2010年01月31日

鳩山さんと iPad

 鳩山さんの基調講演、じゃない施政方針演説の全文を新聞で読んだ。、、あ、ちがう。施政方針演説の全文記事を途中まで読んだ。途中で飽きて読むのをやめたのだ。あまりに概念的すぎて、げんなりした。
 私自身のこれまでの人生のなか、私を指導する立場の上司や先輩やらで、困ったというか、イヤだった人達に共通していたのは、「言うことに具体性がない」ということだった。鳩山さんの施政方針演説を読んで、そのときのいやな気持ちがよみがえった。こちらは切羽詰まっていたりして具体的な答えやアドバイスが欲しいのに、そういうヒトは、うだうだと誰も反対し得ない抽象的なことしか言わない。部下とか指導を受ける立場の人間にとっては時間の無駄でしかない。(実際、私はあるヒトとの1対1のディスカッションの時に、具体性のない一般論をウダウダとしゃべり出したそのヒトを放ったらかして、途中で席を外して帰ったことがある)。首相の施政方針演説でその時のことがフラッシュバック。鳩山さんはイタイと思う。少なくとも私にとって、,。

 iPad。世間では「iPod touch の大きい奴じゃん」と批判の声もあるらしい。そうか? iPad の大きい奴で良いじゃん。iPad はいわゆるこれまでのPCではない。既存のどんな物にも属さない新しいデバイスだ。だから、MacBook の延長線上で考えてはいけない。電子書籍の購入・閲覧とインターネットブラウズおよび個人情報管理に特化した新しいデバイスだと思う。以前、iPod が世に出たときも世間の反応は批判的だった。いまさら音楽メモリーデバイスを作ってどうすんの?と。でも、iTunes の充実がそんな批判を蹴散らし、さらにその後の iPhone や iPod touch と App Store の展開で圧倒的な支持を得たのは周知の事実だ。iPad の成功は電子書籍販売(iBooks やっけ?)がどれだけ充実するのかにかかっているね。 あ、オレは興味ないです。いまのところ。
 Macintosh も iPhone も、「こんなもんが欲しい」と思っていた私の目の前に「そんなもん」があらわれたので、めちゃ感動して喜んでアップルのイヌになった。でも今回の iPad はピンと来ない。コンセプトと狙いは理解するけど、私の「こんなもんが欲しい」に iPad のコンセプトと重なるモノがない。iPad 用の iWork というのもよくわからんし。

 けどなー、安いしなー。自宅用にひとつくらいは、か、買っても、、ええかな、、。あ、それに、講演会場でやおら iPad を取り出してプレゼンするのもカッコイイかも、、、。

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2010年01月29日

峠にて

 本日、グローバルCOE・オルガネラネットワーク医学プログラムの担当講義が無事終了した。今年に入ってから「大変じゃ大変じゃ」と騒いでいた仕事も峠を越えた。来週のパリ出張を終えれば、また平穏な日々(でもないか)が取り戻せる。毎週毎週、別のところで別のテーマで講演をしていてなんか変な感じだったが、それもだいたいこれで終わり。

 今週はじめにサンゴウが修士論文を見せに来た。この添削に思ったよりも時間をかけてしまって、よけいに余裕がなくなった1週間だった。その修論の提出〆切日も今日だった。サンゴウも大変だったろうが、まぁ間に合ってよかったね。一時はどうなるかと思ったけど、,。そうやね。ホリプレが一段落したら「ホリグチ流・論文の書き方」も書いてみるかな、、、

 講義が終わってラボに帰ってくると、生田研のホンダ君が「今日で微研を離れるので」と挨拶に来ていた。東大医科研の甲斐先生の研究室に移るらしい。

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 本田武司先生のご子息である。ということで生粋の大阪人だ。んで、東京で務めることにビビっている。医科研の皆さ〜ん。こんなオトコを見たら、ちゅうぃ、いやいや声をかけてやってください。ちょっとノリが変ですけど、いい奴だと思いま、いやいやいい奴で〜す。


 よろすく。

 
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2010年01月28日

「クロかシロか? 3」 ホリプレ 23

 黒系スライドは不利なことが多い。というのがこれまでのストーリーだった。でも、ヨシモリ先生は黒系の背景を効果的に使って、印象的なスライドを作成しておられる。

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 これは、ヨシモリ先生のスライド(の模式イメージ)だ。あくまで模式的なイメージね。
 ここで注目していただきたいのは、タコとかイラストとかではなくて、それらの構成パーツが作る影である。この影の具合を上手く調整するのが、ヨシモリスライドの極意だ(と私は勝手に思っている)。

 これまでに書いてきたように、黒系スライドでは使用できる色彩の範囲が狭い。かつては明るい構成パーツを配置することで見せたい物を浮き上がったように見せることができたが、会場が明るくなった現在ではこれも難しい。しかし、黒系スライドではスライドの中で光と影を演出できる。ヨシモリ先生はそれを上手く利用されているように思う。

 ヨシモリ先生のスライドパーツの影は、本体とのずれ、いわゆるオフセットを大きく取って、パーツ本体が背景からはずいぶんと前方に存在するように見せている。こうすることによってスライドの中で立体感を演出する。そうすると、「使用できる色彩の範囲が狭い」という黒系スライドの弱点を補うことができるのだ。色の見分けが少々つきにくいとしても、立体感を演出することで、それぞれを識別しやすくできる。

 試しに、私の使っているスライドで、この影の効果を調べてみた。

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 ある毒素の作用が引き起こす、宿主細胞内のシグナル伝達経路を描いたものだ。まぁこれだけでも見にくいわけではないように思うけれど、これにヨシモリ流の影付けをしてみる。



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 どうでしょう? 伝達経路上のキー分子が浮き上がって見えてグッとムードがよくなったみたいでしょ?

 このような効果は、黒系スライドでこそ楽しめるものだ。


 試しに、同じ内容のスライドを白系背景にして、影を付けてみる。

How to.064.jpg


 こうなると、影がうるさくて仕方ない。見せたい物がかえって見にくくなる。



 影を使ってコンテンツを印象的に配置するのには、黒系スライドの方が都合がいい。前々回から書いてきたことだが、明るくなった最近の会場では、黒系スライドの中で浮かび上がらせるようにパーツを配置する以前の手法は使いにくくなった。けれど、スライドの中で光と影を演出することによってヨシモリ流スライドのようにパーツを印象的に見せることは今でも可能である。このワザは白系スライドでは使いにくい。

 ただし、黒系スライドを使いこなすには、白系スライドを使うよりも工夫が必要であることにかわりはないと思う。



posted by Yas at 20:33| Comment(2) | ホリプレ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月25日

小林繁さんの死と「空白の1日・江川事件」の終わり

 先週に小林繁さんが亡くなった。

 小林繁さんは阪神タイガースの名投手だった。でもその前は読売ジャイアンツ(世間はこのチームだけ、なぜか巨人軍と呼ぶ)の阪神キラーだった。ドラフトにより決定した球団の交渉権が次のドラフトの前日の1日だけ失効するというドラフト協定の不備を突いて巨人が江川選手とドラフト外契約をした「空白の1日・江川事件」のあおりを受けて、翌年に江川との実質上の交換トレード(建前はそうではない)で、小林氏は宮崎キャンプに向かう羽田空港から呼び戻され、阪神への移籍を通達された。詳しくはWikipediaを見てくださいな。

 この江川事件で、世間は大騒動になった。江川選手は極悪非道の自分勝手な人間というレッテルを貼られ、小林氏には同情が集中した。小林投手はその後は阪神でも二桁勝利を挙げ続けたが4−5年後に引退、江川投手も期待通りの活躍を見せたが、確かまだ野球選手としては若いうちに引退した。江川事件以来、両者がそのことについて公で語ることはなかった。3年前に黄桜のコマーシャルで「空白の1日を語る」と題して企画された対談が、わずかに公衆の記憶に残るばかりである。このとき江川さんは最大の礼をもって小林さんを迎え、小林さんは「お互い大変だったな」と笑った。

 この対談で、「空白の1日・江川事件」は一段落をした。でも終わってなかった。どうしてそう思うのか? それは小林さんの訃報を聞いたとき、「あ、本当に『空白の1日事件』は終わった」と感じたからだ。それまで、「終わった」と思っていたのは勘違いだった。小林さんの死で、「あ、終わった」と本当に感じた。それはもし例えば江川さんが亡くなっていたとしても同じだろう。少なくとも片方の当事者である小林さんが何も語れなくなったとき、本当にこの事件は終わったのだ。

 人間の死って、やっぱりほんとの終わりなのだ。その人が関わった何もかもが「ジ・エンド」 になる。

 50歳を過ぎて、自分がどんな風に老いてどんな風に死ぬのかということをときおり意識するようになった。だからこういうことに敏感になったのかもしれない。自分が死んだときに、どんなことが「ジ・エンド」になるだろう? そんなことを考えさせる小林さんの死だった。

 謹んでご冥福をお祈りいたします。


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2010年01月24日

Tikit なんちゃって改造

 正月に、車のバゲッジルームから落としてしまってハンドルステムのヒンジ部のネジが曲がってしまった Tikit。相談してあったイトーサイクルから特製ネジが届いたというメールを受け取った。かねてからの、「トップギアでチェーンガードとチェーンが擦れ合ってガラガラと音がする」という問題も「チェーンガードにスペーサーを噛ませて、チェーンとの間隔を広げることで改善可能です」という返事をもらった。

 ちょうど今日の午前中は時間に余裕があったので、いそいそとイトーサイクルに出かけることにした。JR伊丹まで自走して、そこから快速電車で二つめの加島駅で降りて Tikit を走らせる。イトーサイクルには10時過ぎに着いた。お店にはまだお客さんは居らず、シンとしていた。相変わらずおとなしそうな親父さんから渡された Bike Friday 特製のネジは300円。相変わらず商売っ気がない(ように思う)。愛想話もそこそこに、私の Tikit のチェーンガードにスペーサーを付けてくれた。ところがチェーン鳴りは止まない。結局、色々と試してくれて、どうやらチェーンホイールとチェーンガードが歪んでいるらしいことがわかった。そこで親父さん、汎用部品で在庫してあった新品のチェーンガードを出してきて、黙って付け替えてくれた。代金はいらん、と言う。音鳴りはなくなった。

 いやー、いくら保証期間内(ほんとにそうなのか確かめたわけじゃないが)でも、これだけやってもらって300円では申し訳が立たん。ということで、前から欲しかったバーエンドバーを買って帰ることにした。「まだ音鳴りがするようやったら、また持ってきて、,」と親父さん。いやー、ほんとに親切じゃ。

 家に帰ってから、そのバーエンドバーを付ける。

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 ちょっと見にくいが、ハンドルバーの端っこに付いている出っ張ってるのがバーエンドバーだ。

 詳しい説明はしないが、これのおかげでハンドルの位置を少し下げることができるようになった。んで、バーエンドバーのグリップ位置がこれまでより前方になるのも手伝って、全体的にしっかり前傾姿勢が取れるようになった。そのため(気のせいか?)ペダリングがスムーズになって、以前よりもずいぶん走行がスムーズになった。

 My Tikit、ちょっとずつ改善の模様、、、。
 
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2010年01月23日

「業績発表会」で、、 ホリプレ番外編

 昨日の「業績発表会」。 相変わらずクォリティーの高い研究の発表ばかりで、今の微研のアクティビティの高さを感じた。こんなにレベルの高い研究の話を連続で聴けるなんて、そこらの学会ではできないことだ。この価値を知らずに参加しなかった研究所員がいるとするならば、あなた、それはムチャクチャ損をしているよ。

 ほんと、みんなクォリティーが高かった、、、、ということだけど、、。研究のクォリティーと発表テクニックのクォリティーは別物。今回の発表者は大学院生が多かったということもあるのか、ちょいと発表のやり方に気になることがいくつかあった。こんな風に。

○ 微研は様々な研究領域に関わる様々な研究室で構成されている。だから「業績発表会」は生命科学という共通言語を使用するが、基本的に「異文化交流」の場である。だから、講演のイントロダクションは時間を使って入念にしないと研究内容の面白さや重要性が聴者にわからない。とくに免疫系のヒトタチ、免疫は門外漢には難しいのよ。

○ 発表時間は守ってね。

○ 配色で失敗しているスライドをたくさん見た。スライドは、一度作成したらプロジェクタで実際に投影してみよう。透過光で見る液晶ディスプレイと、反射光の液晶プロジェクターの投影イメージでは、見え方が違う。

○ 論文に使ったような図をそのままスライドに使わない。

○ データなどの数値とその単位(µMとか ng/ml とか、h (hour) とか)の間はスペースを入れる。ただし、℃や%の場合はスペースを入れない。文書で何かを伝えるプロあるいはプロを目指す人間として、こういうのは常識として知っておくべき。

○ イントロで提起した問題には、結論で何らかの答えを与えること。そこに整合性がないと聴いていてとっても居心地が悪い。

○ 講演後に予想される質問には、模範解答を考えておくこと。

 今回の「業績発表会」ではメカダ研のモリベッチの発表が群を抜いて完成度が高かったように思う。彼のキャリアからすれば当然かもしれないけれど、、今回の発表が不本意な出来栄えだったと思う人は、彼の発表を参考にすべし。

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 優秀ナントカ賞をもらってご満悦のモリベッチ。いい仕事だったよ。





 と、色々書きましたが、じつは今回、当分子細菌学分野の口頭発表はパスさせていただきました。いやー、えらいすまんこって。エラそうに云ってもーしわけない、あいすいません。

 来年はトッシーが、「ホニャレートホニャラーゼ毒素」について、きっと発表いたしますので許してちょ。、、ん? なんかトッシーの「いやー!」という叫び声が聞こえたような、、、気にしない気にしない。

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2010年01月21日

ふひっ

 今年に入ってすぐわかっていたとはいえ、あっちこっちでの口演やら出張やらで結構たいへん。

 昨日は大阪府立大学獣医学科で「サイエンスカフェ」。母校で講演するのは3年ぶりくらいである。40−50人くらいの後輩達に大学院時代の生活や実験の裏話を交えながらたっぷり1時間半強を使って研究の話をした。聴衆である学生さん達の反応は極めてよかった。楽しかったよ〜。みなさんありがとー。「おもしろかったですー」と、講演後には何人もの学生さんが感想を言ってくれた。ありがとー。

 実は先週の班会議からずっと疲れ気味だったので、内心「しんどいなー。適当なところで端折って早く終わろっ」と思っていたのはどこへやら、、、参加者の皆さんの勢いに乗せられて、部屋中を歩き回りまくって、しゃべりまくって、、。そのあとの懇親会でも学生さん達と喋りまくりの笑いまくりの、,。気がつくと講演が始まってから4時間以上、座るまもなくずっと立ちっぱなし、,。伊丹にはJRの最終電車で到着した。あのね、やっぱりね、「りんくうタウン」はね、遠いよ、、、。

 楽しかったけど、ホント疲れた。おかげで今日はヘロヘロ、、。なんとか仕事をしようとするがその効率の悪いこと、、、。早めに帰宅させていただくことにした。それにしても、来週は学内でG-COEの講義(用意しなくちゃ)、再来週はパリに出張、んでもって本日、再々来週に沖縄出張が確定した、,。再再々来週には東京出張、,。(ホントはパリと沖縄のあいだにも東京出張の日程調整問い合わせが来たのだが、パスさせていただくことにした。某省庁の担当者さま、明日欠席の連絡をいたします。ごめん。でも身体がもちません)

 ふひっ、、。明日は「微研の消耗耐久レース」と云われる(誰が云うてるんや?)、「業績発表会」。朝から晩まで講堂に缶詰だ。、、、ふひっ。ふへっ。ほへっ。





 
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2010年01月18日

「クロかシロか? 2」 ホリプレ22

 黒系の背景と白系の背景のスライドを比較すると、白系のスライドの方が使用できる色の範囲が広いことを前回に書いた。

 黒系背景のスライドの原点は、20年以上前まで盛んに使われていたジアゾ反転した青焼きスライドだと思う。当時のスライド映写機の光量は乏しかったので、口演時には部屋を真っ暗にする必要があった。そんななかでは、青焼きの背景に白いテキストは浮かび上がったように見えるので、白系背景に黒字のスライドよりも見やすかった。さらに、プレゼンテーションソフトを使って画像をスライド作成機に出力する時代になっても、スライド映写機を使うことには変わりないので事情は変わらなかった。そういうことで10年ほど前までは、黒系背景に明るい色彩のパーツやテキストを配置するのが流行した。確かに、真っ暗な部屋だと黒系スライドに浮き上がるテキストやパーツはとても印象的である。

 ところが、コンピュータを液晶プロジェクタに接続して会場のスクリーンに直接投影する時代になると事情は変わる。かつてのスライド映写機に比べると、液晶プロジェクタの光量は圧倒的に強い。それにあわせて口演会場も明るくなった。口演が始まっても会場の灯りが全てオフにされるようなことはなくなったのだ。そうなると、黒系背景のスライドの効果も薄まる。明るい会場で、黒系スライドに明るいテキストやパーツを配置しても、浮き上がった印象的なスライドを見せることは難しくなった。加えて前回書いたように、黒系スライドは使用できる色の範囲が狭い。

 ということで、今の状況は黒系スライドには不利なことばかりである。

 では、黒系スライドは現代では使い物にならないのか? というとそうでもない。黒系背景を使って白系背景よりも印象的なスライドを作製するのに成功されている先生方も沢山いらっしゃる。代表的なのが、このブログでも(とくに「飲み」のときに)よく登場していただいているヨシモリ先生のスライドだ。

 今回はここまで。次回は、ヨシモリ先生の黒系スライドを見て私なりに学んだ、印象的なスライドの作成方法について考察する。

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2010年01月17日

アバターは箕面で観ろ。

 この週末は、科研費特定領域「感染マトリックス」の班会議。
班会議の度に書いているけれど、私の担当する「細菌毒素」研究の領域は「感染症」研究の守備範囲からどんどん乖離していっていると思う。この特定領域研究が始まって4年が経っているけれど、そのあいだにも両者の距離はどんどん広がっていていまや共通に語ることのできるキーワードさえ失われつつある。細菌毒素研究者(そんな専門分野がまだあるとすれば)はそのことを肝に銘じて、研究目的の再検討や新たな領域の開拓を考えないと将来はない。ちょっとエラそうだけれど、あえて(自分に対しても)言っておきたい。このことについてはいずれまた、どこかで書くとして、、、。

 ところで、。

 今回の東京出張では金曜日の夜に時間が空いた。私の場合、出張の合間に時間ができると映画館に向かうのが習わしである(といっても、この頃の出張はせわしなくて、もう10年以上そんなことはしていないけど)。それで、いま映画なら「アバター」だろう。ということで、錦糸町にあるシネコンで噂の3D映画を観た。
 が、前日の夜、班会議の懇親会+二次会でお酒を沢山いただいていたので、あいにく私は寝不足プラスちょっとアルコール残り気味という悪コンディションである。これが災いした。上映中に3D酔いして何度も目が疲れて3Dメガネを外し、少なくとも2回ほど吐き気がして、2回以上は目を閉じて(一瞬だけど)居眠りした。うぅ〜、気持ち悪い映画じゃ。そんなにまでして3Dにせんでもええやろ、というくらい。おかげで、スーツを着て一人で平日に映画を観ながら、ときおり嘔吐(えず)くという変なオッサンになってしまった。
 映画のストーリーは普通。すでに色んな映画で採用されてきたモチーフや仕掛けの継ぎ合わせのようにも見える。あくまで映像で見せる映画のように感じた。ジェームス・キャメロン監督作品なら、「タイタニック」の方が断然よろし。というのが私の感想である。あ、そうそう、シガニーウィーバー演じる研究者がエッペンドルフ製のマイクロピペットを使う場面があるんだけど、その時のピペットの持ち方が「それでは何もできんやろ」というくらい変だった。まぁ、そんなもんでしょうけどね。

 しかし気持ち悪かった。ほんとにこんなので、宣伝文句で云われるように、新しい映像の世界が拓けるのか? と思っていると、私のお気に入りブログのいくつかで「アバターはIMAX3Dで見ろ」という情報を目にした。なんでも、3D映像を実現化する現行の技術は4種類あって、そのうちのIMAX3Dで観ないとアバターの映像の素晴らしさはわからない、とか(方式の違いによる鑑賞具合の比較はこちらに詳しい)。そもそもジェームス・キャメロン監督はIMAX3Dを念頭にしてこの映画を撮影した、、とか。、、、しかも、IMAX3Dで上映できる映画館は国内に数カ所しかない、とか。、、しかもしかも、その数少ないIMAX3D上映館が箕面にあるとか、,,。

 あ、そうなのか。私が観た錦糸町の映画館は残念ながらIMAX3Dではなかった。別の方式の3D映像だから気持ち悪くなっても仕方なかったのかも(そんなこたぁないか?、、)。

 でも、大阪近郊にお住まいの皆さ〜ん。箕面に行けば「めちゃ素晴らしい」といわれるIMAX3Dのアバターが観られるらしいのだ。興味ある方は急げっ。、、全国に数カ所でしか経験できない映像を経験できるのだ、,。

 あ、オレはもういいです。

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2010年01月11日

二十歳の頃

 一昨日の9日は、娘のピアノ発表会。朝から緊張気味の娘だが、基本的にイベント好きのタチだ。いつになく機嫌がよい。出来栄えは、親としてはまぁまぁかと、,。


 親ばかですが、、、こんな感じ。

 このブログのお馴染みさんはよくご存知だと思うが、娘には知育障害がある。本人が好きならと、ピアノを習い始めて何年になるのだろうか、毎年少しずつ上手くなっているように思える。でも、そんなことよりも、ピアノを続けてくれているというのが嬉しかったりする。

 今日は、成人式。イベント好きの娘が振り袖なんぞを着て、機嫌の悪いはずはない。久々に、親に見せる連日のスマイルだ。

IMG_0486.JPG 娘の参加した成人式会場は新成人達でいっぱいだ。式典は始まっていたが、参加者の1割ほどはロビーでペチャクチャと喋っている。それにしても、、、女の子はみんな振り袖姿でそれなりに美しいが、、、男どもは袴姿やスーツ姿や、それなりに正装しているのだがなんかだらしなくて不細工に見える(外見ね)。どっちかというとアホっぽい(外見ですよ外見)。
 「毎年のニュースで話題になるような、厳粛な式典を邪魔するような悪い奴はおらんか?」とロビーに怪しい奴がいないか抜かりなく注意するが、50過ぎたオッサンがひとりロビーで周囲の様子をうかがってキョロキョロしている方が怪しいことに気づいてやめ、しばし感慨にふける。

 私は、二十歳をはさんだ18−22歳の頃に最も無為で自堕落な日々を過ごしていたように思う。かろうじて体育会のクラブでバスケットをやっていたものの、講義にはほとんど出ず、ただダラダラとイライラと暮らしていた。今までの人生で最も無駄で馬鹿な時期ではなかったか。成人式の日に何をしていたのかも覚えていない。今から思うとかなり無駄な時期だった。今日、奇声発しながら目の前をウロウロしているアホそうな(外見やで)新成人の男どもと変わらない。この年頃のオトコというのは、そんなモノなのかもしれない。ひたすら格好悪く、ひたすら不様で、なんとかそれを取り繕おうとしてさらに不細工に過ごす。

 そう思うと目の前の不細工な新成人の男どもが可愛く見えてきた。

 ははは。今のうちにせいぜい粋がって悩め。そのうち粋がることに疲れて悩むことしかできなくなる、、、かも知れんし、,。


posted by Yas at 21:43| Comment(0) | 非科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月08日

こーなって、あーなって

 明日は
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 の、誕生日。でも明日は土曜日なので、、、、、、





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 今日のうちに、これが準備されて、、、




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 こうなって、、、、はっぴぃばぁすでぃー



 あやっちも、この研究室にやってきて9年目。

 もう一息っ!

posted by Yas at 23:45| Comment(0) | 非科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月07日

ピンチ! 2

 前々回に書いたけど、出張やら口演やら行事ごとがこの1ヶ月半ほどのあいだに沢山あって、その準備にてんてこ舞いしている。

 色んな予定を整理して考えてみると、来週末の科研費班会議まで実際に仕事できる日数は明日を入れて3日しかない。さらに次の週に府立大学獣医キャンパスで予定されているサイエンスカフェの口演までは、事実上4日。パリの口演までは10日間(直前の口演からは3日間)。このあいだに大小4種類の口演準備をせなばならん。ヒトの話によると「ホリグチのスライドは凝りすぎている」らしいので、そんな凝ったスライドをこの短期間に次々とストーリーを組みながら作製していかねばならんのだ。あ〜、じゃまく、いやいや、やりがいがありますわ、、。

 とくに今アタマを悩ませているのが、府大の「サイエンスカフェ」である。連絡をくれた眞実ちゃん(府大の三宅教授です)によると、正式な講義ではないらしい。お茶などを飲みながら気楽にお話をする、という会のようだ。そして聴者は経験が様々な学年の違う獣医の学生さん達、,。教育レベルは様々、、焦点を絞りにくい。しかも府大と云えば私の母校である、,。せっかく母校で気楽に話せと言われたものだから、ついつい何か特別なことを話したいと考えてしまってなかなかストーリーがまとまらない。どうしょーかねー?

 そこで、お願い。府大獣医学科の学生さんの中には、このブログをご覧になっている方もいらっしゃるとか、,,。さらにその中には「サイエンスカフェ」に参加される学生さんもいるだろう。、、そんな学生さん方にお願い。、、、、オレから、何の話を聞きたい? 研究の細かい話? 学生時代の馬鹿話? 大学院修了後の研究生活? 、、、リクエストがありましたら教えてちょ。どうぞよろしく、、。

「別に何も聞きたくない」と言われたら身も蓋もないですけどね、、、、、。


posted by Yas at 23:49| Comment(4) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月06日

「クロかシロか?1」 ホリプレ21

 ここまでの「見てくれスライド論」で、それなりに見やすいスライド作製のための全体的な構図やテキストの内容について書いてきたが、まだ取り上げていないスライドの大切なファクターがある。それはスライドの色合いだ。

 PowerPoint や Keynote のようなプレゼンソフトを使うと、スライドの色彩は自由自在だ。けれど自由自在であるだけに色の選択が難しい。せっかく縦横比3:4 の法則で余白の少ないスライドを作っても、色の選択を間違えると全てがぶち壊しになる。スライドをどのような色遣いにするのか? 色んな方の学会発表などを見渡して見ると、使用されている発表スライドは黒や濃紺などの暗色を背景にしたものと、白色系を背景にしたものとの、だいたい二通りに分けることが出来る。スライドのバックが黒いのと白いのと、いったいどちらがいいのだろうか? 今回は、暗色系と白色系の背景の違いによって、スライド全体の色づかいがどのように変わるのか考えてみたい。

How to present.058.jpg このスライド、左に濃紺のグラデーション、右に木綿地風の白色のバック、そこに明度の変えたテキスト置いてみた。そうすると、当たり前だが濃紺地に暗いテキスト、白系統に明るいテキストは見にくい。 ということは、テキストの明度を上手く逆転させれば、黒系のバックも白系のバックも使い勝手や見やすさは同じように思える。

 では、次のスライド例を見て欲しい。

How to present.059.jpg
 寒色系のテキストを明度を変えて置いてみた。そうすると、テキストに彩度がつくことによって白色系のバックでは明るいテキストから暗いテキストまで全てを視認できるのに対して、濃紺系のバックでは相変わらず暗い(明度の低い)テキストは見えない。

How to.060.jpg


 これはテキストの色彩を変えても同じである。試しに赤系統のテキストにしてみたが結果は同じだ。

 じゃぁ、明度の高い(つまり明るい)テキストを使えば黒いバックでも充分に使えるんじゃないか? と思うかもしれないが、それには条件があって、黒いバックでは明度が高くても彩度が低くなければやはりテキストは見えないのだ。黒いバックに鮮やかな赤や青のテキストを使っても見えない。でも彩度の低い薄い水色や薄いピンクならはっきり見える。しかし、彩度が低くなると色の区別はつきにくくなる。薄い水色と薄いピンクを想像してみてくださいな。区別がつきにくそうでしょ。逆に白系のバックでは確かに彩度の低い明度の高いテキストは見にくい。でもそもそもそんな区別のつきにくいテキストを使う必要がない。明度の低い(つまり暗い)テキストも、明度が高くて彩度の高いテキストも、どちらも使えるのだから。

 すなわち、白いバックのスライドは黒いバックのスライドよりも、使える色(色相・明度・彩度)が多い。だから作製しやすい。これが今回の結論だ。

 次回は、それぞれの背景色のスライドの見やすさについて考察してみる。



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2010年01月05日

ピンチ!

 新春早々ピンチかも、,。

 実は来週から1ヶ月半ほど、ずっとあっちこっちでの講義や口演や出張の予定が毎週入っている。この口演の内容がまた、ぜんぶ違うのだ。だから毎週毎週、ほとんどのスライドを新たに作らないといけない。極めつけは、昨日決まった1ヶ月後のパリでの口演。去年の悪夢がよみがえる、,,。それに、微研の業績発表会だの、これだのあれだの、色んな行事もてんこ盛り。

 こうなることは去年からわかっていたのだが、昨年末にたまたまスケジュールに余裕ができたのに慣れてしまって油断していた。うぅっ。一挙にせわしくなりそうな気配、,。自転車通勤が遠ざかりそう、,。Tikit の修理もせんといかんのにな〜。

 「ピンチをチャンスに変える」とかいうベタなセリフもあるが、、まぁ、しゃぁないからピンチを楽しみますか、、。そんな心の余裕が、いまならある、、かも。

posted by Yas at 23:13| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月02日

本年もよろしくお願いします

 明けましておめでとうございます。

 皆さん初夢はご覧になりましたか? 私は前夜に観たDVD「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」のおかげで、集団リンチにあう夢を見てしまいました。いやぁ、これが吉兆なのか凶兆なのか(十中八九、凶兆やろ)、この1年が楽しみでございます。

 1日は大阪の実家へ、あまりに天気がいいので家族とは別に一人で Tikit で Go !

新年


Map your trip with EveryTrail

 なんか新バージョンの Every Trail の使い方がよくわからなくて途中の伊丹から加島までのトラックがうまく取れなかった。でも、こんな感じ。 Tikit ならではのジグザグコース、、正月なので大阪市内のオフィス街なんてほとんど人がいない。まるで映画の「I am legend」状態。機嫌良く実家に到着する。
 んで、実家で親父と兄貴とで飲みまくって、家内が運転する COLT に Tikit を積んで帰宅。ところが酔っ払ってたもんでバゲッジルームから降ろすときに真っ逆さまに落としてしまい、、、 Tikit が折り畳み状態から戻らなくなってしまった。

 いや〜、これが吉兆か凶兆か(というかすでに悪い出来事になってますけど、、)、

 今年1年が楽しみですわ。



posted by Yas at 13:22| Comment(1) | 非科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする