2013年09月18日

うどんもうまい

 香川県観音寺市は私の好きな街のひとつである。昨日はその観音寺に出張した。新大阪から新幹線で岡山へ、さらに岡山からは特急しおかぜで1時間の距離に観音寺はある。ここにはワクチンの開発製造機関である一般財団法人・阪大微生物病研究会(私達は単に「財団」と呼ぶ)がある。この財団は、大学微生物病研究所(微研ね)の成果を直ちに社会に還元すべくワクチンや血清製剤の製造を担うため、公益財団法人(現在は一般財団法人)として設立された
 この微研財団は、ワクチンメーカーとしての長い歴史の中で、近年その業績が飛躍的に伸び、観音寺市内で新たな敷地を入手して新製造拠点を建設し、新ワクチンの開発や増産の体制を整えつつある。その新施設だが、日頃から微研の教授先生方から「凄い」「凄い」と話を聞いていたが、実際に見てみるとやっぱり凄かった。

IMG_1907.JPG 新たにできた新施設の主棟。観音寺市で最も高い建物だとか(確かめたわけではありません)、、。この主棟の最上階からは、観音寺市内はおろか瀬戸内海を新居浜あたりから岡山方面まで見渡すことができる。今回の用務が終わったあと、広大な場内を見学させていただいたが、早足で歩きまわっても2時間ほどかかった。製造棟内には250メートルほどの直線廊下があり、場所によっては天井までの高さが8−10メートルほどになっている。そんな中を歩いていると遠近感が少しおかしくなるほどだ。と言えば、その大きさが想像してもらえるだろうか、、。ただ大きいだけではなくて、設備や調度品まで、非常に良質な物が厳選されているのがわかる。

 凄いや、凄いや、凄いや、と思いながら、公用車で駅まで送ってもらって夕方に観音寺を離れた。私は、(現在も稼働しているが)財団の古い施設をよく知っている。製造所だけに規模は大きいものの、施設の作りは大学のそれと変わらない、言っては悪いがそれなりの安普請だった。それがどうだ。この新施設の豪壮な姿は。、、、結局、モノを売って利益を得れば、それでさらに資本投下できる。事業というのはそういうものだ。と、ホソボソと挙げた研究成果をネタに小さな研究予算をあちらこちらからいただいて青息吐息で研究プロジェクトをすすめる、しがない教授は思う。

 帰りの特急しおかぜの中で、そんなことを考えながらビールを飲んだ。讃岐富士を背にして、やたらと高い石垣の上に立つ丸亀城を車窓から眺めていたら、ゲップがでた。

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一般財団法人阪大微生物病研究会(以下「財団」という)の設立計画は、1929年(昭和4年)にさかのぼる。
当時大阪医科大学教授、谷口腆二博士は、伝染病に関する研究機関が大阪に必要だと考え、大阪医科大学学長に、基礎医学と臨床医学の総合研究を行うための施設設立を強く要望し、大阪伝染病研究所設営に携わる。大阪医科大学の国立移管にともない、大阪帝国大学医学部附置微生物病研究所(案)と名を冠した。しかし、ワクチン・血清等の製造は、東京帝国大学伝染病研究所の特殊任務であるとして、文部省がこれを強く拒否したため、やむなく、微生物病の基礎研究は研究所(現大阪大学微生物病研究所)が行い、その応用研究とワクチン等の製造・検査業務を行う機関として、財団が設立された。
(阪大微生物病研究会、Webサイトより引用)
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posted by Yas at 23:09| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする