2007年12月06日

面白いよ〜っ、、て


 数日前のニュースに、15歳男女の国際的な学力調査で日本の生徒の理科への関心度が参加国中で最下位だった、というのがあった。渡海紀三朗文部科学相は「政策の中でより理科教育の充実が必要だと感じている」と、意味のないコメントをしたそうな。この理科を科学と読みかえても良いだろう。

 科学技術が社会に夢を与えていた時代はもはや過ぎている。子供達に理科への興味を湧き起こさせるのはきっと難しいと思う。科学に興味を持ってもらうと云うことなら、最近は「でんじろう」さんがテレビでやっているような「面白い科学実験」なんかよく目にする。面白いなぁ、と思うけれどホントの意味で科学の凄みを子供に知らしめるのとはちょっと違うかなぁとも思う。

 私が高校生のとき、化学の先生が担任をしていたクラスで、文化祭の出し物に「化学マジック」をしようということになった。それで、文化祭にやってきた子供達に化学への興味を持ってもらおう、という思惑だ。コップの水の色が一瞬にして変わる、静電気で稲妻が走る、という類のマジックを披露するという。その教室の前に立てられた「水の色が七変化!」とか「光る稲妻!」とか書かれた立て看板の片隅に、クラスメートが ”いちびって”(”ふざけて”の大阪弁です)「金魚を飲む男!」と云う文句を書き加えた。
 日曜日、近所の小学生達が集まったその教室でつつがなく出し物がすすんでいく。しかし、小学生達がザワザワとしだし、やがて「金魚を飲むんと違うんか!? あの看板はウソか!?」とヤジりだした。そこに出し物のひとつで金魚を持って現れた同級生に「その金魚、飲めぇー、飲めぇー!」と囃したて始めたのだ。同級生は引っ込みもつかず、囃したてる小学生にも腹を立てて、「おぉっ! 飲んだるわい! 飲んだらええねんやろ!」と言って、ゴクッと金魚をひと呑みし、「化学マジック」はただのけったいな「見せ物」になってしまった。

 「面白い実験」とか「化学の不思議」とかいう謳い文句を聞くと、この話を思い出す。何かしまりのないオチのない話でスマン。おあとがよろしいようで、、、。

posted by Yas at 22:41| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする