2006年10月30日

劇画・漫画に興味のない人は読み飛ばしてね

 新刊が出てるでぇ〜、と相変わらず下手な大阪弁で北里大の阿部ちゃんが教えてくれた「バガボンド」。新刊を早速読んだ。「スラムダンク」や「リアル」の作者でもある井上雄彦さんの作品である。ずいぶん昔に偶然見たバスケットボール漫画が「スラムダンク」だった。自身もバスケットボールプレーヤーである井上さんの描くバスケットは本当にリアルだった(恥ずかしながら、私もバスケットをやっておりましたっ)。それ以来無条件でファンになった。「リアル」という作品は車椅子バスケットボールをモチーフにしている。「バガボンド」は(吉川英治原作の)宮本武蔵の井上雄彦版だ。どの作品もとっても面白い。万が一まだ読まれていない方がいたらお勧めする。井上作品の魅力はそれぞれのシチュエーションで登場人物達が何かを喪失したとき、あるいは何かを得たときの感覚のリアリティーにある。井上作品の登場人物達は本当に頻繁に何かを失い、何かを体得していく。その時の舞台設定がまたリアルであるだけに、それぞれの場面で読者は既視感に似た感動を持つ。このような人物描写の巧みさはいったいどんな風にして身につけられたものなのだろう? そんなことを考えるだけでも興味深い作家だと思う。

 バガボンドは24巻まで刊行されている。最近、連載当初の作品と近刊の作品を読み比べたりしていて、登場人物のセリフが近刊作品では圧倒的に少ないのに気がついた。それと反比例して画の迫力は近刊の方が圧倒的に増している。最近の作品はセリフの吹き出しの代わりに画が語っているのだ。劇画家としては素晴らしい境地に達しておられるように思うのだが、、、、、、セリフが少ない分、読者によっては5分くらいで読んでしまうかも、、これから井上作品を読む人、画を読んでね。ん〜、ちょっと中途半端でゴメン。バガボンド24巻を読んだ感動の勢いで書きました。
posted by Yas at 23:36| Comment(0) | 非科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする