2007年06月20日

「流行」と書いて「はやり」と読む


 はしかが流行っている。百日咳も流行ってるぞ、、。イタリアでは超高度薬剤耐性の結核菌が見つかった。さて、ここで問題。はしかの原因はウイルスか細菌か? 百日咳の原因は? 百日咳ってどんな病気? 結核菌って、ウイルスか細菌か?、、、これに全て正解できたひと。あなたは大阪大学医学部3年生の学生さんの平均よりも、感染症に関する知識があるかも知れません。

 実際、私は自分の講義の最初にこのような質問をする。そして毎年、満足に答えられる学生はかなり少ない。
「君ら、野犬に迂闊に手を出したら噛まれる、ということを知ってるやろ、、山でクマに出会えばやばい、ということもわかるやろ、、同じように君らに危害を及ぼす微生物のことをもっと知らなあかんのんちゃうん?」ということから私の講義は始まる。実際、ウイルスと細菌の区別のつかない医学生が普通なのだ、、。

 それほどに、感染症というのは身近な存在ではなくなった。
「感染症は怖いよ怖いよイッヒッヒ。だから勉強しましょ、研究しましょ」とか言うつもりはないが、「あ、流行ってないわ、感染症(学問として、という意味)、、」と思う。
感染症という学問をして糊口をしのぐ身としては反省しきりである。感染症をもっと面白い学問にせねば、ということで毎日模索している。

 とりあえず、明後日からイタリア出張。超高度薬剤耐性結核菌に気をつけて行ってきます。


posted by Yas at 23:28| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする