2014年07月31日

バイリンガル会話形式でコメントしていきます

私は英会話にかなりのコンプレックスを持っている。けれどだからといって英会話学校に通ったり英会話雑誌を購読したりしているわけではない。ずいぶん昔は「駅前留学」してましたけどね、。

ただひとつ、今は、クルマで通勤するときの往き帰りにカーオーディオ(に繋いだ iPhone )で、英語のポッドキャストを聴いている。定期購読しているのは科学雑誌の Cell, Nature, Science のポッドキャスト版、それからベタなところでは「ポッドdeモット英会話」や「English as a Second Language」などだ。雑誌系のポッドキャストは定番なのでずっと講読しているが、英会話系のものは、あーでもないこーでもないといろいろと自分にあったものを探しながら取り替えている。

スクリーンショット 2014-07-23 20.05.58.pngそこで、最近見つけたのが「バイリンガルニュース」だ。ポッドキャストの説明によると「世界で話題のニュースをユニークなバイリンガル会話形式でゆるーく無料配信しています」とのこと。聴いてみると全くその通り。巷の話題をゆるーく紹介している。キャスターはマミという女性とマイケルという男性である。マイケルが基本的に英語で、マミが日本語で話題について会話するというシュールな形式である。英語が聞き取れなくても、そのあとの日本語で会話の流れがフォローできるので、難しい英語教材のように途中で投げ出すようなことはない。しかも、友達同士が(多分ホントに友達同士なのだろう)気楽に話をしているように番組が進行するので、話が途切れたり飛躍したり、途中で表現を変えたりという、ナマの英会話でよくあるロストしがちな状況が何度も出てくるので結構ためになる。

実年齢は知らないが、女性キャスターのマミさんの声は若くて少しだけ舌足らずな日本語の発音をする。まるでそこら辺の女子高校生みたいである(そこら辺の女子高校生の皆さん、変な例えに使ってすいません)。この人がゆるーくニュースを語る。第一印象は正直言って「なんや? バイリンガルの若い子がええ加減なコメントをしとんのやろ?」と思ったが、実際は全く違った。この人は実に様々な角度からニュースを突っつく。論評ではない。まさに「突っつく」というのがぴったりのコメントをする。これは多分、日頃から色んなことを色んな角度から考えていないとできないことだ。知識も豊富である。またなぜか番組で取り上げられる話題は、科学的なものが多い。最近では Science や PLoS One (という科学雑誌)に掲載された論文の内容を話題にしていた。またある日などは、避妊の話から転じて、マミさんが黄色ブドウ球菌感染症である tampon disease にまで言及していて、その知識の豊富なことに舌を巻いたことがある。

相方のマイケルもいい味出している。この人もマミさんと同様で、ユニークなコメントを次々と繰り出して面白い。マミさんよりも、若干まじめなコメントが多いように思うが、それは私にとって苦手な英語がバイアスになっているからかもしれない。

いい番組を見つけたわいと思ってほくそ笑んでいたら、実はこの番組はかなり有名らしくて Wikipedia にも掲載されているほどだった。確かに Podcast のランキングでも上位にランクされているし、番組のfacebook ページも twitter アカウントもある。 この番組、たぶん(リスナーの購読が)長続きするという意味ではお勧めできる番組である。ただし、ホントに英語の勉強になるかというと、ちょっとわからないけど、、、、。

まぁ、継続は力なりである、、、かもしれない。


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posted by Yas at 22:07| Comment(0) | コンピュータ & ガジェット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月28日

夏来たりなば、、

 先週の金曜日。府立大教授の三宅眞実先生が冷凍ピザを送り届けてくれた。眞実ちゃんに限らず、いつもこの季節には何人かの OB から贈り物をいただいている。みなさん。いつもありがとうございます。お心遣いに感謝いたします。

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 このピザ、有名なイタリア料理店「ポンテ・ベッキオ」が贈答用に通販しているらしい。5枚で1組になっている。早速、そのうちの何枚かを焼いていただいた。いわゆるアメリカンピザとは違うイタリア系のピザで、控えめなソースで小麦粉の香りと具材そのものが味わえて、大変美味しゅうございました。
 焼けたピザの写真を撮るのを忘れたので、パンフレットをどうぞ、、。



 さらにこの日は夏の慰労会とのことで、研究室の有志で近くの千里阪急ホテルのプールサイド・ビアガーデンに出向いた。場所は千里中央だ。山の上でも何でもない屋外なので暑いうえに、到着したときはまだ陽が沈んでいないので、直射日光下の暑い最中にビールを飲み始めることになった。暑い暑い。、、しかしやがて陽が沈み、涼風が吹いて、、、爽やかにビールを楽しめる、のかなと思っていたが、さにあらず。陽が沈んでも、日中に温められたプールサイドのコンクリートが熱を含んでていつまでも暑い。風は吹くが、生ぬるい、、、。そのおかげと言うべきなのか何なのか、とにかくビールは進む。、、、アニメの話、漫画の話、トリビア話に馬鹿話。平日は忙しく立ち働いていて、なかなかみんなでゆっくり話をしたりする機会がないので、いい懇親の機会にはなった。暑かったけど、、。

 写真は、漫画の話のついでに、矢吹丈の伝家の宝刀「トリプルクロスカウンター」をイッシーにせつめいしているところ、、、(撮影:なかぴょん)
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 ということで、夏は真っ盛りである。来週から8月だ。研究室では公式な夏休みは設けないが、メンバーはみんな思い思いに休暇を取る。研究室のジャーナルクラブやプログレスミーティングも8月中はお休みする。適度に休暇を取って、また仕事に邁進していただければ結構だ。

 そんなことを書いていて、ふと教授室のベランダを見ると夕方の日影が少し前よりも長く伸びているのに気がついた。そうか、夏至は6月下旬だから、もう太陽が低くなって日が短くなり始めてるのだ、。そうか、地球は秋に近づいている(?)。、、季節は巡っているのだ。

 そうか、まだ暑いけど、これからも暑くなるけど、もうすぐ秋だ。

 仕事しなきゃ、,。
 
 
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posted by Yas at 21:41| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月24日

久しぶりの東京と、千葉大学で講義/講演

 今週の火曜日に千葉大学大学院の医学薬学府の講義に行ってきた。

 前日の月曜日の夕方に東京に到着して、愚息と愚息の彼女と一緒に焼き肉を食べた。場所は西麻布。北里のあべっちお奨めのお店である。場所柄、さぞ高いだろと覚悟していたが大したことはなかった。肉も美味しかった。愚息は大学院博士課程の最終学年である。研究に関わる仕事に就くつもりのようなので、来年度からの人生設計などを聞く。いい大人だし心配はしていないが、私とは研究分野が違うのでポスドク事情などが違うかもと思って聞いてみたら、どうやら同じようなものらしい。そうか、これからイバラの研究人生を始めるのか、、と心中思いながら話を聞いた。

 食後、歩いて広尾駅から地下鉄に乗って東京駅に出て、総武線経由で千葉駅に到着。駅前のホテルに泊まった。

 次の日は午前中10時半からの講義である。対象は薬学系の大学院生だが、生物系の学生だけではなく化学系の学生も含まれているとのことだった。ここでも「細菌毒素学」の talking class を展開する。概ね反応は良かったが、やっぱり化学系とおぼしき学生さんにはキツい講義になったようだ。招待いただいた山本友子先生、高屋明子先生と昼食を楽しませていただいたあと、さらに午後に一コマの講義である。あらかじめ「講演を兼ねたような講義で、、」とお話を聞いていたので、この時間は「細菌毒素学実践編」と称して思いっきり未発表の up-to-date な仕事の話をしたら、半分くらいの学生が寝た。わはは、。しかしこれは覚悟の上である。ナマの研究の様子を大学院生に紹介するのと同時に、実は山本先生や高屋先生に聞いてもらってご批判いただこうと思っていたのだった。んで、先生方にはいろいろと興味を持っていただいたようで、当初の目的を達成した気分で嬉しく千葉大学を辞した。

 夕方には都内に戻り、毎度おなじみ北里大学のあべっち、くわえっちの両先生と、久しぶりに田町の「湯浅」で飲んだ。同じ業界で数少ない、全く遠慮なくハナシができる二人である。共同研究の話、予算獲得の話、学会のあり方の話、日々の馬鹿話で3時間、あっという間に過ごした。医科研のミムミムも誘っていたのだが、彼女は到着が遅れたので最後の30分だけしか一緒に飲むことができなかった、、もっとも、彼女は今は○○中なので(あえて伏せ字)飲むわけにはいかんのだが、。

 帰りの新幹線は iPad で「清洲会議」を観た。三谷幸喜作品にしてはくだらんギャグが少なくて(ちょっと寂しい)、芸術的アングルを意識したような映画だった。まぁ、これもいいかも、、。

 んで昨日のこと。また別の大学などから、二件の講演依頼をいただいた。研究の話題にしろ、プレゼンのハウツーにしろ、業界で自分に需要があるのはよいこと、と最近は考えていてありがたくお受けすることにした。んで、山本友子先生からもメールが届いた。儀礼上の挨拶メールかと思ったら、それだけではなく「『細菌毒素学』の講義を、今度は学部生に講義してもらえないか」とのご依頼もいただいた。もちろんお受けした。なので、今年中にもう一度千葉大学を訪れることになった。

 何であれ、自分に需要があるのはありがたい。


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posted by Yas at 22:25| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月21日

実験は失敗する。時間はない。やっとの思いで取れたデータはすぐに陳腐化する。

いま開催されているツール・ド・フランスに刺激されてか、ここのところ自転車通勤の頻度が少し高い。自転車通勤を始めてもう10年以上になるが、その間に自宅−大学間のコースがすっかり固まってしまって、実は目新しいことが殆ど無いのでそういう意味ではあまり面白いわけではない。伊丹から旧西国街道をひたすら走って小野原から大学に入るか、旧西国街道よりも北側の箕面の住宅地を走って小野原から大学に入るか、あるいは伊丹空港の地下道路を抜けて千里川沿いをひたすら走って、豊中緑丘から小野原に抜けて大学に入るか、、といったところである。

大阪といっても、北摂はまだまだ田畑が多い。どのコースをとっても、箕面のあたりでは広々とした田んぼ風景も楽しむことができる(小野原にもかつては、のんびりとした田園風景が広がっていた。)。そこで、今頃の季節になるといつも感じることがある。田植えの時期は同じ頃のはずなのにこの時期には稲の成長具合が田んぼによってずいぶんと変わってくるのだ。成長の早い田んぼは毎年成長が早いし、稲穂の成長が遅くて、なんか貧相な田んぼは毎年貧相である。同じ時期に苗を植えてるのに、種籾が違うのやら田んぼが違うのやら日当たりが違うのやら世話をする人の能力が違うのやら、、、。なんだか研究室ごとの業績に差がでるのを見ているようで、辛いものがある。

プロジェクトが何種類か動き出して、数年前のピンチはなんとか脱することができたと以前に書いた当研究室の仕事だけれど、なかなか区切りをつけて論文を書き始めるところまでいかない。研究室のメンバーはみんな勤勉で、サボっているというわけではないが、大切な局面で仕事の進捗が遅いのは確かだ。絶対に失敗を繰り返せない時や大事な実験がピークを迎える時は、集中して仕事をしないと進捗を大幅に遅らせることになる。これができない人が目につく。私が自分で実験をやっていた頃の私を含めた同年代の人達と最近の人達を比べてみると、いまの人達にはおっとりしている人が多いのかもしれない。いや、昔の人たちがガツガツしていたというべきか、、。あの頃、私の周囲にいた人はみんなせっかちで、競争するかのように(実際競争していたのだけれど)実験のスケジュールを詰めるだけ詰め込んで、無駄をしながらたくさんデータを取っていた。「実験は失敗する。時間はない。やっとの思いで取れたデータはすぐに陳腐化する」そんなふうに思って焦っていた。それに比べると、いまの人達はずいぶんとおっとりとしている。

実験を計画し、何日もかけて実験結果を出して、その結果を見て次の計画を立てる。普通はそうして研究は進むが、急いでデータを出す必要があったり、大切な局面などではそれでは遅い。1つずつ実験をしていたのでは、実験が失敗した時にそれをリカバーするためには必ず2倍の時日がかかってしまう。計画した実験が上手く行っても行かなくても、仕事が立ち止まらないように複数の実験や準備を並行させる必要がある。けれど、それを上手く出来る人がなかなかいない。どうも、計画した実験は必ずうまく行くと潜在的に思っているようである。競争することに慣れていないのか、上げ膳据え膳で育ってきて「うまくいかない」という感覚を知らないのか、。そういう意味では、昔は(というか私の周囲にはというべきか、)ハングリーだったというかギスギスしてたというか、「いらち」(関西弁でせっかちのことです)が多かったというか、、。おっとりと生まれ育ってきた人に、その感覚を教えこむのは難しい。でもそれができないと、複雑な実験を乗り越えたり、思い切ってプロジェクトに踏ん切りをつけて論文化するというのはなかなかできないと思う。テクニックの一つとして、実験のスケジュールを重ねるということを教えないといけないのかも、と最近思い始めている。

ところで、いま新幹線車内。明日(22日)の午前中から午後にかけて、ふたコマの講義を仰せつかって千葉に向かっているところである。


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posted by Yas at 15:48| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月09日

梅雨の最中、決死の査読

 先月末、別の科学雑誌2カ所から同時に論文査読の依頼が来た。どちらも中堅の雑誌で、いわゆる一般誌(general journal)に掲載を拒否されたときに細菌学関連では、その次かその次の次くらいの候補に考えるような雑誌だ。査読期限は2週間。

 その2週間は、実はそこそこ忙しいのだが、ひとつの査読依頼は編集者を務める知り合いの研究者が私信で依頼してきたもので、もうひとつは論文の著者が私のよく知る人だった。編集者の苦労を知っている私としては、前者の依頼は断りにくいし、後者も私が断って変なレビューア(前みたいに)に査読が回ったりすると著者が余計な苦労をする羽目になるかもしれない。、、というので、決死の覚悟でふたつとも引き受けることにした。

 皆さんは査読論文をどれくらい読まれているのだろうか? 私の場合、まず軽く一度読んで大意を知る。この時にだいたい、reject か major revision か minor revision かの結論を決めている。この段階で accept の判断はない。それから日を置いて、また読む。この時は少し時間をかけて、論文の論理性、実験方法や結果の妥当性、論文の正確性を吟味して、前に決めた結論を著者に伝えるための、レビューアとしての論理を考える。関連の論文も一応調べる。気になる関連論文は読む。また日を置いて、今度はレビューコメントを書きながら、自分の主張が間違っていないかどうか確かめるために読む。計3回、読むことになる。他の人がどんな作法で査読されているのか知らないが、私としては割合と労力を使っているつもりだ。こんな査読論文が同時にふたつである。私としては結構つらい。断れるのに、自分が査読を引き受けたんですけどね、、、。

 季節は梅雨。いつもこの季節になるとここで文句を書いているけれど、私の教授室の空調は性能が良くない。

IMG_2141.JPG 先日もこれこの通り、温度はともかく湿度が69%だと。これで空調を働かせてるんですぜ。絶対に空調の調子がおかしいと思うのだが、事務方に依頼して検査してもらっても、異常はないと言われる。、、、、ちなみに、この温湿度計の数字の横にある二本のバーは、健康への影響度を示すものだ。これがたしか4本になると熱中症になる危険性があるとかいう。そのうち2本のバーが表示されている、、。 まだ夏のほんの入り口なのにこの有り様だ。デスクもキーボードもトラックパッドも、なんだかベタベタする。じっと考え事をしていると、ポタリと汗がデスクに落ちる。空調の設定は25度の冷房なのに。、、

 んで、さっき。ひとつ目の論文の査読がほぼ終わった。やれやれ、、。ところが、ホッとして、この2,3日に受信したメールを見なおしていたら、学会関連の提出書類の締め切りが今週中なのに気がついた。もうひとつの論文の査読期限はこの週明けだ。、、

 、、もう、、。暑さニモマケズ、湿気ニモマケズ、、、必死にやってますですよ。


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posted by Yas at 22:26| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月05日

「研究者の劇的プレゼン術」電子版の発行

 拙著「研究者の劇的プレゼン術」の電子書籍版が発売されるようになった。

 M2PLUS という医学電子書籍を取り扱うサイトから、冊子体と全く同じ2,900円+消費税で購入することができるので、どぞよろしく。さて今回はその電子書籍の話。

 国内では アップル社が iBooks Store という販売サイトを開いてからようやく話題になりはじめた電子書籍だが、みなさんお使いだろうか? 私は iPad mini と Kindle paperwhite を電子書籍リーダーに使っているが、実は当初思ったほど電子書籍そのものを買っていない。それは、私の本もそうであるように、電子版と冊子体の値段がほとんど変わらないからだ。

 冊子体は商品としての実体がそこにあり、手に取ることができる。それに、読み進むにつれて、開いた本の表紙側のページ数が増えて分厚くなり、反対側が薄くなっていく感覚も好きだ。電子書籍ではそのような感覚は得られないのに、同じ価格。あるいは冊子体の本は「これは良い本だから、キミも読みたまい」と言って、人に譲ったり貸したりできる。これも間違いなく読書の魅力なのだが、電子書籍ではこれができない(端末機器を譲るというならべつだが、、)。なのに冊子体と同じ価格。これはやはり納得がいかない。こうなるとどうしても冊子体の方を購入してしまう。さらに、同じ価格ならまだしも、逆に電子書籍の方が高い場合もあるから解せない。例えば、Amazon Kindle 版の「スティーブ・ジョブズ(ウォルター・アイザックソン、井口耕二)」の価格はハードカバーの冊子体と同じ価格(2,052円)で、ソフトカバー版(1,080円)の倍近い。なぜ電子書籍はハードカバーと同じ値段なのか? これで電子書籍を買えというのは無茶な話だ。iPad を核にして世界に電子書籍を広めようとしたジョブズがこの現状を見たら、どう思うだろう?

 電子書籍のもうひとつの利点は、買った本が邪魔にならないというところだ。けれど、これもどうも効果が薄い。電子書籍になりやすいベストセラーしか読まないという人ならいざ知らず、普通の人は自分の興味で読みたい本を読む。そして、そんな本の多くは電子化されていない。だから、購入する書籍の種類の割合は電子書籍よりも冊子体の方がどうしても多くなる。そして、昔も今も、冊子体の本は自分の部屋に溜まっていく。ということで、電子書籍の充分な利点が見いだせないでいる人は私以外にもたくさんいるのではないだろうか?

 そんなことを常々考えていたら、「書籍販売大手の『ツタヤ』が電子書籍サービス『BookLive』と提携」という新聞記事を目にした。ツタヤで本を買えば、同じ本の電子版を無料で閲覧できるサービスを始めるという。つまり、本を買えば電子版がついてくるということだ。この発想、電子書籍の普及のきっかけになるかどうかはわからないけれど、ユーザーにとってはお得感があるので書籍購入の敷居は低くなるかも知れない。あと、やっぱり、出版される全ての書籍が電子化されるシステムが必要かな、。関係業界の皆様、、ご検討のほどよろしくお願いします。

 ところで、拙著「研究者の劇的プレゼン術」の電子版だが、著者は無料だというのでダウンロードして iPad mini で見てみたら、当たり前だけれど冊子体と全く同じだった。んで、全く同じ値段である。ふーむ、、と考えたところで、回し読みできない(できにくい)電子書籍は、それぞれの人が購入しないといけないのでもしかすると著者や出版社側には都合がいいのかも、と言うことに気がついた。

 そうか、じゃぁ、みなさん、ぜひ電子版をご購入くださいませ、、、うひょひょ、、。


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posted by Yas at 15:23| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月02日

高度副プログラム「感染症学免疫学融合プログラム」

 昨日は「高度副プログラム『感染症学免疫学融合プログラム』」の私の講義担当の第一回目であった。このプログラムは、感染症・免疫に特化した大学院教育を目指して微生物病研究所を中心に企画された。もうこれが始められて4−5年は経っているだろうか? 1シリーズ2年間の課程なので、担当講義は2年に一度の割合で巡ってくる。毎回、テーマをどうするのか考えるのだが、錚々(そうそう)たる担当講師陣の中にあって、生半可な細菌学の大学院講義はできない。それに、講演ではないので自分の仕事の話ばかりするのはよろしくない。ということで、私はずっと「細菌毒素学」の専門的概論(なんじゃそら?)を講義している。細菌毒素の定義と分類、毒素の分子作用機構と病気の関連性などを90分かけて話す。「○○のひとつ覚え」みたいでイヤなので、そろそろ違ったテーマを取り上げたいのだが、そう思っても毎年準備にかける時間が足りずに断念している。しかたないので、これだけまとまった細菌毒素の講義はなかなか聴けるもんではありませんぜ、と自分で自分を慰めたりしている。
 
 講義のスタイルはいつものように「talking class」。学生に質問をしながら話を進めていく。しかし、他大学の学部生を対象にした講義と違って多少高度な話題も盛り込むので、矢継ぎ早に基本的な質問を繰り出すというよりは、どうしても私が話をする時間が長くなって雰囲気が少し重くなる。しかし、さすがにわざわざ「高度副プログラム」を選択してくる学生さん達である。私の質問に対する応答がすこぶる良いし、その内容もなかなかよろしい。ときおり、私の話を止めて質問する学生さんも何人かいた。まぁたまに「わかりません」の一言で済まそうとする奴もいるが、、、全体的には学生さん達がよく考えながら私の話を聞いてくれているのがわかった。気のせいか、みんな私の方をじっと見て、食い入るように講義を聴いているように思えた。

 気持ちよく予定の話を終えて、講義を終えたのが午後12時半。予定通りぴったり終わった。、、、、と思ってラボに戻ると、私と一緒に昼食に出かけるメンバーのみんなが「えらく遅かったじゃないですか〜、、どうしたんですか」と言う。、、、なに言っとる、予定通りやがな、、、なに? 講義は12時まで?、、、がびぃーん(あ、べたな表現)。どうやら私は終了時間を間違えて30分も余計に講義をしたらしい。、、そうだ、そういえば講義開始当初は終了は12時と意識していた記憶がある。それが気持ちよく喋っている間に、どこかで勘違いが入ったようだ。がびぃーん。じゃ、2時間も講義をしていたのか、このワタクシは。途中、「12時半までまだ時間があるな」と、予定にないエピソードを盛り込んで時間調整までしてしまった。、、、あかんがな。拙著「研究者の劇的プレゼン術」でも時間超過は悪であるとはっきり書いたこのワタクシが、、30分も時間を超過するなんて。それで講義の後半、みんな私の方を食い入るようにじっと見ていたのか、、。「このおっさん、悦に入って時間超過して滔々と喋りやがって」と思われてたやろな、きっと。それにしても聴講生の中には、ウチのラボのイッシーもいたのだから、一言「せんせ、講義は12時終了の予定なんですけど」と言ってくれれば良かったのに、、、、ここでも最近の学生さんはおとなしいのだ。、、、、それにしても、みんな、すまんすまん。

 しかし、えらい失態である。来週の講義は、お詫びに30分早く終わろうかと検討中である。、、早く終わるべきかな、。


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posted by Yas at 19:24| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする