2007年07月06日

基礎セミナー

 本日、金曜日は私の担当する講義「基礎セミナー、分子細菌学の魅力!」がある。「基礎セミナー」とは教員提案型の講義で、年度初めの履修案内で講義の内容を紹介し、それを見て学生が受講申請をするという、一種の選択科目である。講義の時間枠は提案時には一応指定をするが、学生と教員との相談の上で最終的に時間枠を決めたりする。夏期集中講義にしてしまうこともありだ。全学で多くの種類の基礎セミナーが提案され、科目自体は必須ではないので、ひとつの基礎セミナーの受講学生数はおおむね少ない。今年の「分子細菌学の魅力!」の受講生は最終的には8人だった。医学部医学科、保健学科、歯学部、理学部生物科学科などを専攻する学生達である。

 私の基礎セミナーのテーマはふたつある。ひとつはもちろん「細菌学」。もうひとつは「話をすること」である。これを私は 「Talking Bacteriology」 と呼んでいる。これは、人は話をするときに最もアタマを働かせるものである、と言う私の思いこみが根拠になっている。講義でテーマに沿った内容を紹介しつつ、それにまつわる色んなことを質問して学生に答えてもらう。正しい知識にしろ、口から出任せにしろ、辻褄を合わせるためには誰しもアタマを働かせる。そこが狙いだ。こうしてこれまで、最初は静かだったがセメスターの終わりにはとっても饒舌な学生の集まりになった年、イマイチだった年、はじめから最後まで饒舌だった年、様々なクラスがあった。

 今年のみんなは、、、一言でいうとマジメである。メチャクチャ熱心にノートをとっている。ただ、質問すると、自分で考える前にノートをバタバタっとさぐって答えを見つけようとするのが面白くない。たいてい私は正解なんぞよりもノートにメモされていないオリジナリティのある答えを期待しているのだが、、、。残念ながら、基礎セミナーの期間内に自分で考えるという単純な境地に目覚めてくれる学生さんはそれほど多くない。まっ、いいけどね。きっかけになってくれれば。

 考えてみればこの基礎セミナーを始めて5〜6年。そのあいだに受講する学生さん達はいつのまにやら我が息子よりも年下になった。こうやってセミナーを続けて、その受講生の中から細菌学とTalk に目覚めて唄って踊って喋れる細菌学者が生まれてきてくれたら、、嬉しいけどね。

posted by Yas at 23:26| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする