2008年11月30日

明日から12月

 昨晩の午後10時頃、東京出張より帰宅。

 帰りの新幹線車中で「半島を出よ」村上龍、読了。少し前のエントリで、「面白いけど、疲れる」と書いたが訂正させていただく。えぇっと、疲れるけど面白いから興味のある人は読むべき」ということで、、。

 後半3分の1で、唯一の戦闘シーンにつながる場面と、最後の、北朝鮮将官のキム・ヒャンモクと免疫学者の世良木先生との対面シーン、とっても面白かった。この小説で重要な役割を演じる面々が活躍するという前作「昭和歌謡大全集」も読みたくなった。

 少し前から、東京出張のときには公私を問わず用務を重ねてこなすようにしている。それで出張中は忙しく動き回って夜に帰阪するというパターンになるが、研究室にいるのと違って運動量も多いのだろう、なんだか筋肉痛がする。でもいつのまにやら風邪の症状は消えた。当面の〆切のある雑用も先週中に終えることができた。

 明日から、12月。またなんとかペースを戻して仕事を楽しみたいな。
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2008年11月28日

また、田町で飲む。

 本日東京出張中。北里大学の阿部研にいる。細菌学会の理事会が主要な用務である。午前8時前に伊丹空港から飛行機に乗り、午前中に打ち合わせ。午後から本会議である。これがさっき終わったところ。

 つかれた。でも6年間お務めした細菌学会理事会も今日でお役目ごめんだ。、、、ということでこれからアベッチと田町にのみに行く。

、、、いや、、深酒はしませんし、、明日はまだ用務があるし、、、

 わたしはこれで任期が終わりだが、再選されたアベッチはもう3年間理事会お務めが続く、、、。アベッチご苦労様。田町で飲もうね。

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2008年11月26日

かぬかがきたぁ!

 帯広畜産大の嘉糠さんがある用向きで研究室に来てくれた。二度目の来訪である。

んで、せっかくなのでセミナーをしてもらうことにした。それを頼むと、

「蚊の話とハエの話とどっちがいいですか?」という。

 彼のハナシ、というか研究はユニークだ。どれくらいユニークかについては彼の研究室のサイトの説明に譲るが、とにかく彼の研究のスタンスは「おもしろいかおもしろくないか」というところからはじまっているのが特徴だ。いずれの研究のスタートも、ある不思議な生命現象(何でもいいと思うが)が「なぜ起こっているのか?」を解明することに軸足を置いている。

 研究というのは未解明な事象を解明するためにあるのだから、そんなの当たり前じゃん、と考えがちだがそうではない。いままでやってきたから、とか、答えに早く到達できそうだから、解析的な仕事なら結果がどうであれ論文が書けるから、という動機でテーマを決めてしまうことが往々にしてある。しかし嘉糠さんのスタンスからはそういう気配がみじんも感じられないのだ。

 ある生命現象がなぜ起こるのか?という大きな疑問からスタートするために、ときにはある現象の新しい定義づけが研究の大事な柱になったりする。「現象の新しい定義づけ」ってちょっとわかりにくいか。いまブログでも紹介されている彼の(ところのNSくんの)仕事で言えば、宿主が感染耐過する状態には "resistance"と"tolerance" の二通りがあるという考え方だ。つまり感染に対抗する生体反応を二通り考えて定義するわけだが、こういう新しい定義付けに対してはたいてい風当たりが強くなる。だから多くの研究者は「これまでの研究の常識」に迎合するところがある(わたしももちろんある)が、嘉糠さんは「これまでの研究の常識」に挑戦するところから研究を始める(少なくとも他人である私からはそう見える)。これはとってもパワーのいることなのだ。

 そんな彼のセミナーはやはり面白かった。「これはセミナーではなくてリサーチプログレスですので、気楽に質問やご批判をください」という彼の言葉にそれなりに応えたウチのスタッフたちとのディスカッションも面白かった。研究を「こなす」ような雰囲気になりがちの普段のディスカッションではない、知的好奇心をくすぐられるような時間だった。

 夜は、彼と一緒に近くのレストランで「しゃぶしゃぶ食べ放題」を楽しんだが、彼の食べること食べること、、。いやいや、よう喰う研究者はよう仕事するんや。きっと。パワーも必要やし、、

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2008年11月23日

BGMは憂歌団

 世間的には連休の中日。先週に締め切りをすぎた、つまり締め切りを守れなかった原稿はまだ書き終わっていない。でも先週崩した体調を元に戻すために今日はお休み。まだ、少し身体のだるいのが残っているようだ。それに、先週一週間、一生懸命液晶モニターを見ていたせいか、なんか目がずっとショボショボして肩が凝っている。滅多に肩なんて凝らないんだけど。

 家内と娘は出かけていて朝から留守番。すこぶる天気がよい。「自転車でどっか行くかぁ?」とも思ったが自重した。来週はGCOEのシンポジウムや学位審査、週末には東京出張とイベントが目白押しだ。明日は研究室に出て原稿を仕上げないといけない。さすがに体調を戻すのが一番やろ、と珍しく大人の判断をする。

 家のなかでずっと音楽を流しながら寝そべって本を読んだり、イヌと一緒に昼寝したり。いま読んでいるのは村上龍「半島を出よ」。いつだったかの文科省科研費の班会議の待ち時間に東大医科研の岩本愛吉先生が読まれていたのを見た。岩本先生は「これ、おもしろいよ〜」っておっしゃってた。
 村上龍さんは好きな小説家の一人で、高校二年のときに芥川賞受賞作「限りなく透明に近いブルー」を読んで以来の付き合いだ(って別に本人とつき合ってるわけではないが)。「コインロッカーベイビーズ」や「海の向こうで戦争が始まる」「だいじょうぶマイフレンド」はかなり気に入った作品。ところが「愛と幻想のファシズム」あたりで最近の作品群に見られるような境地を拓いてからは、ちょっと私にとって「?」の状態になって、「超電導ナイトクラブ」「5分後の世界」「希望の国のエクソダス」で村上龍作品から遠ざかることを決めた。、、で、この「半島を出よ」は私にとって久しぶりの村上龍小説である。、、面白いんだけど、、最近の彼の作品の、人を不安にさせるような人間や状況の執拗な描写がどうも疲れる。昔からそういうところのある作家なのはわかってるんだけど、どうも最近はそんな描写が長くつづくようになった。

 日が暮れて、部屋のなかで一人これを読んでると、おもしろいんだけど、なんかちょっと疲れた。 あ、いかんいかん、せっかく頑張って休んでるのに疲れては、、。

 明日は朝から仕事するだす。
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2008年11月21日

がんばってる?

 とりあえず依頼原稿に必要な本文をいちおう書き終えた。このあと原稿を1−2日そのままにして熟成させ、最後にはじめからもう一度すべてを書き直す、というのが私の書き方である。長い原稿は細かいパラグラフごとに独立させて書いていくので、全体を通してみると文章の調子や筆者である自分の観点がどうしてもぶれる。そこで最後に書き直しながら微調整をする、というわけだ。最初から最後まで一度に書き下ろす、なんて芸当は滅多にできない。

 先日からの風邪で、じつは今日も調子がよろしくなかった。なぁんか、身を削って仕事をしてるようで、やな感じ。でもまぁ、わりあいよく頑張ってとりあえずは書けたなぁ、、、
 トッシーが言う。
「先生は、運動もするしヴァイタリティーあって一見元気なようだけど、じつは、身体が弱いんですかねぇ」

 そのとおりです。年に一回くらいは熱を出すし、いつも疲れた疲れたと愚痴をこぼすし、目はかすむし、、、「もう49歳ですわ、、すっかり老いさらばえてしまって、、、ゴホッゴホッ」とか言ってノッてるあいだにトッシーはどこかに行ってしまった。

「なぁんか、オレって頑張ってると思わん?」と今度はアヤッチにこぼす。
「普通だと思います」とあっさり寄り切られる。


 もうっ、、、。
 
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2008年11月19日

熱は平熱、、

 体調悪し。悪寒がして身体がだるい。
「そりゃ インフルエンザですぜ」と研究室のみんなが言う。
北里のアベッチなんぞはわざわざ電話してきて、「それはインフルエンザや」と下手な大阪弁で言う。

 しかし私には明日が締め切りの原稿がある。どうせ間に合わんが、やっぱり早めに脱稿できるようにそれなりの努力をせねばならん。ウゥ〜寒気がする、、、と思ってたら、こんな奴が、、

IMG_0146.JPG 人が「寒気がする」と思ってる横で半そで半パンでうろうろしてるやつ。 まぁしかたない。だいたい人間が5人くらい集まれば、一人はこんな奴がいるもんだ。見ないふりして原稿書きにいそしむ。身体がだるいので、椅子に寄りかかって居眠りしたりすること数度。能率はちっとも上がらん。

 こういうときは、こまごまと筆をすすめるよりもおおざっぱに全体構成をきめて、パーツパーツの文章を作っていく方が進捗度は高い。そうして全体像がなんとか見えてくるようになった。

 今日の午後5時からはリサーチプログレス、、アヤッチのグループである。小さい論文にするような成果が上がっているので、早く論文にしてしまって次のテーマに移るべし、という結論になる。小さい仕事も大きい仕事も論文にするまでの労力や時間は同じなのだ。午後9時半頃終了。プログレスの間に悪寒やだるさがずいぶんと治まった。明日は何とかなりそう、、。

 で、明日も同じ原稿に向かってキーを叩くという同じ作業をすることになる。 やれやれ。
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2008年11月18日

ただのぐちです

 今週締め切りの原稿、、他にもいろいろと仕事が多くて取りかかるのがずいぶん遅れた。締め切りに間に合うはずもない。依頼原稿の脱稿を遅らせることなんかほとんどなかったのになぁ。

 何でもかんでも引き受けるから悪い。自分でもそう思う。でも、よっぽどのことがないと仕事を選ぶことができない。これはもう自分の性(さが)だ。しかたない。どんな仕事でも「経験」ということで一応引き受ける。んで、たしかにそれはある意味で自分の肥やしにはなってるのだけれど、、でも本来の自分の仕事を圧迫してまでこういう仕事に時間を使うのはなぁ、、どうかなぁ、、。

 今日の夕方、なんだか疲れ果てて、でも仕事せねばならんというので、微研食堂横の自動販売機の「リアルゴールド」を飲んで頑張る。けど、いったい、何のために誰のために栄養飲料を飲んで頑張ってんのか? そんなことを考えだすとなんだかバカらしくなってきた。

 さらに夜にはいって、なんだか身体がだるくなって頭痛がしてきた、、うぅ〜、、もう帰る。
 
 風邪かも、、、なんか大阪はインフルエンザが流行ってるって言うし、、、

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2008年11月17日

「引き際」にまつわるあれこれ

 ボクシングの辰吉丈一郎選手の引き際が話題になっている。38歳。ボクサーとしてはとうに限界がすぎている。引退を勧める日本ボクシング界に背を向け、辰吉はタイに渡り、先日5年振りの復帰戦をKO勝ちで飾ったばかりである。しかしそれに対して日本ボクシングコミッション(JBC)はあらためて辰吉に引退を勧告するようだ。辰吉の一連の行動を「あきらめが悪い」とみるか、JBCの措置を「情がない」と見るか、、客観的に辰吉の健康状態を慮って「やめるべき」と思うか、、ひとそれぞれかと思う。

 かたや、クルム伊達公子。1996年の引退以来、今年になって12年振りに復帰を果たし、さきの全日本選手権ではシングル・ダブルスと2冠を達成した。すでに彼女の目の先には全豪オープンテニスがある。この復活には誰もが賞賛を惜しまない。だが彼女の場合は目を見張る結果がついてきたためだ。これが勝ったり負けたり、日本国内で適当なランキングでウロウロしていれば、世間の目もきっと違っただろう。

 最近の話題(というか昨日今日の話題)ではバドミントンのオグシオがコンビ解消。オグシオとしての活動を終える。最後の言葉は「強い私たちのままでいたかった」だ。

 ところで、私は49歳の誕生日を迎えて数週間をすぎた。自分の衰えを実感したり怖れたりせずにはおれない年齢だ。以前にも書いたが、勝敗のようにハッキリしたかたちで自分の衰えを実感できる世界はある意味で幸せだ。研究とか研究所とか大学の世界はその対局あると言ってもいいほどそんな世界とは違う。

 実験をあまりしなくなり、そのうちピペットチップの先が見えなくなり、頭の働きも悪くなって、昼食後にはやたらに眠くなる、なんてことになっていくのかもしれん。ゆっくりと老化し、ゆっくりとさみしく引いていく、、みたいな。

 研究室では、例えば何かの加減で咳き込んだりすると、トッシーが「先生大丈夫ですか?労咳じゃないですか? 労咳・ろうがい・ロウガイ・老害、老害、ふっふっふ〜るんるん」と言いながらスキップして去っていく。
 アヤッチは、「私の、先生の印象は、先生が40代前半だった時からチットも変わってません」と言ってくれる。「でも、50歳を過ぎると一挙に老化しますよ、、私の父親がそうでしたもん」と言ってケラケラと笑う。

 こやつら、、「引き際」に想いをはせる年寄り、いやいや年上の人間をからかいよって、、、
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2008年11月14日

こ・ん・じ・ょ・う

 先月から1ヶ月、タイからの研修生を研究室に受け入れていた。チュティマさんと言う。今日はその研修期間の最終日で、彼女は明日の朝のフライトでタイに帰る。

 研修テーマは「細菌毒素の精製」である。1ヶ月の研修期間で「毒素の精製」はわりときつい。標識タグのない毒素タンパク質を大腸菌ではない本来の産生菌から精製するのには、よほど簡単な精製でないかぎり、1ヶ月という期間は短い。チューターとなるカミちゃんと相談して、とりあえずチュティマさんにはパスツレラ毒素の精製をしてもらうことにした。
 この毒素の精製に要する日数は2週間。しかし、菌の調整から精製標品の最終チェックまで入れると1ヶ月がギリギリである。

 そんなタイトなスケジュールのなか、チュティマさんとカミちゃんが工夫と努力を繰り返して無事に期間内に毒素精製と標品チェックを終えた。

IMG_8829.JPG そこで、午後にケーキでサヨナラお茶会。

 ウチの研究室で仕事をして、卒業なり栄転なりで出て行く際にはもれなく研究室メンバーの寄せ書きの色紙が贈られる。わたしは昔から一貫して、「根性」と、おしゃれ書体で書いてみんなに贈っている。
「、、、この漢字はセンセイの名前か?」とチュティマが私に聞く。ちがうちがう、、ん〜、、Spirits to do your best やがな、、。いやいや、「根性」は「根性」や、、「こ・ん・じ・ょ・う」とそのまま覚えなさい。と思わず説明に力が入る。ま、とにかく、チュティマのタイでのがんばりを祝して祈って、かんぱ〜い〜。

 「この研究室のみんなはすごいハードワーカーばかりだった。とても楽しかった」とチュティマが言う。「必ずまたくる」とも言ってくれる。まぁそやな、、。ウチのみんなは、夜遅くまで仕事をしてても、日曜日に仕事をしてても、ヘラヘラしてて、、もといニコニコしてて、、、ある意味彼女には新鮮な驚きやったかもしれん。チュティマさん、キミも研究を一生懸命楽しめばそうなるかも、、。がんばってね。

IMG_0145.JPG  今日も自転車通勤で、帰ろうとする私に「写真を一緒に撮りたい」とチュティマが言う。んで、こんなんなりました。
 こんど、ここに来る時は日本語をしゃべれるようになってるから、、と彼女は言う。そんな風に思うのは、きっと研究室のみんなと話したくなったからだろう、と勝手に思わせてもらうことにした。そう。ウチの研究室は楽しーぞー、、研究を一生懸命すれば、、という条件付きだけど、、。


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2008年11月13日

消耗と喪失と

 昨晩、風邪かな?と思ってすぐに薬を飲んだのが良かったのか、今日の午前中は少し身体がだるかったものの昼からは何となく調子が戻ってきたようだ。それにしてもこの季節、教授室が暑い。暑いので汗をかく。それと依頼されていたいくつかの仕事の締め切りが迫っていて、こっちの方でも汗をかく。

 前にも書いたが、情報や知識のアウトプットとインプットのバランスが崩れるとこの仕事はつらい。んで、この数ヶ月は講演だの講義だの原稿書きだのと、アウトプットばかりでなんだかとても消耗している。これは、アウトプットの仕事が多いせいなのか?それともインプットする努力が足りないせいか?そんなことを考えながらまた消耗した。
 
 帰宅すると、喪中のお知らせはがきが届いていた。見ると同い年の知り合いが亡くなった(亡くなっていた)というお知らせだった。驚いた。彼は、私が微研に来た20年ほど前、同じ研究室で大学院生をやっていた精神科医だった。同い年ということもあって、割合とよく話をしたり飲んだり、自宅に誘ってくれたりした。なぜ亡くなったのか?はがきには何も書かれていない。

 彼とはもう何年も会っていなかったが、こんどは唐突な喪失感に襲われた。
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2008年11月12日

報告・宮崎出張

 宮崎から帰ってきた。

 昨日、宮崎空港に到着したのはお昼まえ。大学院時代からの先輩で宮崎大学農学部獣医学科の准教授の三澤さんが迎えにきてくれていた。三澤さんは学生時代、私と同じアパートに住んでいて所属研究室も隣で、やはり細菌関係の専攻で、しかも酒飲みだったのでとても親しかった。その頃、三澤さんの今の奥さんとも知り合いになった。
 三澤さんの車で大学に到着。

 講義は午後1時から。5年生を相手に20分の休憩をはさんで2時間40分。みんな行儀が良い、というか大人しい。宮崎での講義は去年に続いて(ここ、とか、ここ、を見てチョ)二度目である。昨年はもうちょっと活気があったけどね、、。学年が違うと同じ大学でもホントにクラスの雰囲気は変わる。それと講義の科目も去年とは違ったような、、。
 盛り上がりに欠けたまま講義を終える。それと、やっぱり準備時間が少なくて、後半にモタモタしてしまったのでちょっとストレスがたまった。65点。

 夕方からはセミナー。獣医関連の先生方がお集りというので、思う存分「豚の鼻曲がり」の話をする。ただ、毒素屋の話はどうしても生化学的なハナシに傾きがちになる。毒素が引き起こす細胞シグナル伝達のメカニズムにどれだけ興味を持っていただけたか、ちょっと不安。セミナーには宮大医学部の林哲也研究室のナカヤマさんやオグラさんが参加してくれていた。、、、全体的にはまぁまぁ、のしゃべりやったかな。でもやっぱり準備が足りなくてトーク中の反射神経みたいなのが鈍ってたし、ハナシのワキを固めるトリビアネタのいくつかを忘れてしまっていた。 65点。

 夜は、宮大の「人獣共通感染症グループ」の先生方と懇親。豚しゃぶ、美味しゅうございました。宮崎の醤油は甘い。その醤油で作ったポン酢も甘みがある。それが豚しゃぶに合っていてなかなか不思議な美味しさだった。
 そのあと三澤さん宅で、三澤さんと奥さんと私で旧交温めて飲み飲み。チャチャを入れながら夫婦の会話に参加して飲み飲み。三澤家の色んな話題を肴に飲み飲み。、、、午前二時まで飲んだ。

 んで、今日の午前中は医学部の林哲也教授の研究室を訪問する。といっても林さんは出張で不在。二時間ほどナカヤマさんオグラさんを中心に話し相手をしていただいた。おつき合いありがとうございました。

 それから、広島に出張するという三澤さんと一緒に宮崎空港で昼食をとったあとに別れ、伊丹空港に戻ってきたのは午後4時前。先週の「生体分子による生物間の攻撃と防御」の準備やら何やらで1週間以上お休みを取ってないので今日はそのまま帰宅する。家でメールの返事やらを出しながらちょっとゆっくりする。それで明日からはまた頑張るっす。

 でも、帰ってきた頃からなんだかノドが痛い。な、なんだか風邪を引いたか? 、、、、、早く寝よ。

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2008年11月10日

それなりに準備してます

 明日は宮崎大学獣医学科で3時間の講義。そのあとスタッフやシニア学生向けに1時間半のセミナー。あわせて4時間半、しゃべくりっぱなしである。昨日もそのためのスライドの用意をし、今朝もその準備に時間を使って、ようやくメドがつく。

「そんなに凝らなくてもいいでしょ。スライドなんてもっとパッパと作っちゃえば」とよく言われる。そりゃ、今まで作ってきたスライドをつなぎ合わせれば一応の話をすることはできる。でも、それは作品ではないのだよ、、。
 15分くらいのショートトークでも、3時間の講義でもそれはひとつの作品であるべきである、というのが私の持論だ。ひとつの作品で、色調やコンセプトの違うパッチワークのようなスライドを使うのはいやだ。一貫した雰囲気のなかで、オーディエンスを引き込みたいという欲がある。そのために、スライドのテーマを決めると、全部のスライドをそのムードに合わせずにはおれない。これがたいへんで、時間をけっこう使う。

 でも、今日は朝から努力したおかげでかなり余裕ができた、、と思っていたら、研究所内のアナウンスが聞こえた。
「ピンポンパ〜ン、、本日午後一時より、第一会議室にて教授懇談会を開催いたしますので、関係の先生方はご参集ください」

 なにぃ〜! 教授会やがな、、、忘れとった。まだやることは結構あるんやけどなぁ、、、

 仕方なく第一会議室へ、、けど奇跡的に今日は教授懇談会、教授会、ともに早めに終わる。
「やったぜ〜、、やっぱ神様は見てくれてるわ、」と思っていたら飯田哲也が
「では、このあと○○の件でミーティングを」と私の袖を引く。

「が〜ん! オレは忙しいんやけど、、」と言うと、微研きってのコワモテ准教授のテルテルが
「みんな忙しいんですっ!」と私に説教する。
「いや、オレはきっと特別忙しいんや、、、」
「ふんっ そんなこと言うとったら、先生、嫌われますぜ」と今度は脅しにかかる。、、、、しかたない。コワモテのテルテルに脅されれば従うしかない。
 とかまぁ、そんな冗談を言ってる間にミーティングも終わり、夜に入ってなんとかスライドを仕上げる。試写をして、実際に講義に使うMacBookの動作スピードに合わせてアニメやビデオを調整して、バックアップを取ってようやく終わる。

 そもそも今回の(二年連続の)宮崎大学の講義も、そもそも昨年に誘ってくれた先輩の三澤(宮大の教員)さんが、「あんな講義ができるなら」と今年も誘ってくれた結果だ。一生懸命スライドを作って講義の「作品」を作るというのにも意味があるのだ、、、。きっと。

 待っててくれっ。やるぞ今回もおもろい講義っ!
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2008年11月09日

充実の週末

 「生体分子による生物間の攻撃と防御」シンポジウム。雨模様の東京で午前10時前から始まった。4−5年前に東京海洋大の永井さんと飲みながら話し合ったことが(まだほんの端緒とはいえ)やっと実際のカタチになって始まったのだ。

 一応、私の専門は細菌毒素である。だからその領域の先生方のことはよく知っているが、同じ毒性生理活性物質でもカビ毒や海洋毒などの他の分野のこととなるととんと知らない。いったいどんな先生のどんな話が聞けるのやら、、と期待たっぷりで会場に向かう。ところがあいにく私は二日酔いだ(ってエラそうにきっぱり書くことでもないけど、、、前夜、つい飲み過ぎたのよ)。ある意味ではせっかくのハレの日なのに、、(だから前夜に飲み過ぎたと言い訳をしておく)。正木春彦先生の研究室でご用意いただいた演者用の水を分けてもらってなんとか身体の不調をしのぐ。私の講演は午前11時頃。コップを脇に置いて水を飲み飲み、持ち時間をしのぐ。
 きっとミムミムがこの場にいたら「お酒のニオイのする講演でした」とまた言われたかもな、、と思っていたら昼食前にロビーに出ると「酒クサ〜イィ」とアヤッチに怒られた。やっぱそうですか、すいません。でも、講演はちゃんとできたと思うんですけど、、、。

 研究材料も立場も違う先生方の講演はホントに種々多彩で面白かった。私は本会をきっかけに、社会的に刺激のある用語である「毒」という名で毒性生理活性物質を呼ばずに、それに代えた「Biological Impact Molecules」という新用語のもとで新たなコミュニティーを作りましょうと提案している。これを先生方に受け入れていただけるか? 今後の会の運営をどうするのか? まぁいろいろと未解決の問題もあるが、ご出席の先生方には概ね好評だったのではないかと思っている。

 懇親会でたくさんの先生から名刺をいただき(この日は、人生で最もたくさん名刺を他人にお渡しした日だった)、んでご挨拶をいただき、少々人酔い気味で東大をあとにした。午後9時前の新幹線に乗り、JR伊丹駅に戻ってきたのは午後11時45分。長い一日だった。

 明けて今日。日曜日だが、火曜日からの宮崎出張に向けての用意のために出勤する。午前中こそ一人だったが、午後からまずタイからの研修生のチュティマさん、続いてカミちゃんがやってきた。そのあとも続々とみんなが顔をだし、、夕方にはほぼ全員が仕事をしていた(言っとくが、私がみんなに休日の仕事を強制しているわけではない)。研究室はホントにようやく長い低迷をすぎて、普通のレベルで仕事が回転するところまで回復してきたようだ。夕方、ホッとした気分で研究室を出て帰宅。

 充実の土曜日・日曜日だった。、、、ちょっとしんどいけれど、、。
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2008年11月07日

生物間の攻撃と防御

   新幹線で東京に向かっている。明日、東京大学の弥生講堂で開催されるシンポジウム「生体分子による生物間の攻撃と防御」に参加するためだ。このシンポジウムは構想4−5年(といってもその頃に酒を飲みながらワイワイと思いついただけ)。その間に明治薬科大学の森田先生、東京海洋大学の永井先生、東京大学の正木先生に相談に乗っていただき、ようやく実現までこぎ着けることができた。

 シンポジウムタイトルだけを見るとピンと来ないかもしれないが、要は地球上にあまた存在する毒物(あるいは毒物の材料になりそうなもの)研究のシンポジウムである。この分野の研究に関しては、国際的にはInternational Society of Toxinology というコミュニティーが存在するが、国内では会員制の「毒素シンポジウム」以外にこれに該当するようなものがない。そのためにそれぞれの研究者の方々は生化学会とか農芸化学会とか、細菌学会などの大きな学会の中でニッチを求めて研究をされているが、「毒」で大きな研究フィールドが形成されることはこれまでなかった。専門のコミュニティーがないと情報の流通量が限られるし、個々の研究のスタイルが内向きがちになる。規模の拡大を図るにも宣伝の場が少ないし、人材獲得のチャンスも乏しい。要するにあんまりいいことはない。そこで、「毒素シンポジウム」のご協力を得て、この分野の国内研究者のオープンな交流をはかるための会を企画したというわけだ。

 細菌毒素もヘビ毒もキノコ毒も昆虫毒もクラゲ毒も、み〜んな「生物間の攻撃と防御の分子(Biological Impact Molecules)」とひっくるめて考えて、一度研究成果をつき合わせてみませんか?というのがとりあえず一回目の狙いである。私自身、はじめてお会いする先生方がほとんどである。う〜、、楽しみ。

 今後、この会がどうなるのかは未定だ(一応、続けてみたいけどよくわからない)。これが最初で最後かもしれない。もし興味がおありなら、是非ご参加を、、、

11月8日(土曜日)、午前9時50分から〜午後6時頃まで、東京大学弥生キャンパス、弥生講堂/一条ホールで開催される。、、、、よろすく。
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2008年11月05日

風太

 もう、今日は疲れた。

 なんというのかな、、次から次へとくだらない雑用、しかも不完全な、というか中途半端な依頼のされ方の雑用(って、わかります?)がいくつもやってきた。こういう雑用は数倍疲れる。こういう雑用を作り出すような人に限って、自分が人の仕事を増やしているということを意識していないから始末が悪い。おかげで、ちょっとやそっとでは拭い難いようなストレスが身体中に残った。

 もうあかん、、。いろいろと不機嫌になって帰宅。
するとNHKのTV番組で矢野顕子の特集をやっていた。矢野顕子さんのデビューアルバム「Japanese Girl」は私のお気に入りである。矢野さんのピアノとヴォーカルで少し癒された。

 矢野顕子さんのヴォーカルは独特だ。むかし、「Japanese Girl」を聴いていた時、一緒にいた友人が「このレコードは絶対回転数がおかしい!」といって怒っていたのを思い出す。それくらい独特。その歌声のおかげで救われた気分になった。よかった、、
 オリジナルの「Japanese Girl」がリリースされたのは30年ほど前のことだけど、最近 iTunes で今の矢野顕子がライブで歌う「Japanese Girl」が配信されはじめた。興味のある方はポチッとしてみてチョ。(ちょっと何カ所かピアノをとちってますけど、、)

 そのアルバムの中の「風太」という曲が私のおすすめである。オリジナルの「Japanese Girl」の「風太」はまた格別、、。「風太」とは矢野顕子さんの長男の名前である。
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2008年11月04日

祝事

 アメリカ大統領選。やっと私の知る限り最悪のブッシュ大統領の任期が終わる。もう、ニュースであの顔を見かけて不愉快になることも少なくなる。欣快至極、、結構結構。疑惑の開票・当選に始まり、イラク侵攻に続き、世界同時株安で終わる、たいがいの勘違い大統領じゃった。

 おぉっ、、いかんいかん。政治向きの話題はここでは決してしないつもりだったのに、、。まぁ、今回は特別ということで、、。祝事やし。

 ということで今日はおしまい。

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2008年11月03日

休日

 昨日の夜までは、今日の朝から研究室で仕事をするつもりだった。でもよく考えると、いま私がやらねばならない仕事のほとんどはコンピュータ上ですませることができる。というので思い直して家にいることにした。

 いま所有している Mac Book には大学のデスクトップと同じデータがシンクロされて入っている。(これは、ハードディスクの容量から考えても以前に持っていた Mac Book Air では不可能だ)日頃データをシンクロさせていると、ふと思いついたときに仕事ができる。

 んで、とりあえず大学のデータベースにアクセスせずにすむ仕事だけを片付けた。約2時間半ほど。同じ時間の仕事をするのに研究室まで行っていると半日仕事になる。仕事をするなら大学で、と考えるのが習慣になっていてとりあえず大学に向かっていた日もあったけれど、実はそんな仕事の大半は、(実験をやっていないのなら)家の中ですませることができるのかもしれない。

 そんな風に考えてちょっと得した気分になった。昼からは娘と音楽を聴きながら読書。ゆっくり休日を取らせていただいた。
、、ただ、ほんとはそもそも、休日に仕事のことを考えねばならんのがおかしいんであって、、休日を普通に休日として取っただけで別に得でもなんでもない、、んやけどね、、、。

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2008年11月02日

昭和のブログに(ダラダラ)思う 2

 一昨日の続き、、。 同じような分野で仕事をする30歳代中後半の先生方のブログを見て思う、というハナシ。

 ブログを書く彼らは40歳前にして既に十分な見識があり、展望があり、自分の考えを絶妙の角度で的確に切り取ってわかりやすく表現する技術をお持ちである。そこで「10年以上前の自分にそんなことができたのか?」と考えてみる。なんとかできたとして、それではそれから10年、つまり自分の今の年齢になるまでに自分はさらに何かを学んできたのか? と自問する。

 これがむずかしい。「別になし」という答えでもいいんかな、とも思うがそれでは寂しい。もう少ししっかりと考えてみる。
 私も人並みに10年分くらいの経験はしている。それは自分の糧になっているが、普遍的に役に立つ知恵になっているかどうかはわからない、と経験不信論者の私は思う。、、10年以上前の私を知る人は、今の私を「丸くなった」という。これは進歩ではなくて、衰えかもしれない。、、この世界では、60歳前後になっても研究室でスタッフや自分に厳格で、それをもって素晴らしい業績をあげられている先生がいらっしゃるが私はそんな風にはなれない。

 日々の成長を求めてもがく、というのがこのブログのひとつのテーマだ。だが、その成長がカドが取れてただ丸くなるだけってのはどうよ? 丸いだけののっぺりとした好々爺になるのもいいかもしれんけど、それは成長といえるのかどうか。

 10代後半から30代まではカドを立ててとんがることが成長だった。それがなければ、その間それなりに業績を上げることができたかどうか。30代から40代までは、その資産で闇雲に仕事をしてきた。40代から50代に向けて、若い頃に作ってきたカドを取る、というか取れるのを意識しながら仕事をしているように思う。これが成長なのか、ただ擦り切れてカドがなくなっているだけなのか、この世代、ほかに「成長」の方向性はないのか、、このごろ考えることである。

、、、ただ自分が丸くなった分、後進たちに仕事を支えられるのを楽しく感じるようにはなった。とがったままの自分では、きっと他人から助けられることをよしとしなかったに違いない。、、これは、丸くなった自分が実感できる、「いいこと」かもしれない。
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2008年11月01日

BBQと、、、

 今日は、研究室企画のBBQ大会。阪大吹田キャンパスから少し山側に入ったところ、箕面の山の中でBBQだ。

 箕面、というのは野口英世がアメリカで一応の成功を修めたあとに帰国し、母親と一緒に慰安に訪れた場所である。世界的細菌学者があまりにけなげに母親をいたわる、というのでそのとき料亭に居合わせた仲居が感激し、朝日新聞にその様子が掲載された、という。この一事をもって、野口英世という人は日本の歴史的偉人になりえた、と言われている。

 まぁ、そんなことはともかく、BBQである。微研・分子細菌学分野のBBQは、JR吹田駅前の朝日町通り商店街「肉のいろは」のお肉で成り立っている。阪大の先生方、、ここのお肉はおいしいですぜ。しかも安い。

 BBQサイトは、箕面の「もみじ広場」

IMG_0137.JPG  ここは、気持ちいい。
 どど〜っとお肉を焼いて、食べ食べ〜、飲め飲め〜、飲ま飲ま〜♬

 それと、、「BBQの日には全力で誕生日お祝いをします」というトッシーの言葉どおり、カミちゃんと相談してバースデーケーキを用意してくれた。

IMG_0139.JPG
 みんな、ありがとう。あたたかいラボでオレは幸せです。加えて、、トッシーが面白そうなデータをBBQ直前に話してくれた。おもしろそー、、、まだわからんけど、、。

 研究の話、BBQ、全力の誕生日、、、いや、まんべんなく楽しむって結構いいかも、、この力の抜け方、、いや、力の入れ方、、。いまのわがラボで誇るべきとすれば、その力の抜け方かも、、。

 あとは業績ですけどね、、、。
 


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