2009年07月29日

冠詞がわからん

 朝から、英文校閲から戻ってきた原稿を書き直す。

 私は京都大学の近くにある英文校閲屋さんをよく使う。ここは校閲料が添削に要した時間あたりで請求されることもあって安い。高いときでも3万円以上になることがない。それと、同じ依頼者には基本的に同じ添削者を当ててくれるので、相性の合う添削者にあたるとなかなか心地よく直してくれるので重宝していた。んで、今回も(添削者は変わったみたいだけど)それなりに納得のいく添削をしてもらっていたのだが、論文を通じてちょっと添削が一貫してないような感じがした。ちょっと、この添削を鵜呑みにしていいのか? と感じる箇所もあった。

 以前、英字新聞のコラムで読んだのだが、非英語圏で英語の教師になろうとするネイティブスピーカーが、その資格を取得するときに苦労するのが英文法らしい。英文法の試験では非ネイティブスピーカーの方が圧倒的に成績が良いという。そこで、ちょいと不安になった。「この添削者、英文法わかってんのか?」と。

 ある人はしたり顔で言ったりする。
「英文法なんて考えちゃダメですよ、自然に使い慣れる英語にしなくちゃ」

 馬鹿なこと云っちゃいけません。ネイティブスピーカーでもなく、1日百万言の英語をしゃべる機会もないコテコテの日本人が英文法を無視して、わかってもらえる英語を書けるわけがない。もう一度、声を大にして云いたいが、「コテコテの日本人は英文法を無視して英語は書けません!」日本人でも、(日本語で)ペラペラよく喋っても、(日本語で)書いたものはなんだかわけのわからんようなヤツはたくさんいる。英語のネイティブスピーカーでも、作文の作法とか英文法とかいうのを全員が理解しているわけではないと思う。

 世の中にどれくらい科学論文の英文校閲会社があるのかわからないが、そんな会社に所属する添削者たちのどれくらいが英文法をわかってるのだろうか? 依頼者の非ネイティブスピーカーは英文法を頼りに論文を書いているのだ。もし英文法によらない「自然に使い慣れた」やり方で添削されたら勉強にならないし、ちょっと困る。

 と、添削の結果を見ながら考えた。
「そんなもん、高級有名校閲会社に頼んだらええやんけ。そしたら懇切丁寧に添削してくれるわ」と云うあなた。、、、あなたは正しい。

posted by Yas at 22:40| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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