2009年11月11日

「見てくれスライド論3 ー文章による表現は避けよう(例外)ー」 ホリプレ16

 発表の内容をまとめて図式化して示すことは、発表をすっきりさせるだけではなく、演者の発表の整理のためにもなるのだ。文章中心のスライドは演者と聴者の双方にとってよろしくない、というのが前回のハナシ。

 しかしこれには例外がある。英語での講演だ。云うまでもなく、日本人にとって英語の講演は難しい。コテコテの日本人(私のことね)の話す英語なんて、ネイティブスピーカーから見ると言葉の使い方が変だし、発音もきっとめちゃくちゃだ。そこで、その下手な英語を補うために、スライドに短い文章やキーワードを書いて示してみる。

INRA-JSPS.004.jpg これは、最近、外国での英語講演に使った私のスライドである。ここでは、伝える内容を文章にして書きあげている。日本語講演では「ダメ」と云ってきたのだが、英語ではある程度OKだ。発表時にこれを読むことで、「あぁ、この日本人はこの単語をそんな風に発音するんだ」ということを外国人の聴者に理解してもらえる。このスライドは導入部のスライドだが、まとめのスライドでこの作戦を使うと、大切な部分で、英語の拙さから生じる誤解を避けることができる。


INRA-JSPS.005.jpg こちらのスライドでは右上のラベルにキーワードを並べている。例えば、英語で講演していて「Gq/12/13 - dependent pathway」と口に出すときに同時にその単語を指し示す。こうして話者の発音のクセ(あるいはまちがい)を聴者に知ってもらうと同時に、大事なキーワードを視覚と聴覚の両方でつないでもらうことで、たとえ英語がぜんぜん伝わらなくとも(それでは困るんだけど)ストーリーを把握してもらうという作戦だ。

 ただし、この場合も長い文章を書いて読むのはタブーである。理由は想像すればわかると思うが、例えば外国人が日本語の文章をスライドに示してそれを長々とたどたどしく読み始めたらあなたはどう感じるか? 時間が無駄だし、退屈だし、なによりきっといたたまれない。

posted by Yas at 20:40| Comment(0) | ホリプレ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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