2016年03月30日

少し前の出来事2・あと9年

 少し前の出来事写真のふたつめ。

IMG_2490.jpg 当研究所の菊谷教授と目加田教授である。菊谷教授は平成27年度で定年退職される(た)。写真は、所内で執り行われた最終講演・祝賀会のあと、天神橋界隈まで繰り出した時のスナップである。上機嫌の菊谷先生は珍しくカメラ(iPhoneですけど)に顔をそむけることなく写真におさまってくださったばかりか、これをブログに掲載することさえ許してくださった。天邪鬼な菊谷先生(失礼なこと書いてえらいすいません)は、決して実名掲載も写真掲載もこれまで許してくださらなかったのにもかかわらず、である。定年退職とはそれほど人の気分を変えるものなのかもしれない。

 写真のバーで珍しいワインを飲み、チーズを楽しみ、研究を語る。菊谷先生と目加田先生にはよくお誘いいただいたので、こうしたことは今までにも何度もあったが、やはり何か「ゆるい空気」を感じたのは気のせいか、、。目加田先生も来年には定年で退職される予定である。「僕もあと9年で定年です」と言うと、菊谷先生はいつもの口調で「そんなん、あっという間やで」と仰る。いつの間にか先生とのお付き合いは20年以上に及んでいる。経験不足で未熟で面倒くさい私に、菊谷先生は根気よく様々なことを教えてくださったものだ。まぁ、それもこの3月で一区切りである。

 先生の最終講演はしかし、最終講演とは思えないほどエネルギッシュでかつ将来展望に満ちたものだった。それもそのはずで、菊谷先生は定年後も寄附講座のかたちで研究室を維持されて研究を続けられる予定なのである。そういうことが出来るのは業績が優れ集金能力に秀でた研究者だけで、平凡な教授である私には出来るはずもない。、、、ということは、私の研究生活はあと9年で否応なしに終わるということだ。

 あと9年か、、年齢を重ねてきた教授などが研究以外にも世間を広げてみたいと、色々なことに手を出して面白い経験をされるというのはよく聞くし、自分もそろそろ何かしようかと考えてもみたが、定年まであと9年。研究を楽しめる期間はあと9年しかない、。ワインを飲みながらそんなことを考えてみて、やっぱり定年までは研究を中心に生活することにした。そう決めると、不器用なので私はきっと他のことには興味を向けることができない(テキトーに遊びますけどね)だろう。そういうことは、定年して研究ができなくなってから考えることにした。

 ということで菊谷先生。これまでも色々と教えていただいてまいりましたが、これからもガッツリよろしくお願いします、。


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posted by Yas at 18:44| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月28日

少し前の出来事1・確定申告

 細菌学会総会を終えて、少し心に余裕ができたのか撮りためていた写真をネタにブログを更新してみる気になった。

 まずは、これ。
IMG_2482.jpg 今月初めの確定申告である。5年前に恥ずかしながら税務署さんに呼び出されて以来、几帳面に(って、当然の義務ですけど)申告するようになった。一時期は出張講義や原稿執筆&印税を併せて結構な額になっていたが、外部での講義を少し抑え、かつ節税することも覚えたのだけれど、、写真のように、今だに「お前は行商人か?」というくらい、あっちこっちから源泉徴収票を頂いている。

 「確定申告すれば払いすぎた税金が還付されるよ」とはよく聞く話である。しかし、これまでそのような幸運に浴することもなく、だいたい雑収入(私の申告の中身はだいたいそうだ)の2〜3割くらいの額を納税している始末である。そもそも源泉徴収されているのに、さらにまだ納税しないといけないとはいかなることか、、。しかし、仕組みがよくわからないまま、国税庁の e-tax のサイト(これがよくできてる)から、画面の言われるがままに入力するとそういうことになってしまう。もちろん、正しく納税額が決められているのだと信じているが、、。

 んで、今年も、文房具や仕事用の雑貨を買ってはせっせと領収書を取り置いたりしているのである。


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posted by Yas at 19:08| Comment(0) | 非科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月27日

第89回日本細菌学会、終了しました

前回のエントリで書いた日本細菌学会が無事終わった。

初日の23日は、受付開始前に会場を見廻りたいので早朝に家を出て午前6時半に会場に到着。早く着きすぎて、7時の会場までぼんやりと玄関前で待つというおまけつきで、初日を迎えることになった。

今回は、5会場でシンポジウム9題、ワークショップ23題の併せて32題を企画した。これだけのセッション数は近年最多である。「学会は勉強するところである」という意図もあって、意識して詰め込み気味のプログラムにしてみた。

IMG_2497.jpg

学会二日目。ノーベル賞を受賞された大村智先生をお迎えして市民公開講座も開催した。私の研究人生と全く無縁とは言えない大村先生のご講演の司会ができたのは、奇縁というか、、なんとも幸運だった。

たくさんのセッションを企画したおかげで、早朝からセッションが開始するプログラムになったけれど、プログラム自体は概ね好評だったようだ(もっとも、総会長に「こんなプログラムあかんがな」と直接言う人はなかなかいないと思うが、、)。ただ、たくさんの方から「今回の細菌学会は面白い」とお褒めの言葉を頂戴したのは確かだ。特に、私の尊敬する前山口大学教授の中澤晶子先生が「プログラムがいろいろ工夫されていて面白い学会ですね」と声をかけてくださったことが嬉しかった。中澤先生とお話をさせていただいたのはこれが初めてだった。最終日は午後5時までセッションがあった。通常、最終日のお昼頃にプログラムが終了する細菌学会ではこれも異例である。最後は閑古鳥が鳴くかと心配したが、各会場には100人程度(ホリグチ調べ)の参加者が残ってくださっていて杞憂にすんだ。

抄録の検索ができるスマホアプリを用意したのも、細菌学会では今回が初めてである。これも概ね好評でほっとした。私自身、総会長の立場でゆっくりとセッション会場に座っているわけにもいかず(何をするわけでもないんですけどね、、)、数える程度しか講演を聞けなかったのだが、それでもとても興味深い幾つかの演題に出会うことができた。しばらく低迷していたようにも見えていた日本の細菌学も、これからまた盛り返すかもしれない、。そんな期待を抱かせるような演題だった。

IMG_2501.jpg閉会後、会場を立ち去る前に研究室の面々と、。

疲れた顔をしているのが私。学会疲れなんだか、飲み疲れなんだか、、。

閉会後は何人かの方々が学会の感想をメールで伝えてきてくれた。新潟大の寺尾さん、留学中の日吉さん、鈴鹿医療科学大の中山さん、どうもありがとうございました。それから、精力的にプログラム企画をしてくれた、中川一路委員長をはじめシンポジウム企画調整委員の先生方、東京土産を持って本部を訪ねてくださった関矢加智子先生、それから各セッションのコンビーナと招待演者の先生方、学会の運営を担当してくれたエーイー企画の内田さん、今井さん、運営を支えてくださったスタッフ、バイトの皆さん、どうもありがとうございました。

自分の所属するメイン学会の総会長を経験できるのは滅多なことではないし、二度あることでもない。今回の経験はまとめて、次回の総会長である東北大学の赤池教授にはお伝えしたいと思っている。


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posted by Yas at 19:11| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月18日

第89回日本細菌学会が始まります

 私が総会長を務める第89回日本細菌学会総会が、いよいよ来週の3月23日から始まる。会場は私の生まれ育った上本町にある大阪国際交流センターである。学会テーマは「横断的微生物研究コミュニティーの創生と確立:Enjoy Bacteriology!」ということにした。「横断的、、」というテーマは一応掲げてみたものの、実際のプログラム企画は企画委員会にお任せしっぱなしだったので、テーマに一貫したセッションばかりがプログラムされているわけではない(まぁ、大体そうなりますわな)。しかし、「Enjoy Bacteriology !」の方は総会長として実践するつもりでいる。

 最近、私は「細菌学って面白いの?」と自問自答することが多い。その理由はいろいろあるのでまた別の機会に書いてみたいと思っているが、「細菌学は面白い」と言い合えるような場を提供したいという思いで、「横断的、、」のスローガンを掲げて総会を構成することも考えた。

 例えば、今回の総会ではポスター討論の時間を従来よりも長めにプログラムした。おかげで初日は午後7時10分、二日目は午後8時までポスター時間が及ぶことになった。結構遅くなってしまうので、ポスター時間はそのままミキサーの時間に当てて飲み物やスナックを会場で提供する。参加者の方々にはゆっくりとそれぞれの細菌学を語って欲しいと思っている。口演のセッション企画も興味深いものが並んでいると自負している。化学療法学会、獣医学会や微生物生態学会との共催セッションも今までになかったものだし、二日目の昼にはノーベル賞を受賞された大村智先生の公開市民講座も企画した。皆さまには、素晴らしい仕事を成し遂げられた先生、異なる視点を持つ先生方の話を楽しんでいただきたい。

 さらに、今回の総会では会期中とその前後の期間、総会長が色々な事どもをツイートしてみることにした。その様子は日本細菌学会のフェイスブックページや、今回配布している抄録アプリでも見ることができる。#89細菌というハッシュタグで、参加者同士でツイート・リツイートもできる。、、そんな仕掛けを通じて、参加者の皆さんが細菌学をエンジョイしてくれたらいいな、、と願っている。

 とはいうものの、ポスター会場の終盤やツイート#89細菌では閑古鳥が鳴くんじゃないか、と恐れたりもしている。いやいや、どれもこれも Enjoy Bacteriology ! を目指した試みなのだ。とりあえずやってみなければ、、

  、、、ということで、参加者の皆さま。大阪でお待ちしております。


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posted by Yas at 18:46| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする