2008年10月26日

散髪屋のてっちゃん

 近畿地方は急に気温が下がって、割合まともな「秋」の風情になった。

 韓国出張やらなんやらで、行きたかったが行けなかった散髪屋さんに今日は断固として行く。この散髪屋さんは10年以上のお馴染みである。この散髪屋で働いているてっちゃんは、私の頭髪と格闘している。彼によると私の髪の毛は「暴れ馬」だそうだ。「短くするのはええけど、伸びはじめたときに暴れんようにするのがむずかしぃんですわ」と言う。まだ、答えが見つからん、とも言う。

「やっぱ、ヘアーカットの技術もこれで終わりというのは無いん?」と尋ねる私に、彼は答える。
「いや、一応ありますわ。けどヒトの頭は色々あるから、基本を押さえたところでええ理髪屋にはなられへん。お客さんそれぞれの頭を見たときに、それをなんとかするのにどんだけ引き出しがあるかやねぇ」
 その引き出しや引き出しの中身を増やすのに勉強会をやったり、自分が師匠と仰ぐ人のところに教えを請いにいったりする、という。

 てっちゃんのセリフからは、彼の理髪師としての真摯な態度が見て取れる。プライドはある。だけど自分はまだまだ、と謙虚。この姿勢や考え方、われわれの世界でも大事なことだ。われわれの世界では、あんまり最近はこんな風な謙虚で前向きな若い人のセリフはなかなか聞けることがないねぇ。と思ってたら、、、てっちゃんが続けて言った。

「最近は、若いやつを勉強会に誘っても『いや、自分の時間が欲しいので』と言って断りやがる。理髪師としてやっていこうというなら、勉強会での勉強も『自分の時間』ちゃうんかい! とおもうんやけどねぇ」

 てっちゃん。君は正しい。
posted by Yas at 22:42| Comment(0) | 非科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]