2013年03月03日

「箕面」と書いて「みのお」と読む

 2月26日はボルデテラ懇話会。

 百日咳菌に代表されるボルデテラ属の細菌は、上部気道に感染する病原細菌である。これらボルデテラ属細菌の感染メカニズムを解析するのが、当研究室のメジャーなプロジェクトなのだが、いかんせん腸管感染細菌に比べて、気道感染する細菌を研究するグループは国内には少ない。そこで、ボルデテラ研究会というのを開催して、少ない研究グループだが密なディスカッションと情報交換をすることでこれを補おうというのだ。それでも毎年、研究会をするのは苦しい。そこで、共同研究を続けている北里生命研究所の阿部教授グループとの間だけでも、毎年この時期に情報交換会をすることにして、これを「ボルデテラ懇話会」と呼ぶようにした。

 当研究室に阿部章夫教授と桑江朝臣講師を迎えて、午後1時半からみっちり4時間。その後も場所を変えて飲みながら、あれやこれやとディスカッション(ときどき馬鹿話)をする。出来上がりの仕事ではない、ナマの話を交えながらするディスカッションはなかなかスリリングで楽しいばかりではなく、勉強にもなる。

 翌日、阿部・桑江の両先生を千里中央駅まで送るついでに、箕面の滝のある箕面公園周辺を少し探索する。ご存知の方も多いと思うが、大阪の箕面公園というのは細菌学者・野口英世博士ゆかりの地でもある。以下はホリグチのうろ覚えのハナシ、、、、。ロックフェラー研究所での細菌学研究で名を成した野口博士は凱旋帰国を果たし、老母を伴って慰労と講演のために全国を巡った。その時に立ち寄ったのが箕面公園である。箕面公園内にある「栞の家」で、母親に丁寧に料理の説明をしながら食事の世話をする野口博士を見て、居合わせた仲居さんが「世界的な科学者が、あれほど親孝行に母親に優しく接しているとは」と感激し、これを朝日新聞が記事にした。これが評判となって、野口博士は我が国の偉人伝記ものの常連になったともいえる。、、、

CIMG5117.jpg ということで、その「栞の家(いまは企業の保養所になっているみたい)」に向かって立つ野口英世像の前で記念のスナップを撮る(撮影:桑江朝臣)。
 野口博士の業績については、まぁ色々と云われているが、しかし「志を得ざれば、再び此の地を踏まず」と故郷を離れ、人間ダイナモといわれるほど仕事をし続けて成果を上げたこの人はやはり偉人である。

 「私らも頑張りまっしょい!」と誓い合い、滝道を降りる三人であった。くわえっちは、帰り際、箕面名物「もみじの天ぷら」を二袋と、なぜかゴボウの漬け物を買っていった。


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posted by Yas at 21:15| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする