2007年07月26日

病は眼から3 ー 中心性漿液性網脈絡膜症 -

少し前から感じていたのだが、どうもまた眼鏡の度が強い。10日前にレンズを再調整して貰ったのにもかかわらず、である。今朝はまた格別に強く感じた。左目がとくに見づらい。研究室に行っても眼鏡をかけて仕事(つまり液晶ディスプレイを見ること)をする気に全くならない。うぅ〜っ、眼がおかしくて吐き気もする。

 「お医者さんに行かれた方がいいと思います」というトッシーの、母親が子供に諭すような言葉に促されて昼から大学近くの眼医者さんに行った。2ヶ月ほど前にコンタクトレンズを処方して貰った眼科医院だ。
 「どうされました?」「視力が全く安定しなくて困っております」「そうですか、じゃぁ測ってみましょう」といわれて自動検眼機(オートレフラクトメーターというのか?)で調べて貰う。するとなんと、視力がかなり上がっている。乱視もなくなった。看護士さん曰く、「左目はとくに8段階良くなってますねぇ、その眼鏡ではキツイでしょうねぇ」、、、どういうこと? 私の近視人生は中学2年生から始まっているが、その時から右目より左目の方が数段近視が進んでいたはず、、。ところが測定値は、右目の方が左目よりも悪いことを示している。10日間のあいだに、そんなに視力が変わったのか? 今度は自覚症状をもとに視力測定(あの、みぎ!とか、ひだり!とかいうやつね)。さらにレンズを入れて矯正度を確かめて貰う。すると、近視が完全に矯正できても、物が二重に見える。これは乱視のレンズを入れても直らない。???

 眼医者さんはサッカーの中村俊輔選手に似ていた。「後半リードされてから、もっとタテのパスで前線にボールを送るべきやったやろ」と昨日のサウジ戦での不満を心の中でぶつけながら診察して貰う。
 角膜にはまだ少し傷が残っているそうだ。急にコンタクトで調子が悪くなったのは、ドライアイ(乾燥しやすい眼のこと、そのままか)のせいだろうとのこと。ドライアイは急に症状の出る人もいるとのことで、急にコンタクトの調子が悪くなったのはそれほど珍しいことではないそうだ。
 問題は短期間の視力の回復と、乱視レンズでは矯正できないボヤケ症状だ。角膜とレンズ(硝子体)にはそんなにひどい変形はない様子。俊輔は悩む。「可能性は薄いんですが、瞳孔を開けて眼底を見てみましょう、念のため」とアトロピンを点眼されて眼底検査を受ける。それで、水晶体と網膜とのあいだに漿液が漏れ出している徴候が見つかった。中心性漿液性網脈絡膜症というたいそうな名前の病気らしい。

 40代で、男性で、管理職で、ストレスの多い人が罹る病気らしい。ただし数ヶ月でほとんどが自然治癒するとのこと。「お酒は毎日たくさん飲まれたりしますか?」「たくさんは飲みません!」ときっぱりと答える。「お酒が関係あるとは思えませんが、気をつけてくださいね」「はいっ、気をつけます」とさらに気合いを入れて答える。んで、内服薬と点眼薬を数点もらって研究室に戻る。

 「どうやっ! ちゃんとした病気やったぞ! しかもストレスの多い人が罹る病気や」と勝ち誇ったようにみんなに告げる。「んで、当座はどうするんですか? 眼鏡合わないんでしょ? 病気が治ったら視力は元通りに悪くなるんでしょ? ということは今の状態に合う眼鏡を作ってももったいないし、コンタクトも着けられないし、、」、、おぉ、そうじゃった。確かにそれは問題じゃ。どうする?
 俊輔先生は「ストレスが原因」と言うし、思い切って休むか?、、いかんいかん、来週は大事な東京出張、再来週は宮崎で特別講義がある。、、ちょっとピンチかも、、。

*このエントリを書いている最中に、群大の富田さんから私の目を気遣うメールをいただいた。富田さん、お心遣いをいただいて恐縮です。図らずもブログでご報告することになりましたが、今のところこんな感じです、、。また飲みに行きましょう。、、、たくさんは飲みませんが、、。

posted by Yas at 20:02| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする