2010年12月30日

これからはpricelessで、、


 大晦日を目前にして、我が家の自室をプチ掃除した。汚れまくっていた窓枠を拭いてきれいにしたりしたが、それよりも掃除に関する目下の課題は「本の始末」である。

 読書量が少し減った最近だが、それでも本は溜まる。読んだ本は無条件に書棚に仕舞ってしまう習慣があるので当然だ。でも50歳を過ぎた今、いくら残しておいたって読み返しのできる本の分量はたかが知れている。ほとんどは書棚の肥やしになってそのままだ。私の目に浮かぶのは、数十年後、私が死んだあと。大量に残された本を見て、「二度と読みもせんのにこんなに本を残して、どないするつもりやったんや?」とぶつぶつと文句をいう家族の姿だ。
 それに決して広くない家でもあるし、本も本棚も減らしてしまってゆったりとした空間を作って楽しむのもいいかもしれない。

 ということで、これからは思い切って本を処分することにした。今日はとりあえず80冊ほど、、。小奇麗なものをまとめて近くの古本屋さんに持っていった。すると、引き取ってもらえたのは43冊だけ。しめて 1,275 円。「課長島耕作」は1冊20円。村上龍の「半島を出よ」も文庫本だと50円、その他の文庫本はほとんど1冊10円。天下の村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」の単行本でも、1冊200円だった。引き取ってもらえなかったもののうち、沢木耕太郎の「深夜特急」だけを回収して、残りは古本屋さんに処分してもらうことにした。

 古本流通の相場で決まった額だということだろうけれど、自分の感動や喜びやときめきを安く買いたたかれたようで、これには少し参った。あと百冊以上処分が必要なのだけれど、古本屋さんに引き取ってもらうのはやめることにした。だけどいきなり捨てるのは忍びない。なにか自分が納得できる、いい処分方法ってないだろうか?


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posted by Yas at 23:03| Comment(2) | 非科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月29日

つわものどもが、、

 本日は今年の仕事最終日。朝から論文に取りかかろうと思っていたのだが、珍しく寝坊した。いつもの1時間遅れで、8時過ぎに目が覚めると外はいい天気だった。しまった。これなら自転車通勤できたのに、1時間遅れでは無理だ、ということで今年最後の自転車行のチャンスを逃して、クルマで研究所へ。

 さて、それで、、朝から論文だっ! という意気込みもつかの間、年末だというのに色んなメールが色んな用件を持ち込んできていたので、その処理に追われて午前中があっさり終わってしまった。うーむ、、、。この論文は年内に仕上げたいと思っていたのになぁ。

 んで、お昼をカップ麺で片付けて、気を取り直して昼から論文論文。大筋はできているんだけれど、こまごまとしたデータの取捨選択と図表の並びに迷いがあってまだ完成形が見えていない。さらに新しい情報を取り込んで、、、。などと考えだすと焦ってきたりする、、、んむむむむっ、、、、もうちょっと調べモノしたいっ! あっちの論文調べて、こっちのデータベースを検索して、データをダウンロードしてみてアライメントして、、論文読んで、、、。だぁっ! こんなことしてたら終わらんがなっ、、。

 ということで、あっさりあきらめることにした。もうやんぴ。帰る。私はあきらめのいい、切り替えの早い水平思考を好む。ふっふっふ(「ふっふっふ」やないやろ)

IMG_0820.JPG

 とりあえず今年最後の仕事記念にデスクの写真を撮ってみた。、、、奮闘のあとがわかるでしょ。





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posted by Yas at 21:40| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月28日

ホリプレ・論文篇5「ホリグチの場合3」

 さて、たくさんの論文の文章を抜き写して修士論文を書いたことで日本語論文の作法をある程度知ることができた私だが、英語論文は一度の写経経験でコツを掴めるほど甘くはない。こちらの方は修士課程修了のその時期から、いま現在までずっと苦しむことになる。

 私は修士課程(博士前期課程)を修了したあと、博士課程の学生としてそのまま同じ研究室に在籍することにした。以前にも書いたが、この研究室の教授、すなわち当時の私のボスは「科学者のための英文手紙文例集/講談社サイエンティフィック」というベストセラーを上梓した阪口玄二先生である。英文に関する本をものするだけあって、阪口先生の英作文に対する執念というか根気というか、エネルギーの注ぎ方はたいへんなものであった。

 博士後期課程在籍中の3年間に、幸運にも私は4編の論文の筆頭著者になり、3編の論文の作成に関わることができた。これは実に貴重な経験であった。論文作成の道具は、電動タイプライター、ワープロ専用機からパソコンのワープロソフトへと移り変わっていくような時代である。いずれにしても一人一台の機械などない。原稿をノートで書き、それを短時間に一息でタイプアウトして見直す、と言うことの繰り返しである。その時のノートの一部はいまも残っている。というか、残している。それを見ると、40枚綴じ込みのノートに4編の論文分の下書きがある。ということは1編の論文当たり10枚裏表で20ページの下書きを書いていたようだ。このことが英語論文執筆の訓練に役立ったかどうかはわからない。でも少しは役に立ったのだろうか。前回に「写経」と書いたが、本当に手書きで写経のようなことをしていたのだから、何かためになったと思いたい。しかし、基本的には色んな論文の英語をパッチワークのように切り貼りして作成していたのには変わりない。

 そうして作成した原稿を阪口先生に見ていただくためにお渡しする。一週間ほどで先生に呼ばれて教授室に出向くと、「お前はオレをなめとんのか? こんなひどい英語を読ませやがって」とまずお叱りを受ける。それから長い長い時間を使って論文の検討が始まる。そこは正しい英文を書くことに情熱を燃やされている阪口先生である。「ここはなぜ the か? あんたがこれを固有名詞と考えるなら、the はいらんぞ」とか、「この名詞は countable として使っているのか? Uncountable として使っているのか? Countable なら単数無冠詞はおかしい」とか、、「これは主語の取り方が悪い」とか、、。こちらは「知りませんがな、、適当に使える文章を切り貼りしただけですから、、そんな難しいことわかりまへん」と心の中で思っているがそんなことを言えるはずもなく、教授室で大抵は3時間ほど(の長さに思えた)、ほとんど説教というか拷問というか、とにかく英文作成指導が毎回繰り広げられた。これはしかし私の中では強烈な経験となって今も論文作成時に生かされている。

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2010年12月27日

おおっそうじ、、。

 今日は研究室の大掃除だった。みんなあっちこっちでセッセセッセと急がしく立ち働いている。私をのぞいて、、。

 色々とやることがあって「大掃除どころではないんじゃ」と、1人デスクに向かっていつものように仕事をした。どうせいつでも1年365日、色々とやることがあるのは変わりないのだが、、。本当はそんな中でも年末の節目に大掃除をして、年明けに向けて気持ちを新たにするのがオトナのやり方だ。先人の知恵だ。それができない半チク者には、仕事をちゃんとできるはずもない。、、、というのはどこか別の世界のハナシ。

 溜まる仕事は、済まさないと減らない。締め切りに間に合わなくて不義理をする根性もない。能力もないくせに仕事を抱えた報いだ。と、ブツブツいいながらやっぱり仕事をしている。

 もうっ、能無しには掃除をするヒマもなしじゃっ、。

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posted by Yas at 22:26| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月26日

年賀状は国民行事、、

 年賀状作成終了。下絵を鉛筆で書いてペンでトレースして、スキャンしてMacに取り込んでphotoshopで部品ごとに着色して、、レイヤーを組み合わせて、、、まさに作成だ。毎年のことだが今年も11月の中旬頃から描きはじめて、12月初めにはだいたい完成していた。

 ところが、プリンターの不調があってアマゾンで買い替えて、モノが届くまで待って、、それからやっとプリントを始めたのが先々週のこと。ところが70枚ほどプリントしたところでカラーインクがなくなった。うそだろ、前にも書いたがプリンタ本体が7,000円以下なのに、インクカートリッジはひとつ 2,200 -2,300 円する。今回は、インクの消耗がちょっと激しいデザインだとは思うが、1シーズンの年賀状もでき上がらないうちにカートリッジがなくなるなんて、、、。このままカートリッジを買うのはキャノンの術中にハマるようで業腹だ。そこでまたアマゾンで詰め替え用インクを見つけてポチッとする。届いたのは二日後、この金曜日にチマチマとインクを補充して、今日やっとプリントを終えた。んで、さっき全ての年賀状に一言を書き添えてやっと完成。いつもは早くに投函するんだけど、今年はそんな事情で少し遅れた。

 あした投函します。、、、今回のデザインは、やたらインクを使いました、、。

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posted by Yas at 21:59| Comment(0) | 非科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月24日

ロシアンルーレット/ミニウェーヴ/ふひっ

 ご無沙汰です。今週はいろいろあってマメに更新できなかった、すまん。

 火曜日に研究室の忘年会があった。
IMG_0808.JPG
 われわれの研究室は人数がとっても少なくてこじんまりとしている。秘書の鈴木さんとテクニシャンの小林さん、それから器具洗浄の◯◯さんは主婦なので夜の宴会に参加できなかった。でも、今年の 8 月に一身上の都合で退学したサンゴウが参加してくれた。それでこの人数。なんとさっぱりしていることか、、。

 しかし、和気あいあい。わが分子細菌学分野の忘年会の恒例で「1年の反省と抱負」を順番に語り合う。するとなかなか話題がつきなくなって楽しい。んで、調子に乗って「1年の反省と抱負・ロシアンルーレット」と銘打って、何度も何度も延々とみんなで「1年の反省と抱負」を繰り返してみた(『ロシアンルーレット』と何の関係もないが、、)。これはなかなか楽しかった。そういえば、普段は忙しく仕事をしてくれているので、みんなが集まってこんな風にずっとしゃべり続けることなどない。それだけでも忘年会の意義がある、というものだ。

 阪急南方駅で解散。北千里/茨木方面に帰る一団がプラットホームで繰り広げるミニウェーブ、、、。



 それから、水曜日の夕刻から木曜日と東京出張。東京駅。大阪への帰りの新幹線までの時間、会議でご一緒したK所長(この先生は相変わらず実名表記を拒否されている)にオイスター・バーに連れていただいた。小奇麗で上品な店である。K所長はさすがにセンスがいい。おいしい牡蠣をいただいて、大阪に着いたのは夜だった。疲れてぐっすり眠る。

 本日も朝からあっちこっちでバタバタと仕事をして、今日がクリスマス・イヴだと気がついたのは、ついさっきのことだった。

 ふひっ。

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posted by Yas at 22:32| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月19日

今年最後の微研行事

 この前の金曜日に、微研の業績報告会/学術講演会/同窓会・忘年会が開催された。業績報告会は、微研所属の研究室のうち三つの担当研究室が 1-2 年の成果を報告する。学術講演会は微研外の研究者をお招きして、ご講演いただく。今年は慶応義塾大学の岡野栄之教授にご講演いただいた。驚異的な質と量の研究成果と、岡野先生ご自身の強烈なバイタリティーに圧倒される。すごいなぁ。すごい。すごい、としかいいようがない、と完全に素人の観客気分になった。岡野先生の紹介のために(生命科学関係者なら、知らない人はそんなにいないと思うが)、学術講演会の紹介文を引用しておく。
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岡野栄之先生は、「中枢神経系の発生と再生」を中心テーマとした多方面な研究を展開されていて、昨年度は50歳という若さで紫綬褒章を受賞されました。平成9年から4年間大阪大学医学部教授として在籍され、阪大とも繋がりの深い先生でもあります。最近ではiPS細胞を神経幹細胞に誘導する技術を開発し、脊髄損傷後の神経の再生を目指す研究が大きな期待と注目を集めています。先生の研究室のホームページを拝見すると、実に多くの若い研究者が集まり、様々な研究グループから構成されていてまさに最先端を行く研究室だと実感させられます。
ーーーーーーーーーーーーーー

IMG_0807.JPG ところで、その業績報告会や学術講演会の前に、実は改修なった微研本館の一階に新設された「微研ミュージアム」の開館式が執り行われた。歴史のある微研の資料を保存・展示して、その活動を一般の方に知っていただくというのがこのミュージアムの使命である(と思う)。



 その展示品の中に、わが分子細菌学分野の成果である C−PMT の立体構造のオブジェがある。

IMG_0803.JPG

 まぁ、陳列しやすいという理由でここに並んでるようにも思うけれど、それでもいいや。現役の研究室発の展示物はあまりないので光栄なことだ。

 
 夜はキャンパス内のレストランで忘年会。以前は近くの千里阪急ホテルでやっていたのだけれど、予算の関係で昨年からこちらのレストランになった。参加人数も以前に比べると少なめ、、。以前は研究室間の風通しのいい雰囲気が反映されていて、忘年会にも一体感があったのに今は少し寂しい。、、これも時代なのかもしれない。

 あと、残すは研究室の忘年会だ。それで本年の公式予定は終わり、、、いやいや、その前に東京出張があるか。、、とかいってる間に今年も終わるさ。


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posted by Yas at 19:59| Comment(2) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月15日

もういくつ寝ると、お正月、、、。

 来年の年賀状を印刷しようとしたら、仕上がりの色合いがおかしい。紙送りの調子も悪い。どうやらプリンターがダメなようだ。このプリンターは 6 年前に買った。ヒューレットパッカード製の複合機である。たしか 12,000 円くらいだった。「プリンターもずいぶん安くなったもんやなー」と思ったのを覚えている。

 でも壊れてしまったものは仕方ない。6 年も経過した12,000 円ほどの家電品を修理に出しても詮無いことはわかっている。新しいのを買う方がきっと賢い。ということで、ネットでプリンタ選びをした。家で使うのだから多量に印刷することはあり得ない。仕事の関係の書類や PDF を家で印刷することもほとんどなくなった。コピーやスキャンは時々使う。画質にはそれほどこだわらない。ネット上の口コミを調べたりして、キャノンのMP280 というのをアマゾンでポチットすることにした。消費税込みで 6,980 円。6 年前とは比較にならないくらい安い。

 でもこの安さは、なんだかいかがわしい。MP280 のインクカートリッジは 2 種類。ひとつだいたい 2,000 円はする。そうすると本体の実価格は 3,000 円程度。「プリンタ業界は本体ではなくてインクカートリッジで儲ける」とは以前から云われているようだが、それにしても極端だ。ネットの口コミでわかったことだが、インクジェットプリンタの寿命は総じて短いようだ。前のプリンターが 6 年で調子悪くなったのは平均的なのかも、と思えるほどである。インクカートリッジを消費して、プリンタ本体も短い周期で消費して、、、、

 なんだかね、と思いながら年賀状の印刷を始めた。、、あと 2 週間と少しでお正月だ。


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posted by Yas at 23:27| Comment(0) | コンピュータ & ガジェット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月14日

なかのとおるの、、、

 このブログの読者の方はよくご存知だと思うが、ブログの中で私は「ホリプレ」と称して「ホリグチのプレゼン」のやり方を紹介してきた。最近は、さらに「ホリプレ・論文篇」を始めたところである。そんなところで一通のメールが届いた。医学系研究科/生命機能研究科の仲野徹先生からである。「お前のはまだるっこしい。あるセミナーでオレが論文の書き方の真髄を語るからお前も来い! 名付けて『ナカプレ・論文篇』じゃっ」(実際は普通のオトナなメールですが、仲野先生のムードを出してみました)とのこと。仲野先生は私的先生のおひとりである。力づくのギャグで他人を笑わせようとする悪いクセをお持ちだが、先生の明快なモノの考え方には、多くのことを教えていただいたように思う。そこで本日、セミナーが行われる生命機能研究科の会議室に出向くことにした。

 セミナーは、本学のアプレンティスプログラムに参加する新進気鋭の若手研究者向けに行われたようだ。アプレンティスプログラムとは、
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文部科学省 科学技術振興調整費「若手研究者の自立的研究環境整備促進」事業は、科学技術のさらなる発展のために、若手研究者が自立して能力を発揮できる環境整備に取り組む研究機関を支援するため、平成18年度に新設された委託事業です。(期間:原則5年間、事業予算:年額2億5千万円)。

平成20年度には、大阪大学が提案した「生命科学若手研究アプレンティスプログラム」がその一つとして採択されました。医学系研究科、歯学研究科、薬学研究科、理学研究科、生命機能研究科、蛋白質研究所、の生命科学関連6部局が、独創性あふれる若手研究者を特任准教授として採用し、独自の研究を支援しながら、完全に独立した研究者になるためのサポートをおこないます。

(大阪大学生命科学研究独立アプレンティスプログラムHPより)
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ということだ。微研が参加していないとはいえ、恥ずかしながら私ははじめてこのプログラムのことを知った。厳格な審査のもとに選考に勝ち残っただけに、会議室には自信に満ちた様子の面々が集まっていた。

 セミナーの内容は、さすがに人気連載「細胞工学/なかのとおるの生命科学者の伝記を読む」の作者だけあって、先達偉人の金言を巧みに引用してわかりやすい。おかげでいくつかの発見をさせていただいた。それに、仲野先生と私とは年齢も経験も専門分野もパフォーマンスも違うが、研究とか論文作成について重要とするポイントはほとんど、いや全く同じであるということもわかった。これが一番の勉強になった。

 仲野先生、ありがとうございます。おかげさまで「ホリグチ・論文篇」を私が書いてもいいのかも、と自信が持てました。「ナカプレ・論文篇」を聴かしていただいたお返しに、「ホリグチの生命科学者の伝記を読む」を私が書く、というのはいかがでしょ、、、いや、これは絶対無理やな、、。、、すいません無理です。

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posted by Yas at 23:01| Comment(2) | 私的先生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月13日

反省を込めて

 先日、プロント君のホイールを交換した。わけもなく交換したわけではない。

 実は、先月の初めに北摂のとある道路で、歩行者の男性と接触事故を起こしてしまったのだ。その人は前に押し倒されるように転倒されて、顔にけがをされた。救急車を呼び、すぐに病院で検査をしてもらって異常がなかったこと、私が自転車の対人保険に加入していたこと、相手の方が温厚な方だったことなどで、大事にならずにすんだ。

 現場は、直線で見通しのいい二車線道路である。部分的に歩道はあるが、道路幅の狭くなっているところではなくなっている。相手の人が歩道を歩いているのは見えていたのだが、私はそのあと現在地を確認するのについ周囲に視線を移してしまい、よそ見運転の格好になった。そのあいだに、相手の方は途切れた歩道から車道に降り、さらにその先で工事中の養生シートを避けるために少し中央よりに出られたようだ。それで、気づいたときには間に合わず、うしろから突っかかるように衝突してしまった。間違いなく私の過失である。

 日頃、このブログでも自転車の安全通行のことを書いていながら実に恥ずかしい。反省しきりである。やはり、自転車は気を緩めると危ない。この時の事故で前輪のホイールはひしゃげてしまっていた。反省を込めて、プロント君をその無惨な姿のまま1ヶ月のあいだ置いていたのだが、先週の土曜日にカンザキ伊丹に持ち込んで新しいホイールに代えてもらった。
IMG_0785.jpg
 家に戻ってから、事故直前に購入してあったブレーキシューを交換。さらにバーテープも新しい白色のものに巻き直した。

 心機一転。心を入れ替えて、またプロント君に乗ることにする。みなさんもぜひ気をつけてくださいませ。

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posted by Yas at 23:05| Comment(2) | 自転車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月12日

ホリプレ・論文篇4「ホリグチの場合2」

 修士課程2年次の冬。獣医師の国家試験対策と修士論文の作成をせねばならない時期に、ほぼ同時に私は雑誌投稿用の英語論文を書いた。なぜ、経験の少ない大学院生にそんなことができたのか? というのが前回までのハナシ。この論文のタイトルは「逆受身ラテックス凝集反応によるボツリヌス毒素の検出/Determination of Clostridium botulinum toxin by reversed passive latex agglutination.」である。

 このタイトルにある「凝集反応」は当時の細菌検査において抗原を検出する一般的な方法だった。とくに、固定化した赤血球に抗体をコートして、対応する抗原の検出に用いる「逆受身赤血球凝集反応」は非常にポピュラーで、多数の関連論文がすでに発表されていた。ボツリヌス毒素に関する論文は、所属した研究室から多数発表されている。逆受身ラテックス凝集反応は、赤血球をラテックスビーズに代えたものである。つまり、ラテックスを赤血球に代えれば、参考論文がたくさんあった。

 そこでまず、和文も英文もとにかく関連論文をできるだけ多く集めた。そして、自分の能力を越えた質と量の論文を短い期間で書くために、関連論文中の使える文章をそのまま、あるいは必要な箇所だけ変えて、書き写したのだ。だから私の最初の修士論文と英語論文は、文章に限っていえば多くの論文の寄せ集めである。自分のオリジナルな文章で論文を書こうという気持ちは毫もなかった。それくらい焦っていたのだと思う。

 しかし、それが結果としてよかった。論文には論文に共通で特有な言い回しがある。数多くの論文から写経のように文章を写し取ったおかげで、英語は別にして、少なくとも日本語の論文の作法をある程度知ることができた。この一度の経験で日本語論文作成の敷居がずいぶんと低くなった。

 先達のやることを盗んだり真似たりというのは、「学び」の第一歩である。それを意識したわけでは断じてないが、やむにやまれぬ事情が偶然私にそれをさせた。このことは本当によかったと思っている。


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2010年12月08日

論文はまわる

 アヤッチの今年ふたつ目の論文の採用通知が届いた。今年の「プロジェクトを切り替えるし、節目と云うことで、残りのデータはみんなで論文にしようね」という私の宣言に基づく彼女の担当は終わり。あとは、もうひとつのカミちゃんの論文を残すのみである。

 昨日、調子が悪いなーと思っていたら、どうも軽く風邪を引いたらしい。少しだけノドが痛い。でも体調は昨日よりは良さそうだ。午後は楽しく調べものをして過ごす。

 キタドコロさんとの論文は、現在熟成中。金曜日に彼が研究室にやってくるので、そこで一挙に最終的なカタチを決めてしまうつもりだ。来週中には最終稿を脱稿したいと思っている。でも、それから英文校正ということになるとやっぱりクリスマスにかかってしまう。投稿となると年明けになりそうだ。

 何となく順調に進んでいるように見えるけれども、時間の経つのはそれよりも早い。 やれやれ。


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posted by Yas at 22:49| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月07日

Dr. スランプ

 もう12月じゃ、師走じゃ師走じゃ、あぁ月日の経つのはなんて早いんでありませうか、、と、世の中は騒がしい。

 ところがあいにく私はスランプのようだ。今日も、ラボにいる時はほとんどデスクに向かっていたのにたいして仕事ができんかった。まぁこういう日もあるかとカレンダーを見ると、、、なんとまぁ、今日はBMB(分子生物学会/生化学会合同年会)の初日ではありませぬか、、。

 会場の神戸ポートアイランドにお集りのみなさま、、いやはやご無沙汰しております。スランプの私(とラボのメンバー)は、今年も参加を見合わせさせていただいております。前回、出席したのは3年前(こことかこことかここをみてくださいな)。分子生物学会も生化学会も私らのフランチャイズではないとはいえ、ちょっとご無沙汰し過ぎかも、、。 いろいろ批判的にいう人もいるが、私はあのお祭り騒ぎは嫌いではない。実際、5−6年前まではどちらかの学会には必ず参加していたのだけれど、、最近は色々と余裕がなくて、、休ませていただいております。

 でも、来年あたりからまた参加いたします。ではみなさま、、ごきげんよう、、。

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posted by Yas at 22:36| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月05日

ホリプレ・論文篇 3 「ホリグチの場合」


「ホリプレ・論文篇」は、論文の書き方の作法を若い方に伝えたい、というのが目的だ。
ところが、論文の書き方は千差万別で、同じ人でも状況によって作法を変えることもありうる。だから、論文の書き方について平易に説明するのは難しい、という言い訳を前回に書いた。
 ということでいろいろ考えた、、、んで、最初に、これも何かの参考になるかもしれないので、とりあえず私の経験を書いてみることにした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
 私が最初に書いた科学論文は、博士前期課程修了時のいわゆる修士論文である。それは「逆受身ラテックス凝集反応によるボツリヌス毒素の検出」というタイトルだった。これは学部4年生のときの課題で、必要な実験はずいぶん以前にほとんど終わっていた。そのあとの修士過程の2年間には、わりとチャレンジングな課題をいただいていたのだがそれは上手くいかなかった。そんな経緯で、学部時代のデータをまとめて修士論文にすることになった。

 当時の獣医学科の修士課程の修了時は今で言う6年次にあたる。つまり国家試験が控えている。なのに、当時の指導教員だった小崎俊司先生の指示で、国家試験までに修士論文(これは当たり前だが)と学術雑誌に投稿する英語論文を書き上げることになった。当時の私は、日本語論文も書いたことのない学生である。修士論文と雑誌投稿用の英語論文と国家試験対策をほぼ同時期にするのは難しいと思うのだが、なぜか私は素直に「はい」と答えたようだ。

 この時の論文は日本獣医学雑誌(現在の J. Vet. Med. Sci.)の1984年8月号に掲載されている。投稿日は同年の2月20日になっている。3月には国家試験があったので、切羽詰まった時期に曲がりなりにも論文を書き、そして無事投稿できたことになる。しかも、和文とはいえ、初体験の修士論文の執筆と同時に、である。どうしてこういうことができたのか? それは次回。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 と、こういう感じで数回書いてみます。ではまた次回。


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2010年12月04日

大阪市内・本町まで

 大阪はいい天気だった。詰まっている仕事もないし、午前中に仕事をやめて午後から久しぶりに自転車(Tikitだ)で走ることにした。目的地は、来年の中学同窓会の会場になるはずの、ヴィアーレ大阪。ちょっと下見もかねて見るつもりだ。

ヴィオーレ大阪へ


EveryTrail - Find hiking trails in California and beyond

 あ、タイトル間違ってる。正しくは「ヴィアーレ大阪」です。まぁいいか、、。、、まぁ、とにかく、、、。どうです? このジグザグルート。これぞポタリングの極致である。ひたすらタラタラと走る。なかなか気持ちいい。途中、北浜近辺を通るので、阪大医学部ゆかりの緒方洪庵先生の適塾にも立ち寄る。

 ヴィアーレ大阪は本町にある。なかなか豪奢な建物である。幹事のみんなが心配していたのは二次会/三次会の会場だったので、周囲を走ってみて、そのあたりの様子もチェックする。

 それから、靭公園を抜け野田から国道2号線をたどって杭瀬から徐々に北上して伊丹まで。久々の長距離行。天気もよし。気持ちよかった。


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2010年12月03日

才能

 阪大キャンパスで開催されている日本結晶学会に出席していたキタドコロさんが研究室に立ち寄ってくれた。昨日、一応書き上がった論文のことでディスカッションをするためである。キタドコロさん、忙しいのにありがとう。

 タンパク質の立体構造は PyMol というソフトでコンピュータ上で観察する。サンプルの毒素分子でできた複合体をマウスでグリグリ動かしながら観察するのだが、それぞれの分子の相対位置を把握するためには想像力が必要になる。キタドコロさんがそれぞれの分子の相互作用する箇所を示しながら説明してくれるのだが、私にセンスがないのか、イマイチ位置関係が掴めない。でもとにかく、論文のポイントを相談しながら、使用する図を決め、図の中でも強調する部分を確認する。

 今回、立体構造を決定できた毒素は、実は7年前から取りかかっていたものである。7年前の当時は、何をやっても解像度の高い結晶をとることができなかった。それが、キタドコロさんの研究室の修士学生のニシムラくんとマエタくんが他の毒素のサンプルも交えて競うように結晶化条件を検討してくれたおかげで、高解像度をたたき出す結晶を何種類も作製することができたのだ。それには、おびただしい数のサンプルを様々な条件で結晶化検討したのに違いない。その労力はたいへんなものだったと思う。

 かかる労力を厭わずにそれだけの作業をこなすことができるというのは、ひとつの才能である。そういう意味で、ニシムラくんやマエタくんはたいへんな才能があると思うのだが、残念ながら大学院修了後は博士課程に進むことなく就職するという。実にもったいないことである。

 世の中不景気とか、博士修了者の採用に関して企業の理解が乏しいために就職が難しいとか、事情は色々あるようだ。けれど、こうしているうちにも若い才能が大学院で活躍する機会が確実に失われている。ホントに残念だ。

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2010年12月02日

まだまだ遠いです

 現在作成中の論文をとりあえず脱稿した。脱稿した、というのは正確ではないかもしれない。挿入する図は決まってないし、もちろん図の説明文もまだだ。でもはじめから最後まで文章を埋めることができた。私の論文作成の作法で、このあとしばらく手を付けずに置くことになる。残りの部分はキタドコロさんと相談だ。

 今年ふたつ目のアヤッチの論文は先日、改訂稿を再投稿した。それから、やはりふたつ目のカミちゃんの論文のコメントが昨日返信されてきた。"acceptable if appropriately revised" とのこと。一安心だが油断はできない。

 昨年の春頃からプロジェクトの方向性を変えた。んで、「不満足だがひとつの区切り」として、それまでに積み上がったデータをまとめてみんなで論文を書き出した。「ひと区切り」してから、先を考えるつもりだったが、そのうち別のプロジェクトがうまく回りだして、その先、さらにその先の展望がひとりでに見えてきた。

 まさに軽く走り出したら身体が温まってきて、遥か彼方と思っていた目的地が遠い視界に入ってきた、、みたいな感じ。いや、まだ遠いですけど。なんか嬉しい。


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