人しか残ってはいけない。

 プロ野球を考えて欲しい。みんながみんな成功するとは限らず、成功しても実働年数は短い。引退したあと、安定した第二の人生が約束されているわけではない。プロ野球に携わって一生をまっとうできる人などはごくわずかだ。でも、志のある若い人達は「野球が好きだから」とプロの門をたたく。厳しさはプロ野球には及ばないと思うが、研究の世界もよく似ている。

 「実験好きですから」という人しか、研究の世界に誘うことはやっぱりできない。





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posted by Yas at 23:24| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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