2007年03月31日

ビールを飲みながら考えた

ここ数週間、ゆっくりとした休みをいただいてなかったので久しぶりに土曜日の今日は大学に出ずに家にいた。昼前から高校野球、それが終わってからプロ野球(阪神X広島)をテレビ観戦。それから、少し読み残しのあった「理系白書」を読了。あとはな〜んもしてない。ただぼ〜っと、細菌学会総会中にあった事どもなどを思い返したりした。

 国内シンポジウムでのこと、細菌学会員演者の発表が終わると多くの人が潮を引くように会場を出た。あれはとても残念だった。そのあと植物病原細菌の研究をされている招待演者の発表があって、とても面白かったのに、、。日ごろ疎遠な研究の話をまとまったかたちで聞くのは楽しいだけど、、みんな興味ないのか? ちょいとエラそうに言うが、なじみのない事には興味を示さず、内向きにしか研究の展望を見る事が出来ないとしたら、そんな人の研究は面白いか? そんな態度が日本細菌学会の低迷(あえて低迷といわせてもらう)の一因になっていないか? 若い人には考えてもらいたい。

 総会直前に「ジパング」と「バガボンド」の新刊が出た。「ジパング」の舞台設定や緊迫感や画の迫力が好きだが、ここのところはやっぱり「バガボンド」かなぁ。作者の井上雅彦さんは人間の成長を描くのがホントに上手い。いつかもこのブログに書いたが、成長するときの苦悩を描くのも上手い。おもわず「宮本武蔵」をWikipediaで調べる。武蔵について語られている逸話の多くは史実ではなく吉川英治さんの「宮本武蔵」の影響によるものが多いのはわかっていたけど、Wikipediaのように資料に照らしてクールに語られるとちょっと複雑。まぁ、ヒトというのは、他人の見る角度によっていろいろと違って見えるし、他人が勝手に作り上げる虚像ってのもあるしねぇ。それは武蔵のような歴史上のヒトも今のヒトも同じ。

 学会場で出会った何人かの方から「ブログ見てますよ、面白いです」といっていただいた。ありがとうございます。楽屋オチだけが面白いと言われないようにしたいと思います。ウダウダと書き始めて八ヶ月と少し、おかげさまでもうすぐ10,000ヒット。いろいろ思うところあって、最初は無理に始めたようなところのあるこのブログ。2年3年ととりあえずは続けたい。

 ポスター会場を歩いていると、筆頭著者の方から「私の仕事を見てください」とポスター前まで連れて行かれることが何度かあった。そんなに積極的に言っていただくとこっちもいろいろ考える。こちらの勉強にもなるし、いずれも楽しくディスカッションさせていただいた。いいなぁ、この積極性。来年もよかったら声をかけてくださいね。

 座長を担当させていただいたワークショップも面白かった。みなさん積極的に質問をしていただいて、、。やっぱり気楽に話が出来るセッションが楽しいと思う。ただし、発表される演題の研究内容のクォリティーは絶対大事ですけど。来年もみんなでヤイヤイやりたいな。Talking Bacteriology !!

 夜にDVDで「卒業」を見た。いま見ると、なんか金持ちのアホボンがストーカーもどきのことをやって、んで尻軽女がアホボンと一緒に結婚式場から逃げ出すだけ、のようなストーリーに見える(「卒業」ファンのかた、すいません。でもいま見るとホントにそう見えるのよ)。Simon & Garfunkel の音楽は相変わらずよかったが、、。それと、これに主演の若い頃のダスティンホフマンはちょっと群馬大の富田さんに似ているかも、、。そういえば、琉球大の鈴木さんは奥田瑛二に似ていると思う。、、、すいませんねぇ、、楽屋オチで。

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2007年03月29日

日本細菌学会総会おわりました

 細菌学会総会、昨日の28日で終了。今回、初めてシンポジウム企画委員会の作業によるシンポジウムが多数くまれた(昨年も国際シンポジウムを構成したが、あれはあくまで総会長の中村先生のご厚意による試験的なもの)。自分を含む委員会が企画したものなので、はんぶん手前ミソですまんが面白かったように思う。しかし、人の思いは様々、、。「面白くなかったよ」とおっしゃる向きもいらっしゃったとか聞いている。そんな風に感じた方、、来年度は一般提案システムを利用して意欲的な企画を提案してチョ。シンポジウム企画委員会はあなたの提案を待っております。んで、提案が採択されたらご自身で動いてね。「言うは易く行うは難し。」この言葉の意味を切実に感じる今日この頃でございます。質の高い仕事をする研究者をひとつのテーマのもとに集めるのは割と難しいのだ。なぁ〜んか、道路公団民営化委員だった猪瀬直樹さんの気持ちがちょっとわかったかも。

 夜の部は楽しかったです〜。色んな人と飲めて。会期中に私と飲んだ人たち(ここはみんな色々事情がある(とくにあっち方面の人たち)だろうから名前は伏せる)〜!楽しかったよ〜。元気をもらったです。次の機会にもまた飲もうね〜。

 毎日12時過ぎ帰宅で6時半頃起床。んで、今日は疲れ切っていて生けるシカバネ状態だった。ゼイゼイ言いながら、溜まっていた雑用をひとつまたひとつとこなして夕方。嵐のような今月の予定がほぼ終了。これでやっと自分の仕事のことを考えられるようになるかなぁ。早めに帰ろうとクルマのところに行くと、朝に停めたときには全然咲いていなかった桜が5〜6分咲きになっていた。、、ふ〜ん、こんな風に時間は過ぎているのか、と感心。もう春も真っ盛りじゃ。そういえば、会期中に植木等さんが亡くなった。昨年末に亡くなった青島幸男さんに続いて、、。これで「スーダラ節」の作り手と歌い手がどちらも亡くなったことになる。合掌。

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2007年03月25日

日本細菌学会0日目

本日より日本細菌学会。といっても今日は理事会と評議員会、およびエクストラに有志メンバーによる細菌学・若手コロッセウムの企画相談会。ホントのアカデミックプログラムは明日より始まる。んでも、今日は充実した1日じゃった。とりあえず、どの会議も基本は「細菌を扱ってる研究領域を盛り上げたいがな」という思いが色んなかたちで表れている。理事会・評議員会は日本細菌学会理事長の笹川千尋先生のリーダーシップのもと、さまざまな改革策を打ち出していて、前進している、、という感じがする。(その効果のほどはもっとあとにわかるとしても、、)それから、細菌学・若手コロッセウム(という若手の研究会を企画しており、実際にこの一月に試験的に第一回が開催された。詳しくはこのブログの1月24日のエントリを見てチョ)。今回のとりあえずの相談会の出席者は林哲也、阿部章夫、飯田哲也、黒川顕、永井宏樹、川端重忠、藤永由佳子、菅井基行、と私。なかなかに実のある相談会でした。細菌を扱う全ての若手研究者さん! 「細菌学・若手コロッセウム」はきっとあなた方にとって面白い研究会を提供します。興味があったら上記のメンバーに個人的に問い合わせてチョ。

 自分の学問領域の発展を考える、ということに関しては基本的には私はこう考えている。能書きはもう充分。実際に企画して、周囲に呼びかけて、実をあげる、という自ら汗を流す人材が細菌学領域の発展のためには必要だ。口だけの奴はいらん! 細菌に関係するサイエンスのために一肌脱ぎましょう、という方、学会場で私を見かけたら、いつでも声をかけてチョ。待ってるよ〜。

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2007年03月23日

so long

 本日、ポスドク大西、大学院生宮澤、花嶋、秘書石黒が最終日。まだ仕事の残る石黒さんをのぞいて、他の人たちは今日を最後に去っていく。キムジュンの粋な企画で、去りゆくみんなに色紙と花束を贈る。色紙に書いた贈る言葉はいつもの「根性」。今年は筆ペンで榊莫山先生風に書いてみる。(榊莫山先生といえば、この人、実は私の小学生時代の美術・書道の先生だったのですよ。誰も信じてくれないけど事実です。ウチの兄貴は書道の時間に遊んでいて莫山先生に殴られたという偉業を達成しています。)今日は修了式もあったので、ハナちゃんのお母さんも研究室に顔を出してくださった。お母さん、ハナちゃんは成長しました。、、と指導教員のひとりとして実感しております。

 考えてみれば、年度の変わりめに大幅に人員構成が入れ替わるのは久しぶり。どんな風に変わるんじゃろか? 来年度早々に当研究室のホームページを改訂します。その時のお楽しみに、、。

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2007年03月22日

ザツヨウ

 帯広・東京から帰ってくると予想通り、雑用の嵐だった。えぇぃっ!雑用などとエラそうに漢字で書くことはない。おまえなんかザツヨウで充分じゃ! 「○月○日までにメールで返送ください」といきなり乱暴に送りつけられるザツヨウの依頼メール。くそぉ、突然メールを送りつけてきて、なんて不躾な。

 だけどよく考えてみると、メールの送り主はザツヨウに関して責任のある立場だ。出来るだけちゃんと返事をしないと、その人の仕事を滞らせることになる。問題はきっとザツヨウの多さではなく、それをこなすための時間の割り振りの手際だろう。ザツヨウの多さを嘆く前に、何とかストレスなくザツヨウくんをこなす方法を考えるべきなのかもしれない。

 しかし、よく思うことだけど私の学生時代の教授先生方はこんなに忙しかったろうか? ねぇ? どうでしたんでしょうかねぇ? いまは頭の上をザツヨウが飛び回っているように感じる。ほんじゃ例えば、ザツヨウの分だけ、どうしても片付けねばならない事務処理が増えるほど、いまの科学は昔よりも盛んなのだ、と考えてみるのはどうだろう? ザツヨウをこなすことでも日本の科学は進んでいるのだ。そう、ザツヨウをこなすのは科学のためじゃ! 前向きに前向きに、、っと。

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2007年03月21日

読書の春

今回の帯広・東京行き出張。伊丹空港ビル1階にある本屋さんで塩野七生「ローマ人の物語(1)」、毎日新聞科学環境部「理系白書」、それとついに村上春樹「海辺のカフカ(上)」を買った。この本屋さん、それから新大阪駅の本屋さん、東京駅の本屋さん、で出張にひっかけて複数の本を買うことが多い。

「ローマ人の物語」は以前から読みたかった。実は高校時代から、脈絡なく話題が世界中を行ったり来たりする世界史という科目が苦手で、その内容は私の中でほとんど知識となって残っていない。そのことでなんとなく、誰に対してということもないが恥ずかしい気分を持っていたのだが、そんなときフランス人細菌学者の Eric Oswald と日本の歴史について話すことがあった。彼はなんと日本の東京中心の治世がそもそも徳川家によって始められたこと、それ以前の大阪の王は人気があったので大阪人は徳川家や東京のことをよく思っていないこと、ペリー(前にハリスと書いたのは間違い。ハリスは初代駐日領事。)の黒船によって日本は開国を余儀なくされたこと、などをよく知っていたのだ。これはいかん。ここは Eric に対抗してヨーロッパの歴史をしっかり勉強しなくては、、。ということで彼の地でも歴史の古いギリシャ・ローマの物語を勉強したくなった。この本はとりあえずのとっかかりにしたいなぁと思っている。

「理系白書」は毎日新聞で連載されているときから読んでいたのだが、ちょっとまとまって読んでみたくなった。理系屋としては結構さみしい話なのだが、まぁ現実を見つめ直してみても良いのかも、、。

 それから「海辺のカフカ」。以前にも書いたが私の「ゆっくり読破キャンペーン」の対象作家である村上春樹さんの作だ。村上春樹さんの作品はどれも素晴らしい。だから一生をかけてゆっくり全作品(もちろん村上さんは存命なので作品は増えていくけれど)を読破するのだ。そういえば、阿部ちゃんが嘉糠さんのことを「海辺のカヌカ」と呼んでいた。こういう意味のないギャグは、大阪人は言わない。

 私の読書ペースは一定ではない。ここ数ヶ月はちょっと読書量が減っていたが、これからまた少し増える予感。でも未読の本が増えるとちょっときついなぁ、、。と思っていると、ずっと待ち望んでいた東野圭吾「幻夜」の文庫本が出版されたのを知った。うぅ〜、こ、これはさっそくアマゾンで「ポチッとな」をしてしまいそう。ついでに「ローマ人の物語(2)」と、それに最近亡くなった池田晶子さんの著書も、んであれもこれも、注文してしまいそう、、。あ、もう自分で自分に言いましたから、、「そんなに読むヒマあんねんやったら、文献読んでサイエンスのこと考えろ!」

2007-
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2007年03月19日

嘉糠さんありがとう

 午後6時半。品川のホテルにいる。色々と経験させていただいた出張だった。帯広畜産大学の嘉糠さん、ホントにありがとう。業務外の時間に「岩盤浴&温泉」やあんな事やこんな事、、。嘉糠さんは研究内容(しっかりとした技術と方法論に支えられている)もユニークだが、人間も興味深い。さまざまな知識が豊富で、人生に対するビジョンもしっかりしている。私よりも十歳以上も年下なのに、付き合っていると非常に勉強になる。これからもよろしくね。帯広畜産大学の研究棟のゆとりある空間デザインもとても勉強になった。あんなすてきな空間で研究できるのは楽しいかも。

 んで今日の午前中の講演は可もなく不可もなく、、。心配した一時間半の英語トークはまぁそれなりか、、。ということにしておく。んで嘉糠さんに、とかち帯広空港まで送ってもらって午後3時45分発の飛行機で羽田空港に午後5時半頃着。午後6時過ぎにこのホテルに着いた。ふう〜、、疲れたけどかなり充実した疲れ。このところ、忙しい出発前にはちょっと億劫に感じても、終わってみるととっても勉強になって楽しかった出張が続いている。要するに外に向かって積極的に行動しなさいということか。わかった、そうします。、、、、そうして私は、午後7時半に阿部ちゃんと落ち合い、東京の夜街へと消えていくのであった、、、、、。

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2007年03月16日

あたりまえやろ

例の電子掲載の論文の Figure のこと。昨日のメールの返事がすぐさま改良版PDFとともに送られてきた。「ごめんごめん、さっそく図を差し替えたから見てチョ」というメール。1日で直しが出来るんなら最初からやっとけよ! でもまだ白い亀裂の入っている図がある。すかさずダメ出し、、「もう一回やり直してチョ」、、しつこいようだけど、高いカラー図版印刷料を払っとるんじゃ!、、ちゃんとしてね。

 明日から北海道および東京出張。帰ってきて研究室に出てくるのは来週の木曜日になる。そのあいだにハナは下宿を引き払って故郷に帰る。学位授与式には戻ってくるようだが、お客様ではない研究室員としてのハナを見るのは今日が最後になる。4年間よく頑張ったね。頑張る人は大好きだよ〜。これからも頑張ってね。

 西武球団の裏金問題で、早稲田の学生が名乗り出て会見をした。朝のワイドショーでそれを指して「名乗り出たのは立派ですね」といったコメンテーターがいた。そうか?立派か ? ワシントンが桜の枝を切ったのを白状をして褒められたのは子供の頃、ということだ。この学生さんも中学生や高校生なら「名乗り出て立派だね」と言っても良いかもしれない。善悪の判別が付き、自分で責任をとれる成人の大学生なら、名乗り出て謝罪してさらに社会的制裁を甘んじて受けるのはあたりまえやろ。二十歳を過ぎた人間を子供扱いするな、と思う。どうもそのあたり、世間の基準が低く(甘く)なっているような気がしてならない。ときどき、独りよがりの理屈を平気で繰り返す若者、世間への接し方や考え方がとても未熟な若者をみることがある。世間が彼らのような若者を作っているのでなければいいけど、、、どう思う?

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2007年03月15日

たどり着いたらいつも雨降り

 鈴木ヒロミツさん死去。昨日のことだ。鈴木ヒロミツさんのロックグループ「モップス」の「たどり着いたらいつも雨降り」が好きだった。そもそもは吉田拓郎さんの作詞・作曲。焦燥感の漂う歌詞がとても印象的な曲だ。拓郎はこれを淡々と唄った。一方で、モップスはこれをアップテンポのロックにして激しく唄った。どっちも好きだったが、モップスの曲を初めて聞いたときはショックだった。

 たどり着いたら いつも雨降り
 そんなことの  くりかえし
 やっと これで おいらの旅も
 終わったのかと 思ったら
 いつものことでは あるけれど
 あゝ ここもやっぱり 土砂降りさ

 中学生の頃、アコースティックギターをガンガン鳴らしながらがなり立てるようにしてよく唄った。ある時どこのテレビ局だったか、横山やすし師匠の伝記ドラマのタイトルバックでこの曲が使われていた。ピッタリだと思った。

 ご冥福をお祈りいたします。

 妙なオチをつけるようだが、蛇足をひとつ。ここんとこ何度か話題にしていた論文がようやく電子掲載された。長かったなぁ〜、、と感慨に浸る。んで論文PDFを見てびっくり。Figureのカラーイメージの解像度がむちゃくちゃ低い。あんだけ苦労して、解像度に気をつけて、わざわざイラストレータを購入して作成したのに、、。何やっとんじゃ! 印刷屋! タンパクの構造の論文やのに構造のイメージ図の解像度が低かったらカッチョ悪いがな!「紙媒体の論文掲載が遅れてもいいから、ちゃんとオリジナルに近い解像度の高い画像に差し替えてくださいな」と、あわててクレームのメールを出す。、、、あぁ、たどり着いたらいつも雨降り。

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2007年03月14日

「インドカリー」に魅せられて

 中島岳志著「中村屋のボース」、読了。、、、ここのところゆっくりと本を読む時間、というか気持ちの余裕がなくて、まとまって本を読めていない。本書は寝る前の毎日の数分を使ってゆっくり読んだ。といっても読むのに時間がかかり過ぎかも。読了するのに3ヶ月以上かかったが、なかなか興味深かった。

 20世紀初め、インド独立運動の闘士であったR.B.ボースは当時の宗主国イギリスの追求を逃れて日本に脱出する。しかし、イギリスと同盟関係にあった当時の日本では身の安全は保証されない。退路に窮したボースは新宿中村屋にかくまわれる。ボースはそんな中、インドカリーの製法を中村屋に伝える。この「インドカリー」は今でも中村屋の主力商品になっている。逃亡生活を送るR.B.ボースは中村屋の隠れ家から大東亜戦争前夜の日本をどのように見ていたのか? という売り文句に惹かれてアマゾンで「ポチッとな」をしたのだが、ボースと中村屋との関わりは前半であっさり終わり。後半は大東亜戦争にもつれ込む日本にインド独立の望みをかけて奔走するボースの姿が描かれている。実は、売り文句にあった前半のテーマよりも後半の方が面白かった。最近の私の個人的調査テーマは「日本は第二次世界大戦(太平洋戦争)を如何に始め、如何に戦い、如何に敗れ去ったのか」だ。その意味でこの「中村屋のボース」は当たりだった。勉強になった。

 ところで今日、豊中キャンパスの附属図書館で会議があった。早めに到着したので附属図書館内を初めて散策。こちらの図書館は吹田キャンパスの生命図書館とちがって一般書がたくさんある。うひょ〜、おもしろ〜い。色々楽しそうな本があるがな〜。おぉっ!「日本史探訪」が全セット揃っとる(図書館やし、あたりまえやがな)! 閲覧室の中は静謐で余裕の空間をつくっている。ええや〜ん。この感じは長いこと忘れてたがな。こういう空間や時間は大事にしたいなぁ。そういえば微研の新棟建設の関係で微研図書室が新装される。電子ジャーナルの台頭で世知辛い世の中だけど、微研図書室の空間は(できればっ!)、余裕をかまして欲しいなぁ。
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2007年03月12日

ちゃんとしようぜ、ちゃんと、パート2

 私はニュースキャスターでもコメンテーターでもない。だからここではあんまり時事問題は取り上げないようにしている。みなさん、それぞれの見識で新聞などを読んでいただいた方がはるかに正確な情報を把握できるだろうと思って控えているのだが、ちょっとガックリとうなだれたくなるようなニュースが続いたので少しだけ書く、、。ホント少しだけ。ここのところ、姑息というか単純に「ずるい」というのか、黙ってればわかんないじゃん、みたいな事件が続いている。

 松岡農水相、本来は掛かるはずのない議員会館事務所の光熱水費を500万円も計上していた。それに関する(ちゃんとした)説明はいまもなし。プロ野球、西武球団。有望なアマチュア選手に裏金を不正供与。渡した方も貰った方ももちろん問題。よくわからんのは、東京ガスの選手は実名で記者会見も行ったが、早大選手の方は匿名のまま、、。この違いはわからん。大学選手(学生)ということで擁護する必要があると判断されたのか? どっちも同じアマチュア選手だ。学生はひょっとしたら未成年ということか? それと、誰もがおかしいと考えるドラフトの希望枠はもう廃止して、もうそろそろいいがけんに完全ウェーバー制にすればどうか? それから、ここのところ続いているあちこちで起こっている金属盗難。当初は外国人の窃盗団の仕業と思われていたがどうやら違うらしい。社会資本を脅かすような行為は自分の生活を脅かす行為だ。空腹に困って自らの足を喰らうタコに等しい。重い鉄板や導線を盗んで運べる重機を調達できるのなら、それなりの資金や何らかの資格があるのではないか? ちゃんと働けよ。厚生科研の不正使用(完全に詐欺やがな)も、、、がっくり。

 このあたりの事件を聞いてガックリするのは、あまりにも小手先でトクをしようとする当事者たちのあさましさが見えてくるからだ。「人間ってそんなもんやろ、、」とは思いたくはない。「みんなそれぞれ事情があるんやろ」というのも違うだろう。そういう訳知り顔が「ずるい人間」の「姑息な行為」を許している。

 もうっ、ちゃんとしようぜちゃんと。
 
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2007年03月10日

たこ焼きで歓送会

 昨日は、我が研究室の歓送会。分子細菌学分野名物、たこ焼きパーティーだ。ハナはおいしいたこ焼きレシピを学んでいこうと私にあーじゃこーじゃと、材料の配分なんぞを尋ねてくる。ごめんね、よくわからんのよ。「感じ」なのよ「感じ」。ただし、卵が多いと全体的にパサパサしたようになるし、小麦粉が多いと食感が重くなる。これくらいは説明できる。たこ焼きの鉄板は分厚い方がしっとり焼ける。鉄板が薄いとやっぱりパサパサする。昨日のは細心の注意を払ってつくったが、根本的に古い小麦粉を使ったのが致命的。みなさん知ってました? 古い小麦粉でたこ焼きを焼くと、ふっくらせずに縮むんですぜ、、。ハナちゃん、東京では新しい小麦粉を使って分厚い鉄板でたこ焼きをつくってね。

 今週に電子掲載されるはずだった論文だが、電子掲載と印刷を受け持っている会社の担当者がかなり几帳面で細かいことを色々尋ねてくる。アメリカ(東海岸)と日本では working time があべこべなので、それぞれのメールのやりとりにそれぞれ一日ずつかかってしまう。それで問題の解決に時間がかかって、とうとう今週の電子掲載に間に合わなかったようだ。最後は、「あなたがファクスの送り状に書いた論文タイトルが原稿と違う(ハイフォンがあるかどうかの違い、、、送られてきたゲラ刷りでは削除するように訂正してあったので、こちらが気をつかって最初の原稿にあったハイフォンを削除して送り状を書いた。)けど、どっちが正しいの?」と尋ねてきた。う〜ん、かなり几帳面。どっちかというと、西洋人は日本人よりもずっといい加減、という偏見があったのだが、やっぱり几帳面な人もいるみたい。当たり前か。とりあえず、「わたしゃ native スピーカーではないからよくわからんのよ、でも日本の英文法書によるとこんなときはハイフォンは使わないようだ」とアメリカ人相手に変な返事のメールを書いた。でもアメリカ人がみんな native speaker とは限らないしね。

 ということで、電子掲載は来週以降になってしまった。紙媒体での掲載誌の発行日は3月20日。来週末から帯広出張、帰りに東京で会議。んで、帰阪するとすぐに細菌学会。あっという間に3月は終わる。そのあいだに昨日歓送された人たちは研究室を去っていく。あわただしい年度末。Time flies like an arrow ときはすぎていくぅ〜。
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2007年03月08日

4〜5割です、、。

もうすぐ電子掲載される論文のことで、共同研究者のキタドコロさんが記者発表をした。彼のいる京都大学では広報関係が充実していて、簡単に記者発表をセッティングしてくれるらしい。記者発表は今日の午後1時から。キタドコロさんにすればプレッシャーだったよう(そらそうだわな)で、それまでに何度かちょっと心細そうな電話&メールをもらった。わたしも出席できればよかったのだが、ちょっと色々あって京都まで出向くことが出来なかった。

 キタドコロさん、ご苦労さんでした。なんとか滞りなく終わったそうな。そりゃ、専門外のことはなかなかわからないから、質問されたらイヤですよね。心細かったキタドコロさんの心持ち、わかります。記者発表に一緒に出たかったけど、どうにもならんかったっす。私の力不足で、仕事が終わらんのですよ。一所懸命ガンバってますけど、、。

 んで、全然話は違うようだが、レッドソックスの松阪投手。マーリンズとのオープン戦で3回を2安打無失点。今の状態はどれくらいか?とマスコミに聞かれて、「4〜5割くらいですかね」と答えたとか。かっちょい〜。全米球界あげて、やれ60億じゃ、ジャイロボールじゃ、と怖れられていて、んで期待されたとおりピシャリと相手打線を抑えて「4〜5割のデキですわ」、か。あ〜、いっぺん言ってみたい。、、記者発表で、「素晴らしい論文ですね」、、「いや〜、4〜5割のデキですわ」。、、、、

 「ほぉ〜、ホリグチは4〜5割のチカラしか出しとらんのか、、、ほっほぅ〜?」「い、いや、一所懸命頑張ってます。ひゃくぱーです、ひゃくぱー、、、、、、、、」
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2007年03月06日

端境期に啓蟄

 こういうのも端境期というのだろうか? いまの研究室は、移動予定のメンバーの後片付けと、迎えるべきメンバーへの用意とで、一種のエアポケットのような雰囲気が流れている。もちろん、マミ、カミ、アヤの来季も残る主要メンバーは忙しく立ち働いているのだが、、。ひょっとしたらこの雰囲気は私の思いこみ? ゆっくりしたいという私の願望かもしれん。

 まぁとりあえず、私は今月中旬の帯広大での講演、下旬の細菌学会(の各種委員会の用意)でわりあい忙しい。とくに帯広大の講演は私にとって初の30分超の英語トークだ(呼んでくれた嘉糠さん、わたしゃ知らんで、、)。とりあえず喋る方も聴く方も楽しめるように一所懸命用意してみる。だが結果は知らん。細菌学会関連では、やっぱりシンポジウム企画調整委員会が私にとっては課題かも、、。細菌学会総会を活性化する、と銘打って始まった、総会でのシンポジウムを理事会委員会から企画提案すると言うもの。その企画調整委員会の委員長を仰せつかっている。企画段階で頭を絞るのもそうだが、演者や各方面への交渉も結構たいへんだ。これも3年目の今年が最後、つつがなくできますように。あと、研究室を運営する者として避けては通れない雑用あれもこれも。

 昨日、今日とほとんど教授室にこもりっきり。研究室メンバーとの会話も不足がち。んで、ここに書くこともちょっと内的な繰り言になった、すまん。けど明日も教授室にこもる。来年度、4月、朗らかに目覚めてスタートする為じゃ!
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2007年03月04日

龍をみたか

 少し前にも書いたが、もう三月である。人の移動の季節。課程を修了した学生さんは去り、一方で大学院での研究生活を始めるためにやってくる人がいる。ポスドクの移動も、もちろんある。そんな若い方たちと自分の若い頃を重ね合わせて思い出すことがある。ちょっと私のキャラには似合わんが、はなむけの言葉として書かせていただく。

 大学の学部から大学院の学生だった頃、わたしは生意気盛りだった(今でも生意気かもしれないが、それは置いとくとして、、)。不遜にも「すでに仕事や将来の確定した大人よりも、若者は活力や可能性においてはるかに優っているのだ」という向こう見ずな論理で、研究のことでも生活のことでも、目上の方に対して何でもかんでも屁理屈で口答えしていたかも知れない。

 そんな頃、ある小説を読んだ。三田誠広、「龍をみたか」である。あらすじはこうである。

 父親に社会から隔離して純粋培養のように育てられた若者が、父親の死をキッカケに自著の小説を抱えて上京する。小説の中身はたいしたことがない。素人の文章だ。だが、世間ずれしていない若者は話題になりやすいと、まわりの大人に若手小説家の旗手として祭り上げられた結果、売れっ子小説家になる。そんな彼の余禄に預かろうと近づく者、いわれのない誹謗中傷をする者、世間の魑魅魍魎が若者を傷つけ、周囲を傷つけていく。若者は疲れ果て、自らの境遇を嘆いてある老人に涙ながらに尋ねる「僕はこんなに精一杯やってきたのに、どうしてそれが、結果として多くの人々を傷つけることになってしまうのでしょう!」と。問われた老人はこう答えた(以下引用)。

 「わしは信心深い人間ではないし、専門の研究家でもない。しかし、若い頃読んだ、西洋の宗教書の一節だけは、不思議に強く胸に残っている。あれは、何という章だったろうか。詳しいことは忘れてしまった。何でも、実直で信心深い男が、いわれのない災難に遭う話じゃった。男は、神に問いかける。私の行いは正しいのに、なぜこのように苦しまねばならんのか。その男に神が何と答えたと思うね、白鳥クン(ホリグチ注:主人公の若者のこと)。神はただ、お前は龍を見たことがあるか、鯨をつることができるか、と逆に問いかえしただけなのだ。むろん龍など、みたもののおるわけがない。実にわけのわからない、無理な注文だと思うだろう。しかし、そうではないのじゃ。神の言わんとするところはこういうことじゃ。たとえどのように正しく、すぐれた人間であろうとも、ひとりの人間に与えられた知識は、ごく限られたものにすぎぬ。その限られた知識の上に立って、あたかも全能の神のごとく、自分は正しいと声を大にして呼ばわることは、無知であり、傲りであり、神を冒涜することにさえなるのではないか。ー わずかばかりの知恵を頼みとして、神と議論しようとくわだてたその男に対して、神はただ、龍をみたか、と答え、人の知恵に限界があることをお示しになった。男はおのれの非を悟って悔いあらためたそうじゃ。わしはな、白鳥クン、神なんぞというものが、あるのやら、ないのやら、よくはわからんが、その話を読んで以来、おのれが傲りたかぶっていると感じられる時には、すかさず、龍をみたか、と、おのれ自身に問いかけることにしておるのじゃ」

 この小説は当時の新聞に連載された。小説自体はギャグ仕立てのドタバタでそれほど評価が高かったわけでもないように思う。絶版になっているようで、今では新版本は手に入らない。だが間違いなくこの一冊は私の座右の書と言っていい。私もこの老人と同じで、なにか考えるとき折にふれ、「おまえは龍をみたか?」と自問するようになった。

 「お前は龍をみたか?」といってみそ、、。きっと人から学べることが多くなる。
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2007年03月03日

ビール、ワイン、んでビール、、あとは覚えてないや

 昨日の金曜日は微研の大学院生発表会。続いて懇親会。野島研大学院生の永森一平くんは仕事の内容も充実していたが、人間もなかなか面白かった。「大学院修了後、どーすんの?」と尋ねると、「PI(研究グループのリーダーのこと) になりたいです」と応えた。いきなり PI かい!、、まぁしっかり目標を持ってるのはええことか。がんばってね。

 んで、ちょっと飲み過ぎた。二日酔い、というほどではないがお酒が身体に残っている。こういうときは水分。そんで甘いものを食べる。お酒を飲んだ翌日に身体がだるくてしんどいのは低血糖によるものだ、、。と私は思いこんでいる。グルコース補液をすれば二日酔いは速効で直る。複数の友人の証言である。敬愛する中島らもの小説にもそんな場面が出てくる。でも気軽に補液は出来ないからその代わりに甘いものをたらふく食べたりする。

 それにしても先月からこっち、お酒を飲むことが多すぎた。20〜30代のときに比べてバカ飲みは減った。翌日一日中うなって寝込むこともなくなった。午前中、朝起き出すのが遅くなる程度だ。けどそんな時間ももったいないと思うようになった。私は実はお酒が好きだ(あ、ご存知ですか、そーすか)。んで、もう40代後半。お酒との付き合い方を考え直さんとなぁ、、と飲んでないときは思ったりする。
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2007年03月01日

三月、往く人来る人、、、

 三月になった。人の移動の季節。当研究室でも修了する学生さんを併せてかなりの人間が移動する。そんな中、我が研究室も来季に向けてのスタッフミーティングを持った。休憩をはさんで5時間。プロジェクトの進捗状況を説明してもらい、さらに将来的に予想されるプロジェクトごとの仕事量を考える。削るべき仕事を削り、力点を置くべき仕事についてはいろんな可能性を追求する。それで上手く行くのかどうかなんてわからない。方針の多くは好みと、経験則と、それから少しだけの科学的根拠で決められる。普段はアホ話の多いスタッフだがこの時ばかりは少し(少しかい!)真面目。それにしても、以前の悲惨な頃に比べて研究の状況が好転したこと(まだまだですけど)にちょっと感心、、、。往く人、来年度もとどまる人、これまでの研究室の運営や研究に関わったみんなに感謝したい。

 そう。以前の悲惨な研究の状況を、日本の歴史上これといった文化的発展のなかった戦国時代になぞらえて、「これからウチの研究室は暗い戦国時代を乗り越えて豪華絢爛な文化を築き上げた”安土桃山時代”になるのじゃ!」と景気づけに言ってみた。

 みんなが応える。「安土桃山時代は短いですよね、、。」「信長は謀反で殺されてますし、、」「安土桃山時代という時代区分は、なんか歴史家に否定されてませんでしたっけ?」、、、、、、、、、ええいっ!ネガティブなことばかり言いよって!、、、、とにかく来年度も、ファイトやガッツや根性や!

posted by Yas at 23:38| Comment(0) | 科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする