2007年06月21日

「裂けたパスポート」


 明日からイタリアに行く。European Workshop on bacterial protein toxins (ETOX) に出席するのだ。ETOXは隔年でヨーロッパ各地で開催される。だからこの学会に参加すると二年ごとにヨーロッパのどこかに出張することになる。今年はローマに近いViterboという観光地で開催される。私はこのETOXに参加し始めて5回目(その様子はここ でご覧ください)になる。んで、そのたびにヨーロッパの各地を訪ねたことになる。

 私のヨーロッパ観の根底にはひとつの劇画がある。その劇画は「裂けたパスポート」という。その劇画の主人公は高校卒業と同時にフランスに渡って10年以上になる日本人で羅生豪介(らもうごうすけ)という。彼は、なんでも屋というのか便利屋というのか、パスポートひとつでヨーロッパを渡りまわりながら依頼者の便宜を図る、という仕事をしている。それで、舞台はヨーロッパ各地を転々とする。時代は1980年前後、、ヨーロッパ共産圏が現として存在した時代である。私はETOXに出かける前には、必ずそのヨーロッパの国や街が舞台となる「裂けたパスポート」のエピソードを復習する(つまり、私は全巻を持っている)。それを読むだけで、これから向かうヨーロッパの街がなんだか懐かしい馴染みの街になるのだ。
 今回の目的地のひとつはローマ。豪介はもちろんローマにも登場している。そのエピソードのタイトルは「殺し屋マッカラム」。豪介が病気の妻を抱えた殺し屋に狙われる、というストーリーだ。興味のある方はググってみてチョ。本作品は確かどこかのビッグサイトでネット配信されているはず、、、。

 豪介のパートナーとなるヒロインの名はマレッタ。登場時は13歳、シリーズ中に女子高生になる。もとは売春を生業とする家出少女だったが、羅生に拾われて聡明な人間性を一杯に開花させ、時に羅生を助けることになる。豪介もマレッタも強烈に魅力的な人物として描かれている。私はこの作品ひとつで、作者の御厨さと美氏は当代随一の名劇画家であると認めている。

 もちろん「裂けたパスポート」は私にとっての名劇画ベスト10に入る。、、、
え?あとの9作品は何かって?、、、えぇ〜っと(以下、連続もの未完は除く)、、絶対に「あしたのジョー」と「巨人の星」は入るわな、、。手塚治虫「陽だまりの樹」「火の鳥」「アドルフに告ぐ」、佐々木守/水島新司「男どアホウ甲子園」、鳥山明「ドラゴンボール」、かわぐちかいじ「沈黙の艦隊」、岩明均「寄生獣」、高橋留美子「めぞん一刻」、大友克洋「AKIRA」、あだち充「タッチ」、真樹日佐夫/影丸譲也「ワル」、井上雄彦「SLAM DUNK」、、、、ん〜っ、全部ベスト10じゃ!

posted by Yas at 22:27| Comment(0) | 非科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする