2009年01月31日

パリ3日目

 東から西、つまり日本からヨーロッパに来るとたいてい時差ボケはそれほどひどくない。それが今までの印象だったが、今回はちょっと違う。3日目の朝を迎えても一向に体調がよくならない。朝は4時〜5時に眼が覚めて、昼過ぎには眠くなる。身体はだるい。いつもの欧米出張のように食事はおいしいが、たくさんは受け付けなくなる。
 同行の永井さんによると「年をとるごとに時差ボケはひどくなってアダプトするのに時間がかかるようになりますよ」とのこと。ほんとにそうだ。

 しかしこの日は本番のシンポジウムがある。私の口演は午後の2番目、、危険な時間帯である。という心配をよそに、関係各者の挨拶でシンポジウムが始まった。自分の講演前に座長のお務めがある。そのセッションの最初の演者は、この世界で超大物のPascale Cossart である。さすがに何もコメントせずに講演を始めてもらうわけにもいかないので、「著名な Dr. Cossart の紹介ができて幸せです(ある意味ほんとのことだが)」とか言いながらいらんことをしゃべってしまった。おまけに、日頃なじみのないフランス人研究者を紹介するのに、演題タイトルを間違って紹介してしまった。これがつまずきのはじまりだった。

 ランチは会場近くのレストラン。もちろんフランス料理だ。お昼からワインがでるのは普通のこと。このワインがINRA本部所長が用意してくれたとかいう逸品でとてもウマい。んで、隣の席にいた Eric Oswald に勧められて2杯も飲んでしまった。やはり午後に口演のある林さんは「お酒が入ると口が滑らかになっていいよ」というくせに、自分は2杯目のグラスには口をつけない。私は逸品を残してしまうのを惜しんで2杯目もきっちり飲み干す。普通の時ならまだしも、体調よろしくないときにこれは効いた。これがふたつめのつまずき。

 案の定、自分の講演前に眠くなってきた。こんなことではイカンと気合いを何度も入れ直そうとするが、いまいちピシッとしない。そんな状態で口演を始めるはめになった。これが決定的なつまずきになった。
 口演というのは、喋っている最中に自分の喋りに酔ってしまうくらいがいい。逆に一番危険なのが、自分の喋りに飽きてしまうことである。それで聴衆の反応に関係なく自分勝手に話を進めて尻すぼみに話を終えてしまうというのが最悪のパターンだ。この「飽き」が、話を始めてスライド4枚目くらいにやってきた。ただまぁ、私もそれなりに経験は積んでいるので、なんとか踏みとどまって必要最小限のことを考え、聴衆の様子を見ながら話を進めて終えることができたが、終わったときにはほとんど集中力を使い果たして疲れ果ててしまった。、、、そこで質疑応答が始まった。
 たいてい日本人の質疑応答でのつまずきは、質問の内容が聞き取れないことから始まる。私もそんなことがしょっちゅうあるが、この日は違った。質問の内容はよくわかる。ところが、こっちが丹念に答える気を失ってしまっていて、口からでまかせの答えをよく考えずに英語で話し始めてしまった。経験のある方も多いと思うが、英語の下手な人間があまり考えずに英単語を口にしだすとたいていちゃんとした文章にして喋ることができない。それで、アホ英語で、しかも訳のわからん答えをつづけるはめになった。しかもそのときは集中力ゼロで、適切な英単語すら出てこなくなってしまった。いや〜、あの答え、たとえ日本語でもアホな答えやったと思う。答えているときに、「おい、ホリグチ大丈夫か?」みたいな様子で笹川先生がこちらを見たのが見えた。はぁ、すいません。超大反省である。

 あとで、質問してくれた人に「すまん、too excited to make a proper answerやった」といってちゃんとまじめな答えを説明したが、、大反省。面白かったと言ってくれた人も何人かいたが、こうなると何を言われてもただの慰めに聞こえてくる。ほんと大反省。
 私は留学経験がない。きっと留学した人は同じようなことを短い留学期間中に何度も経験して英語口演の流儀を作り上げていったのだと思う。留学経験のない私が今回のような大きな失敗を繰り返さないためには、無理からでも積極的にこういう機会に身を投じていくことが大事なのかもしれない。

 それにしても、思う。「英語なんかしゃべれない、しゃべらない」と豪語してノーベル賞受賞講演さえ日本語で済ませてしまったという益川敏英先生を見て、「英語ができなくてもノーベル賞が取れる」と感じる若い人がいる、という新聞記事を見たことがある。
 そう思ってる人がいるとしたら、それは完全に間違っている。しっかりと自分の研究の世界を作り上げたいのなら英語は必須である。私の知る限り、好きで英語をぺらぺら喋っている日本人研究者は一握りで、ほとんどみんな苦労してイヤな思いして英語と格闘しているのが現実だ、、。英語くらい勉強しなさい。

 益川先生、、、「英語ができん」などとえらそうに言わないでいただきたい。英語くらい勉強してください。
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パリ2日目

パリ、二日目。

 ホテルは、用務先のINRAの近くにある。古い建物の内装を新しく現代風にリフォームした、小さいが快適なホテルである。普通の家のダイニングルームに少し手を入れたような空間で朝食をとる。
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 こんな感じ。
 
 こういうタイプのホテルはヨーロッパでよく見る。ひょっとしたら日本でいうところの民宿に相当するのかもしれない。朝食後、INRAの海外渉外部のような部署の責任者の Griveau さんの案内で、超豪華な観光バスにたった7人で乗り込んでパリ西部郊外にあるINRA・Jouy-en-Josas の研究所を訪問した。
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 超豪華なバス、、、、


 広大な敷地内に個別の研究所が点在するような、日本では考えられない環境の中にその研究所はあった。

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 広大な敷地にある研究所、、、、


 訪問したのはそれらの研究所のうち、乳製品の製造や品質に関する微生物学を担当してる(ようだ)MICAという部局と、たぶんゲノム解析を得意としている(ようだ)UEPSDという部局である。部局名がフランス語なのでいまいちイメージが頭の中にはまらない。まぁ、とにかくそれぞれ2-3名の担当研究者が研究内容をレクチャーしてくれた。次々とレクチャーされて、それぞれが終わるたびに「質問ある?」みたいな感じで担当者に尋ねられていると、なんだか試験されてるような気分になってくる。先方が用意してくれたランチでソーシャルカンバセーション。んでまた、レクチャー。この研究所に到着したのが午前10時30分頃。すべてのプログラムが終わると午後5時半を回っていた。一生懸命聴いて、一生懸命質問したつもりだが、帰りに阿部っちに「ホリグチさんの突っ込むような質問は、すごいね〜」と感心とも注意ともつかないことを言われた。そうか〜、、、う〜ん、、そうかも、、。確かに社交辞令とは違う質問をやってたかな、、?「あなたはこう言ってたけど、あれは調べたのかっ?」みたいな、、。まぁええか。お互い研究者なんやし。それに、丁寧で婉曲な質問なんて私の英語力では無理。どうしても直接的な聞き方になってしまうのだよ。

 もどってきて、INRA本部近くのレストランでレセプション食事会。パリの夕食は遅くて、だいたい午後8時以降から外食店の席が埋まり始めるそうだ。すべての予定が終わって部屋に戻ったのは午後10時過ぎ。時差ボケもあって、もうヘロヘロ。さっさと寝た。


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2009年01月29日

パリ 1日目

 パリ出張、初日。

 12時35分に、Air France/JAL の共同運航便で関西空港を出発する。搭乗口で待っていると、宮崎大学の林さんが現れた。これから長い道のりですねぇ、と言いながら飛行機に乗り込んでパリ時間16時半についた。予定よりも小一時間ほど早い。こりゃいいわい、と思っていたらボーディングデッキの故障とかでいつまでたっても降りることができない。飛行機の扉が開くまで小一時間かかって、結局ほとんど予定の時刻に空港に降り立つことになった。
 シャルルドゴール空港はばかでかい。歩いて、動く歩道に乗って、また歩いて、んでさらにシャトルトランスポーターに乗ってまた歩いて、、でやっと入国カウンターにたどり着く。この途中に微研からのもうひとりの講演者である永井さんと出会う。これで大阪から出発の三人が一緒になったわけだ。JSPS(日本学術振興会)から交通費を出していただけるというので、タクシーでパリのホテルに向かう。その前に、パスツール研に留学中の石野智子さんに電話する。実は、「パリに出張」という出発前のこのブログの前エントリを見た嘉糠さんから、「せっかくパリに行くのだったら石野さんに会ったらいかが?」というナイスな提案をいただいたのだった。

 石野さんは現在は三重大学医学部所属。んで、やっぱりJSPSから奨学金をもらって大学を休職してパリに来ている。寄生虫学者である。私は、マラリア原虫の宿主細胞認識機構に関わる遺伝子探索の彼女の仕事がとても好きで、昨年の細菌学会総会のシンポジウムの演者に推薦し、またその縁でお友達にしてもらった(実はその前に「淡路フォーラム」で飲んでいたのだが、そのときはたまたま居合わせただけというような感じだった)。よくわからんが、大仏フェチである。大仏さんに恋してるらしい、、、。

 彼女と電話で約束して、午後7時半頃にホテルに迎えにきてもらって、林、永井、阿部、堀口の4人(オッサンばっかりですいませんねぇ、石野さん)と一緒に、近くのカフェで夕食をとる。パリではカフェで充分な食事ができるのだ。食事のお供はもちろん赤ワイン。
 石野さんは、チャキチャキとしたしゃべりが気持ちのよい才女である。きれいな東京弁なので東京の出身かと思ったがそうではなくて、天王寺生まれの堺・河内長野の育ちらしい。ふうん。んで、パリではフランス語をしゃべる。かっちょい〜、、、と思ってると途中から英語になる。「じつはフランス語はあんまりわかりませ〜ん」とのこと。でもそれだけしゃべれれば充分じゃん。なんでも、パスツール研は世界に名だたる国際的研究所のくせに英語はあまり通用しないらしい。そういえば同じパスツール研で留学経験を積んだ感染研の岩城さんも流暢にフランス語を操ってたっけ、、。パスツール研では必須なのかも、、。 店の黒板にあるフランス語のメニューを彼女が全部読んでくれたので、滞りなく注文できた。

 石野さんにとって、このパリ留学は「楽しくて仕方ない」らしい。フランス人のおおらかさに最初はイラッとしたらしいが、慣れてしまうととても心地よいという。ただ、残念ながら2年8ヶ月の留学期間を終えて、2月末には帰国することになっているとのこと。

 いや〜、、石野さん。今度は日本で会いましょう。また面白い仕事の話を聞かせてくれっ。
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2009年01月27日

フランス出張

 昨日は東京出張。明日からフランス出張、、、、、、

フランスの出張地はパリ。初めて訪問する。
 パリは私の大好きな劇画「裂けた旅券(パスポート)」の主人公、羅生豪介(らもうごうすけ)とヒロインのマレッタの住んでいた街だ。憧れのパリ。楽しみである。、、が、今回もいつもの出張と同じくほとんどフリータイムがない。
 しゃぁないなぁ、、ホテルはエッフェル塔の近くのようだ。周辺を散策して、近くのビストロで豪介とマレッタを偲んでワインでも飲むか、、、。

 いそいそと用意。久々の長距離フライトなので、アマゾンで何冊か小説を「ポチッとな」した。準備は万端だ。

 用務は、日本学術振興会とフランスINRA(農林水産省みたいなところか?)のジョイントシンポジウムに出席するためである。日本学術振興会ストラスブール支局の招待と言うことになってるのかな、、、。

 講演もする。3泊4日(プラス機中1泊か?)で、帰ってくると2月になっている。慌ただしい1月がそれで終わる。

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2009年01月25日

業績発表会2009

 先週金曜日は微研の業績発表会があった。今までに何度も書いているが、この会は微研のお祭りと言っていいと思う。年末の業績報告会と年始の業績発表会は微研の自己評価の機会としてとらえられている。報告会が分野長によるできあがった研究成果のレビューであるのに対し、発表会は若手による研究の発表で、これはポスドク以上の全スタッフによって採点(投票)される。その結果、獲得票数の1位(最優秀賞)1名と2位(優秀賞)2名が表彰される、と言う仕組みだ。ここのところ発表される研究成果の内容が毎年毎年充実しており、研究レベルのインフレ状態が続いている。それに、朝から夕方遅くまでずっと続く発表を聴き続けるという、根気とスタミナが聴く側にも要求される、キツい会である。毎年、それなりの発表を準備するべく考えねばならない分野長にとってもキツい。

IMG_0197.JPG 今年の最優秀賞はこのひと、、高倉研の木戸屋さん。受賞盾を手に喜びのポーズ、、。ウチのラボの成果は、、、まだまだまだまだ、、、。毎年それなりのネタを用意するには、それなりのラボの規模が必要な気もするんだけど、、、。うちはQuantity も Quality もまだまだ、、精進が必要です、。

 発表会とそれに続く懇親会が終わったあと、ラボでちょっとだけゆっくり飲みたいな、、と、岡田雅人先生と、それから木戸屋さんプラス高倉研のヒトタチと、トッシーとでゆっくり反省会をしながら飲んだ。なんか、去年も岡田先生と飲んだような、、、。
 あれから一年ですか、、来年は発表会、乗り切れるかねぇ、、、。

 発表するデューティーを負わず、ただ聴くだけならとっても面白い会なんだけどねぇ、、。


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2009年01月22日

「題名のない音楽CD」

 一昨日はブログで書いたように会議とセミナー三昧。夜には相当疲れた顔をしていたようである。

 それを見たトッシーが心配して、こんなCDを貸してくれた。

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 ラベル面のイラストは、トッシーが貸してくれるときに書いてくれた。「これを聴けば、疲れ切っていてもリラックスできるようになりますよ」ということらしい。トッシーはいい娘だ。私の愚息の嫁に欲しいくらいだ。そう言うと、
「それはアカハラかパワハラかセクハラですよっ」と師匠に怒られた。

、くそっ、うるさいやつじゃっ、、「オレの嫁になれっ」と言うてるわけやないやろっ、、、
※★☆■ぴかぴか(新しい)どんっ(衝撃)パンチ、、、

 ー 不適切な表現がありましたことお詫びします ー

 いやいや、とにかくトッシーは優しい。
 CDに入った音楽を聴くと確かにリラックスする。でも、これ何の音楽、、? 曲名は?
音楽はCDにオムニバスで入っているので iTunes は曲名を拾ってくれない。えっと、確かトッシーは「なんとかかんとか」と言ってたなぁ〜、、なんやったっけ?

 う〜、、曲名がわからんのはちょっと、、ちょっとストレスかも、、。せっかくリラックスできたのにぃ〜、、、

トッシー!  きょくめい〜! 教えてくれ〜、、、


posted by Yas at 22:21| Comment(0) | 非科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月21日

恐怖のホリグチ

 堀口教授は怖い、という噂があるらしい。

 微研の、ある研究室の大学院生は言う。
「まず、先生の声が怖いっす。うちのラボのもんはみんな堀口先生を怖がってます。『変な実験結果を発表したりしたらホリグチさんにボカスカにやられるぞ』とウチの先生も言ってます。ウチの助教の○○先生はぜったい堀口先生のこと怖がってますっ」

、、、、んな、アホな、、。こんなに愉快な楽しい人間をつかまえて、、う〜ん、確かに、そこのラボの人たちとは、ここんとこ全然話をしてないわ、、。

 むかしから、よく話したことのない人に、「こわい」と言われることはよくあった。
 私の何がイカンのでしょうか? 時々自分で思うが、仏頂面で廊下を歩いてることが多いかも、、。でも、ヘラヘラニタニタしながら歩いてたらおかしいし、、、。まぁ実は私は愛想のない方だけど。でも私以上に愛想のない教授はたくさんいる、、と、思うけどなぁ、、?

 あ、そういえば先日、東大医科研の俣野さんに「ホリグチさんはいいねぇ〜、、風貌が○クザみたいで怖いし、、、、」と言われた(それを聞いた慶応大の小安先生は『そんないいもんか?』と言ってた。これってあんまりな言葉だと思わん?)

私を怖い、と感じてる人、、私と廊下で会ったら話しかけてみてチョ、、全然、ダイジョーブですからぁ、、。

 ところで、安倍師匠の娘さんは「ホリグチおじちゃんは、わるいひとだよ」とお父さんに言ってるらしい。「お父さんはホリグチおじちゃんと一緒に仕事してるんだよ」と師匠が言うと、「捕まらない?」と心配するという。
 じつはこのあいだ酔っ払って、「でぇっへっへっへぇ〜、、おまえをつれてってよその国に売ってやる〜」とか言ったせいかも、、、、、

 お〜い、、○○ちゃーん、、。おじさんはいい人なんだよ〜、、、。




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2009年01月20日

Too much output, No input and ひっしのぱっち

 先週土曜日の結婚パーティーで一緒になった東大の松本くんに「このごろブログの更新が滞り気味ですね」といわれた。

 そりゃそうだ。ここのところアウトプットばかりでインプットがない。このブログを始めた頃は、小さな話題を取り込みながら話を広げてエントリをつくりたいと思ってたが、これほどインプットがないと話題もない。すまん。それでここんとこは日常を書くばかりの「イヌも歩けば棒にあたる」ふうの内容が続いてる。すまん。われながら内容の薄いブログになっとる。すまん。

 ということで今日の「イヌも歩けば棒にあたる」、、、、

 今週の金曜日は微研のお祭り、「業績発表会」である。そこで今朝は、当研究室から出馬するキムジュンの発表練習があった。まぁ、スタッフみんなからさんざんスライドの不出来を指摘され、原稿を何度も書き直した上で発表すれば、一応はそのようなものが仕上がる。でもね、、それ以上にわかりやすい発表ができるかどうかは、本人の「聴衆に理解してもらおう」という気持ちがどれだけ強いかにかかっているのだよ。「じゃまくさい」とか「わかってくれるやろ」とかいう安易なココロがあればそれでもうダメなのだ。それ以上は教えられない。
 そのあとは微研で行われた、ある大事なセミナーに出席する。このセミナーの話者のひとは、わかりやすい発表するために色々と工夫されていた。キムジュン、、こういう人の話を聞くのが大事なのだよ、、。

 昼食後は今年の「あわじフォーラム」の企画会議。途中で退席してこんどは別の会議へ、、。これが午後7時前まで続く(内容は書けん。すまん)、、。それが終わって、何度も電話をもらったと伝言メモがあったので、その電話をくれた阿部ちゃんに電話する。実は来週に、阿部ちゃんも私もフランスでの講演予定がある。

「フランスの用意してる?」と阿部ちゃん。
「してないさー。明日から『必死のパッチ』で頑張るしかないぞー」と応える。
「なに?『必死のパッチ』って?」

 ふうん、『必死のパッチ』は全国共通と違うんや、、、。
「こういう時はとにかく『必死のパッチ』なんや」
「そうか、『必死のパッチ』か、、、。じゃぁおれも『必死のパッチ』や、、」と福島系無国籍大阪弁、、。


 そのあとメールの返事をいっぱいいっぱい書いて1日が終わった、、。仕事依頼のメールもいくつかあったが見ないふりして帰る。

 ね、アウトプットばかりの1日でしょ、、。


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2009年01月18日

東京、3泊4日

 先週水曜日から東京出張で3泊4日。土曜日に帰ってきた(なんかこのごろ、こういう出だしが多い気がするが、、、、)。

 水曜日は細菌学会の「シンポジウム企画調整委員長」の引き継ぎのため、北里大学の阿部ちゃんの研究室に出向く。「シンポジウム企画調整委員会」とは毎年春に開催される細菌学会総会で一般に発表される演題以外で、特定の話題で集中的に講演と議論を行うためのシンポジウムやワークショップとよばれる枠組みの内容を企画するための委員会である。これが結構忙しい。11月から翌2月までのあいだに、シンポジウム・ワークショップのタイトルとその詳細な内容を調整してくれるコンビーナを決める。だいたい全部で20企画くらい。3月の学会理事会でその内容の承認を受けて、各企画のコンビーナや講演者への講演依頼、内容を一般会員に知らせるための文書を作成する。それを学会の開催案内とともに一般会員にお知らせして、さらにシンポジウム・ワークショップの企画を募集する。応募してきた企画を審査して採択企画を決め、これを提案者に知らせて講演者に依頼してもらって、、、あぁ〜、たくさんありすぎて書ききれんっ。、、とにかく年がら年中、シンポジウムやワークショップのことばかり考えていなければならないし、発案のためにあちらこちらの研究動向や研究者を調べていなければならない。

 こういう話をあーだこーだと阿部ちゃんに伝える。1年の作業リストを見て「これはほんと、たいへんや」、、と福島系無国籍大阪弁で感嘆する阿部っち。
 そう、たいへんやぞ、、。頑張ってくれ。

 15日からは文部科学省科学研究費補助金特定領域「感染マトリックス」の全体班会議。朝から夕方まで1人5分間で約100人の班員が次から次へと自分の研究をしゃべりまくる、、。これを聴いていると、自分の知らないことがいかに多いか思い知らされる、、。ふわぁ〜、、みんないろいろやっとんなぁ〜、、、。
 会場は、東京大学本郷キャンパスの医学部研究棟最上階の「鉄門講堂」

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 鉄門講堂横の窓から上野方面を望む、、。左手の森は上野の森だ。関係ないが、幕末に大村益次郎がここ本郷台から上野寛永寺に向かってアームストロング砲をぶっ放したといわれる。ここから見ると近そうだが、アームストロング砲の弾道距離は当時は信じられないくらい長かったらしい。

 このプログラムの最後のセッションが「細菌毒素」だった、、。最後のセッションというのもあって、聴衆はかなり少ない。私が座長を務めたが、感染症という分野での細菌毒素研究は、間違いなく岐路にある、とやはり思った。、、ところで宣伝。科学雑誌「蛋白質核酸酵素」の春(3月か4月だと思うけど)の号で「生物がつくる攻撃的分子」という特集を組む。この編集を東大の正木先生と一緒に担当した。細菌毒素を含めた様々な自然毒を取り扱っているので興味のある人は読んでみてチョ。

 そして出張最終日の夕方からは、この特定領域研究に関係するカップルの結婚パーティーに参加した。新郎は特定領域「感染マトリックス」事務局をされている東大医学部の北潔教授の研究室のスタッフ。新婦は「感染マトリックス」領域代表の東大医学部野本明男教授の秘書さん(といっても以前は大学院生だった人ですでに学位を取得されている)。パーティー会場は渋谷。んでもってカップルがカップルだけに、全国の関連の名のある感染症学者が出席した。

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 本ブログでお馴染み、富田さんもカッチョよく決めて、、、。パーティーは、上品でコンパクトで、時に感動的な場面ありで上手くまとめられていて実に良かった。2次会のお誘いもあったが、さすがに時間の都合で失礼した。品川から新幹線で帰阪。




 さて再来週はフランス出張が控えている。その用意もせねばならんし、出張中に溜まった雑用もこなさねばならん。あ、その前にまた東京出張もある、、、。ということで本日日曜日は、ゆ〜〜〜〜っくりさせていただいた。、、、それにしても、、もうちょっと自分の研究のことを考えたし! 来月からはもう少しゆとりができるのを願って、とりあえずはまぁやることをやらねば、、、。

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2009年01月12日

慶州2

 慶州での2日目は、本番のシンポジウムである。わたしは最初のセッションで座長をお務めする。一緒に座長を務めるのは全南大学のLee先生。この方は昨年の日韓シンポジウムでも一緒に座長をした。お馴染みさんだ。

 韓国の学術会議では、招待講演でもないのに演者の経歴を紹介したり、場合によっては発表後に賞状を授与したりする、今の日本の感覚から言うと結構「お堅い」ムードがある。韓国の若い人たちはそれを煩わしく感じられているように思ったが、「学術会議とはそういうものである」という確固たる雰囲気があるのだろう。とにかくそんなお堅いムードで始まる。Lee 先生の手元をのぞくと、演者の紹介のためと、セッション中に言わねばならない様々なことを英語で細かく書かれたメモを手にしておられた。、、、Lee 先生は若い方ではない。十分に経験の積まれた先生だと思うが、その先生をしてこれだけの用意をさせるくらい「堅い」、緊張を強いるような雰囲気があるのかもしれない。あいにく私は日本人だ。長々と一般演者の経歴を紹介するくらいなら、その時間をディスカッションに回した方が有益だと思ってしまう。んで、実際そう言って経歴紹介を省略してセッションを進行させてもらった。

 3回目になったこのシンポジウムだが、、う〜んどうだろう? 全南大学側と微研側の感染症・免疫研究に対するアプローチが全く違う(全南大学側はあくまでワクチン開発や臨床応用が主目的で、微研はあくまで基礎研究である)ことがもうすでに明らかとなっているのに、まだなおこのような形式張った、たいそうなシンポジウムが必要なのかどうか? そんなふうなことを、今回はこれまでよりもさらに強く感じた。例えば研修所のようなところで韓日の若手が入り交じって研究の話をするような、、沖縄感染症フォーラムや細菌学若手コロッセウムのような、フランクな形を模索してもいいんじゃないか? あるいは、一定期間お互いの大学院生を交換するとか、、(ちょっとスケジュール的に難しいけどね、、)。もう少し実のある方向に向けてもいいのかもしれない。 これに限ったことではないが、飾り付けたようなシンポジウムがホントに必要になる場合というのはそんなにあることではない。

 この日の夜はプルコギで歓待していただいた。ほとんど日本の焼き肉と変わるところはなかったかな、、。二次会はホテルのバーで乾杯。私はそれで失礼してゆっくり眠らせていただいた。次の日は昼過ぎまで慶州観光、帰りは釜山空港から仁川空港経由で関空へ、、。釜山空港の国内線ターミナルにはレストランなどがほとんど何もなく、仁川空港で腹をすかしてやっとたどり着いた日本式レストランだったが、「?」な、うどん・すし定食を食べて退散。午後9時前に関空についた。
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2009年01月11日

慶州1

 昨日の夜に韓国から帰ってきた。

 韓国出張は昨年の日韓シンポジウム(詳しくはこのあたりのエントリを見てくださいな)に続いて3度目。今回は韓国の南東部、釜山から近い慶州が用務地だった。慶州はかつての新羅の首都である。日本で言えば京都みたいなところだ。用務内容は全南大学との合同シンポジウム。このシンポジウム自体は、一昨年の11月から続いて3回目の開催だ。2006年の様子はここらあたり、2007年の様子はこっちを見てチョ。

 今回の初日、8日の正午前に関空から釜山へ向けて飛行機に乗り、釜山からバスで慶州まで向かう。飛行機が1時間と少し、バスも1時間と少しだ。午後3時には慶州のホテル「慶州教育文化会館」に到着。初日のウェルカムパーティーは午後6時から、、。3時間ほどヒマになる。ホテルはかなり町外れにあるので、慶州市の様子がぜんぜん分からない。それにプログラムが始まってしまうと自由時間はほとんどない。というので、この時間を利用してタクシーで慶州の中心地に行ってみることにした。予備知識がないので一体どこに行っていいのかわからないので、とりあえずタクシーの運ちゃんに「キョンジュStation(慶州駅)」に行ってもらうことにした。走ること10数分で約10,000ウォン。今はウォン安なのでだいたい700円である。結構な割安感。この、慶州駅行きが正解だった。

 郊外の閑散とした雰囲気に比べて、駅前は賑やか。中央通りのようなところに入ってすぐに市場を発見した。迷わずその中へ、、。なかは海産物、野菜、衣服、漬け物などを売っている店でいっぱい。しかもかなりの広さである。入り組んだ迷路のような市場の喧噪。生さかな、干し物や煮炊きのニオイ。私が育った大阪・鶴橋(の30年以上前)の市場と雰囲気がそっくりで、思わず涙が出そうになる。ふと横を見ると、ある先生が立派なカメラを持ってバチバチっ、バチバチっと辺りをとっている。
「ぼくは、こういう屋台とか、ショウウインドとか、路地とか、そういう街の景色をとるのが好きなんや、、」とおっしゃる。んで、あちこちにカメラを向けるので、こっちがハラハラするほどだ。
「ホリグチくんは写真とらんの?」
、、、いえいえ、あんまりそういう趣味はございません。でも、その先生の姿は写真に収めたい、、と iPhone でバチリ、、、せんせい、その姿、ブログで話題にしてもいいですか? とたずねると「いやゃぁ、」とおっしゃる。 んで、しかたないので、だれだかわからないように、、、

IMG_0184.JPG
 シルエットでどうぞ、、。慶州の路地裏でカメラを向ける、不審な、、もとい酔狂な観光客、、。
「日本人ですか〜? コンニチワ」と店のおばさんに声をかけられる。
「なんで日本人ってわかるんやろ?」と、、カメラバチバチのK先生(ご本人の希望で名前は伏せる。いちおう、、)が言う。
 そんなもん!、、カメラもって路地裏を辺り構わずバチバチとってるアジア人は日本人しか居てまへんやろっ!、、と思わず突っ込んでしまう。ホントにこの先生は、、、、私は尊敬しているが、こういう妙なとぼけたところがある。
そんなこんなで1時間半ほど当たりをウロウロしてホテルに戻る。

 11日と12日の話は、次回に続く、ということで、、、。

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 このエントリを書いたあと、K先生からその慶州の市場のスナップ写真をいただいた。この雰囲気、私の育った頃の鶴橋の市場にそっくり。


 

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2009年01月07日

やれやれ、、

 明日から韓国出張。

 それまでにやっとかねばならない仕事がいくつかあって、朝からセッセセッセとそれにとりかかる。この仕事、別に私がサボっていて溜まったわけでもなんでもないのだが、色んな理由で私がやらねばならなくなってしまった、なんだかなぁの仕事。

 「そういうのをやっちゃうからだめなんですよ。そういうところを見せるとと同じような仕事が何度もやってきますよ」と周囲は言うが、、、、しゃぁない。それもめぐりあわせやろ。だがそろそろ自分の能力を超える量の仕事の依頼が来ているような気もする。ちょっと考え時かも、、。
 「そういう雑用と、研究に関わる仕事と、いまの割合は何対何くらいですか?」と師匠に尋ねられる。
 ん〜、、そうやな。9:1 くらいかも。9 がもちろん雑用系の仕事。なんだかなぁ、、。

 とか言ってる間に、なんとか仕事終了。「そういうのをやっちゃってしまった」がな、、。

 韓国からは10日の夜に帰ってくる。11、12日は休日だが、13日にラボに出るとまた14日から週末まで出張だ。

 やれやれ、、。
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2009年01月05日

仕事始め

 今日が正式な仕事始め(といっても昨日もみっちり仕事をしたんだけど)。今週末にはさっそく韓国出張が待っている。色んな事情を考えると今日をのがすとしばらく自転車通勤のチャンスがない、というので久しぶりに自転車通勤をした。久しぶりのせいか、国道に出て高速走行するとちょっとふらついた。、、こういうのってさぼってるのが正直に出るよなぁ。
 自転車そのものは正月中に少し整備をしたのですこぶる快調である。50分少しで到着する。これって結構早い方だ。正月そうそう、調子がいいわい。

 んで、午前中はアヤッチとチャーリーと少し今後の打ち合わせ。そのあと昨年末に購入したiMacをようやくまともに設置する。昨日まで使っていたMac tower G5 dual CPU は5年以上使った。メインに使ってる液晶ディスプレイを iMac につないでデュアルディスプレイ体制をセット。

 午後からは教授会。

 教授会が終わってから、机のうえの「未処理」ボックスに溜まっている書類を整理。返答期限がずっと過ぎた書類をいくつか発見するが、「期限が過ぎても催促がなかったということは、大したことない用件だったのさ」と全部捨てる。
「わっはっは、ざまぁみろ」と、書類には罪はないが、なぜか悪態をついてすっきり。

 それから、すぐに返事が出来るようなメールの返事を全部すませてしまって今日はおしまい。

 んで、、、明日から2009年の仕事をほんとに始めるのだっ!

 
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2009年01月03日

はいっ! 正月おしまいおしまいっ!

 あけましておめでとうございます。

年末も年始もなんやらかんやらで右往左往、東へ西へ、あっちこっちでっち、。

すいませんねぇ、、ここんとこのエントリも手を抜いてます。ゆるしてくださいな。

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、、年賀状も、手を抜き気味、、。

明日は日曜日、しんかしやんごとなきことありて、仕事することに、、。

さぁ〜っ!ぐちゃぐちゃゆーてんと、2009年も頑張るべしっ!!

あ、追伸。今日のライスボウル、いい試合やった。ひさびさにアメリカンフットボールを面白く見させていただいた。立命館大とパナソニック電工のみなさんありがとう。

posted by Yas at 23:40| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする