2006年10月02日

百万遍 青の時代

 先週のことになるが、花村萬月氏の「百万遍 青の時代」を読了した。氏の自伝的小説らしい。以前から気になっていた小説家なんだが、どことなく漂う露悪趣味のようなものがイヤで敬遠していた。んで、読んでみるとやっぱりで、う〜ん、正直言って読後感はあまり良くない。主人公の少年「惟朔」は世間を世渡り上手に過ごすことばかりを考えて学ぼうとしないのでなんだか不愉快である。小説の全体的な成り立ちが五木寛之氏の「青春の門」に似ているのでどうしても両者を比べながら読んでしまうのだが、「青春の門」の信介がもがきながら周囲の大人から何かをつかみ取ろうとするのとは対照的だ。ただ、「百万遍ーーー」では続編が進行中なので読み続けてみたいと思っている。惟朔がどう変わるのか興味がある。実は花村氏の術中にまんまとはまっているのかも知れない。

 ある微研の先生に、学位のための論文の執筆と雑誌掲載を学生からせっつかれているのだが、その研究そのものが中途半端なので困っている、と言う話を聞いた。「この頃そういう学生さんの話をよく聞きますよねぇ」と応えながら考える。なんで指導教官が学生の学位論文を書いてやらなあかんの? 学生に催促されなあかんの? そもそも最近の学生さん(みんなを一緒くたにしてすまん)は他から何かを学ぶことや自分を磨くことが好きではない、自分の未熟を棚に上げて主張ばかりする。と言うところでハタと思った。「百万遍ーー」は今読んだ。「青春の門」は私が中学生から高校生の頃に読んだ。惟朔と信介の印象の違いは読み手の経験の違いのせいかもしれん。中高生の頃の私は信介に共感し、今の私は若い人を批判的に見てしまう? 、、、うぅ〜っ、むやみに若い子を批判するのはやめよっかな。
posted by Yas at 21:44| Comment(0) | 非科学的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする