2006年10月03日

なんでやねんっ!

 ハナちゃんはあと6ヶ月で修了。予定では大阪を離れて東京の企業に勤める。もう暮らすこともないと、大阪の思い出づくりモードに入っている。そのひとつとして大阪弁習得キャンペーンを実施している。「なんでやねんっ」をしっかりとした大阪弁のイントネーションで言いたいらしい。実はこの「なんでやねんっ」、非関西人にとっては憧れの言葉のようだ。今はなきコバチホは、研究室でのディスカッション中に興奮したマミちゃんが「なんでやねんっ」と叫ぶのを初めて聞いて、「でたっ!「なんでやねんっ」だ!」と感動したらしい。「なんでやねんっ」はいわゆる漫才で言うボケに対して使用するツッコミの用語である。そこまで憧れている言葉、「なんでやねんっ」をまっとうなタイミングで使わせてやろうと、ハナちゃんの目の前でわざわざボケてやるのだがなかなか上手く出てこない。そりゃそうだ。われわれ大阪人は幼稚園の頃から人を笑わせるために(大阪では「笑かす」、という)日夜切磋琢磨をしてきたのだ。そこいらの非関西人に簡単に使いこなせるわけがない。横山ノック先生は、ツッコミにも段階があって最初は「なんでやぁねぇん」と優しく言い、次に「なんでやねん」、そして最後に「なんでやねんっ!」と鋭くツッコムことによってドッと笑いを誘うことができるのだ、と金言を残されている(まだ生きてはるがな)。それぐらいに使いこなすのは難しいのだ。

 そもそも、学生のハナちゃんが指導教官の私に「なんでやねんっ」を使うのは間違っている。大阪弁敬語の指針(誰が決めたんやっ?文科相の諮問機関かっ?)では、目上の者には「なんででんのんっ」か「なんででっか?」を使わなければならない。しかし、「なんででっか?」は本当に理由を尋ねるときに使う丁寧語なので、ツッコミ丁寧語としては「なんででんのんっ」だろう。つまり、「なんでやねんっ」は「どうしてだっ?」になり、「なんででっか」は「どうしてですか?」になる。「なんででんのんっ」も「どうしてですか?」だが、ツッコミ価の高い言葉だ。ここらあたりは気をつけていただきたい。

 そして、「なんでやねんっ」と「なんででんのんっ」の違いは、ノック先生言うところのツッコミの程度を加減するのに利用することもできる。最初は優しく「なんででんのんっ」、そして鋭く「なんでやねんっ」。さらに、「なんででんのんっ」と「なんでやねんっ」とセットで「ほんまでっか?」と「そんな奴はおらんやろぉ」を巧妙に組み合わせると大阪人の会話は成立する。さぁ、あなたも大阪の町、例えば大阪駅前の歩道橋の上で「なんででんのんっ」、、「ほんまでっか?」、、、「そんな奴はおらんやろぉ」、、、「なんでやねんっ」を使いこなしてみよう。きっと色んなお友達ができるに違いない。

 
posted by Yas at 22:21| Comment(0) | 非科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする