2008年07月30日

音楽のある生活、、

 ここのところ出張ばかり続いていて追いまくられているせいか、「音楽を聴きたい」と珍しく切実に感じたりしている。いつものように仕事をしながらのBGMとしてではなく、しっかりとした音量で、他に何もせずにただしっかりと音楽を聴いてリラックスしたい。

 でもいろんな理由があってそんな機会はなかなかつくれない。あとは出張時にでも iPod を使うくらいか。
しかし、私の性格は携帯プレーヤーという代物には向いていない、ということを私は知っている。私は、外にあっては、周りの景色や他人の様子を観察するのが好きなので音楽を楽しむどころではないのだ。例えば電車の中で、私の関心は窓外の景色や看板、他人の服装、他人の会話に向く。これがとっても面白い。
 
 そうそう、他人を観察するための大事な五感のひとつである聴力をヘッドフォンで塞ぐなんてとんでもない。それに、通り魔に遭わないとも限らない時節柄、周囲にスキをみせないためにも耳をフリーにしておくことは大切だ、、。

、、、んなことを考えているから、リラックスできないのかも、、。

  あぁ、ゆっくり音楽が聴きたいっ、、。
 
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2008年07月29日

雨が空から降れば

 昨日の近畿地方の雨は凄かった。昼過ぎから夕方にかけて、まさしく「バケツをひっくり返したような」雨が続いた。研究室の窓からは目の前にあるマンションも見えなくなったほどの雨。あちらこちらで電車の運行にも影響があったらしい。

 んで、今日の午後10時頃。神宮球場のヤクルト/阪神戦やら、U23のアルゼンチン/日本戦が中断するほどの雨が東京で降っているらしい。ニュースによると雨の影響で山手線の内回り外回り両線が運行休止しているとか、、。よかった。今日が東京出張に当たっていなくて、、。(また明後日には東京に行きますけど、、、)

 ん〜、、こうなると東京で働く知り合いたちが心配じゃ。
お〜い、イカケンやホッケンやらカンセンケンで働いている皆さ〜ん。大丈夫かぁ〜?、、山手線が止まったら大変やろ、、。大丈夫かぁ〜? 特にイカケンやホッケンのみんな、、、帰れるかぁ〜?

、、、あ、今は地下鉄があるか。、、昔と違って、、。
 
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2008年07月25日

田町「べにや」

 東京・田町にある炉端焼き屋「べにや」は面白い店である。黒ずんだ木造の古い人家風の店構えと内装で私のような50歳前後の人間には懐かしさを覚えさせてくれる。店内を流れるBGMがまたいい。店にいるあいだに流れたのは、岡林信康「友よ」、チェリッシュ「なのにあなたは京都に行くの」、高石友也「受験生ブルース」、杉田二郎「男同士」、マイペース「東京」、五つの赤い風船「遠い世界に」、甲斐バンド「ヒーロー」、中山千夏「あなたの心に」、尾崎亜美「マイ・ピュア・レディ」などなど、、オッサンには懐かしい曲ばかり。店のメニューはさりげないものばかりだが、味はしっかりしている。オッサンにはお薦めしていい店かもしれない。

 本日は今週2度目の東京出張。本務の会議後、来週に開催される「細菌学若手コロッセウム」のプログラムの件で阿部ちゃんと相談をし、最後にその「べにや」でビールを飲んだ。実は来週木曜日も東京で用務がある。さらにその3日後の日曜日からは「細菌学若手コロッセウム」が湘南国際村で始まる。

 こうしている間にも時は過ぎていく。あっという間に過ぎていく〜。
 少し前に同じような愚痴を書いたばかりだが、、まぁ疲れているということで許しくれ。

 新幹線にて。
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2008年07月23日

もばいるがじぇっと

 昨日の火曜日から東京出張。今日の昼過ぎに帰阪した。

出張中のメールチェックや簡単な web ブラウズを皆さんどうしてます?
私は、そのために今までノートブックパソコンを持ち歩いていた。MacBook Air が私にとって使いにくい代物であることが判明してから(ここあたりを見てチョ)、MacBook Black にモバイルMacを代えた。当たり前だが重い。

 そこで、今回の出張では会議に必要な書類はプリントアウトするか携帯電話に移して、コンピュータを置いていくことにした。メールのチェックはしない。先週末の出張でもそうだったが、ほんとに必要な連絡は携帯電話の通話ででもメールででも届くものだ。
 んで、その実験の結果、1泊2日程度の出張だとコンピュータは必要ない、という結論に達した。そう、必要ない。新幹線車中で仕事をするとかなんとか、特別なことがない限り必要ない。

 まぁそれはそれとして、出張中のメールチェックや web ブラウジングを快適にする軽量ツールには何があるのだろう? その出張ではコンピュータを使った講演の予定がないと仮定する。
 携帯電話として使っているNokia 702NKII でPCサイトのブラウジングやメールチェックは可能だが、いかんせん画面が狭すぎる。やっぱ、Macユーザーなら iPhone か iPod touch か? しかし少し前に書いたように iPhone は今のところ購入は無理。iPod touch なら、購入費用だけで無線LAN(私にはすでに契約したプロバイダがある)の利用が可能だ。iPod touch の値段は 37,000 ~ 60,000円。待てよ? それなら話題のEee PC が買える値段だ。Windows 機だが1 kg 未満の重量、今ならMobile Me でWindows 機でもカレンダーやアドレス帳、Web ブラウザのブックマークをMacと同期できる。

おぉっ、、ええがな! Eee PC! 、、、、い、いやいや、出張中、コンピュータは必要ない、という結論やった。、、

ん〜、、Eee PC か。ふ〜む、、Eee PC、、、、、、、


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2008年07月21日

SB & BBQ

 先日の土曜日はソフトボールの試合をした。われわれの分子細菌学分野の混成チーム「火の玉ストレンジャーズ」と岡田雅人教授率いる「発癌ファイターズ(やったっけ?)」それから目加田英輔教授率いる「メカダケン」の3チーム総当たりの練習試合だ。いつぞやにも書いたが、来春の本大会を目指して今のうちから研鑽を積むのである。

 この暑い中を何を物好きな、、、。と誰もが思うなか、午後3時から練習、午後4時から「火の玉ストレンジャーズ」vs「発癌ファイターズ」のプレイボールを皮切りに午後7時まで死闘は繰り広げられた。熱中症に気をつけて飲料水を用意したが暑い暑い。

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三塁ベース上でVサインの岡田先生とベンチから指揮をとる目加田先生。

 だが午後5時を回ると少しずつ気温が下がり、ゆるやかな風がちょうど気持ちよく過ごしやすくなった。こういうのを「涼」というのだろう。日頃、空調をきかせた研究室では味わうことのできない感覚である。そういや小さい頃、夏休みに友人たちと野球をして遊んだ夕暮れには、泥だらけながらこんな爽やかな感じでいつも家路についていたような、。そんなことを思い出した。

 試合後、岡田研の皆さんが用意してくれたBBQを参加者みんなで楽しむ。身体は汗だらけ、疲れきっているものの、ビールも食べ物も美味しいし、、「あぁ〜シアワセ」とつぶやくと、BBQに参加していた吉森先生が「なにが?」と聞く。「いや、運動して汗かいて、涼しなってビール飲んで肉食べて、、、シアワセですやん」と応えると
「そんなん、ビール飲んで肉食べてたら、運動してなくてもシアワセやで」とおっしゃる。

 いやいや、、、ヨシモリせんせ、、それもそうかもしれんけど、運動の後っちゅうのはまたちょっと違いまっせ、、。

 んで、試合は、わが「火の玉ストレンジャーズ」の全勝であった。いやはっはっは、、。目加田研・岡田研のみなさん、、またやる? 、やる?、、ん〜、やるかな? ん〜 、あ、あんまり何回もやるのもしんどいかも、、。ま、機会があれば、ということで、、。



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2008年07月18日

野茂英雄

 野茂英雄、ついに引退。「ついに」、、、引退である。イチローもそうだが、野茂が実際にプレイした、その同じ時代に生きることができてよかった。

 私より年上の人たちはよく言ったものだ。「国鉄スワローズの金田の最盛期はすごかったで」「阪神の小山のコントロールは抜群やった」「村山のザトペック投法は感動した」「江夏の球は速かった」、、彼らの現役バリバリの姿を見たことのない私は、そんな年長者の話をただ聞くしかなかった。

 少なくとも江夏の晩年の優勝請負人の姿は見たことあるが、「速球派」江夏はほとんど覚えていない。村山の現役時代に関する記憶はかなりおぼろ。小山さんは私にとっては「最近の投手はコントロールが悪いですね」というセリフを繰り返す解説者だし、金田さんに至っては現役引退後の「変なおっさん」の印象ばかりが強烈だ。
 そんな私が、野茂のことならエラそうに言える。「野茂のソウルオリンピックの時の投球は、めっちゃ凄みがあったで」「野茂のメジャーリーグデビューの時はサブイボ(鳥肌と地方では言うらしい)でたで!」、、、、、 野茂のメジャーデビューの日、衛星放送を受信するために当時の学生のキャッシー(柏本ともいった)と、近くの家電量販店に衛星受信アンテナを買いに走ったのを思い出す。

 変にアピールしない、媚びない、そしてひたすらプレーすることを追求した野茂選手が好きだった。、、、ごくろうさんでした。

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2008年07月16日

楽しいこと、ないっすかぁ〜?

 本日も教授室に籠りっきり。
研究室外の誰とも会わず。、、あ、ひとりいた。菊谷研の基礎配学生さんが自転車のビンディングペダル用の靴のことで相談に来たっけ。それだけ、、。
 ひたすら、目の前にある仕事を片付けつつ、、昨日書いたように「楽しいことないかなぁ〜っ」て、、、、あるわけないがな!

 んで、夕方からは実験の進捗状況を発表するプログレスセミナー。担当はキムジュンである。紛糾して2時間半。、、少し前にも書いたが、キムジュンは頑張っている。頑張っているが、、、昔から感じていることを一般論として、ちょいと言いたい、、。

● 自分は何も知らない、ということを肝に銘じよ。
● 自分以外の人間はすべて師である。人の言うこと、その真意を汲取る姿勢を培うべし。
● 考えろ。考えることを途中でやめるな。研究に関して「なぜ?」と聞かれて答えられないことをするな。
● 「何かを変えなきゃ、結果は変わらん」という野村監督の名言を送る。


 あ、それと、、、、、● ホトケの顔も三度。


 



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2008年07月15日

日常の楽しみ

 ここのところ教授室に籠って仕事ばかりしている。いや、大学教授が大学に来て仕事をするのは当たり前なのだが、、、、、、いやいや、そういうことではない。

 例えば今日は、他の研究室の人で出会ったのは仕事の打ち合わせをした生田先生と藤永さんだけだ。昨日は他の研究室の人間とは誰とも話していない。

 研究室の面積は約270平米。それだけが仕事中の自分の空間だ。研究室までの往復を自転車通勤しているとはいえ、、なんと狭い、、。そう言うと、「ルーチンワーク以外のことをして、楽しみましょう」と安倍師匠が慰めてくれる。「非日常の悦楽」とか「非日常への解放」とかいうやつか(師匠の意図とは違うかもしれんけど)。

 確かに、若い頃はそんな風に考えもした。でも最近は、年間に数えるほどしかない「非日常」を糧にするよりも、「日常の楽しみ」を見つける方が効率がいいかもしれない、と思うようになった。普段の仕事をしながらでも、なぁ〜んか楽しいことないかなぁ?と楽しみのネタを拾いながら仕事をする。この方が、実際に自分の心のためにもいいかもしれん。

、、いやいや、、散漫に仕事をやってるということではありませんから、、念のため。

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2008年07月13日

福島・奴寿司

 先日の土曜日は、ある古い知り合い(都合により名を伏せる、すまん。)と久しぶりに飲みにいった。「飲み」の場所は、私にとっておなじみの「奴寿司」。このお店は福島(もちろん、大阪の、ね)にある。研究仲間で云えば、阿部ちゃんや国立感染研の岩城さん、ヨーロッパ人研究者ではチェコのPeter Sebo、フランスのEmmanuel Lemichezも私と一緒に訪れた、ホリグチ御用達の名店である。

 このお店はきちっとしたお寿司や魚料理をそれなりにリーゾナブルな値段で提供してくれる。店主の谷さんは、私とは15年ほどの付き合いになる。

20080712.jpg
 谷さん。この人、なかなかの人物である。

 昔は広告代理店に勤めていたらしいが、ある日、バイトしていた若い頃に培った寿司屋さんのツテを頼って寿司職人修行をし、それから寿司店を開いた。さっきも書いたが、おいしくてリーゾナブルな料金の魚料理を提供する、良心的な寿司職人である。んで、新しい味を追求する姿勢が常にある(試作品を私にすぐに食べさせようとする悪いクセもあるが、、、)ので面白い。いろんなことに興味をもっているので、私の職業を知っていろんなことを尋ねてくれるのも面白い。んで、寿司屋で客とマスターが、他の客が引くような「食中毒」の話題で盛り上がったりすることもしばしば、、。

 先日は、ほんとに久しぶりに奴寿司に行った。たぶん一年ぶりくらい。それでも谷さんは相変わらずだった。「相変わらず、ブタのハナの研究やってんの?」と聞く。ほっとけ、自分は相変わらず寿司を握ってるくせに、、、。谷さんの隣で寿司を握っている、この4月に店に入ったタナカさんが「谷さんのあんな姿初めて見ました。お客さんと谷さんは気が合ってるみたいですね、、」という。ふ〜ん、そうか。10年以上トシは違うし職業も全然違うが、、そんなこともあるのかも、、。たしかに、自分でも谷さんとは話の間合いが合っているように思う。話し上手の谷さんにとってはそんな客はたくさん居るだろうけど、そのなかに私が入っているのなら光栄だ。

 谷さん、これからもおいしい寿司を握ってくれ、、。また、変な奴連れて行くから、、、。

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2008年07月10日

7月11日

 明日、7月11日は iPhone の発売日、、、、

ということではなくて、、、、

 実は2年前にこのブログをスタートした、その記念日に当たる。

 始めた頃は1日10ヒット程度。今はおかげさまでその10倍以上の方に閲覧していただいている。


 それで、2周年記念。私の意表を付くような方がこのブログをご覧になってらっしゃるでしょうか? そんな読者の皆様、コメントでもダイレクトメールでも、ぜひお知らせください。(帯広の嘉糠さんのアイデアのパクリですが、、、、嘉糠さんすまん)

 明日への糧のために!(以前、永井美之先生に「見たよ」と云われた時はかなり意表をつかれたが、、、)

 それでは、よろしく。
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2008年07月09日

大面談会 with 安倍師匠

 本日、安倍師匠と大面談会。2時間と少し。

 彼は毒素タンパク質の解析が主流の本研究室のプロジェクトでは異色となる細菌感染現象をテーマにしている。そのテーマは実は、7〜8年前から計画していたのだが、諸々の事情で結局進展させることができないまま今までに至っていた。まぁ、いろいろと障害があるのはわかっていたが、これほど苦労するとは思っていなかった。

 その、我々にとって困難なテーマに安倍っちが着手して今まで3ヶ月。大切な基礎データの収集から、材料取り、次の実験のシステム作りまで、着実に進めてくれていた。さすが安倍師匠である。

 ここにも書いたが、細菌毒素研究というのはある意味で終わりのはっきりした研究である。対象の細菌毒素の構造や作用機序が明らかになれば、さらに大きく研究を転回できるような展望は、一般的には望めない。我々はその終わりの手前にある最後のピークを目指して細菌毒素研究をしている、といってもいい。そのあたりに、私のジレンマはあった、というか、今もある。

 しかし、安倍っちの仕事は細菌感染という生命現象を扱っている。生命現象を研究テーマにすると、それぞれの研究成果についての視点を変えることで、展望をさらに広げることができるはず、、、と期待している。

 安倍師匠、、短期間のうちにここまで順調に研究を進めてくれた。、、この男、ただの汗っかきの大男ではない。
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2008年07月08日

iPhone は買わない

iPhoneは買わない。ってか、買えない。

 えぇ、わたしゃ自他ともに認める「アップルのイヌ」ですよ。Windows よりも MacOS の方が疑いなく使いやすいと公言し、新機種はもれなくチェックし、結局その中で自分に合っていると思った機種をもれなく手に入れていたですよ、、。 

 だが、今回は買えない。コストがかかりすぎる。

 「なに言ってんの、iPhone3Gの値段は安いじゃん」と思われるかもしれない。確かにiPhone の単価は以前より劇的に値下げされ、さらにソフトバンクは割賦制度を導入して購入しやすいオプションを用意している。プラスの宣伝にもマイナスの宣伝にもなってはイカンので、あんまり詳しくは書かないが、私から見れば、割賦割引の縛りのある2年間の間に、かなりの出費を強いられる。現在の携帯費用分を差し引いても、MacBook が買えてしまうほどのコストだ。これは高い。
 ただ、ソフトバンクはこの条件で携帯回線利用でのネット使い放題を実現しているので、今の相場から云えば、よく頑張っている。と云えるかもしれない。

 でも高い。なんたって出張先のホテルの部屋では無料でネットにつなげられるのだ。その時代に、そもそも携帯回線でのネット利用は高すぎるのだ。

 まてよ? それならiPod Touch を無線LANデバイスとして使うか?利用料は要らんし、、、でもそもそも、iPod の機能は必要ないしなぁ、、、、。
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2008年07月07日

櫻井純先生と毒素シンポジウム

  先日まで山中湖で行われていた第55回毒素シンポジウム。

 この会は会員制のセミ・クローズドミーティングである。数年前はクローズドミーティングでありがちな(無批判な仲間意識で切磋琢磨の気概が乏しい)悪い面が顕在化していてはっきり言ってかなり魅力を失っていたのだが、今回はずいぶんと様変わりしていた。蛇毒関係を含めた興味深い演題や一級の研究者による招待講演が用意されるなどメリハリのあるプログラムで楽しく過ごせた。これはおそらく、今回の世話人の明治薬科大の森田教授や毒素シンポジウムの事務局を務められている愛知医大の横地教授、全事務局長で今や毒素シンポジウムのご意見番である徳島文理大の櫻井純教授のご努力によるものだと思う。

 櫻井純教授は私の尊敬する先生の一人である。
私の毒素シンポジウムデビューは20年と少し前、細胞工学センターの、今は亡くなられた内田驍先生が開催された大阪での第33回毒素シンポジウムであった。その私の演題の座長を務めてくださったのが櫻井先生だった。そのときに座長として質問していただいたその内容も覚えている。ただ、櫻井先生はこの時のことを覚えてらっしゃらない。
それから、たしか櫻井先生ご自身が世話人をされた淡路島での毒素シンポジウムで一緒にお酒を飲んで、そこでやっと私の顔と名前をしっかりと覚えていただけるようになったと思う。

 櫻井先生は毒素の宝庫と呼ばれるウエルシュ菌(Clostridium perfringens)が産生する多くの毒素の研究でJBCクラスの雑誌にコンスタントに論文を発表されている。一昨年は日本細菌学会賞(浅川賞)を受賞された。いつも前向きで、楽しそうにしておられる。少なくとも私は機嫌の悪い櫻井先生を見たことがない。んで、素晴らしい教育者である。4年ほど前、あるシンポジウムで徳島文理大学に招かれたとき、櫻井先生の研究室を訪ねると学生さんたちが丁寧に挨拶をし、朗らかに迎えてくれた。私はあんなにフレンドリーな学生さん達であふれた研究室を見たことがない。聞くと、どうやら櫻井先生の人柄と指導の賜物らしい。これは、今の私には真似ることができない。

 さてそれで、毒素シンポジウム。今回は2晩にわたって深夜まで櫻井先生と酒を飲みながら話をする機会を得た。研究の方向、学生の指導、学会のあり方など、いろいろな話をしてくださり、先生から見ると若造の私の持論も聞き、率直に批判していただいた。1日目の夜はお誘いして私の部屋(同宿の長岡先生、コバヒデ君、ヒビノ君、つき合わせてすいませんでした)で深夜2時頃まで飲んだ。
 次の日、ヘロヘロの私をよそに櫻井先生は昼間にテニスを楽しまれたという。もうそろそろ70歳に手が届きそうなお年のはずなのに、、少し前にはフルマラソンを完走されたそうだ。なんか、無闇にお元気である。
 2日目、懇親会が終わって部屋に戻り、さてもう少しビールを飲むかな、と騒がしい廊下も気になって部屋のドアを少し開けると櫻井先生の姿が見えた。「さすがに、今晩はゆっくり休まれるやろ、、」と思っていたら、先生はいきなりこちらの方に突進してきてドアを押し開け、「さぁ飲むぞ!」、、、で、この夜も2時頃まで、、飲んだ。、学者とか大学人とかそういう前に、まず生き物としての櫻井先生のバイタリティーは、私なんぞのとうてい及ぶところではない、と思ってしまった。

 いやいや、私は櫻井先生に可愛がっていただいて幸せである。
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2008年07月06日

本当のことはわからない

 原油価格が高騰している。これがいろんな商品の価格に波及していて、ご心配の方も多いと思う。一般に、今回の原油価格の高騰の原因は「需給バランス」にはなく、「投機筋の資金が多量に流入したため」と云われている。

 このことについて毎日新聞の論説に興味深い話が載っていた。以下要約である。

 鉄鉱石は相対取引で投機の対象にはならない。ところがその価格は原油と同様上昇の一途をたどっている。このことを考えると、原油高騰の犯人は投機とは云えない。中国などの需要急増に供給が追いつかないと考えるのが自然である。政治家が投機説に固執するのは自らの無策の責任から逃れるためである。供給面に関しては、つい最近、サウジアラビアが50%の増産を約束したが、本当にできるのか?「できる」と主張するサウジだが、この国では最近は大きな油田は見つかっていない。代わりに既存の油田の油井の数、つまり蛇口の数を増やしている。しかし原油は増産されていない。以前、サウジの国営会社が同じように油井の増加をはかったが、油田が損傷を受けてその修復に8年を要したという。つまり、増産は容易にはならない。

 というのである。

 ここには二つわからないことがある。原油高騰が投機によるものなのかどうか? サウジの原油増産は可能なのかどうか?
その真実は、われわれ一般人には容易に知ることができない。

 このブログ(Past version)でも何度か取り上げた(例えばここ)が、二酸化炭素排出による地球温暖化論も本当のところはわからない。かたや、「環境問題はなぜウソがまかり通るのか?」という、一般に流布されている環境問題のウソを暴くことを唱った本がベストセラーになっている。
 
 一昔前、「環境ホルモン」のビスフェノールAは、生殖機能に影響を及ぼすとされてマスコミからこぞって目のカタキにされたが、今やそれも否定的な報告が多い。

 バイオエタノールのような明らかな欺瞞をのぞけば、本当のことを本当であると理解するためには相応の手続きが必要である。そして多くの事どもについて専門家ではないわれわれには、全てにそんな手続きを経ることはできない。つまり、多くの本当のことはわれわれにはわからないのである。本当のことである、とわかったつもりの多くのことは、実はただ「信じている」というだけだ。本当のことはわからない。

 このことの重みを、実験科学の研究者は思い知らねばならない、と思う。

 

posted by Yas at 22:41| Comment(1) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月04日

山中湖から帰宅

 7月にはいってから全く更新できなかった。すまん。

 実は今日、山中湖から帰ってきた。今月2−4日の日程で第55回毒素シンポジウムに参加していたのだ。先週はタイ。今週は山中湖。ちょっとスケジュール過密かも、、。

 まぁ、とにかく疲れた。毒素シンポジウムの報告はいずれ、、ということで。おやすみなさい。
posted by Yas at 22:05| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする