2015年02月23日

ベッドで待つアクセプト


最近、当研究室で書いた二つの論文が立て続けに雑誌にアクセプト(採択)された。そんなに大きな仕事の論文ではないので、「嬉しい」というよりは肩の荷が下りて「ほっとした」、という気持ちの方が強い。そんな仕事である。

ずっと以前は、紙に印刷した論文を航空便で雑誌社に投稿したものである。発送はできるだけ早いのがよかろうと郵便局本局まで走り、2ヶ月ほどして、また航空便で返送されてくる雑誌社からの A4サイズの書類の入る封筒の返事を心待ちに待ったものだ。しかしそれも今は昔のこと。論文投稿も雑誌社からの返事も、すべてインターネット経由で済まされる時代になった。

論文を投稿した先が海外の雑誌社の場合(ほとんどの場合がそうだ)、返事は日本時間で夜の間に届くことがほとんどだ。それでも、少し前なら、コンピュータの前に座らなければメールボックスを開けることはできなかったので、返事のメールを目にするのはたいてい翌日の朝だった。しかし、最近ではスマホというのがある。んで、私は眠りが極端に浅い。睡眠中、何度も夜間に目が覚めることなど日常のことである。

そこで目が覚めてしまうと、よせばいいのにスマホでメールをチェックしたりする。そして、そんなときに、寝ている間に届いていた雑誌社からの返事を、ベッドの中で読むようなことが多くなった。「ベッドで待つアクセプト」。ユーミンの曲のタイトルのようである。

アクセプトならいいが、その返事に査読者の不愉快なコメントが書いてあったり、面倒な追加実験の指示があったり、リジェクト(不採択)の決定が書かれてあったりすると大変である。ムカムカして確実にその後は眠れない。

ベッドの中で目にするのは論文の採択/不採択の通知だけではない。私が編集を担当している雑誌社から届く、他の研究者が投稿した論文の査読依頼も夜中にベッドの中で読んでしまう。投稿された論文のタイトルを見て、アブストラクト(要約)を読んで、自分が編集を引き受けるべきか、引き受けるとしたら査読者をどのようにして選ぶのか、ということまで考えてしまう。不運なときは、そのまま朝を迎えることになる。

インターネットのせいで、えらいことになったものである。ひとの睡眠時間を奪いよって、、、。とにかく「あぁやだやだ、こんな生活」とか思うけれど、やっぱり夜中に目が覚めるとスマホでメールチェックをしてしまう。

われながら因果な仕事である。ん?、、、性格なのかもしれん?、、


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posted by Yas at 22:09| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする