2008年12月13日

同い年のヒトタチ

 今日はリフォームの留守番やら何やら、ゆっくり時間がとれない関係もあって家に一日中いることにした。

 それにしても、昨日はやっぱり面白かった。昔の連中と会うと無条件で面白いのがいい。ウエロク(上本町)で11時頃まで、それからナンバで午前2時頃まで飲んで最後はやっぱりラーメン。道頓堀の金龍ラーメンを食べる。そこでみんなと別れて伊丹に戻ったのが午前3時前、、。いや〜、無条件でおもろかった。何度もこのブログで書いているけれど、幼い頃から同じ空気を吸い込んで育った人間は同じとまではいかないけれど、どこかの部分で必ず共鳴する感性を持っていると思う。それで、会ったとたんにそんな感性というかセンスがふれあっていきなり共鳴する。そこには何のてらいも躊躇もない。それがたまらなく気持ちがいいのだ。次回がまた楽しみじゃ。


 それで、今日。
 我が家の本来の生活空間が工事中なので、家にいてもほとんどなにもできない。んで、以前に買ってあった本をゆっくり読むことにした。「生物と無生物のあいだ」福岡伸一著。以前から新聞の書評欄などで評判になっていたのでチェックしていたけれど、なかなか手に入れるきっかけもなくそのままになっていたのだった。
 内容は、われわれのような生物系学者にとっては、よく知っている話で目新しいわけではない。最後の当たりでドミナント・ネガティブや遺伝子の冗長性の説明が延々と続くのは、くどい感じさえする。ただ、科学を志す若い人たちの読み物、啓発書としては面白いだろう。

 では本書はそれだけか? そうではない。この本は学者なら少し読み方を変えると面白い。

 福岡伸一さん(先生と呼ぶべきかな)は、全日空の座席に置いてある雑誌「翼の王国」に連載(だと思う)記事を書かれている。その格調高い文章と、行間から滲み出るような教養には以前から感じ入っていたが、その才能は本書でも遺憾なく発揮されている。
 学者なら誰でも知っている事柄。そういったことどもに氏は深く思考し思想する。用いられるレトリックは文学者のそれである。本書を読んでいると、知っていることとそれについて思考することはまるで違うのだ、ということを思い知らされる。同時に福岡さんの豊かな才能に怖れさえ感じる。本書のプロフィールによると、福岡さんは私と同い年である。お前は「細菌学」の看板を下げていったい何をやってんだ? と自問を強要されるような読後感だった。
 
posted by Yas at 23:11| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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