2009年11月28日

もはや 「プレビュー」 ではなかった

 先日、アクセプトされた論文の校正稿が届いた。最終的な印刷レベルで間違いがないか、著者の責任を持ってチェックするという大切なステップである。たいてい、印刷したPDFファイルに赤ペンで修正を入れて、再びスキャンしてPDFファイルにして送り返すというのが、その作業になる。それはそれでいいのだが、校正稿に加えて、著作権譲渡のサインをする書類や印刷出版料の支払いや別刷送付先の住所を記入して返送すべき書類がある。こういった書類も記載事項を空白にしたPDFファイルで著者に送られる。こうした場合、そのPDFファイル内の必要な箇所に必要な事項を記入しなければならない。これをコンピュータ上でしようとすると、なかなか面倒なのである。それは、PDFファイルにテキストを追加するのが簡単ではないからだ。

 こうしたことをするには、普通はアドビ社のアクロバットというソフトが必要である。そうでなければ、やはり同じアドビ社のイラストレータかフォトショップというソフトを使ってダマしダマしテキストを入れるという方法もある。ただ、問題なのはアクロバットもイラストレータもフォトショップもめちゃくちゃ高価だ、ということだ。それにアクロバットを使ってPDFファイルにテキストを挿入するのも簡単にサクサクッとできるわけでもない。とにかく、ひとつの書類の必要項目をテキストで埋めるのに、とっても時間がかかる。

 今日もそうした書類を作成するの四苦八苦していて、ふとアップルがOSとともに無償で配布している「プレビュー」というソフトのことを思った。これはPDFファイルを手軽に閲覧することができるシンプルなソフトである。動作が軽いので、私はPDFファイルを開くのにはこの「プレビュー」を使っているのだが、最近の「プレビュー」のツールバーに「注釈」というボタンがあるのが気になっていたのだった。そこで試しに「プレビュー」のヘルプメニューから「テキストの追加」を検索してみた。

 すると、
2009-11-28 22.07.40.png というページがあらわれた。
 え? 注釈>テキストとボタンをクリックするだけで、テキストが挿入できんの? と思ってやってみると簡単にできた。連続追加も削除も位置調整も自由自在。しかもアクロバットのタッチアップテキスト何とかというコマンドよりもはるかに軽快に動く。念のため、一度プレビューで編集したファイルを保存してアクロバットリーダーで読み出してみても、ちゃんと編集した結果を見ることができる。

 テキストの追加以外にも色々とPDFファイルを編集できるようだ。別々のPDFファイルをひとつにするのも簡単だ。、、、これって、すごいことちゃうん? みんな知ってた? 知らなかったのはオレだけ? これがタダ? これってすごいんちゃうん!? なんでアップルはこのことをもっと宣伝しないの?

 ここのところ、われらが分子細菌学分野では MS Office 卒業キャンペーン実施中で、iWork の活躍でほとんど Office を利用しないといけない場面はなくなっていたのだが、唯一、科研費の申請書だけは文科省から配布される MS Word 書類を使って作成せざるを得なかった。けれど、もう一つ別に配布されるPDF書類にプレビューを使って必要事項を書き込めば、、、今のところ考えつく限り全く Office は必要でなくなる、,。

 「プレビュー」、、おそるべしっ!



 
posted by Yas at 22:51| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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