2007年01月24日

コロッセウム

「細菌学・若手コロッセウム」から帰ってきた。私としては学問的にはとても面白かったが、かなり消耗もした。これは、昨晩、北里大の桑江くんに説教されながら深酒をしたせいばかりではない。昔は若さにまかせて自分の思うことをバンバン云いながら目立つ位置にいて行動することが何度もあったが、今回、第一回の新しいミーティングの発起人であり世話人であるのが実はつらかった。この会はなぜ始められ、将来はどうするのか、1日目の夜に永井さんにストレートに尋ねられもしたこの問いに答えるのが気恥ずかしくもあり億劫でもあった。いま、細菌学会総会は再生の努力が始められているが、情報を交換し外部資金獲得に向けての実のあるネットワークづくりを模索するための機会としては機能していない。一方で細菌学領域を柱とする外部資金のパイはどんどん小さくなっているのを感じる。そんな危機意識から、情報交換と若手育成の場として機能する会としてこういうものを企画した。だが、今後の運営のためのコンセプトや手順についてはみなさんにお任せしたい。私が運営に関与して若い人に向けてトップダウンで(アドバイスのかたちにしても)何かをやってもらうのはイヤだし、気恥ずかしいし、そんなに無茶苦茶立派な構想を持っているわけでもない。みなさん、頼みますわ。

 科研費の援助を背景に、親分面してみんなを招集した、と見える今回の構図はほんとイヤだった、んで消耗した。先ほど、琉球大の鈴木さんから「御礼」と題したご挨拶メールをいただいて、やっと何だかホッとすることができた。参加者の中でこれをお読みになっている方のために、各方面にアナウンスするために作成した本会の趣意書を付けておく。


文部科学省科研費特定領域研究「感染マトリックス」/「応用ゲノム」ジョイントミーティング・「細菌学・若手コロッセウム」趣意書

 近年、感染免疫学の重要性が再認識され、関連する領域内で一翼を担う分野として細菌学が注目されてきております。また病原細菌を中心とした微生物ゲノム解析が急速に進展してきており、ゲノム解析領域においても病原微生物のゲノム研究グループが重要な位置を占めるに至っております。これらの動向に伴い関係領域の交流が活発化し、文科省科研費特定領域研究「感染マトリックス」や「応用ゲノム」のように領域間交流を前提とした大型研究予算も編成されてきました。
 このような状況は感染症やゲノム領域の研究者には喜ばしいことです。しかし、細菌学領域内を振り返りますと、個々の病原菌やその病原性を研究対象とする研究者やゲノム解析を研究基盤とする研究者で相互に交流する機会が乏しく、それぞれの連携や情報交換も充分とは言い難い状況にあります。また将来を担う若手細菌研究者の育成状況も良好とはいえません。こうした状況の中で、日本の細菌学が将来にわたって生命科学研究の中でも存在感を示し続けるためには、細菌学領域内での交流の活性化と人材育成が急務ではないかと思われます。
 私どもはこのような現況を鑑みて「細菌学・若手コロシアム」を企画いたしました。本研究会は、研究対象菌種や研究手法の違いを問わず、細菌を主な対象として活発な研究を展開している研究者に情報交換の場を、若手研究者に研究成果の発表と議論の場を提供します。
 先生方には以上のような趣旨をご理解いただき、是非とも積極的な参加をお願い申し上げます。

2006年11月1日
発起人一同

posted by Yas at 20:56| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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