2010年03月31日

ちゃんと勉強もしてましたですヨコハマ

 先週26日の理事会・評議員会の出席を皮切りに三日間、横浜で開催された日本細菌学会に参加して29日の夕方に戻った。細菌学会は私のホームグランドだ。であるからして、細菌学会仲間と深く深く飲むのは自然なことだ。ということで毎晩午前0時過ぎ(いや、時には午前3時頃になってたかも)まで、色んなヒトタチと情報交換をして、昼間はフラフラになって会場をウロウロする、というような学会だった。でも、楽しかった。大市大の松本さん、法政の川岸さん、遺伝研の塩見さん、眞実ちゃん、笹川研のみんな、富田さんと寺尾さんと、その呼びかけに集まった50人ほどの若手細菌学者のみなさん、ひさびさのキャサリン、アケちゃんと愉快な仲間たち、みなさんありがとう。それにしても最近の細菌学会は充実してきた。そのことについてはまた落ち着いてから書くことにする。

 帰阪翌日の30日の夜は以前から約束していた飲み会。吉森せんせと岡田せんせ、吉森研のハマサキさんと天神橋筋1丁目の名店「よしむら」で。異常に盛り上がって、5時間以上店にいた。また午前0時を回って慌てて終電に飛び乗って帰る。

 つ、疲れた、、、。その間、更新も滞った。すまん。

 こうして、出張・講演&飲みで明け暮れた平成22年の1ー3月は過ぎていった。明日は4月1日。新年度に入る。、、また頑張っていきまっしょい。

 
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2010年03月25日

Evernote に放り込めっ!

 私はメモを取るのが下手だ。セミナーなどでメモを取っている人を見ると尊敬する。そればかりか、黒板をほとんど使わない私の講義中に学生さんが一生懸命ノートを取っていたりするのを見ても、自分の講義なのに「そんなにノート取ることあんのか?」とアホな疑問を持ってしまう。会議のメモもそうだし、ラボで実験報告を受けているときのメモもそうだ。とにかく要領のいいメモを残せたためしがない。

 しかしそんなことばかりは言ってられない。ここのところ、雑用の合間に研究しているのやら、会議の準備や議事の整理の合間に論文を書いているのやら、なんだかわからないグチャグチャな状態になってしまっているので、手際よく記録を残したり書類を整理したりふとしたアイデアを書き留めておいたりすることは今の私にはとっても重要な事になっている。

 メモや書類を作成して同時に整理をするためにはきっとコンピュータ(私の場合 Mac ね)が威力を発揮するはずだ。それでいま、いろいろと工夫をしているところである。最近使っているソフトは少し前に阿部っちのブログでも紹介された Evernote 。これは、とにかく何でもいいからメモをして Evernote が運営するクラウドコンピュータにどんどん放り込んでいく(登録する)、というもの。放り込んでいけば、内容を勝手に解析してくれて後日の検索が簡単にできるようになるという。クライアントソフトウェアが充実しているので、ネットを意識せずに使える。対応できるファイル形式は、、多数。画像も音声も PDF も MS Office 系も、、。 今のところファイル形式がネックになって登録できなかったことはない。

 登録の方法も様々である。クライアントソフトの新規ノートに直接テキストを書き込む方法以外に、ファイルをドラッグアンドドロップ して放り込むこともできる。Evernote 使用のためにアカウントを設定するとメールアドレスが割り振られるので、そのアドレス宛にメールすればそのメール内容が登録される。さらにクライアントソフトをインストールすると、Mac では プリントメニューから PDF 作成ボタンをクリックして現れるプルダウンメニューに「PDF を Evernote に保存」という項目も現れる。

 iPhone にもクライアントソフトが提供されているので、デスクトップからも iPhone からも Evernote に登録された同じ内容を見ることができる。もちろん iPhone から書類を登録することも可能だ。iPhone のことであるからして、いろいろとスマートな登録方法があるのだが、是非とも紹介したいのはこれ、、。

turbo.png Turboscan というソフト。 これは、iPhone をスキャナにするソフトである。スキャナだから書類をスキャンすることができる。つまり、レストランのレシートでもホワイトボードに書かれたテキストでも、 A4サイズの書類でも iPhone のカメラで撮影すると書類として取り込んでくれる。これを Evernote にメールで送れば、目についたものを何でも登録することができるというわけだ。気になる方は iTunes store で調べてみてちょ。同様のソフトに Docscanner というのがある。これには文字を判読する OCR 機能がついているが、Turboscan よりちょっと高い。現在、Turboscan はセールで割安になっているかも、、。

 ちょっと長くなったので、とりあえずここで終わり。興味のある方は試してみてはいかが?

 Evernote については、また何かの機会に続きを書きますです。


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2010年03月24日

MacBook Air 再び。

 最近、あまり好きじゃない MacBook Air を再び使い始めた。その原因は iPad だ。9.7 インチディスプレイ。約 700 g 。iWork が用意されているし、アダプターを使えば液晶プロジェクターを使ってプレゼンもできる。だけど、シングルタスクでタッチスクリーン上のソフトキーボードで入力する方式だ。オプションでキーボードを使えるが、それではかさばるので iPad の携帯性の利点は失われる。

 ちょっと違うんよなー。iPhone を使っているとわかるけれど、Web ブラウズ するだけでも文字入力の機会は結構多いものだ。そうなるとソフトキーボードはきっと辛い。一方の MacBook Air にもいろいろと文句がある。昔のエントリに書いたように、とにかく機能に比べて筐体がでかすぎる。無駄に薄い。MacBook Air と iPad の中間のようなデバイスがいいのになぁ。
 ということで、日頃は1世代前の MacBook (アルミ)を愛用している私である。もちろん出張にも持って行く。重量 2 kg の MacBook を運ぶためにキャスター付きのバッグも購入したくらいだ。しかし、日帰りや1泊の出張ではこのバッグは大袈裟なので、やはりウンウンうなって MacBook を運ぶ羽目になる。まだ見ぬ iPad はどうも期待薄だ。

 そこで考えなおして再び MacBook Air を出張専用機として使うことにした。 HDDの容量が80GB しかないので、搭載アプリを削ってデータファイルを厳選して、、、。いまは Mobile Me や Evernote 等のクラウドを利用してデータを共有しているので、以前に比べてそれほど不便はない。

 MacBook Air の再デビューは明後日からの細菌学会だ。それで使い勝手が上々のようなら、これからの出張ではフルに活躍してもらうことにする。

、、、、でも、来月末には iPad が発売される、、、。や、安いしな、、一応手にとって様子を見てみるのも、い、いいかも、、。

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2010年03月23日

贈る言葉

 世は移動の季節。今日は大阪大学の卒業式・大学院学位授与式である。当研究室ではサンゴウが修士課程を修了した。サンゴウは引き続き博士課程に進学する。礼儀正しく学位記を私に見せ、「これからもよろしくお願いします」と挨拶してくれた。そのほかにも、他の研究室の修了生がやはり丁寧に手土産をもって挨拶に来てくれた。高倉研のナガハマさんと藤永研のタケちゃん、別に何もお世話していないのに、どうもご丁寧にありがとう。

 そういえば、少し前にはスタンフォードに旅立った(と思う)松浦研のタグワくんも挨拶に来てくれた。みんな礼儀正しいねー。ありがとー。挨拶に来てくれて嬉しかったよ。

「ガッツや! ファイトや! 根性や!」

 それぞれ4月からの活躍場所は違うけれど、キミタチに贈る言葉はこれしかない。

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2010年03月22日

I want to ride my bicycle, I want to ride my bike, , ,

 金曜日の東京出張から戻って、ずっとお休みをいただいている。土曜日は研究室に出るはずだったのだけれど、ちょっと色々あって、家で最小限の仕事を済まして休むことにした。ただ、その夜は出身大学の研究室の飲み会でミナミには出かけたが、、。その飲み会では楽しい後輩と知り合った。私から見ると23年も後輩にあたる女性である。最近では珍しく、年齢の離れたオッサン先輩に物怖じすることがない。それどころか妙に人なつっこいところのある娘である。名前はナミさんという。「なに? その名前は星飛雄馬の生涯の恋人、日高美奈さんと反対の名前やないか?」というオッサンの勝手なコメントにも動じない。ちょうど語呂がいいので私は彼女を「ナミ平(なみへい)」と呼ぶことにした。そんなあだ名を付けられてもイヤがる素振りもない(あ、いやだったらハッキリ言ってね)。つきあいのいい楽しい後輩と出会えてなかなか嬉しかった。なみへい、また飲みに行こう。

 日曜日はいつも通り相変わらずのダラダラ休日。

 振り替え休日の今日も、ダラダラ気分になりそうだったので、これではいかんと思いそそくさと水槽を掃除する。前にも書いたけれど、大掃除をしてしまわないといずれ富栄養化で破綻する水槽だが、今日も簡単な掃除と水替えだけ、、。いずれ暖かくなったら、大掃除しよっと。

 そして午後から、娘と愛犬を連れて武庫川沿いを自転車散歩した。

武庫川


Map your trip with EveryTrail

 12kmと少し、、ゆっくり2時間。実はいま、私は、ムスメ自転車好き化計画を考え中なのだ。ムスメは知育障害がある。ということもあって、なかなか両親とコミュニケーションを取れるシチュエーションが少なくなっている。これは親も辛いが、ムスメもきっと辛いはずだ。そこでムスメが自転車好きになってくれれば、私と一緒にポタリングを楽しむことができる、、、という遠大な計画だ(自分が自転車で心置きなく遊びたいだけやんけ、という考え方もあるが、、)。今日は、そのお試しのつもりでポタリングをしたのだが、、、ムスメの反応は上々だった、。むふふ、、。いずれムスメ専用のスポーツ車を買っちゃお、、。、、
 一方の愛犬「みゅう」は、12kmのポタリング中の半分程の距離の河原を走らされて、帰ってから、キライなお風呂に入れられて、、そのあとずっとグッタリしてる、、。運動不足やな、こいつは、。そんなことでは将来の一家総出のポタリングについて来れんがな、、。

 と、家族みんなをポタリングに巻き込むべく、大作戦を練っているところである。名付けて「家族みんなをポタリングに巻き込む大作戦」、、、、。


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2010年03月18日

Microbiology and Immunology 、いかがっすかぁ?

 へっぽこレビューをした The Journal of Biological Chemistry から返事が来た。なぜ私がJBCをへっぽこと呼ぶのか、理由を知りたい方はこことかここを見てちょ。

 どうやら最初と同じ Associate Editorと Reviewer の組み合わせで対応したらしい。あからさまに Reviewer のコメントと著者の主張が対立したのに、二人目のレビューアを立てることはしなかったようだ。Second opinion を求める気はないらしい。で、そのコメントだが、、いくつかのコメントは引っ込められている。だが、それ以外は同じ。表現がマイルドになっただけでおバカなコメントは変わらない。まぁ、どれだけおバカか、、というのを書くのも馬鹿らしいが一つだけ紹介すると、、、例えばこの論文では、ある蛋白質の細胞内局在を落射蛍光顕微鏡+デコンボリューションの写真で示しているのだが、それがレビューアには気に入らないらしい。写真は、どう見てもわれわれが主張する細胞内局在が確認できるレベルのクォリティーである。これを、「蛋白質の細胞内局在というものはコンフォーカル顕微鏡でなくては認められない」という。じゃ、この写真で見えている局在はなんなんだ? 他のコメントも似たような感じ。独りよがりの思い込みから、それぞれの実験結果の相互関係を考慮せずに、いやそれ以前に意味不明の否定的なコメントを繰り返す、、。

 で、Associate Editor の結論は「Minor revision」。同じレビューアの同じコメントなのに、なんで前回は resubmission も認めない reject で、今回は Minor revision なんだ? へっぽこ雑誌め、、、。と一通りカミちゃんと一緒に怒りまくって心を落ち着け、適当に追加データを入れて改訂版を投稿することにした。カミちゃんのここのところの仕事はJBCに投稿する手はずで進んでいるので、こんなことで作戦変更はしたくない、、。著者の立場は弱いのだ。、、、むにゅ、、。

 今回の出来事で、以前から感じていたことがさらに強くなった。私は、日本ウイルス学会・日本細菌学会・日本生体防御学会の3学会が Wiley-Blackwell に委託して出版している、日本発の Microbiology and Immunology ( MAI あるいは MI と呼ぶ) という雑誌の編集長を務めている。どこの雑誌でもそうだが、編集長は投稿された論文を審査するために Associate Editor を選び、その Associate Editor はレビューアを選ぶ。私は投稿された論文の要約や導入部、時には全文をまじめに読んで Direct reject か、Associate Editor に回すかを決める。Associate Editor の方は、私の聞いている限りでは、関係論文を調べたりして最適なレビューアを選んでくださっている。レビューアさんの中には「英語もできん日本人がエラそうにコメントしよって」と外国人著者の侮りを受けないように、コメントの英文校閲()を校閲会社に依頼されている方もいらっしゃる(これは実際に私が本人から聞いた)のだ。

 日本人は真面目だ。こんなに真面目に論文を査読している雑誌はもっと認められるべきだと思う、、。感染症学や免疫学をやってらっしゃるそっちのお兄さん、こちらのおとっつぁん、おねぇさん。いい論文を書かれたら、投稿してみませんか? 一生懸命審査させてもらいまっせ**。おいでませ、MI へ***、。

 
:私の研究室では、コンフォーカル顕微鏡の普及前から導入した、落射蛍光顕微鏡+デジタルカメラ+画像処理ソフトをそれぞれバージョンアップしながらずっと使い続けている。いや、別にお金がなかったわけではないんですよ。コンフォーカルの画像よりもこちらの画像の方が繊細であると私が思っているからだ。コンフォーカルに比べて低感度なのが弱点だったが、顕微鏡の光軸や光源が改良されたいまはずいぶん良くなっている。本編で書いたレビューアが言うように、一般に細胞を観察するというレベルでは、コンフォーカルでなければならない場面やサンプルなどほとんどない。いままでは全くなかった。、、みなさんどう思われます?

**:あ、Microbiology and Immunology の品位を疑わせるような勧誘の仕方をしてしまいました、、。えらいすまんこって。

***:そんなら自分とこで投稿せぇよ、という話ですが、、、しますします。もうすぐ、、。


 
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2010年03月16日

ふたりのお客さん

 午前中、アヤッチの改訂論文をチェック。んで、午後からお客さんが二人。

 一人は、大学院志望の、とある大学の学生さん。医学修士課程志望だから現在は大学3年生になる。とっても元気のいいオトコの学生さんである。研究室に現れてすぐに差し出されたお菓子をパクパク食べる。「実験が好きなんです」という。私との面談がひととおり終わったあとも、「どなたか実験されている方の後ろで見ていてもいいですか?」と実験室をウロウロする。

 そうか。それはいいことだ。私らが大学院生の頃は「実験が好きでたまらない」のは大学院生として当たり前のことだったが、いまではそれは(皮肉じゃなくて)一種の才能がないとできないことらしい。うん。キミはきっと才能があるよ。縁があったら一緒に研究しようさ、、、、。

 二人目のお客さんは、ある出版社の方。ちょっとした打ち合わせにいらした。まだお若くて大学院生なら三年生くらいのお歳だとか、、。「理系の研究室に修士課程まで所属していたんですが、科学雑誌の記事や論文を読むのが実験より好きでした」とおっしゃる。出版社での仕事は、それじゃぁ天職みたいなものなのかもしれない。「活字中毒みたいなかんじですかね?」と尋ねると嬉しそうな顔をされた(ように私には見えた)。目前の仕事の打ち合わせ、私の研究の世界、私の興味、私の仕事に関わることなどを、例のごとくくだらん馬鹿話で脱線しながらもたっぷり二時間楽しくお話しさせていただいた。ほんとに楽しそうに聞いていただいたので、話す方も楽しかった。

 今日の二人のお客さんは用向きも立場も年齢も違ったのだけれど、私はほんとにとても楽しませていただいた。「何かを好き」とか「好きでたまらない」とかいう跳ねるような想いは周囲を暖かくする。そういうのには年齢とか経験とかは関係ないね。むしろ、若い人達の方がその力が強いと思う。

 あ、明日も頑張ろ。と強く思うような元気をいただいた。、、あ、じゃあ、早よ寝よっと、、、。

 
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2010年03月15日

「色覚バリアフリー」ホリプレ24

 ここまで、スライドの色使いの事について書いてきたが、そこで避けては通れない話題がある。色覚バリアフリーの問題だ。

 日本人男性の20人に1人は赤と緑の判別がしにくい、いわゆる赤緑色盲であるという。もうひとつ、青と黄色の判別が難しい青黄色盲の方も、赤緑色盲に比べて割合は少ないがいらっしゃる。
 一方、これまでに書いてきたように、色彩豊かで華やかなスライドは、いまやコンピュータを使えば簡単に作成することができる。しかしそこで問題が起こる。あなたの聴衆の中に少なからずいるはずである色盲の方々は、あなたがイメージしたのと同じ色彩豊かなスライドを見ていない。場合によると、全くわかりにくいスライドに見えているかもしれない。色盲の方々がどんな風に色彩を見ているかについてはここに詳しいので見て欲しい。これを見ると理解していただけると思うが、色盲の方の大多数は赤色と緑色の区別がつきにくいのだ。赤色と緑色の区別で、思い当たるのは蛍光顕微鏡画像である。赤のマーカーと緑のマーカーで色分けされた細胞や組織の画像は赤緑色盲の方には見分けがつきにくい(さらに、赤と緑の共局在を示す黄色も見分けがつきにくい)のだ。そこで最近、いろいろな科学雑誌では色盲の方にも見分けがつくように、赤と緑ではなくマゼンタと緑で色分けをするように推奨されている。

 それ以外の図表での色づかいも気をつけたい。

 全ての方に判別のできるカラースライドを作成するための原則的な方法というのはいくつかある。もちろんひとつは、色盲の方にも判別しやすい色のみの構成でスライドを作成することである。また、赤や緑や茶色の入った図表でも、それぞれの明度を変え、そのコントラスト差で判別を付けやすくするという方法がある。しかし、やはり「見にくい」ことが実感できない立場だと知らないうちに判別しにくい色づかいやコントラストの図を作成してしまう怖れはある。そのため Web 経由で利用可能な、色の見え方を再現するシミュレーションソフト(例えばここ)を試してみるのも一策だ。

 もう一つの方法は、色の違いによってしか項目を識別できないような図を作らないことである。次の図を見て欲しい。

barrier free.jpg 左図のプロットシンボルは全て同じ。ラインも全て同じ太さの実線で、色の違いだけでそれぞれの実験群を判別しなければならない。つまり、この色の判別ができないと、実験群の判別ができない。それに対して右図では(色づかいはきわどいと思うが)、色以外にプロットシンボルの形で実験群を区別し、さらにデータプロットやライン近くに実験群名をラベルすることによって、それぞれの判別をしやすいように工夫している。

 先に書いたように、いまや色彩豊かなスライドの作成は容易になった。しかしその分、ほんとに見やすいスライドが作成されているだろうか、色づかいが下手なためにかえって見にくくなっているのではないか。色覚バリアフリーに関する問題のみならず、多彩な色を使う前に一般的に「見やすい、わかりやすい」ということよく考えてスライドを作成した方がいいと思う。

 色盲という言葉の使用については是非のあるところだが、色覚異常や色覚障害という用語に問題ありとするこちらの主張に賛同し、ここでもあえて色盲という用語を使用することにした。



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2010年03月14日

ダラダラとした休日に、ダラダラとしたブログを

 今年に入って出張続き。身体はお疲れ。、、、という言い訳でこの土曜日と日曜日はお休みさせていただいた。おかげで二日間ダラダラできた。、、、ダラダラ、、、

 土曜日は午前中に少しだけ雑用を片付けて、まずは Tikit に向かう。シショーにもらった Tikit のスタンドだが、取り付けのボルトがとても錆びやすくてすぐ錆びる。これまでに二度も錆びとりをした。これじゃたまらんので、この日はボルトを錆取りしたあとにお湯で洗って乾かして、自動車用に以前買った黒色のタッチアップペンで塗装することにした。塗って、洗濯バサミで挟んで立てて乾かし、再度塗って乾かし、、グリスをしっかり塗って取り付けて終了。

 ここで何度も書いているように、私はテレビ野郎である。だからこの日もテレビ三昧、(私にとって)良い番組がないときは MacBook から Air Mac 経由で自慢のクラゲスピーカーに音楽を流して楽しむ。、、、ダラダラ、、、

 日曜日は朝ご飯を食べたものの、なんだか眠気がして昼前まで二度寝をする。そのあとこれではいかんと散髪屋さんに、、。
「いやぁ、朝一番に来ようと思ってたのに、朝飯食ったらまた寝てもた」と散髪屋さんで、言い訳やらなんやら意味のわからん話をすると、
「疲れたはるんですやん。休みはったらええんですよ」と、、言ってくれる。

「いやぁ疲れとる。ほんと疲れとる、、」と、自分で自分を甘やかしつつ、まぁそれでもいいか、と、、、、、、ダラダラ、、、。

 そのあと熱帯魚水槽をちょいと掃除。最近、ネオンテトラのようなカラシン系の小型魚からエンゼルフィッシュの大型魚にかえたので水槽の調子が悪い。大型魚で増えた魚の代謝物を処理するのに、装備しているフィルターでは追いつかなくなっている、、。フィルターを増やすか、水を頻繁に換えるか、、魚を間引きするか、、、何か考えないと、早晩、水槽は破綻する。、、でも今日は掃除だけ、、。、、、、ダラダラ、、

 昼からはまたテレビ、、東京では決して放映されることのない希代の名番組「たかじんのそこまで言って委員会」、スペシャル版をあわせて3時間楽しむ。しかし、、この番組を見ていてつくづく思う。相手が信念とか信義を盾にとって強弁しだしたら、そんな相手との議論は続けるべきではない。それとちょっと矛盾するみたいだけど、議論の趨勢というのはそれを発する人間の魅力によってあらかた決まる。そうそう、、研究者と言われる人も、公の場に出るときは最低の身だしなみをもって臨むべきかな、、。でないと、たとえ科学的に正しいことを言っていたとしても、一般の人から見ると胡散臭く見える。そういうことに気がつけよな。大学の研究者というヒトタチも、、ええかげんに、。

 テレビ東京系列の「田舎に泊まろう」が来週で最終回を迎える。タレントさんが旅をして、いきなり普通の家に泊めていただく、というだけの番組だが、、。私はこういう、出てくるタレントの人間性がモロに露わになるような番組が好きだ。この番組でお世話になる家族への気遣いや心遣いの深さを見て好きになったタレントさんもたくさんいる。今夜の民泊人、冨永愛さんも加藤紀子さんも、周囲のへの心遣いに好感が持てた。来週で終わるのは惜しい。この番組のBGMの選曲も好きだ。

 で、NHKの「龍馬伝」がいま終わったところ、。この番組、始まったときは福山雅治の坂本龍馬は無理があるやろ、、と思っていたが、最近は福山龍馬がそれなりに見えてきた。これが役者の力量という事やろね。むかし、横溝正史の推理小説シリーズの金田一耕助を石坂浩二がする、というので周囲から散々批判されたけれど、回を重ねていつの間にやら金田一耕助といえば石坂浩二になっていた。そのことを思い出す、、、。あ〜、ダラダラ、、。

 と、ここまで読んでくださったみなさま、、、、、、ダラダラしたブログなのに、ありがとう。
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2010年03月12日

 私はよく夢を見る。というかずいぶん以前からずっと、夢を見ない夜はない。私の夢は手塚治虫先生の漫画の手法と同じで、俳優が芝居の役を演じるようないわゆるキャスト制をとっている。たとえば私の友人にAという人がいるとする。その人が夢に登場する。しかし、その人は友人Aとして登場するわけではない。何かの役を演じて登場する。加えて私の夢は現実をなぞったストーリーに納まらず、刑事推理もの、SF宇宙もの、SFタイムスリップもの、時代劇もの、と多岐にわたる。それで、そんな私の友人達は時には殺人鬼であったり、向こう見ずな宇宙飛行士であったり、岡っ引きであったりして私の夢の中に登場する。

 とまぁ、その話は別の機会にするとして(長いフリをしといて肩すかしですまん)、数日前に私は、私にしては珍しい現代劇の夢を見た。実験をしている夢だった。

 何かのプラスミドだったと思うけど、それを Not I と Sma I (なぜか Not I と Sma I だった) で切って断片を回収するというだけの実験。
「Not I と Sma I で切るには、緩衝液はどれがええのやろ?」とか、
「えーっと? 電気泳動にはどのアガロースを使うんやっけ?」とか
「ゲル断片から DNA を回収するのにどのキットを使うの?」とか、研究室のみんなに尋ねながら「きゃっきゃ きゃっきゃ」と実験をしていた。

 実験をする、というのは今の私の「夢」だ。だから「夢」の夢を見たということかな、、。

 だいぶ溜まっとんな、、、、。

 
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2010年03月09日

いま、出先ですので、、、のちほど、、

 今日のお昼に東京から戻ってきた。ちょっとお疲れである。そりゃそうだ、先週の長崎出張から帰ったあと、コマゴマとしたメールの始末や事務処理のために日曜日も研究室に出て、翌月曜日の早朝から東京に出張、、。休みがない。んで今日は大阪に戻ってきて昼過ぎに出勤した。それで、溜まっているメールの処理に時間を費やした。

 私は iPhone を持っている。だから出先でもメールを受信して内容を見ることができる。だけど出先で受けたメールの処理や返信を電車内やら駅構内やら空港やらでやろうとすると、どうもぞんざいになる(ように思う)。同じ内容のメールの処理を研究室の自分のデスクで座ってやると、違う結果になる(ような気がする)。座って処理する方が丁寧なのだ(と思う)し、自分が処理した内容がちゃんと頭に残る。

 これが私の思い込みになっているようで、最近では出先でメールを受けても即座に処理をすることが少なくなった。「帰ってから返信しよっ」と簡単に思ってしまう。こうなると iPhone も宝の持ち腐れ、メールを見ても処理しないとそれは見ていないのと同じだ。んで、出張から帰ってきてから溜まった依頼メールの処理に四苦八苦することになる。

 心の持ちようなんやけどなー。デスクに向かってやる仕事の方がじっくり丁寧にできる、という思い込み、、確かにある面では正しい感覚だとは思うけど、、、、。時や場所に影響されずにフルスロットルで仕事に臨める人がうらやましい。だいたいからして集中力の乏しい私には無理なことなのかもしれないけどねー。

 これだけ出張が多いとね。私も考えないと。


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2010年03月07日

長崎の思い出

 3月5日、長崎。

 昼前に長崎空港に到着して、バスで長崎市内へ。長崎駅前のホテルにチェックインした後に長崎大学熱帯医学研究所の平山壽哉先生の研究室を訪ねた。双方の研究課題について情報交換したあと、長崎市内で会食にお誘いいただいた。長崎は魚がとても美味しいのだ。話は弾み、食後に思案橋のバーでも飲んだ。

 平山先生は熱い。研究の夢を熱く語られる。失礼ながら先生は60歳とのこと、定年退職まで指で数えられる年齢になられている。そういった年齢の先生だと、研究にまつわる戦略的な話や人間関係とか政治向きの話などが多く語られる事が多いのだが、平山先生は研究の興味や研究職の面白さなどを天真爛漫に夢を交えて語られる。これが平山先生のエネルギーなんやろな。「定年後には故郷の仙台で釣りをして過ごしたい」ともおっしゃる。

 長崎は以前に書いた鎌倉と同様、思い出深い地である。鎌倉での1日の少しあと、私は提案されたプロジェクト助教授の位置についていた。年間500万円研究費保証で5年間、その後の評価で処遇を決めるといういわゆるテニュア・トラックにのって1年少したった頃だった。やはり平山先生のお招きを受けて研究の情報交換会に長崎を訪れたのだった。次の日、飛行機の時間に余裕があったので狭い長崎市街の名所を路面電車でめぐった。原爆資料館にはじまって、亀山社中跡、鳴滝塾跡。、、、このままの調子で研究が続いたらどんな評価になるんやろか?、、、シーボルト記念館、グラバー邸、、、これであかんかったら、やっぱ獣医かなー? とか思いながら半日を長崎で過ごした。

 確かその次の年ではなかったか、少し規模の大きな研究発表会を開催するというので再び平山先生に長崎に招いていただいた。その日というのは、私の教授選考セミナーが微研で行われた翌日だった。日本の細菌学の世間は狭い。すでにあるルートで私の前日のセミナーの評判の悪くないことが長崎に伝わっていた。その日の懇親会で、参加の先生方に「おめでとう」と気の早い祝福を受けた。妙な気持ちだった。これも、長崎だった。

 と、そんなこんなで長崎にはこれまで4回は訪れた。そのたびごとに名所という名所を巡ってきて、有名なところで見ていないのは、幕末の志士が集ったことで知られる「料亭花月」くらい。
「じゃぁ、今度は花月で飲もう」と平山先生が云ってくださる。

 はい。先生が仙台に帰られるまでにもうひと仕事かふた仕事して、晴れてまた長崎に呼んでいただけるように頑張りますです。


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2010年03月06日

また明日

 長崎なう。

 少し前に、今回お招きいただいた長崎熱帯病研の平山先生と別れてホテルに帰ったところ、,。シャワーも浴びた、,。

 長崎は鎌倉と並んで思い出深いところである、,,。その話を書きたいけど、,,うぅっ、、ね、眠い、、、

 ということでまたあした。

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2010年03月04日

あ、あと少し、、、

 ちょっとこれまでと違うムードで始まった 2010 年。
 出張・講演・また出張の連続でもう3月。、、、ふひー。

 ふと、今年になってから一日中研究室に居ることのできた日数を数えてみたら、25日だった。今年に入ってたったの 25 日。んでもう3月。、、、、、ふひー。

 この出張・講演の嵐もあと少し、、、明日から長崎出張で、週明けには東京出張、、その次の週も東京出張、、、その次の週は横浜で細菌学会、、、ってぜんぜん「あと少し」とちゃうがなっ、、、いやいや、落ち着け、、、あ、あと少しだ、、。

 ということで、明日は長崎に行ってきます。


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2010年03月03日

或る女

 本日は桃の節句、ということとは何の関係もなく、有島武郎「或る女」読了。

 青空文庫からダウンロードして iPhone で読んだ。青空文庫表示用のiPhone アプリは「豊平文庫」。青空文庫についてはここを見てくださいな。

 この小説をダウンロードしたのは何と1年前だ。その後ずいぶん長いこと忘れていたが、ふとした拍子に思い出してそれ以来、外出中に読む本もなく何もすることが無いようなときに少しずつ読んでいたのだった。そういうときってあんまりないのだけどね。 iPhone で小説を読むのはやっぱりあまりなじまない。例えば電車で読んでたりすると、その姿ってメールを一心不乱に携帯で打っている姿と変わりない。そしてそういう姿を見るのは私は好きではない。そんな風に見られるのはもちろんイヤだ。

 けど、読んでいると途中からどんどんとストーリーに引き込まれ、iPhone のページで 2,000 ページ以上あったこの小説の最後の300ページくらいを、今回の大阪市内某所の研修会への行き帰りの電車の中で一気に読んでしまった。

 「或る女」は大正はじめの小説だ。だけど時代に関係なく大変な迫力を持った小説だった。中学か高校の頃に社会の教科書で題名だけを見て暗記したこの小説にこれだけ心を動かされるとは思わなかった。氏のもう一つの代表作「カインの末裔」も読もうかしらん? こういうのが全部タダで読めるのか、,。便利というのか何というのか、すごい世の中になった。


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2010年03月02日

ある研修会での講演

 本日は昼から大阪市内某所で、ある業種に関係する方々の研修会で講演した。

 ある業種、とは云っても研究職でもなく細菌の検査業務に関わる職業でもない。専門職と云うよりも一般の方々である。これまでに色んなところで講演をしてきたが、細菌学に関係しない一般の方々を対象に講演するのは初めてだ。少なくとも動物の病気とは関係のある業種なので、微研の知り合いの獣医出身の学生さんから「獣医公衆衛生学」とか「獣医微生物学」とかの教科書を借りて予習して臨んだ。それから松浦先生に以前にいただいたウイルス学の講義用のパワーポイントファイルを眺めて復習する。、、、それにしても松浦先生のファイルは気合いが入っているなー。眺めるだけで勉強になる。一方で、獣医系の教科書はためにはなるが、国家試験対策が前提にあるせいか読み物としてはちっとも面白くない。私としてはちょっと残念。

 とにかく、大まかに云いたいことをまとめて、細かい説明は避ける構成で(一般の人が対象やからね)ストーリーとスライドを作る。んで、なんとなくこんなのでいいのかなぁ? と思いながらも50分間、いつもの調子でしゃべりまくった。、、、けれどウケが良かったのか悪かったのか、イマイチよくわからない。

 「一般の人」相手に講演するなんて、感染症研究をやっているからこそ経験できることかもしれない。こういうのは自分の守備範囲を広げるためにもきっと良い経験になる。感染症全体がテーマだったので、松浦先生ファイルの助けを借りてウイルスの勉強もできた。、、ということで、いろいろ勉強させていただいた。
 この講演は明日も予定されている。実は今日、会場近くで美味しいうどん屋さんを見つけた。温玉ちくわうどん、おいしゅうございました。、、、、、明日はカレーうどん食べよっと。


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2010年03月01日

都ぞ弥生

 昨晩、北大の高田礼人さんを取り上げたテレビ番組・情熱大陸をみた。

 高田さんとは学会で挨拶するくらいかな、,。でも大小の会合でしょっちゅうお会いするのでなんだか親しいような気がする。あ、実際に何度かは一緒にお酒飲んでるな、,。直接のやりとりよりも、微研の朝長さんや医科研の川口さんから噂を聞いたりするので、実際以上によく知っているような気になっているのかもしれない。高田さん。ほんとに一度ゆっくり飲みましょうね。

 番組によると、高田さんは剣術使いで、ピアノを弾いて、仲の良さそうな奥さんと楽しく暮らしてられて、朝の4時まで酒を飲んだ挙げ句に最後は北大寮歌の「都ぞ弥生」を歌ってしめる、、という男らしい。あ、それからエボラ出血熱ウイルスを追うオトコ(これが番組の主題やった)だ。頑張ってるよなー。エラいなー。負けてられんよなー。酒宴のシーンでは高田さんの隣に、やっぱり私がよく知っているスズキさんが登場していた。スズキさんは微研に所属されていたことがある。その頃はよく飲んだなー。スズキさんも元気そうで何よりだった。

 ということで、その夜、高田さんとスズキさんと朝の四時まで飲んで「都ぞ弥生」をノドが嗄れるほど歌いまくって、雪の上で転んでそのまま眠ってしまう夢を見た。おかげで何度も眼が覚めて疲れた。相変わらず私は眠りが浅い。あぁっもうっ。また生活のリズムが崩れたがな、,,。**


 実は私の出身高校では、私の学生時代、全国の寮歌を歌いまくると云う「地下組織」があった。体育会系のクラブに所属している男子学生の多くはこれに参加していたので「都ぞ弥生」は私のソウルソングでもあったりするのだ。

** あ、もちろんテレビに出演した高田さんやスズキさんのせいではありません。


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