2010年01月18日

「クロかシロか? 2」 ホリプレ22

 黒系の背景と白系の背景のスライドを比較すると、白系のスライドの方が使用できる色の範囲が広いことを前回に書いた。

 黒系背景のスライドの原点は、20年以上前まで盛んに使われていたジアゾ反転した青焼きスライドだと思う。当時のスライド映写機の光量は乏しかったので、口演時には部屋を真っ暗にする必要があった。そんななかでは、青焼きの背景に白いテキストは浮かび上がったように見えるので、白系背景に黒字のスライドよりも見やすかった。さらに、プレゼンテーションソフトを使って画像をスライド作成機に出力する時代になっても、スライド映写機を使うことには変わりないので事情は変わらなかった。そういうことで10年ほど前までは、黒系背景に明るい色彩のパーツやテキストを配置するのが流行した。確かに、真っ暗な部屋だと黒系スライドに浮き上がるテキストやパーツはとても印象的である。

 ところが、コンピュータを液晶プロジェクタに接続して会場のスクリーンに直接投影する時代になると事情は変わる。かつてのスライド映写機に比べると、液晶プロジェクタの光量は圧倒的に強い。それにあわせて口演会場も明るくなった。口演が始まっても会場の灯りが全てオフにされるようなことはなくなったのだ。そうなると、黒系背景のスライドの効果も薄まる。明るい会場で、黒系スライドに明るいテキストやパーツを配置しても、浮き上がった印象的なスライドを見せることは難しくなった。加えて前回書いたように、黒系スライドは使用できる色の範囲が狭い。

 ということで、今の状況は黒系スライドには不利なことばかりである。

 では、黒系スライドは現代では使い物にならないのか? というとそうでもない。黒系背景を使って白系背景よりも印象的なスライドを作製するのに成功されている先生方も沢山いらっしゃる。代表的なのが、このブログでも(とくに「飲み」のときに)よく登場していただいているヨシモリ先生のスライドだ。

 今回はここまで。次回は、ヨシモリ先生の黒系スライドを見て私なりに学んだ、印象的なスライドの作成方法について考察する。

posted by Yas at 21:34| Comment(0) | ホリプレ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする