2013年07月31日

7月最終日

 今年も7月が終わり、明日から8月が始まる。 まぁ毎年毎年、7月は終わって8月は来るんですけど、、。

 このブログも1ヶ月に8−9回の記事アップが普通になってしまった。スタート当初に比べると随分と少なくなった。えらいすまんこって(みなさんにはどーでもええことかもしれませんけど)。

 実は色々と書きたいネタはあるのだけれど、それを書く気力がない。I am so exhausted everyday.
アウトプット過多で、あきません。、、、何ヶ月かに一回、同じような愚痴を言ってるようにも思うけど、、。まぁあきません。

IMG_1824.JPG 今日は、新築なった「最先端感染症研究棟」が公開された。微研では「融合棟」「iFReC棟」「本館改修」とかの建築ラッシュで、ここのところ1−2年毎に、同じような内覧会をしているような気がする。そして「融合棟」から、この「最先端棟」までの間に、どんどん建物の内容が良くなっているように思う。その間、発注する我々の方が色々と学んできた結果かも、、。ということで、「最先端棟」はとてもナイスにできあがっていた。しかし、まだ全館空調が稼働しているわけではないので、屋内はとても暑い。屋上から1階まで、歩いて見て回っている間に、汗だくになった。 I was so exhausted,,,.

IMG_1830.JPG




 写真は「最先端棟」の屋上からのパノラマ、、。

 んで、来週のはじめにはお休みをいただきます。週後半は「細菌学・若手コロッセウム」に参加します。

 それでは、「ごきげんよう」、、。


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2013年07月27日

ホリプレ論文編21 「命を削って論文を書く」


「論文は鉛筆を削って書くものではありません。命を削って書くものです。その覚悟がないのなら研究者をやめなさい」というのは、盟友アベッチの恩師である深沢俊夫先生の言葉であるそうな。アベッチからの聞きかじりで正確ではないかもしれないが、深沢先生の意図は掴んでいると思う。けだし名言である。
 しかし、「鉛筆を削って論文を書く」という状況は、今や思い描くにむずかしいし、「命を削って」などと云うと「仕事なんかで命を削るのはおやめなさい」と、したり顔で反論したりする輩がきっといる。云うまでもないが「命を削る」というのは、「命を削るほど精力を傾けて、細心の注意を払う」という意味であって、生命の維持とは関係はない。念のため。
 と、細かい解説を加えたとしても、経験の乏しい人に深沢先生の思いをわかってもらうのは難しいようだ。

 以下はずっと前から感じていたことである。

 どうもメンバーの書いてくる論文原稿の出来が甘い。甘すぎる。英語が拙いのは仕方ない(意味のわからん英語は論外だけど)。しかし、論文を通じて用語の表記が不統一だったり、方法論の記述のない実験の結果があったり、基本的な論文の記述作法や投稿先の雑誌の要項に合っていない書きぶりが随所に見られたり、、。これは不注意のなせる技で、経験不足とは別の話だ。経験不足は仕方ない。しかし不注意の連続は許せない。どうやらこういう人たちは、実験についての英文をなんとなく並べていれば論文になると勘違いしているんじゃないか?と疑ってしまう。どこからどう見ても、深沢先生の仰る「命を削って論文を書く」というのとは程遠い。

 深沢先生とは少し違うが、論文執筆についてちょっと下世話な言い方をすれば「論文を書かない研究者は評価されない」あるいは「論文を書けない研究者は研究者として無価値である」ということだと思う。まわりを見てごらん。論文を書いて、投稿して、雑誌に掲載されて名を上げようと必死になって「命を削って」いる若手研究者はたくさんいる。論文を書くという行為に甘い態度で臨むのはやめたほうがいい。そういうことを続ける人はきっと研究者の世界で生き残れない。


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2013年07月20日

「第60回毒素シンポジウム」終わりました

 大学に仕事に出ていた今日の昼前。研究所の前で出会った審良先生に「あっちこっち出かけて楽しそうやん?」と言われた。フェイスブックやブログでの私の書き込みを読んでいらしたんだと思う。確かにワタクシ、先月から沖縄に行って、ドイツに行って、そして今週は兵庫県宍粟市の山中にいた。私が世話人を担当する「第60回毒素シンポジウム」のためだった。

DSC00161.JPG 毒素シンポジウムは合宿形式の学会だ。最近はよくあるが、本会はこれを60年前から続けている。私は、実は、第32回から参加している。途中2,3回不参加でしたけどね、、。そんな老舗合宿型ミーティングだが、いろいろな事情で前の2回は合宿形式にはならなかったので今回は3年ぶりの合宿型の開催となった。二泊三日。合宿形式の学会は費用がかさむ。そこで、今回のテーマは「手作りで安く仕上げて勉強する」ということにした。

 それで、選んだ会場は兵庫県宍粟市の山中にある「楓香荘」であった。この宿舎はいわゆる半官半民の運営で、宿泊料金も会場ホールの使用料も格安である。さらに、シチュエーションも規模も設備も、毒素シンポジウムにお誂え向きな宿泊施設だ。参加者は70名に及んで貸切にしてもらったので、少しくらいなら無理もきく(ということを期待した)。んで、実際、かなり無理を聞いてもらった。今回は、ふと思いついて、一般演題の質疑応答時間を無制限にして、質問が途切れるまで続けることにした。おかげで議論は深まったものの、プログラムで予定した時間は遅れに遅れた。そのためにレストランでの夕食を普段のラストオーダーの時間よりも遅い時間に始めるのを許していただいたり、飲食物の持ち込み不可の原則のところ、宴会場費を支払うことで、夜の飲み会のための飲み物持ち込みをすべて黙認していただいたり、、。「楓香荘」のみなさま、ありがとうございました。

 シンポジウム特別講演の演者には、いつも親しく付き合っていただいている生命機能研究科の吉森保先生と、ある飲み会で知り合った九州大学大学院の中島欽一先生。お二人とも素晴らしい講演で参加者を魅了してくださった。ありがとうございました。個人的に講演を楽しませていただいただけではなく、世話人としても面目がたちました。

 プログラムは午前8時40分に始まって午後7時ころに終わり、さらに夜の懇話会は翌日の午前2時ー3時まで続いたらしい(私は早めに失礼した)。その間ずっと研究室のメンバーは世話人側の人間として立ち働いてくれた。さらにこうした形式の学会では、何事も予定通りに行かないことが多い。そんな時も冷静に明るく対応して動いてくれた。研究室のみなさん、ありがとう、、。

 次回は徳島大学の長宗先生が世話人をされる。細菌毒素を中心に運営されてきた毒素シンポジウムはもはや限界で、ヘビ毒や昆虫毒や海洋毒などいわゆる天然有機化合物(天然毒)の研究をする方々に参加を呼びかけて方向転換を図らねばならないのは明らかだ。んで、そんな転換期にある毒素シンポジウムのアカデミックミーティングとしての問題点は、今回運営に携わった私の中ではっきりしたように思う。その中身は、もちろんこのブログで書くことではないが、長宗先生には伝えたいかな、、、。

 学会っていうのは、始めるのは容易だけど終わらせるのは難しい。それで終われずに続けるのなら、時代にあった方向転換が必要だ。以前からの私の思いだが、「第60回毒素シンポジウム」の運営を終えてもやはり同じ事を考えた。


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posted by Yas at 22:14| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月15日

Tikit のこと

 私の愛車 Tikit くんはオレゴン州生まれのオーダーメイド。Web サイトを拝見するに、とても小さな工房で製作しているらしい。ユーザーの身長に合わせてフレームを選び、ユーザーの希望のカラーリングやオプションを聞き入れてくれて、そのフレームにはオーナーのネームプレートエンブレムが付く。日本では大阪のイトーサイクル、群馬のCycletech-IKDだけ(ではないかも、)が、オーダーメイドの注文を受け付けてくれている*。まぁ、レアなあれである。

 さきごろ、そのイトーサイクルさんからハガキが来た。かねてから、経年発生する亀裂が原因で破損するということでリコールをアナウンスしていたステム(ハンドルと前輪を連結するパーツ)が届いたので交換に来て欲しいというハガキである。ちょっとこのごろ忙しいのだが、安全に関わることでもあるので、この土曜日に早速交換に行ってきた。

 予め電話を入れておいたので、イトーサイクルに到着すると親切で有名なマスターがすぐに交換に取り掛かってくれた。自転車というのは非常に簡単な理屈でできている。だから、専門家が分解するのを横で見ていると、その構造がよくわかって面白い。そうだ、ついでに長めのハンドルバーも切ってもらおうとマスターにお願いすると、これまた何も聞かずにさっさと左右 2 cm ずつ切ってくれた。なんでも、Tikit のハンドルバーは58 cm で納品されるのだが、標準的な日本人の体型に合うバーの長さは 54 cm なので、これでちょうどいいのだとか。確かに、54 cm で私の肩幅とほぼ同じになった。そうだ、そういえば、前後輪のブレーキシューも随分すり減っている。こちらの方は、自分で交換しようと思ってアマゾンで購入してそのまま家に置いてあったのだった。

IMG_1815.JPG んで、日曜日。思い立ってそのブレーキシューを交換した。

 写真は交換のために外したブレーキシュー。かなりすり減っていた。

 オリジナルで付いていたのは Tektro の無番品(だと思う)。交換したのはシマノのV ブレーキ用のシュー(BR-M330 S65T)である。交換後に試走してブレーキをためしてみると、以前よりもはるかにブレーキの効きが良くなっていた。さすがシマノである。
 こうして短くなったハンドルバーと新しくなったブレーキの Tikit くんで何処かに走りたくなったが、ちょっとヒマがない。今週は水曜日から、私が世話人で「毒素シンポジウム」を開催する。それまでに片付けないといけない仕事が満載だ。んで、「海の日」で祝日の今日も研究室に仕事に出て、午前中から「うんせうんせ」と頑張ったものの全然予定の仕事を達成できず断念して夜に帰宅した。

 結構、消耗した。、、、消耗して疲れたら、、、磨り減ったら捨てられるブレーキシューのことを思い出した。いやいや、Tektro 無番のブレーキシューさん達、、ご苦労さんでした。


* その Tikit のリコールが終了するまで、もしかすると受注を中止しているかもしれません。


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2013年07月11日

夢の扉

 「夢の扉+」というテレビ番組がある。番組のWebサイトを見ると「日本を覆う閉塞感を打ち破ろうと頑張っている人たちがいる。熱い志と深いビジョンを持って社会を切り開く彼らを追う」という煽り文句が掲げられている。その「彼ら」とは、ほとんどの場合、科学者だ。番組の中で彼らは、新産業分野を開拓するかもしれない研究成果やそれを生み出す苦労などを披露し、最後に番組のパターンである「I have a dream」の決めゼリフを口にしてエンディングを迎える。

「番組をご覧頂いた視聴者の心に「月曜日からまた頑張ろう」と思える高揚感・明日の活力を生み出し、自信を失いつつある日本人が「もう一度挽回しよう!」と奮起できる番組を目指していく」と、この番組の Web サイトは云う。その謳い文句も結構だし、番組も確かに面白い。けれど、研究者としては少しだけ寂しさも感じずにいられない。この番組で取り上げられる研究者たちのプロジェクトは、実用化されたときの「夢」が容易に思い描くことのできるような、いわゆる実学に近い領域ばかりで、もっともっと地味な(本当は地味でもないのだけれど)基礎研究の成果や夢がこの番組で語られることは決してない。

 基礎研究者も、実学的な応用研究の研究者と同じくらい「I have a dream」と胸を張っていえるだけの情熱はあるはずなのに、その夢で「日本を覆う閉塞感を打ち破る」とは思われないし、「視聴者に高揚感・明日の活力」を生み出しもしないとまるで言われているかのようだ。科学者ではない人にとって、実学はわかりやすく、基礎研究(虚学と呼ぶ人もいる)はわかりにくい。、、、、、そんなふうに言われているかのようだ。それが少し寂しい。

 一方、ドイツ出張の時のこと。フランクフルト空港内でこんなものを見つけた。

IMG_1809.jpg
「Science in seconds」

 この本は土産物屋のワゴンに平積みしてあった。表紙の折込部分には「Simple and accessible, ”Science in Seconds” is a visually led introduction to all the scientific concepts that really matter」とある。物理学、化学、生物学、生態学、生物工学、解剖学・生理学、医学、地学、Energy generation、天文学、Spaceflight、情報工学における種々のキーワードを、イラストとともに平易な200単語の文章で解説している。キーワードは「特殊相対性理論」やら「幹細胞治療」やら、200種類におよぶ、、、。
 
 この本は土産物屋のワゴンにあった。間違いなく一般人向けだ。そして説明はシンプルだが手は抜いていない。専門家でなくとも、それぞれのキーワードの概念を十分に理解できるようになっている。よく耳にしていたことだが、欧米では科学が社会の身近に存在する、ということを実感した。私はこの本を手にとって、パラパラっと見て、嬉しくなって思わず買った。基礎科学が身近な社会なら、「夢の扉+ 基礎科学編」のテレビ番組も成立するかもしれない、、。いや、別にテレビに出たいとかそういうことではなくてね、、、、周囲の社会があまりに基礎研究に関心を払ってくれないのが残念なのだ。

 この本の前文は云う。「a scientist’s real job is to find out things we don't already know」、、実用化への方向がわかりやすい研究はもちろんそうだが、何かわからんことがわかるようになるというだけの基礎研究も同じくらい大切だ。言うまでもないことだけれど、、。

私の知っている優れた基礎研究者はみんな「I have a dream」なのだ。恥ずかしいから誰もそんなことは言わないけれど、、。

「Science in seconds」を見てそんなことを改めて思った。


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2013年07月08日

健全なフニャララ、、、

 先週の金曜日、ちょうどドイツ出張帰りの時差ボケが解消されつつある頃、大阪市立大学に特別講義に伺った。私の大学時代の先輩である西川禎一教授からお誘いを受けてのことである。同じ講義枠で相前後して当研究所の松浦教授も西川教授の招待で講義をされた。松浦教授は西川教授と大学院時代の仲間である。この辺りちょいとややこしいが、西川教授は大阪府立大学で学部(当時の獣医学科は4年制だった)を終えると、修士課程を北海道大学で過ごされ、また博士課程に大阪府立大学に戻ってこられたという経歴を持つ。だから、西川教授と松浦教授は北海道大学大学院時代の仲間ということになる。

 ウイルス学の講義を以前から聴きたかった私は、私の講義の前に予定されていた松浦さんの講義に合わせて大市大に到着した。松浦さんの講義は、わかりやすく、学生さんのみならず私にとっても非常に興味深いものだった。おかげでウイルス学もプレゼンのやり方も、とっても勉強になった。松浦せんせ、ありがとうございました。
 それに比べて私の講義は、学生さんには悪いが、やっつけ仕事の講義になってしまって荒くてイマイチだった。少し前の琉球大学の時もそうだったが、どうも最近はアウトプット過多でダメだ。受講生のレベルに応じて内容を変えるようにしているのだが、それも持ち合わせの話題の組み合わせを変えているにすぎない。マンネリだ。、、、と、、大いに反省した。

 この商売をやっていると、インプットが乏しい(まとまった勉強ができない)とストレスが溜まる。しかしまた、勉強ばかりしてキャッキャ、キャッキャと喜んでいるだけでは、ただのアホである。勉強(インプット)したらクリエイト(アウトプット)する。それが健全な学者の姿だと私は思う。まぁ要するに時間の配分だ、ということになるのだろう。しかし、スケジュールの組み方が悪いのか自分が未熟なのか、理想的なカタチにはなかなかならない。

 あきませんな、。まだまだ、、。

 先日、羊土社さんの上半期売れ筋ランキングというのが発表された。それによると、拙著「発表者の劇的プレゼン術」は実用書部門で1位だったそうだ。ありがたいことである。ありがたいし嬉しいが、、あきませんな、、。まだまだ不健全な未熟者です、、。


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2013年07月04日

新澤くん自転車を買う

 我らが大阪大学微生物病研究所・分子細菌学分野には、植木部、熱帯魚部と自転車部がある。

 植木部は随分前に部長のマミちゃんが転出したのを機に活動が衰退し、今は各部員がゲリラ的に鉢植えを楽しんでいるにすぎない。熱帯魚部は、部長の私が最近脱落したのを受けて、今はホソボソと研究室でエンゼルフィッシュを飼育しているのみである。そこで、やはり、我らが研究室の部活動の主流をなすのは、今はなんといっても自転車部である。第一、当研究室には自転車オタクのシショーがいる。それに、先日などは部長たる私がなかぴょんやオカケーを引き連れて、大学近郊北摂の隠れキリシタンの里までサイクリングしたところでもある。そんなことであるから、先月から当研究室に参加した新澤くんが、自転車部に入部希望するのも無理もないことである。

「どの自転車を買ったらいいかわかんないので、今度自転車屋さんに付き合ってください」という彼のメールを受け取ったのはドイツ出張中の事だった。そこで今日の夕方、待ちきれない様子の彼と一緒に、大学近くに最近出店した自転車屋さんに向かうことにしたのであった。

 彼の狙いはクロスバイクである。予算は5万円台。訪れた自転車屋さんはスポーツ車の専門店ではなく一般量販店だ。そうすると自ずと車種は決まってくる。この店には、ビアンキ、ルイガノとジャイアント(自転車メーカーです)があった。このメーカーから自転車を選ぶことになる。しかし、この自転車屋さんの店員さんだが、お世辞にも自転車知識が豊かとは言えなかった。付添者たる私の質問に満足に答えられないばかりか「その価格帯ならだいたい性能は同じなので、カタチとか色で決めていいと思います」という始末。「その価格帯なら、、、」って、「その価格帯」の自転車しか置いてないくせに、、。

IMG_1810.jpg そこで彼が決めたのは、私の愛車プロントくんと同じメーカーのビアンキ製のもの。Roma3という、なかなかの名車である。さすが目が高い(カタチと色で決めたのかもしれないけれど、、)。併せて鍵とライトを買って、自転車の調整を待っていたら雨が降ってきた。「雨やし、車に積んで帰る?」と尋ねると、彼は「いえ、これくらいの雨なら大丈夫です」と言っていそいそと自走して研究室に戻っていった。ふむ。自転車部の新入部員としてなかなか感心な心がけである。クルマの私が先に研究室に戻って待っていると、「坂道もらくらくで登れました」と嬉しそうに彼は帰ってきた。 その調子 その調子、、。

 じゃ、とりあえず今度、箕面の滝までツーリングするか、、、、。


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2013年07月03日

ドイツ3

 4日目の私達の講演が終わったあと、午後からは今回唯一の娯楽である「Black Forest 散策」が企画されていた。予定時間は5時間である。「5時間も『黒い森』を散策するなんて、なんちゅうハードな企画や? さすがドイツじゃ」とわけのわからん感心をしたが、実際にはバスで30分ほど走って森の入口の駐車場で降り、30分ほどIMG_1792.jpg森の中を歩いて山小屋風のレストランに到着すると、そこでビール飲んで夕食をとって、また30分ほどかけてホテルに戻ってくるという、とってもお手軽なコースであった。

 写真は、その山小屋風レストランのお姉さん。山娘風の衣装で雰囲気を盛り上げる。

 学会の期間中に会場のホテルが出してくれる食事は、肉、ハム、肉。肉、ハム、ソーセージに、肉、ハム、肉である。いわゆる日本風の生野菜もあるが、さすがに胃が疲れる。

 私は、ほんとに欧米の本格的洋食に弱いので、いつの頃からか海外出張には胃腸薬とインスタント味噌汁を持っていく習慣が身についた。それから、出張の目的地に到着するとすぐに近くの店屋で4−5リットルのミネラルウォーターを買い込んで体調管理に備える。これでだいたい、つつがなく海外出張を過ごせるはずなのだが、問題は味噌汁だ。カップを用意し、熱湯を手に入れ、周囲の外国人に気づかれることなく作って、そしていただかなくてはならない。でなければ「なんか変な匂いのするドロドロした茶色い液体を、日本人は嬉しそうに飲んでいる」と誤解されかねない(誤解でもないんですけどね)。

 そこで今回、私が目をつけたのは朝食時に用意されていた、ヨーロッパらしい装飾のついた金属製の保温サーバーに入っていた熱湯である。紅茶カップにこの熱湯を注ぎ入れ、テーブルに戻って身体で隠しながらインスタント味噌汁を混ぜる。「何やってまんねん、そんなん誰も気にしてまへんがな」と岩城さんや山崎さんは言うが、変な日本人と思われるのはイヤだ。そそくさと飲み干し、そのあと何くわぬ顔で朝食を済ませる。するとあら不思議、ぱぁっと汗が出て、あっという間にスッキリした気分になった。ほとんど味噌汁ドーピングである。しかしそのおかげで、今回の海外出張も大きく体調を崩すことなく終盤を迎えることができた。

IMG_1807.JPG 学会最終日、全てのセッションが終わって閉会したあと、世話人の Dr. Aktories のホームパーティーに招かれた。フライブルク近郊のバド・クロージンゲンという閑静な住宅地に彼の自宅はあった。100坪ほどの敷地。地上二階地下一階の建物。自宅の庭に総勢30人ほどの参加者を入れて豪勢なバーベキュー・パーティーである。ガレージの冷蔵庫にはビールが満載されていて、それを参加者たちが勝手に取り出して飲む。エレキピアノ演奏付きの歌手が呼ばれて、庭で歌ってパーティーを盛り上げる。なんて優雅なことでありましょうか、、、。日本の教授は(私は)完全に負けている。日本では、こんな生活は帯広とか宮崎とかに行かないと望めない、、、。

 パーティーではもうひとつ、Klaus による企画が用意されていた。パーティーの最初に、ドイツゆかりの世界的科学者のカードが参加者に一枚ずつ手渡される。そして同じ人物のカードを渡された参加者が組になって、その科学者に関する絵を板切れに描いて披露し、その絵の意味を解説するというものだ。私はコペルニクスのカードを渡され、そのパートナーは Joe Barbieri と Blenda Wilson だった。Joe はウィスコンシン大学の教授。非常に人柄の良い人で、私自身、二度彼を日本の学会に招いたことがある。Blenda は一時期、私と同じ毒素を研究していた競争相手である。まぁ、それは別にして、明るいアメリカのお姉さんというか、おばさんというか、、。
IMG_1805.jpg その三人で描いたのがこれ。もちろん、この絵の解説は英語の達者な(当たり前ですけど)Joe におまかせした。Klaus は、描き終わった絵に作者それぞれがサインしろという。Blendaのサイン、 J.T.B (Joseph Theodor Barbieri)の下に、「Chinese character で書いたら?」と言われて最後に私がサインした。カッコよく書きたかったのだけれど、筆が太すぎて、どうも締まりのない字になってしまった。、、もともと、字は下手ですけどね、、。
 
 翌日、また往路と同じ三人組で早朝にフライブルクを出てICEでフランクフルト空港に着いた。ここで、肉・ハム・肉の食事に疲れていた三人は、全員一致で寿司・和食を楽しむことにした。腹も減っていたし、最後やし、ちょっとしっかり食べるかと、うどんと寿司8貫を頼んだら、33ユーロ(4,300円くらい)もした。寿司は、期待していなかった割に、日本の回転寿司くらいの美味しさはあった。

 「くら寿司」なら600円くらいの寿司だった。


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2013年07月01日

ドイツ2

IMG_1789.JPG フライブルクは人口約20万人の街である。櫻井先生、藤永さんと私の、国内でたぶんなかなか見ることのない組み合わせの三人組がフライブルク駅に到着したのは午後4時ころだった。そこからトラムとバスを乗り継いで郊外にある会場のホテルに行けるのだが、三人一緒だしタクシーで行っても料金を割れば大したことなかろ、とタクシーに乗り込んで20分。会場の SCHLOSS REiNACH ホテルに着いた。プログラムは午後6時から始まる。

 ETOX とは(具体的な呼称は毎回微妙に変わるが)、European Workshop on Bacterial Protein Toxins の略称である。2年毎に開催されて、今年で16回目になるので ETOX16 ということになる。私は ETOX9 から参加していた。その辺りの様子はこことかここあたりで見てくださいな。しかし実は、私はETOX14とETOX15の最近の2回は欠席し、そして今回も欠席するつもりでいた。研究テーマが細菌毒素そのものから離れてきていたし、海外に長期出張するよりも研究室で仕事をしたい思いもあるし、、、。ところが、世話人の Dr. Klaus Aktories から「来ない? お金出すから、、」と招待のメールを頂いた。プログラムを見ると、招待演者は錚々たるメンバーだし、その一人として講演をするのはまた名誉なことでもあるし、、ということで、少し考えてからやっぱり出席することにしたのだった。

 何せ、6年ぶりの参加だ。会場に入るとあちらこちらに親しい顔がある。「うわっは、Yasu、久しぶりやんけ、今まで何しとったんや?」と、いろんな人から(もちろん英語で)声をかけられた。みなさん、覚えていてくれてありがとう、、。とは言うものの、人付き合いに気まぐれでそのうえ英語の苦手な私には、そんなに彼らと長く話すほどの話題も根気もない。適当に済まして(こらこら)着席するとやがてプログラムが始まった。これからこの日を入れて5日間、初日は午後6時から、二日目からは午前9時から午後9時ころまで、ポスターセッションを含むプログラムはみっちり続く。櫻井先生と私は招待講演、藤永さんは一般演題からピックアップされたショートトークでの講演で、このプログラムに参加している。

 John Mekalanos や Pascale Cossart による特別講演をはじめ、Kim Orth、Jorge Galan、Craig Roy、Feng Shao(ビザの不備で来独できず欠席)などビッグネームの続くプログラムだが、しかし、はっきり言って全てが全て素晴らしい研究発表であるわけではなかった。ロジックのおかしい発表やら、持ち時間を2倍ほど超過して喋りまくってフロアの顰蹙を買う奴やら、、「お前、それ、ただの宣伝やんけ」と言いたくなるような科学的チェックの不能なダイジェスト版のトークをする奴やら、、。いつも思うことだが、このレベルのワークショップに限って言えば、海外の研究者の発表は、(ビッグネームたちのような)優れた発表は突出して優れているが、全体的な研究発表の平均的な質はもしかすると日本国内の研究者に軍配が上がるかもしれない。あるいは、日本人は生真面目で、皆さん無難な研究発表をするのでそう見えるのかもしれないけれど、。
 
 日本からは私達以外に、国立感染研の岩城さんと大阪府立大の山崎さんが参加されていた。今回は公式に設定されたパーティーがなかったので、毎夜、フリータイム(結構夜遅い)になると日本人同士でホテルの部屋で飲むことになった。そこで講演の内容の話になるのだが、悲しいかな日本人である。どうも講演の細部に及ぶと充分に話が聞き取れていないことがままあって、「あそこは、こういう意味やろ?」「私はこう言ってると思いましたけど?」と仲野徹先生が何処かで書かれていたように、雁首揃えて蘭学事始状態になってしまう。なかなか結論が出なくてもどかしい思いをするが、これも毎回の風景だ。

 んで、2日目に藤永さん、4日目に櫻井先生と私の講演が終わった。私の講演は、、まぁ無難にできたと思う。講演後「よかったよ」とわざわざ言いに来てくれた人が数名(こういうのは、だいたい愛想だと思うけどね。だいたい「よかったよ」と上から目線で言われているようではまだまだだ。)、「うちの研究室で、同じ毒素の研究をやってる奴がいるので、あんたのスライドを見せてやりたい。ファイルをくれないか?」という人が1名。すでに論文にした内容なので、PDF ファイルにしてお渡しした。ということで、概ね、講演の評判は悪くなかったと思う。

(つづく)

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