2011年08月19日

そういえば、来年の細菌学会総会は長崎で開催される


 先日に続いて、本の話題。少し前に司馬遼太郎さんの「胡蝶の夢」を読了した。

 以前にも書いたが、司馬遼太郎さんの著作は時間をかけてゆっくりと、しかし全て読破しようと思っている。そろそろまた司馬作品を読みたいなと思っていたところで、なかのとおる先生がツイッターで本作品のことを書かれていたので、これを選んだ。

 「胡蝶の夢」は幕末の蘭方医の努力や生き様を描いた作品である。松本良順や伊之助(司馬凌海)の事績に頁が割かれているが、本作の主人公は江戸末期の蘭方医学あるいは日本での黎明期を迎えたサイエンスそのもので、良順や伊之助は時代を語る狂言回しとして役割を果たしていると私は思う。実際、本作には実にたくさんの蘭方医達が登場する。それから、サイエンスとしての医学を日本にもたらしたシーボルトやポンペについても詳しく書かれている。まいったなぁ、。司馬遼太郎さんは、何故こんなに詳細に具体的に「生きた人間」を描けるのだろうか? まるで創作など入り込む余地がない(そんなことはありえないのだが)と思わせる筆致でグイグイと話を進め、「胡蝶の夢」の逸話で話を閉じる。

 司馬遼太郎作品を熱心に読みすぎると、少なくとも日本の幕末などに関しては、そこに描かれている「司馬史観による歴史」が歴史そのものであるかのような錯覚に陥るので危険である。しかし面白い。司馬史観の対照に別の作家による歴史小説を読もうとする、あるいは実際に読んだりするが、やはり、司馬遼太郎の手による歴史はいかんせん圧倒的に面白い。危険である。
 などと思いながら、司馬作品を時間をかけて読み続けてきて、ついに歴史小説系の作品では未読のものがなくなってきた。そろそろ、「街道をゆく」に手を付けないといけなくなってきた。嬉しいような寂しいような、、。

 そういえば、、話は変わるが、塩野七生さんの「ローマ人の物語」文庫本の最終章「ローマ世界の終焉」は、いつ刊行されるのかいな? 今年発売と聞いて待ってるのにな、、。

「街道をゆく」は歴史小説ではなく、司馬さんの歴史観を重ねた旅行記である。

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posted by Yas at 23:35| Comment(2) | 非科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする