2007年04月30日

自転車歴史散歩じゃっ

 先日の土曜日は、昼まで仕事をしたあと滋賀県草津市の家内の実家まで自転車で Go!
吹田キャンパスを出て小野原から西国街道にでて、大山崎の合戦(いわゆる天王山の戦い)で有名な大山崎までまっしぐら。サントリー山崎工場の前を通り過ぎ、勝竜寺を右折。名水でも有名なこの山崎では、桂川・宇治川・木津川が合流して淀川になる。ここから桂川東岸を走り、下鳥羽あたりから東へ伏見を抜ける。ここら当たりは鳥羽伏見の戦いの激戦地だ。司馬遼太郎さん「燃えよ剣」で戦いぶりを詳しく描写された、土方歳三率いる新撰組が拠った伏見奉行所あとの団地を抜けて観月橋から六地蔵へ。ここでだいたい2時間。

 六地蔵から山科川沿いを北上する。ここら当たりは小栗栖(おぐるす・おぐりすとも)という。大山崎の合戦で敗れた明智光秀が居城のある坂本に逃れる途中で落武者狩りにあって落命した地である。これを抜けて名神高速道路の高架下を併走する地道を走って旧東海道に入ってさらに逢坂山へ。エッチラオッチラと坂を上るとちょうど峠に逢坂の関の碑がある。

 ここからは下りだ。
「夜を込めて 鳥のそら音ははかるとも 世に逢坂の関は許さじ(清少納言)」。わたしゃ、この清少納言の「ゆるさじ!」というなんだか断固たる思いを込めた歌が好きである。

 まぁ、とにかくここからは下り一直線。信号がなければ琵琶湖畔の浜大津まで一挙にたどり着きそうな勢いになる。けど折角、旧東海道を走っているのだ。途中で右折して街道をたどることにする。ここら当たりは昔の面影を残した町並みがある。滋賀県庁を過ぎて少しすると義仲寺がある。ここには木曾義仲の墓と松尾芭蕉の墓がある。義仲贔屓の芭蕉のたっての希望で義仲の隣にお墓を建ててもらったとか、、。近くの魚屋さんでおみやげのフナ寿司を買って一路、草津へ、、。

 が、瀬田の唐橋を越えたところで道をロスト。旧東海道を大津から草津へとまったりとポタリングするはずが、途中から国道を必死で走る羽目になった。計4時間。滋賀県まで走ったが今回は琵琶湖にお目もじせず。でも、こんなのもどうよ?
歴史散策には自転車が一番っす。とか云いながら、ただ歴史ゆかしい土地を突っ走っただけですけど、。
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2007年04月26日

世間が狭い

 ここんとこ平穏。新人のトッシーとチャーリーは研究室の雰囲気にすっかり慣れてそれなりに自分のペースを見出しつつある。それにしても二人ともキャラクターが立っているというのだろうか、堂々としていて見ていてハラハラするところが少ない。その調子で頑張ってくれ。

 それにしても平穏。変化がない。あんまりにも毎日変化がないので、今日は朝から何人のヒトと喋ったのか数えてみた。
 朝、少なくとも講義でいないチャーリー以外の人間とはそれなりに挨拶やら馬鹿話をする。8人。今日は昼過ぎにチャーリーが研究室に顔を出す。ここで9人。昼からは、、、、仕事の関係で細菌学会の業務関係のヒト(二人)と電話で話す。11人。キタドコロさんから電話があった。12人。用事があって1階上のフロアに研究室のある目加田先生と3分ほど話す。13人。、、、、、以上!

 1日の行動範囲はたぶん研究室の面積に近似する(たいてい建物から一歩も出ない)ので約250平米程度。あかんがな〜。直接話をしたのは、ウチの研究室以外では目加田先生だけかい! それも3分。これはあかんやろ、、。

 私の知る限りでは、微研ではずいぶん昔から「教授が憩える場所を作って欲しい(ただし、所長室からは離れたところに限る)」という要望が教授懇談会で出ては消えている。そんな部屋があったらきっとリフレッシュできると思うけどなぁ、、。新棟建設の際にはぜひ! 教授に限らなくて良いから、なんかスタッフ休憩室見たいのを作って欲しいなぁ。ただし、部屋はガラス張りにして外から誰がいるのか見えるようにしてね。やっぱ、一緒にいて憩えるヒトと憩えないヒトが、いるかも知れんかも知れんかったりするかも知れんから、、、。
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2007年04月25日

疲れてるかも、、

 近頃のブログを読まれた何人かの方に、「最近お疲れですね」というコメントをいただいた。いや〜、それほどでもないんですけどね、まぁ盛り上がるほどの出来事もないのでねぇ、、。

 ただ、「お疲れ」といえば、先週末から頻繁に頭痛がするのが気になっている。
「脳内出血じゃないですか?」とアヤっち。
「うそっ!?、赤くなってる?」と頭を見てもらう。
「いやいや、”脳” 内出血は見てもわかりませんから」とカラカラと笑いながら軽くあしらわれる。
 脳内出血とか怖いことを云っときながら、アヤっちは去っていく。、、オレの頭痛はどーしてくれるねん。

 昨日、ゆえあって研究室内に新たにAirMac Expressを導入して高速無線LANを設定した。すると今日、自宅のAirMac Express がお亡くなりになった。、、勘弁してくださいなぁ〜。

 今日の毎日新聞朝刊。「国家の品格」の藤原正彦さんが子供たちに「ひきょう者になるな」とメッセージを送っていた。これを、「ひょうきん者になるな」と読み違え、「なにをっ!」とムッとしてしまった。、、、

 おあとがよろしいようで、、、。

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2007年04月23日

細菌学やってますけど、、

 自分の研究室を世間一般に向けてどのようにプロモートするか? もう少し大げさに云うと細菌学という研究領域をどのように世間に宣伝するか? というのが私の長年の課題だ。研究を通じてどれだけ世間を広げることができるのか、という興味とはまた別に、さらに切実な問題 ーやる気のある学生さんたちに門を叩いてもらいたいー という目標もある。そのためにはどうすればいいか?

 ひと昔前は、生命系の学部のある大学にポスターを郵送して掲示してもらっていた。7, 8年前からはホームページだ。作成のためのソフトは最初はアドビPageMill、んでアドビGolive、それから iWeb になった。アドビ製品は色んなことができたが、フルに使い切るにはちょいと難しすぎた。iWeb は、かなり機能を削り取られているもののとっても簡単便利。茶の間でビールを飲みながらサイトの更新が簡単にできるのは iWeb だけだ。いつも思うが、アップルの「誰でも簡単に操作できるように」という基本姿勢はとっても素ん晴らしい。

 そんな風にして苦労してポスターやらホームページやらを作成してきたが、効果のほどは怪しい。これまでの経験から云って、どうも細菌による事故や事件(O157事例や炭疽菌のテロ、雪印ミルク事件など)の発生時期に相関して進学希望する学生さんの数が増えたように思う。ポスターの作成やホームページ更新の時期には関係ないのだ。

 あとひとつは、ひとの耳目を集める研究成果を挙げること。これは日々努力していることだけど、その成果の発表の場を(論文の雑誌掲載を除いて)細菌学会だけにするのでは意味がない。これを如何に展開するか、細菌学で同じ志を持つ先生方、、一緒に相談に乗ってみてチョ。

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2007年04月22日

ホシノ、燃える男

 ソフトボール大会は予選を一位で通過したもののトーナメントの一回戦で松浦研に乾杯、もとい完敗。くそぉ、松浦研の若衆め! 長幼の序という美しい日本のこころを知らんのか。魂込めた炎のボールをボカスカ打ちやがって、、くそぉ、俺が20歳ほど若かったらあんな奴ら、、。覚えてろっ。来年はみっちりトレーニングを積んでリベンジじゃ! 

 「海辺のカフカ」読了。この世界観、ストーリー、登場人物を併せて、村上春樹さんの伝えたかったことを分析するのは読者の勝手だ。その分析にたぶん正解など無い。それにしても不思議な話を書くね、村上さんは。頭の中はどんな風になってるのやら、、。一方で、話の辻褄を合わせる、という努力を放棄しているようにも見える。狂言回しの役割で現れる「ジョニーウォーカー」や「カーネルサンダーズ」、、それから「入り口の石」で開かれた「別の世界」など。村上ワールドの真骨頂と云えば云えるが、作者がストーリーを飛躍させるのに便利な装置にすぎない、と意地悪く考えることもできる。いや面白いんですよ、もちろん。なかでもナカタさんと一緒に旅をすることになったホシノくんの変化ぶりが好き。「長い話は苦手だ、考えるのも好きじゃない」というホシノくんがナカタさんと旅をするあいだにベートーベンの「大公トリオ」に魅せられ、ベートーベンのことを学ぼうとする。ナカタさんの死を迎えたあとのホシノくんのものの考え方はきわめて論理的だ。「アンダーグラウンド」の筆致に感激した私にとっては、こんな風な展開に村上春樹のワザを見たりする。

 んで、当座に読むものがなくなった。散歩がてら本屋によってアレとかコレとか買い込む。これでとりあえず読書に困ることはなさそうだ。けど、最近は仕事して本読むだけの人生のよう、、。ひょっとして私は仕事と本だけちゃうん?と我ながら思ってしまった。ちょおぅっと、いろいろなことを考えたり楽しんだりしてみようかなとホシノくんばりに内省的になったりする今日この頃である。

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2007年04月19日

血の汗流せ、涙を拭くな

 明日は東京出張。んで明後日はソフトボール大会。私はアスリートとして最高のプレーをしたい。だからトレーニングに余念がない。昨日は100球ほどチャーリー相手にピッチング練習をし、バッティングセンターに行って80球ほど打ち込みをやった。ピッチングでは左右への投げ分けとチェンジアップを試し、夜のバッティングセンターでは「きゃぁ、打てなぁ〜い」「もっとボールを見なきゃ、だめだよぉ」みたいなアベックの嬌声をよそに、肩の開きや肘の開きを丹念にチェックしながら一人黙々とミート中心のセンター返しを練習した。そして今日は研究室で全体練習だ。みっちり2時間、研究室のみんなに基本練習を指導した。ふっふっふ、、。勝利は近い。ちょ、ちょっと筋肉痛が激しいような気がするが、、、だ、だいじょうぶ。さ、さいごは気力じゃ。

 微研のウゾウムゾウの対戦チーム、かかってきなさい。

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2007年04月18日

成長はかっこ悪い

 若い人の成長というのか教育効果というのか練度というのか、とにかく「できるようになったじゃん」と思える状況になるのが遅いと気になるものである。 成長とはなんであるか。学生さんを見ているとそんなことをよく自問自答してしまう。このごろ気になることだが、例えばウチの研究室の若い人は経験を重ねて確かにいくらかずつ成長はしている。ただ、寄り道が多い。彼らの健やかな成長を阻むものは何か? 不思議でならない。んで、私の学生時代のことで、ちょっと思い出したことがある。

 カタチから入るひとがいた。そのひとは先輩の一挙手一投足を真似することで何とか先輩に近づこうとしていた。
 かたや、分析好きなひとがいた。そのひとは先輩が帰ったあとの実験台や机の引き出しや本棚をあさって、先輩がなぜ仕事ができるのか秘密を探ろうとしていた。
 地道なひともいた、そのひとは夜になると先輩が使っているのと同じ教科書を読み出して、ここぞと思うポイントを丁寧にノートに取っていた。
 酔っぱらいもおった。そのひとは酒を飲んでは先輩にからんで、議論をふっかけてはボロボロに論破されていた。

 当時その人たちよりさらに後輩だった私は思っていた。キャラはさまざまでも、みんな上を向いてひたむきやんか、、。かくいう私は大先輩の技や知識を盗もうとする直近の先輩たちの手管を盗んでいたのだった。かくて私は、先輩の一挙手一投足を真似しながら、机の引き出しをあさり、教科書を読んでノートにとって酒を飲んでは(先輩だけでなく教員にも)からむようになった。なんでもいいから先輩のようになるのに必死だったのかも知れない。最初は擬似成長でも似而非(エセ)成長でも、それが最後に自分のものになればええやん、と思う。

 そういう開き直りとか、かっこ悪さって、成長するのには大事なことかも知れんよ。

 
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2007年04月17日

センダイウイルス物語

 少し前のことになるが、永井美之先生著「センダイウイルス物語」を読了した。読んですぐに研究室の面々にも紹介しようと大学に持って行ってしまったので今は手元にない。だから読み返しながら詳しく内容を書いたりできないので残念だが、日ごろウイルスに疎遠な人間にも楽しめる内容で面白かった。リバースジェネティックスでウイルスを再構成するくだりなどはとくに興味深く読ませていただいた。ただ、たぶん一般の方にも読みやすいように抑えておられた筆が我慢に耐えきれなくなられたのではないだろうか、後半になって堰を切ったように専門的な話が次々と展開される。この部分はわれわれのような学者には面白いが一般の方々にはきついかも知れない。

 私は、この永井先生の著書のような自伝的啓蒙書がわりと好きだ。ずらずらっと思い出してみると、まず山川民夫先生の「糖脂質物語」、今堀和友先生の「タンパク質に魅せられて」、 Dr. J.D.ワトソンの「二重らせん」、丸山工作先生「アクチンと調節タンパク質」などなど、、。たいてい20歳代後半に読んだ。とくに、今堀先生の「タンパク質に魅せられて」は思い出深い。実はこれを読んだ当時、博士課程2年後半の私はウエルシュ菌エンテロトキシン(CPE)の機能ドメイン解析のための断片化に苦しんでいた。この本を下宿の布団の中で読んでいて、システイン残基のN末側のペプチド結合を切断するのにNTCBという試薬が非常に役に立つことを知り、さっそく翌日詳しく調べて試薬を購入。ちょうど分子の中ほどにただひとつあるシステインを境目にしてCPEをみごとに切断することができた。20年以上前のこの時の仕事が、片平くんのCPE受容体(クローディンのこと、当研究室HP、雑感1「セレンディピティ考」 をご覧くださいませ)のクローニングにつながり、これに関連した仕事は今もまだ続いている。

 われわれはチマチマと実験してデータを出し、論文化して業績としている。それはもちろん科学の専門領域内では重要なことであるが、社会に対して(あるいは科学するコミュニティーにとって)さらに有益なのは、実はこのような啓蒙書をものすることかも知れない。何といってもこういう本は科学を志す若い人を感動させ、鼓舞し、研究という職業に誘引する力を持っている。インターネットで入手できるような「文系修了者の就職後の生涯賃金は理系修了者のそれよりもずっと(「理系白書」によると5千万円)高額である」とか「会社組織でトップに立つ人間はほとんどが文系出身」とか言うような、これから勉学を目指す若い人にとって身も蓋もない即物的な情報よりはずっと良質な物語が詰まっていると思う。


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2007年04月16日

本郷界隈

 先週土曜日は東大学士会館で会議。少し早めに本郷三丁目に着いたのでちょいとまわりを散策。ずっと前から気になっていた本郷薬師を訪ねてみる。、、、訪ねてみる、と言ってみたものの、提灯のついた大仰な門をくぐって百メートルも行かないところに小さなお堂があっただけ(ええぃっ、あっただけ、とは罰当たりな)。戦前にはこの地に真光寺というお寺があり、薬師さんはその境内にあったとか、、。戦災を受けて真光寺は(たしか世田谷、いや練馬かな?)に移転し、薬師さんが残されたとか、、。んん〜っ、でもやっぱ、ちょっともの足りん。さらに足をすすめてみたら、、、、行き止まりだった。司馬遼太郎さんのようにそぞろ歩きのあいだに樋口一葉ゆかりの菊坂あたりに出っくわせばよかった(司馬遼太郎著、街道を行く、本郷界隈参照のこと)のだけど、、。行き止まりかいっ!。あとで地図で調べると菊坂の近くをウロウロしていたよう、、。まぁ、まわりをめぐりめぐって本質に出会うことができない、というのは研究生活で慣れっこだ。また、今度、挑戦してみる。

 週が明けて今日月曜日は相変わらずザツヨウ、ザツヨウ、ザツヨウ、。うぅ〜っ、どんどん脈拍が上がってくるのがわかる。夕方になってやっとスタッフと仕事(ザツヨウは仕事ではないっ!)の話をすると、フゥ〜ッと落ち着いてくるのがわかる。、、研究者殺すにゃ刃物はいらぬ〜♪、ザツヨウの三日も続けばよい〜#。

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2007年04月13日

研究と不正行為2

 どうすれば不正行為を防止できるのか? パネラーである公正委員の先生方がいろいろな提案をし、それが液晶プロジェクタで投影されている。「良い研究をすればよいのだ」というプリミティブな意見から、オンブズマン制度の整備、実験ノートをちゃんと取ろうというものまで、いずれも「そうだろう」とうなずけるものばかり、というよりもいわば「あたりまえやろ」という意見ばかりが並んでいる。そりゃそうだ、パネラーをはじめ参加者はほとんどみんな不正行為とは無縁と思っている善良な研究者なのだ。もっともな意見が並ぶはずである。

 振り返って自分のことを考える。私は学生時代にプロトコールの作成方法や実験データの記録方法の教育を受けて大学院を修了した。私にとって「実験ノートを取る」とかいうのは、「眠るときは目を閉じましょう」というのと同じくらい当たり前のことなのだ。「論文の責任著者は内容についても責任を持ちましょう」という内容の意見交換もあったが、そういうのは「歩くときは右足と左足を交互に出しましょう、両足出したらコケますよ」というのと同じくらいの常識なのだ。不正行為を防止するための意見というのはそれくらい当たり前の意見になってしまう。当たり前のことを、今回のパネルディスカッションのようなかしこまった場所であらたまって言うのは恥ずかしい。だから、その場で何か思いついても発言する気にはなれなかったのである。

 ところが、このパネルディスカッションの司会者は菊谷先生である。私は最前列に座っていた。菊谷先生が私を見逃すはずはない。予想通り「ホリグチ先生、どーですか?」とニヤニヤしながらマイクを向けてきた。「いや〜、何を言えばいいのか、、、」と答えると、「寝てたんか?」とマイク越しに突っ込んでくる。そこまで言われれば仕方がない、、まさしく「実験ノートを取りましょう、ウチの研究室では取ってます」みたいな当たり前のことを言ってしまった。あぁ、なんて恥ずかしい。気分は最低であった。

 しかし私は、このパネルディスカッションを開催したことに異議はない。公正委員会の先生方の苦労は理解できる。調査終了とともに、捏造事件を出してしまった研究機関としては何らかの結末をつけねばならないだろう。委員会の先生方は熟考の末にこのパネルディスカッションを企画されたのだと愚考する。

 いくらかの議論が重ねられたあと、討論の最後に菊谷先生が「研究者はみんな正直でなくてはならない(たしか They all must be honestと書いてあったかと思う)」という言葉をプロジェクタに投影されてこのパネルディスカッションは終わった。「みんな正直に、、」。そう、結論は決まっているのだ。そもそも今回の事件は杉野元教授の資質の問題で起こった事件なのだから。そしてディスカッションを通じて、不正行為とはどんな土壌で起こりうるのか、という確認というか意識付けというか、そういうことはできたのだろう。おそらく所期の目的は達成できたのだろうと思う。

 この日仕事から帰ってくると、毎日新聞夕刊の1面に「阪大・捏造確認、公表せず。杉野元教授、02年論文でも」という見出しの記事が掲載されているのを見た。02年論文とは、微研が調査したふたつの論文のことである。捏造を確認しながら外部に公表しなかったことについてきわめて批判的な記事であった。この日のパネルディスカッションの雰囲気を知っている私はこの記事の内容に非常な違和感を持った。微研の公正委員会の姿勢からして意識的に事実を隠すことはまずない。今日のディスカッションのやり方から見ても、公表しないことに意味がないことを公正委員は知っているはずだ。
 臭いものに蓋をしようとするのは、誰か?

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2007年04月12日

研究と不正行為1

 杉野元教授の捏造問題の微研での調査が終了した。微研に在籍したときに発表した論文でも杉野元教授はデータを捏造したと告発されていたのだ。これを受けて「研究と不正行為」と題したパネルディスカッションが微研講堂で開かれた。調査を担当した微研公正委員会の主導で運営されたこの会は、2002年に発表されたふたつの論文についての調査報告と、不正行為を防止するにはどうするべきかということがディスカッションされた。司会は公正委員会委員長の菊谷先生。少し遅めに会場にやってきた私は最前列の席に着いた。ずっとあとで書くが、これが間違いだった。

 生命機能研究科の調査報告を読んだときもそうだったが、今回の調査報告を聞いてもやはり唖然とした。何と幼稚な、つまらないことを杉野元教授はしてしまったのか。あまりに考えの浅い(あるいは考えのない)データの捏造と改ざん。なぜ改ざんしなければならないのか、意味のわからない箇所がいくつもある。

 公正委員の先生方は捏造の実態についてソフトな語り口でジョークを交えて説明していく。なるだけディスカッションしやすいように参加者の心をほぐすつもりもあったのだろうと思うが、私は笑うことができなかった。私にとって杉野捏造はすなわち川崎くんの件につながるのだ。笑えるわけがない。

 パネルディスカッションの後半は「不正行為の防止について」という話題に移る。「不正行為の防止」と言われてもコメントすることなどない。そもそも今回のケースは杉野元教授の個人的な資質(というのか何というのか、いい言葉が見つからない)に起因するものだ。間違った考え方をする人間が、やってできる立場ならば、きっと不正行為など簡単にやってしまう。強盗や殺人ではないのだ。データの改ざんなどコンピュータをいじくればすぐにできる。だから事前の防止などできない。それならば不正を発見して摘発するシステムを作り上げる方が効果的だ。一般的には、犯罪は検挙率が上がると発生率が下がる。たとえば、微研で定期的に微研発の論文をサーベイし不審があれば直ちに調査できるようなシステムがあれば、将来的には不正行為を抑止できるかも知れない。そんなことは思いついたが、このパネルディスカッションではコメントする気にはなれなかった。

その理由は次回で。
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2007年04月10日

今日自転車から見たもの

 ゆえあって先週土曜日から土・月・火と三日連続で自転車通勤。街はまだ桜色。通勤途中の桜の樹は、枝振りも大きさもいろいろ。なかには「おおっ!」と下から上まで見上げてしまうような立派な大樹がある。自転車のスピードで近づいて、満開の花の下を見上げながらシュルルッっと走り抜ける。これが気持ちいいのだ。おかげで通勤途中でお気に入りの樹がいくつかできた。来年の桜の季節も楽しみにしてるよ〜。

 通勤途中にもうひとつ気づいたこと。最近、ミニチュアシュナウザー(イヌの種類です)を散歩に連れている人をたくさん見るようになった。ひょっとして流行ってる? ミニチュアシュナウザー。モコモコのひげ面のオッサンみたいなイヌですけど。

 それともうひとつ。歩きながら携帯のキーを打ってる人。自転車に乗りながら携帯を見ている人。どーみても知性的に見えん。

 
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2007年04月09日

Useless 成功体験 & 失敗体験

 15年ほど前に初めて花粉症が出て以来、年々症状が軽くなっているものの、いまでも少しクシャミやら鼻水やらが出てくる。とくに私の場合は桜の花が咲く今の時期が一番ひどい(ひどいって言ってもたいしたことないけど)。桜の花粉症かも、と思うほどだ。そんな今日この頃、ぜんぜん花粉症とは関係も脈絡もないけど、「教授という立場になって、自分の後輩にどのように指導するのか?」ということについて涙目になったりクシャミをしたりしながら、自問自答してみた。(ほんっとに脈絡なくてすいません)

 私のずっとずっと先輩に当たる、若くして教授になったある先生が、「オレはやることなすこと全て上手くいって、ここまで来ることができた。だから、オレのいうことを聞いておけば間違いない」と私に言ったことがある。当時(20年以上前だが)私はこの言葉を不思議な思いで聞いていた。先輩の成功体験は後進の人間にとって参考にならない。ある戦略や方法や手段が普遍的に成功に結びつくとは思えないからだ。なぜなら、成功とは(必然であれ偶然であれ)結果にすぎないから。「あんたはそれで上手くいったかも知れんが、同じことやって成功するという保証がどこにある?」と思った。だから今、自分の成功体験を根拠に後進の人たちに意見ができない。

 そのかわり失敗体験なら語ることができる。ある戦略や方法や手段が普遍的に失敗に結びつくことはあり得るからだ。なぜなら、失敗には必ず原因が存在するから。しかし、一般的に採るべき道が無数にある中で、ひとつやふたつの失敗体験が役に立つのか? とも思う。そんなことを考えると、「オレには指導はできんな」と悲観的になってしまう。「この方が良いんじゃない?」と強く思っても、その根拠を説明するのは難しいのだ。ということで基本的に私が考えることは、専ら「研究室メンバーにとって良い研究テーマを掲げて良い研究環境を作ること」になる。これが出来ているか? というとまたどうかなぁ、と思う。

 先輩教授の研究室の運営ぶりを横目で見ながら、時々そんなことで悶々としたりするのである。

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2007年04月08日

休日は休むべし

 昨日はかねてからの予定通りプチBBQ。阿部ちゃんも誘ったが断られた。あたりまえか。東京は遠いもんな。咲き乱れる桜を見下ろすことのできる某所で肉やら野菜やらホタテやらホッケやらを焼く。大人のBBQを目指してしっとりゆっくりと食べたかったけど、BBQはいつもそうだが炭がいこると焼き手と食い手が一種の戦いのようになってあわただしくなる。あぁ〜っと云う間にお腹がふくれて情緒もクソもない。でもおいしかった。用意してくれたみなさん、どうもありがとう。おかげで私は生き返ったよ。「休みは休め!」 これは老若男女・職業・地位に関係なく重要な真理である。ん〜っ、ただし、土曜日が休日かどうかは、実験科学に携わる人間にとっては微妙。ウチの研究室では土曜日に出席するように強要したりはしないけれど、週に二日間しっかり休んで細胞やらタンパク質なんかのナマモノを使った実験がちゃんとできるのかどうかは、微妙だ。みなさんの判断にお任せしている。

 今日は統一地方選挙前半戦の投票日。朝のうちに娘とイヌのミューと一緒に出かけて投票をすませ、そのまま近所の昆陽池公園へ。桜は満開。ツツジも咲き始めている。ハナミズキはちょっとまだかも。、、

 「昆陽」の字は「こや」と読む。加藤廣さんの「信長の棺」ではこれを「こんよう」と読ませていてがっかりした。歴史小説(とも呼びにくいが)は取材が大事だろう? 地名の読み違いはいただけない。それとも、「こんよう」と読ませた時期があったのか? ちょっと話がそれた。とにかく昆陽池は僧の行基の指導で作られた人工池である。いまや野鳥の楽園として地域に知られている。アヒル、白鳥、カモがワサワサいる。ついでにカラスやハトやコイやカメやヌートリアもいる。池の端には「野鳥にふれたときは石けんで手を洗いましょう」という看板が立っている。時節がら、やっぱそうなんか。そうやろな。それにしても、公園のベンチでゆっくりするなんてしばらくなかった。やっぱ、休むときは休むべきやんなぁ〜。帰ってからのんびりとテレビを見たり、熱帯魚水槽の手入れをしたり、、ゆっくり休ませていただきました。

 ところで、「似ていると思う」パート3。今日、テレビを見ていて思った。帯広の嘉糠さんは愛らしい「内山信二」くんに似ていると思う。これって、あかん?
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2007年04月06日

コバチホ2

 2006年に故あって大学院を中退したコバチホが、初めて研究室を訪ねてくれた。コバチホのことはこのブログで前にも書いた。研究室のHPでも紹介している。人間力豊かな娘で、将来が楽しみになりそうな学生だったのだが思うところあって転身し、いまは医学関係の出版社の編集部に勤めている。久しぶりに会ったがハツラツとしていて何だかこちらも元気になった。

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コバチホで〜す。コバチホが来たし、みんなで飲み会に突撃じゃっ! 


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んで、こうなった。、、小娘みたいなピースサインはやめんかいっ。

 コバチホ曰く、、。「何となく研究するために大学院に入ってやってきたけれど、研究室の本格的なムードを肌に感じて「ここは私のいるところではない」と思ったんです(ホリグチ意訳)」。
 ウチの研究室が本格的かどうかは別にして、こういう感性は非常に大切だと思う。大学の研究室には、自分が研究に向いているかどうか、あるいはそれなりに能力を備えているかどうかについて真面目に考えようとしない若い人が結構いる。だけど、周囲と自分自身と折り合いをつけながら自分の適性についてフィードバックを常にかけるのはとても大切だ。たとえば、私自身は研究者としての可能性をコバチホに感じていたけれどそんなことは関係ないのだ。自分で感じて行動したことがきっと正解なのだよ、コバチホ。大学院修了後ではなく在籍中に思い切って転身する。そういうことが出来る判断力や性格が彼女の人間力を支えているのだと思う。

 居酒屋さんではよく喋り、よく笑った。初対面のトッシーとなぜか意気投合した彼女は今夜、トッシー宅に一泊することになったようだ。
 前向きな人を見るのはホントに嬉しい。コバチホ、またいつでもおいで。

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2007年04月05日

40歳を過ぎてから

 何度か書いているが、時々身体がとってもだるくて仕方のない日がある。今日もそう。夕方頃から身体がだる〜い、ねむ〜い。

 私の知っているある先生は、日中あまりにも眠いので病院で調べたら睡眠時無呼吸症候群だと判明したらしい。私もそうかも、、。でも身体がだるいのはなぜ? 仕事がイヤなだけで実は気のせいか? しかしこんなことをウダウダ言い続けていては根本的な解決にはならん。そういえば、だるくなったときにはビタミンC入りの飲料を飲んだら元気になった。ということは、何か大事な成分が不足しているのかも知れん、、。と思っていたら、今日の夕刊である広告を見かけた。

「40歳を過ぎてからはじめる方が、増えています!」、、、ん?
「毎日の健康が気になりだしたら、○○○世代!」、、おお、そうか!
「仕事やおつきあいで毎日忙しく、最近は運動もしていない」、、おお、そうじゃそうじゃ。
「健康のために何か始めたいと思っているけど、、、」、、おお、思ってる思ってる。
「毎日の健康維持にお悩みなら、○○の[活性○○○]!」、、ん〜、、評判は聞いてるけど高いやろ?
「いま始めるとおトクです! 初回限定お試しキャンペーンで半額! 1日わずか○○円!」、、おお〜っ、安いがな。
「お申し込みはフリーダイヤルまたはインターネット、FAX、はがきで。」、、、うぅっ、い、いかん。ポチッとなをしてしまう。こ、こんな広告でその気になってしまうなど、、か、科学者としていかがなものか、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、。

 
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2007年04月04日

さっくらさくぅきぃせぇつぅかぁぞぉえ〜♬

 桜咲く春の景色を楽しみに自転車通勤。ちょっと寒いけど、まぁいいんじゃない。サングラスをかけずに桜を愛でながら自転車行。気っ持ちいい〜。ソメイヨシノ、シダレザクラ、満開のチョイ手前、きれいきれい。大阪府西端の池田市に呉羽の里という住宅地がある。ここの街路樹は全て桜だ。朝からカメラを手に町中を散策するおじさん方と並んで自転車を走らせる。そこから箕面市街に抜けるまでず〜と、桜・桜・桜。日本人は桜好きやねぇ〜。ほのぼのと吹田キャンパス裏口から微研側にはいる。ここにも桜。う〜ん、ここまでの桜もよかったけど、この微研裏の桜景色が一番きれいかも。

 昨日、ウチの研究室の新人の話をしたけれど、もうひとり新人がいる。秘書のスズキさんだ。彼女は本日が二日目だけど、仕事をきっちり覚えようと頑張ってくださっている。スズキさん、私には同業者にいろいろなスズキさんがいます。電話などで「スズキさん、スズキさん」と言っていても気にしないでね。

 天気予報では明日は快晴。明日も自転車通勤するかぁ?
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2007年04月03日

さっくら〜さっくら〜 いまさきほこる〜♪

 阪大の吹田キャンパスにある微研のまわりの桜は6〜7分咲き。昨日も今日も、夕方になるとどこからともなくBBQのニオイ&煙 が漂ってくる。人数が少ないからドド〜ンとは出来ないけれど、ウチの研究室も可愛くプチBBQをしない?

「ほんまにやるんでんなっ!? 直前で気まぐれにやっぱや〜めたとか言いませんなっ!?」とみんなに脅されたが私の決意は固い。、、ということで今週の土曜日に主だった連中(土曜日は来られないヒトもいるからね)でプチBBQをすることに決定した。うひょ〜、、久しぶりの楽しげな企画。ここんとこは花冷えで気温が下がっているから、桜の花も週末までもつかも。

 とりあえず今日は大学院の入学式。今春、大学院生としてウチにやってきたチャーリーはネクタイ姿で初々しい。期待の新人研究員のトッシーも基礎配属学生のサトちゃんもやってきた。桜は咲いているし、春っ!ていう感じがイヤがオウでも盛り上がる。

 そうそう、桜と言えばソメイヨシノだけれど、これを品種改良で作出したのは江戸染井村の植木職人ということになっている。その染井村、細菌学会が事務を委託している口腔保健協会の事務所のすぐ近くなのだ。最寄りのJR駒込駅のすぐ脇には記念公園みたいのがあってそこに小さな碑が立っている。4〜5年前、理事会の会議は口腔保健協会でやっていた。新米理事だった私は駒込に早く着きすぎて、時間をつぶすために界隈を散策してその碑を見つけたのだった。うぅ〜、時の経つのは早いものじゃ。年をとるのも早い。少年老い易く学成り難しむにゃむにゃナンマイダブッ。

 ところで、「似ていると思う」パート2。森山直太朗の「さくら」のプロモーションビデオで、直太朗の後ろにいるピアニストは阿部ちゃんにとっても似ている。
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2007年04月01日

何もしませんでした

 今日も昨日に引き続き家に閉じこもって完全休養。
自分が何かを得るインプットと何かを発信するアウトプット。いつの頃からか、1日のあいだにどちらの方が多かったのかということを意識するようになった。インプットが多いと嬉しいし、アウトプットばかりだと何だかアセる。自分は枯渇してしまうのではないかと思うのだ。近頃はずっとアウトプットが多い感じ。どんどん自分がバカになっているような気がする。

 その点、昨日と今日はな〜んもなし。インもアウトもなし。ただひたすらぐうたれていた。寝て、テレビ見て、ちょっと本読んで、また寝てテレビ見て、、。それにしてもグッタリだ。これは日ごろの仕事量が多すぎるために疲れているのか、それともただグウタラ癖がついただけか。まぁたまにはよかろう、と意味のない言い訳をして今度はビールを飲む。

 そうしてる間に新しい年度が始まる。明日、研究室に行くと半数近く入れ替わったメンバーたちがそこにいるはずだ。みんなの関係や仕事が落ち着くまで時間がかかるかも知れない。でもそれも楽しみ。平成19年度版の新しい分子細菌学分野のスタートだから。みなしゃ〜ん、よろすくね〜。
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